ジーンズといえばリーバイス!愛用している方も多いでしょう。特に腰部分に付いているパッチ(革や紙の四角いラベル)は、リーバイスの象徴的な要素のひとつです。「ツーホースマーク」と呼ばれる2頭の馬が引っ張り合うデザインはあまりにも有名ですよね。しかし、このパッチ、実は時代によって素材やデザインが異なり、現行モデルでも種類があることをご存知でしょうか?
今回は「リーバイス パッチ 現行」に関する情報を徹底解説します。現行の紙パッチと革パッチの違い、歴史的変遷、リーバイス501の現行モデルの種類、そしてパッチから読み取れる情報までを網羅的にお伝えします。これからリーバイスを購入予定の方はもちろん、すでに愛用している方も、パッチから分かるリーバイスの魅力を再発見できるはずです。

記事のポイント!
- 現行リーバイスのパッチの種類と特徴が分かる
- 革パッチと紙パッチの歴史的変遷を理解できる
- 現行リーバイス501の4つの主要モデルの違いを比較できる
- パッチから年代や真贋を見分ける方法が理解できる
リーバイス パッチと現行モデルの特徴
- 現行リーバイスのパッチは紙パッチが主流
- 革パッチと紙パッチの歴史的変遷は1955年が転換点
- 現行リーバイス501には4つの主要モデルが存在
- 各モデルのパッチデザインには明確な違いがある
- パッチから見分けるリーバイス501の本物と偽物
- 紙パッチの取り扱いと洗濯時の注意点
現行リーバイスのパッチは紙パッチが主流
現行のリーバイス製品、特に一般的なラインナップでは紙パッチが主流となっています。この紙パッチは正式には「耐水ペーパー」と呼ばれる素材で作られており、通常の紙とは異なり、洗濯などの水濡れに強い特性を持っています。
リーバイスジャパンの公式サイトによると、2023年現在の一般的な501モデルには紙パッチが採用されています。紙パッチには「501」というロットナンバーと、ウエストとレングスのサイズ情報が記載されているのが特徴です。また、おなじみの「ツーホースマーク」も印刷されています。
紙パッチはシンプルながらも、リーバイスの長い歴史の中で変化し続けてきたデザイン要素です。現行モデルの紙パッチは、デザインがフラットでユニバーサルな印象があります。一部のブログ記事では「ベッタリとした感じ」と表現されていますが、これもリーバイスデザインの現代的解釈と言えるでしょう。
現行の一般的な501のパッチには「LEVI STRAUSS & CO.」のブランド名と創業地が記載されています。紙パッチのインクカラーは現行モデルではシンプルな黒が主流ですが、特別モデルやコレクションによっては赤インクのものも存在します。
独自調査の結果、現行の紙パッチには生産国や原材料情報なども記載されており、リーバイスのグローバル展開を象徴するデザイン要素となっています。これらの情報からジーンズの製造地や年代を推測することも可能です。
革パッチと紙パッチの歴史的変遷は1955年が転換点
リーバイスのパッチ素材の変遷において、1955年は大きな転換点でした。それまで使用されていた革パッチが紙パッチへと移行し始めたのがこの時期です。では、なぜリーバイスは革から紙へとパッチ素材を変更したのでしょうか?
革パッチは見た目に高級感がありますが、洗濯を繰り返すと著しく縮み、劣化して破損してしまうという難点がありました。特に当時は電気乾燥機の普及に伴い、高温での乾燥処理によってこの問題が顕著になっていました。リーバイスはこの問題を解消するため、耐水性に優れた紙パッチへの変更を開始したのです。
歴史をさらに遡ると、リーバイスのパッチは以下のような変遷を辿ってきました:
- 1886年:「ツーホースマーク」が革パッチに初登場
- 1890年:ロットナンバー「501」が命名される
- ~1955年:革パッチが主流(鹿革使用)
- 1955年頃~:紙パッチへの移行開始
- 1960年代後半:パッチに「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」の文字が登場
- 現在:通常ラインは紙パッチ、高級ラインやレプリカモデルは革パッチも使用
革パッチは1955年以前のビンテージモデルや、現在のLVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)などの高級ラインで見ることができます。また、MADE IN THE USAラインなどの一部現行モデルでも革パッチが採用されており、プレミアム感を演出しています。
現在、革パッチと紙パッチは共存し、それぞれのラインや用途に合わせて使い分けられています。一般的には、日常使いの501には紙パッチが、コレクターズアイテムやプレミアムラインには革パッチが採用される傾向にあります。
現行リーバイス501には4つの主要モデルが存在
リーバイスの看板モデルである501には、現行でも複数のバリエーションが存在します。主に以下の4つの主要モデルに分けることができます。
1. 501オリジナルフィット(WEB限定リジッド)
- 品番:005010000
- 価格:11,000円(2022年8月時点)
- 特徴:リーバイスジャパンで購入できる最もオーソドックスなモデル
- パッチ:紙パッチ
- セルビッジなし(赤耳なし)の一般的なデニム生地使用
2. MADE IN THE USA 501
- 品番:005012546
- 価格:19,800円
- 特徴:生地を輸入し、裁縫をアメリカで行っているプレミアムモデル
- パッチ:革パッチ
- シルエット:オリジナルと比べるとすっきりして細身
- タグ:米国製を示すアメリカ国旗タグ付き
3. LMC(LEVI’S MADE & CRAFTED)501
- 品番:A22310000
- 価格:22,000円前後
- 特徴:高品質素材と最先端裁縫技術で再構築した2010年から始まった比較的新しいライン
- パッチ:黒い革パッチ(通常と異なるデザイン)
- タブ:赤ではなく「紺タブ」が特徴
4. LVC(LEVI’S VINTAGE CLOTHING)501
- 価格:35,200円(価格改定あり)
- 特徴:過去の名作を現代に蘇らせる復刻ライン
- バリエーション:1890年モデル、1937年モデル、1947年モデルなど複数の年代モデルあり
- パッチ:モデルによって革パッチや紙パッチなど当時の仕様を再現
これらのモデルはそれぞれ特徴的なパッチを持っています。オリジナルフィットは一般的な紙パッチ、MADE IN THE USAモデルは革パッチ、LMCは黒い革パッチ、LVCは復刻する年代によって革パッチや紙パッチが使い分けられています。
価格帯や特徴が異なるため、自分のニーズや予算に合わせて選ぶことができます。デニムエイジングを楽しみたい方には、リジッド(生デニム)タイプのモデルがおすすめです。特に本格的なヴィンテージ感を味わいたい方はLVCラインの501を検討してみるとよいでしょう。

各モデルのパッチデザインには明確な違いがある
現行リーバイスの各モデルは、パッチデザインにも明確な違いがあります。パッチを見るだけでどのラインのモデルなのかを判別できることもあります。
オリジナルフィット501の紙パッチ:
- 素材:耐水紙
- カラー:黒インク印刷が主流
- デザイン:シンプルでフラットな印象
- 記載情報:ロットナンバー「501」、ウエスト・レングスサイズ、ツーホースマーク
MADE IN THE USA 501の革パッチ:
- 素材:本革
- カラー:ナチュラルレザー色
- デザイン:立体感があり、エンボス加工
- 記載情報:「MADE IN THE USA」の表記あり
- 特徴:ベルトループとの位置関係が通常のモデルと若干異なる場合もある
LMC 501の革パッチ:
- 素材:本革
- カラー:黒革(通常の茶系とは異なる)
- デザイン:独自のデザイン要素あり
- 特徴:通常の501とは異なる独特の雰囲気
LVC 501の年代別パッチ:
- 1890モデル:当時の革パッチを再現
- 1937モデル:革パッチにビンテージの特徴を再現
- 1947モデル:「ジーンズの完成形」と呼ばれる時代のパッチデザイン
- 1955モデル:紙パッチ登場期のデザイン
- 1966モデル:ダブルネームなど特徴的な要素を再現
現行モデルでも、パッチデザインには細かな違いがあります。例えば、オリジナルフィットの紙パッチには、右側に切り取り線が入ったタイプも存在します。これは在庫管理のための部分で、本来は小売店が取り除くものですが、日本では取らないまま販売されることが多いようです。
また、最近のリーバイスジャパンの販売モデルでは、2023年に創業150周年を記念したデザイン要素が盛り込まれている場合もあります。記念モデルではパッチにも特別なデザインが採用されていることがあるので、コレクターにとっては注目すべきポイントです。
パッチはリーバイスの歴史を物語る重要な要素であり、各モデルの個性を表現する大切な部分なのです。
パッチから見分けるリーバイス501の本物と偽物
リーバイス501の真贋判定において、パッチは重要な手がかりとなります。模倣品も多いリーバイスですが、パッチの細部を確認することで本物かどうかを見分ける手助けになります。
本物のリーバイスパッチの特徴:
- 印刷やプリントの質が高く、文字が鮮明
- ツーホースマークの描写が細部まで精密
- パッチの縫い付け方が丁寧で、四隅がしっかり固定されている
- 革パッチの場合、素材感や経年変化が自然
- 紙パッチの場合、耐水性があり、洗濯しても極端に劣化しない
偽物に多い特徴:
- 印刷が粗く、文字がにじんでいる場合がある
- ツーホースマークのディテールが省略されている
- パッチの縫い付けが雑
- 素材感が明らかに安っぽい
- 文字の綴りにミスがある
また、本物のリーバイスパッチには、製造時期や生産工場を示す情報が含まれていることがあります。例えば内タグと併せて確認すると、特定の時期のリーバイスであれば、生産国や工場番号、製造年月などが整合性を持って記載されています。
2020年以降の現行モデルのパッチや内タグには、製造年を示す情報が含まれています。例えば「CW-0320」という表記があれば、2020年の第3週に製造されたことを示しています。ただし、この情報だけで真贋を判断するのは難しいので、他の要素と合わせて総合的に判断する必要があります。
リーバイスを購入する際は、公式店舗や信頼できる小売店を利用することをおすすめします。中古やオンラインマーケットプレイスで購入する場合は、パッチの特徴をしっかり確認し、疑わしい点があれば購入を控えるのが賢明です。
紙パッチの取り扱いと洗濯時の注意点
現行リーバイスの主流である紙パッチは、適切に取り扱うことで長持ちさせることができます。耐水性があるとはいえ、洗濯や経年使用による劣化は避けられないため、以下のポイントに注意しましょう。
紙パッチの洗濯時の注意点:
- 初回洗濯時(特にリジッドデニムの場合)は単独で洗う
- 洗濯前にパッチ部分を指で軽く押さえ、端がめくれていないか確認
- 洗濯ネットの使用が望ましい
- 強い洗剤や漂白剤は避ける
- 脱水時は強くしぼりすぎない
現行の紙パッチは過去のものと比較すると耐久性が向上していますが、それでも洗濯を繰り返すとインクが薄くなったり、パッチの端がめくれたりすることがあります。特に乾燥機を使用する場合は、高温で長時間乾燥させないように注意が必要です。
一部のリーバイスファンからは「紙パッチはボロボロになりそう」という声もありますが、実際には現行の紙パッチは相当の耐久性を持っています。通常の使用と洗濯であれば、数年は問題なく維持できるでしょう。
紙パッチの周辺に「ビラビラ」と呼ばれる余分な部分がついていることがありますが、これは本来お店が取り除くための在庫管理用タグです。取り除いても問題ありませんが、自分で切る場合はハサミを使い、パッチ本体を傷つけないように注意しましょう。
なお、紙パッチが劣化して剥がれかけてきた場合は、無理に引っ張らず、専用の布用接着剤で補修することも可能です。ただし、ヴィンテージ価値を重視する場合は、無理な補修は避けた方が良いでしょう。紙パッチの状態も含めて、ジーンズの履歴を物語る一部と捉える方もいます。

リーバイス パッチから理解する歴史と価値
- リーバイスパッチに刻まれたツーホースマークの意味
- 歴代リーバイス501のパッチ変遷で読み解く歴史
- 現行リーバイス501は洗濯で色落ちと縮みが楽しめる
- リーバイス現行モデルの中でおすすめは紙パッチオリジナル
- コレクターが注目するビンテージリーバイスのパッチ特徴
- 革パッチと紙パッチはどちらがより価値があるのか
- まとめ:リーバイス パッチと現行モデルの選び方とケア方法
リーバイスパッチに刻まれたツーホースマークの意味
リーバイスのパッチといえば、「ツーホースマーク」が象徴的です。このマークには深い意味が込められており、リーバイスの品質へのこだわりを表しています。
ツーホースマークは1886年に登場しました。当時のリーバイスが「2頭の馬で引っ張りあっても裂けない」という頑強さをアピールするために考案されたものです。これは単なる装飾ではなく、リーバイス製品の耐久性と品質を視覚的に伝えるための工夫でした。
マークの中央には「LEVI STRAUSS & CO」のブランド名とサンフランシスコの創業地が記されています。2頭の馬がジーンズを引っ張る様子は、文字通り「引っ張っても裂けない」強度を表現しており、当時としては革新的なマーケティング手法でした。
現行モデルでも、このツーホースマークはほとんど変わらずに使用されています。ただし、デザインのディテールは時代とともに少しずつ変化してきました。現行の紙パッチに印刷されたマークは、昔のものと比較するとやや簡略化され、現代的なデザインになっています。
リーバイスが創業150周年を迎えた2023年には、この伝統的なマークを含むパッチデザインに注目が集まりました。150年もの間、一貫して使用され続けてきたデザイン要素であることは、その強いブランドアイデンティティを示しています。
ツーホースマークは今やリーバイスの重要な知的財産となっており、デニム愛好家にとってはその認識度の高さから本物の証でもあります。現行モデルから古いヴィンテージまで、このマークの存在はリーバイスならではの価値を象徴しているのです。
歴代リーバイス501のパッチ変遷で読み解く歴史
リーバイス501のパッチは時代とともに変化し、その変遷を追うことでリーバイスの歴史を読み解くことができます。パッチは単なるラベルではなく、デニムの歴史を物語るタイムカプセルのような存在なのです。
1890年〜1955年頃:革パッチ時代
- 1890年:ロットナンバー「501」命名、「XX」の表記あり
- 1901年:5ポケットスタイルの完成
- 1922年:ベルトループの追加
- ~1955年:革パッチに「501XX」と「Every Garment Guaranteed」の表記
1955年〜1966年頃:紙パッチ移行期
- 1955年頃:紙パッチへの移行開始
- 1960年代初期:「Every Garment Guaranteed」の文字が消え、「Made in U.S.A.」表記に
- 1966年頃:「XX」表記が消滅、ダブルネーム時代(二つの型番が併記)
1967年〜1973年頃:ビッグE時代
- 赤タブに大文字の「LEVI’S」表記
- パッチにアルファベット(A、S、F、I)が印字される時代(意味は不明)
- 通称「タイプ物」と呼ばれる
1974年〜1990年代:現代型パッチの基礎確立
- 1974年:小文字「e」の「Levi’s」表記に変更
- 1974年以降:内タグ付き、パッチに「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」表記
- 1980年代中期まで:黒字印刷
- 1980年代中期以降:赤字印刷に変化
2000年以降:現行パッチ
- 2000年代初期:工場コード、製造年月情報などの体系化
- 2003年:アメリカ国内生産の終了、グローバル生産への移行
- 現行:デザインの簡素化と統一
パッチの変遷はリーバイスが直面した様々な変化を反映しています。例えば、革パッチから紙パッチへの移行は、家庭用乾燥機の普及という生活様式の変化への対応でした。また、「Every Garment Guaranteed」表記の消失は、製品交換保証サービスの終了を意味しています。
現行モデルでも、LVCラインなどでは過去の時代のパッチデザインを忠実に再現したモデルが販売されています。それらを見ることで、リーバイスの長い歴史の中での変遷を体感することができるのです。
歴史を知ることで、ただのジーンズではなく、150年の歴史を持つアイコンとしてのリーバイス501の価値をより深く理解することができるでしょう。
現行リーバイス501は洗濯で色落ちと縮みが楽しめる
現行のリーバイス501、特にリジッド(生デニム)モデルの魅力の一つは、自分だけの色落ちと体へのフィット感を楽しめることです。これは「Shrink-to-Fit(STF)」と呼ばれるリーバイスならではの特徴です。
リジッドデニムの501は、購入時に付属のフラッシャー(タグ)に「SHRINK-TO-FIT RAW UNWASHED DENIM」と記載されていることがあります。これは「洗って縮ませ体に添わせる洗いざらしの生デニム」という意味です。サイズ選びの目安として「ウエストサイズを同じか1サイズ上、レングスを2サイズ上げて購入すること」が推奨されています。
実際の収縮率のデータとしては、以下のような例が報告されています:
リーバイス501 STF(W31 L34)の洗濯前後のサイズ変化
- ウエスト:89.4cm → 82.0cm(約8.3%減)
- 股下:77.5cm → 71.9cm(約7.2%減)
- わたり:31.5cm → 30.0cm(約4.8%減)
- 裾幅:20.4cm → 19.4cm(約4.9%減)
この収縮と同時に、デニム特有の色落ちも始まります。一般的に、最初の洗濯(糊落とし)で青味が増す「ブルーアップ」現象が見られ、その後の着用と洗濯で徐々に独自の色落ちパターンが形成されていきます。
洗い方によっても仕上がりが変わってきます。ベーシックな方法としては:
- 洗濯機で40〜45度のお湯に1時間程度浸ける
- 洗剤なしか少量の中性洗剤で優しく洗う
- すすぎをしっかり行う
- 自然乾燥またはガス乾燥機で乾かす
特に初回の洗濯は色落ちが激しいため、単独で洗うことをおすすめします。また、高温で洗うほど縮みが大きくなる傾向があります。
現行の501 STFは12.5オンス程度のデニムを使用していることが多く、14オンス以上のヘビーオンスデニムと比べると軽くて柔らかい履き心地です。東京のような温暖な気候では、この厚さがちょうど良いと感じる方も多いでしょう。
このように、現行リーバイス501は購入してからが本当の始まりです。自分の体型に合わせて縮ませ、着用パターンに合わせた独自の色落ちを楽しめるというのが、リジッドデニムの501の大きな魅力と言えるでしょう。

リーバイス現行モデルの中でおすすめは紙パッチオリジナル
現行のリーバイス501モデルの中から選ぶなら、コストパフォーマンスとオーセンティックな体験を考慮すると、紙パッチを採用したオリジナルフィットがおすすめです。その理由をいくつか紹介します。
コストパフォーマンスの高さ オリジナルフィットの501は現行モデルの中で最も手頃な価格帯で購入できます。WEB限定リジッドモデル(005010000)の価格は11,000円程度、USライン(501-0000 STF)の場合は8,000円前後で購入可能です。他のプレミアムラインがLMCで22,000円、LVCで35,000円以上することを考えると、非常にリーズナブルです。
オーセンティックな体験 紙パッチを採用したオリジナルフィットであっても、リジッドデニムを選べば「Shrink-to-Fit」の体験が可能です。つまり、洗濯による収縮と体へのフィット感、そして経年変化による独自の色落ちパターンを楽しむことができます。これはリーバイスの真髄とも言える体験です。
普段使いの実用性 12.5オンス程度のデニムを使用したオリジナルフィットは、ヘビーオンスのものと比べて軽く、日常着として使いやすい特徴があります。特に春から秋にかけての季節では、この厚さが快適さをもたらします。
紙パッチの現代性 紙パッチは1955年頃から採用された現代的な要素です。現在のファッションシーンに合わせるなら、あえて紙パッチを選ぶのも一つの選択肢と言えるでしょう。また、洗濯時の取り扱いも革パッチより気を使わなくて済むというメリットもあります。
USラインとJPラインの違い リーバイスには米国向けのUSラインと日本向けのJPラインが存在します。USラインの方が501の原点に近く、価格も手頃です。一方、JPラインはMADE IN THE USAモデルなどプレミアム感があり、細部の作りにこだわりが見られます。
デニム愛好家やコレクターの方であれば、LVCのような復刻モデルも魅力的でしょう。しかし、初めてリジッドデニムに挑戦する方や、コストを抑えつつオーセンティックな501体験を求める方には、紙パッチのオリジナルフィット、特にUSラインの501 STFがおすすめです。リーバイスの魅力を十分に味わいながら、自分だけの一本に育てていく楽しみを体験してください。
コレクターが注目するビンテージリーバイスのパッチ特徴
ビンテージリーバイスのコレクターたちが特に注目するパッチには、時代特有の特徴があります。これらの特徴を知ることで、ヴィンテージ市場での価値や魅力をより深く理解することができます。
ダブルX(XX)時代のパッチ(1890年〜1966年頃)
- ロットナンバーに「XX」が付く(例:501XX)
- 「XX」は生地の特性を表す「ダブルエクストラヘビー」または「エクストラエクシード」の略
- 初期は革パッチで「Every Garment Guaranteed」の文字あり
- 後期は紙パッチに移行
- V字ステッチ(トップボタン脇に施された縫製)が特徴
ビッグEモデル(1960年代後半〜1973年)
- 赤タブに大文字の「E」で「LEVI’S」と表記
- 紙パッチにはシンプルに「501」のみの表記が多い
- 左右非対称のVのデザイン
- トップボタン裏に「2」「4」「6」「8」「16」などの刻印
66(ロクロク)モデル(1973年〜1980年頃)
- 紙パッチの「501」上部に「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」のスタンプ
- フラッシャー(紙ラベル)に「©1966」の表示がある
- 内タグに収縮率8%または10%の表記
- 前期と後期でバックポケットのステッチが異なる
これらのヴィンテージモデルは、コレクターの間で高い価値を持ちます。特に状態の良いものや珍しい特徴を持つものは、数十万円以上の価格がつくことも珍しくありません。例えば、1930年代の良好な状態の501XXは450〜500万円ほどの価値があるとされています。
注目すべきは、ビンテージの価値はそのレア度や保存状態、特徴的なディテールなどによって大きく変わる点です。リーバイスの歴史においては、工場によっても微妙な違いがあり、特定の工場で製造されたモデルが特に人気を集めることもあります。
ボタン裏の刻印番号から製造工場を特定できることもあり、例えば「16」刻印は1950〜70年代中期まで長期稼働していた工場の印とされ、人気があります。また「6」刻印は66モデルに多く見られる特徴です。
現行のLVCラインでは、これらのヴィンテージモデルの特徴を忠実に再現していますが、本物のヴィンテージとは製法や素材が異なる部分もあります。本物志向のコレクターは、当時の製法で作られた実際のヴィンテージ品を求める傾向にあります。
ビンテージリーバイスのパッチは、デニムの歴史を物語る重要な文化的アーティファクトと言えるでしょう。その特徴を理解することは、リーバイスファンにとって重要な知識となります。
革パッチと紙パッチはどちらがより価値があるのか
「革パッチと紙パッチはどちらがより価値があるのか」という問いは、デニム愛好家の間でしばしば議論されるテーマです。結論からいえば、一概にどちらが価値があるとは言えず、状況やモデル、保存状態によって異なります。
ヴィンテージ市場での価値 ヴィンテージリーバイスの文脈では、革パッチは1955年以前の古いモデルに使用されていたため、その希少性から高い価値を持つ傾向があります。しかし、Yahoo!知恵袋の回答によると、例えば1930年代のゴールデンサイズの「501XX」(革パッチ)と「201」(布パッチ)を比較した場合、廉価版であった「201」の方が残存数が少ないため、むしろ高値になるとの見解もあります。
具体的な価格例として、革パッチの501XXが450〜500万円、布パッチの201が500〜600万円と推定されるケースが紹介されています。これは希少性の原理に基づく市場価値の例です。
現行モデルでの価値づけ 現行モデルに関しては、リーバイスは革パッチを高級ラインに、紙パッチをレギュラーラインに使い分ける傾向があります。例えば:
- オリジナルフィット(レギュラー):紙パッチ(約11,000円)
- MADE IN THE USA:革パッチ(約19,800円)
- LVC:モデルに応じて革パッチまたは紙パッチ(約35,000円以上)
この価格差は、パッチ素材だけでなく、生産地や縫製技術、素材の質などの要素も反映しています。
個人の好みと実用性 実用面では、紙パッチは耐水性があり、洗濯による劣化が少ないという利点があります。一方、革パッチは経年変化による風合いを楽しめますが、縮みや破損のリスクが高いです。
「価値」を審美的な観点から考えると、革パッチの高級感を好む人もいれば、紙パッチのシンプルさを好む人もいます。これは完全に個人の好みの問題です。
コレクターの視点 コレクターの間では、オリジナリティと希少性が価値を決定する大きな要因です。例えば、特定の時代の特徴を完全に保持したオリジナルの状態のパッチは、素材が革であれ紙であれ、高い評価を受けます。
結論として、革パッチと紙パッチのどちらが価値があるかは、評価する文脈(歴史的価値、市場価値、実用性、審美性)や個人の好みによって異なります。リーバイスの歴史を学び、自分にとっての「価値」が何かを考えることで、自分に合ったモデルを選ぶことができるでしょう。

まとめ:リーバイス パッチと現行モデルの選び方とケア方法
最後に記事のポイントをまとめます。
この記事で紹介したことの振り返りまとめ
- 現行リーバイスでは紙パッチが主流であり、耐水性に優れた素材が使用されている
- 革パッチから紙パッチへの変更は1955年頃に始まり、洗濯機や乾燥機の普及への対応だった
- 現行リーバイス501には4つの主要モデル(オリジナルフィット、MADE IN THE USA、LMC、LVC)が存在する
- パッチデザインはモデルや時代によって異なり、年代判別の重要な手がかりとなる
- ツーホースマークは1886年に考案され、「2頭の馬で引っ張っても裂けない」堅牢さを表現している
- パッチの変遷はリーバイスの150年の歴史を反映しており、時代ごとの特徴がある
- リジッドデニムの501は洗濯による縮みと色落ちを楽しめる「Shrink-to-Fit」の特性を持つ
- コストパフォーマンスを重視するなら紙パッチのオリジナルフィットがおすすめ
- ビンテージコレクターはXXモデル、ビッグEモデル、66モデルなどの特徴的なパッチに注目している
- 革パッチと紙パッチの価値は文脈や個人の好みによって異なり、一概にどちらが上とは言えない
- パッチのケアは洗濯方法に注意し、特に乾燥機使用時は高温長時間の乾燥を避けるべき
- 現行501は12.5オンス程度のデニムを使用し、軽くて着心地の良い日常着として適している
リーバイスのパッチは単なるラベルではなく、150年の歴史が詰まった重要な要素です。パッチの特徴を理解することで、リーバイスジーンズの選び方やケア方法、そして魅力をより深く知ることができます。自分の好みやニーズに合ったモデルを選び、長く愛用してください。
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.levi.jp/2023ss_150th_history.html
- https://d02ojisan-denim0investment.com/levis501-current-model/
- https://ameblo.jp/contact/entry-12737060542.html
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10208631810
- https://kotikenablog.com/entry/levis501
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1254202727
- https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
- https://www.leon.jp/fashions/6526
- https://shibaken.work/post-1263/2020/1263/
- https://jp.mercari.com/item/m80165369578