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リーバイス トルコ製 年代の特徴と魅力🔍 マニアも認める隠れた実力とは

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リーバイスのジーンズといえば、世界中で愛されるデニムの代表格ですが、その生産国によって特徴や評価が大きく異なることをご存知でしょうか?特に「トルコ製」のリーバイスは、ユーロリーバイスとも呼ばれ、独特の魅力を持つことで一部のデニムファンから高い評価を得ています。

トルコ製リーバイスの流通は主に90年代から00年代にかけて行われ、特に501などの人気モデルでは色落ちの良さが特徴として挙げられます。また近年では「LVC(Levi’s Vintage Clothing)」シリーズの加工モデルなどにもトルコ製が採用されており、日本製やアメリカ製と並ぶ形で市場に流通しています。今回は、トルコ製リーバイスの年代別特徴や見分け方、そして他の生産国との違いについて詳しく解説します。

記事のポイント!

  1. トルコ製リーバイスの主な製造年代と歴史的背景
  2. トルコ製リーバイスの特徴と他の生産国との違い
  3. トルコ製リーバイスの年代判別方法と真贋の見分け方
  4. トルコ製リーバイスの現在の評価と将来的な価値

リーバイスのトルコ製とその年代について

  1. トルコ製リーバイスは主に90年代から00年代に多く製造された
  2. トルコ製リーバイスの特徴は色落ちの良さと履き心地の柔らかさ
  3. ユーロリーバイスとも呼ばれ独特の風合いがある
  4. トルコ製リーバイスの年代判別方法はタグとボタン裏の刻印
  5. LVCシリーズでもトルコ製は加工モデルを中心に採用されている
  6. トルコ製リーバイスの価値は年代やモデルによって大きく異なる

トルコ製リーバイスは主に90年代から00年代に多く製造された

トルコ製リーバイスの主な製造時期は、1980年代後半から2000年代にかけてです。この時期、リーバイス社はグローバル展開を進め、生産拠点を世界各地に広げていました。特に80年代から90年代にかけて、ヨーロッパ市場向けのジーンズがトルコで多く製造されるようになりました。

独自調査の結果、80年代のヨーロッパではトルコ製やイギリス製、スペイン製などの501が流通していたことが分かっています。これらは総称して「ユーロ501」「ユーロリーバイス」と呼ばれることもあります。トルコ製リーバイスは90年代に特に多く生産され、現在でも古着市場で多く見かけることができます。

トルコ製の生産が増えた背景には、アメリカ国内の生産コスト上昇があります。70年代後半から80年代初めにかけて、アメリカ国内での501の品質が変化し、それまでのヴィンテージデニムの風合いが薄れていったという歴史的背景もあります。

2000年代に入ってからも、リーバイスのビンテージクロージング(LVC)シリーズなど、一部のラインではトルコ製モデルが継続して生産されています。現在でもリーバイスの一部モデルはトルコで製造されており、最新のLVCコレクションにもトルコ製のアイテムが含まれています。

なお、トルコ以外にも、日本、アメリカ、中国、フィリピン、バングラデシュなど、リーバイスの生産国は時代とともに変化してきました。各生産国の特徴を知ることで、ビンテージ品の価値判断や購入の際の参考になるでしょう。

トルコ製リーバイスの特徴は色落ちの良さと履き心地の柔らかさ

トルコ製リーバイスの最大の特徴は、その色落ちの良さです。個人ブログ「001」によると、特にヒゲ(太もも部分のシワによる色落ち)がクッキリと出るメリハリのある表情が特徴とされています。アメリカで使われなくなった染料をヨーロッパでは継続して使用できていたことが、この独特の色落ちの理由ではないかとも言われています。

履き心地については、米国製よりも柔らかさを感じるという意見もあります。これは加工モデルが多いことも一因かもしれませんが、生地の質感や織り方の違いも影響しているようです。実際、トルコ製LVCの加工モデルは「ほぼ全て」と言えるほど多いという情報もあります。

ディテールに関しては、モデルや年代によって差があります。例えば、「501XX 1966」のトルコ製モデルは、サイズ感が大きめだったという報告もあります。このように、同じモデル名でも生産国によって微妙な違いがあることは、リーバイスファンの間ではよく知られている事実です。

トルコ製の生地感については、ネップ感(生地表面の小さな凹凸)が強い傾向があるという意見もあります。これはフィリピン製に近い特徴とも言われており、リサイクルショップで「良さそうな生地感」と感じて手に取ったものがトルコ製であることが多いという体験談も見られます。

総じて、トルコ製リーバイスは「価格の割に良い色落ちが楽しめる」点が魅力として挙げられており、デニム愛好家からも一定の評価を得ています。特に初めてのビンテージジーンズとして、トルコ製の501を選ぶファンも少なくないようです。

ユーロリーバイスとも呼ばれ独特の風合いがある

トルコ製リーバイスは「ユーロリーバイス」というカテゴリーに含まれることが多いです。ユーロリーバイスとは、ヨーロッパ市場向けに製造されたリーバイスの総称で、トルコだけでなくフランス、スペイン、イタリア、イギリス、ルーマニア、ポーランドなどのヨーロッパ圏で製造されたものを指します。また、南アフリカやチュニジアといったヨーロッパの影響を受けているアフリカ圏で製造されたものも含まれることがあります。

古着専門店「PICK」のウェブサイトによると、ユーロリーバイスの最大の特徴は「ヒゲのクッキリ出た、メリハリのある表情」だとされています。特に80年代以降の製品でも、アメリカ製には見られなくなったヴィンテージに近い色落ちが楽しめるのが魅力です。一部では「縦落ち」と呼ばれる、縦方向に独特の色落ちをするものも見られます。

国によって色落ちの特徴も若干異なるのが面白い点です。トルコ製、イギリス製、スペイン製、ポーランド製など、それぞれに微妙な違いがあり、コレクターにとっては収集の楽しみにもなっています。

価格面でも、ヴィンテージ本物と比べて圧倒的に手頃な点が評価されています。「PICK」のユーロ501の平均売価は8,900円程度で、高めのものでも税込み10,290円ほどとのこと。ヴィンテージ品が高額になる中、ユーロリーバイスはリーズナブルな価格で独特の風合いを楽しめる選択肢となっています。

近年では、ユーロリーバイスを扱う店舗が増えてきたこともあり、良い色落ちのものを探すのが徐々に難しくなってきているという現実もあります。希少性が高まることで、今後価値が上がる可能性もあるでしょう。

ユーロリーバイスとも呼ばれ独特の風合いがある

トルコ製リーバイスの年代判別方法はタグとボタン裏の刻印

トルコ製リーバイスの年代を判別するには、複数の特徴を確認する必要があります。最も基本的なのは内側のタグに記載された製造情報です。多くの場合、タグには製造国として「MADE IN TURKEY」と記載され、さらに製造年月を示す数字が印字されています。

タグの数字コードは通常「MMYY」の形式で、最初の2桁が月、後の2桁が年を表します。例えば「0307」であれば2007年3月製造を意味します。また「T01」などのボタン裏の刻印も判別材料になりますが、トルコ製では刻印がないケースも多いようです。

Yahoo!知恵袋の情報によると、トルコ製の501XXには、90年代製と思われるものにボタン裏に「T01」の刻印があるものが確認されています。一方で、垢タグ(レザーパッチ)にはLEVI’Sと片面だけに表記されていて、ボタンの裏には何も書いていないという特徴を持つものもあるようです。

LVCシリーズのトルコ製について言えば、日本のリーバイスストアやオンラインショップで扱われている復刻501XXなどの多くはトルコ製となっています。例えば、1960年モデルの「1960 501®Z」の初の復刻モデルなども、トルコ製であることが確認されています。

年代によって使われている生地も異なります。2017年以前のアメリカ製LVCはコーンミルズ社のホワイトオーク工場製デニム(通称「ホワイトオーク」)が使用されていましたが、現在のトルコ製LVCの多くは日本のカイハラ社製デニムを使用しているとされています。

これらの情報を組み合わせることで、手持ちのトルコ製リーバイスがいつ頃のものか、おおよその見当をつけることができるでしょう。特にコレクターにとっては、こうした細かな違いを理解することが重要になります。

LVCシリーズでもトルコ製は加工モデルを中心に採用されている

リーバイス・ヴィンテージ・クロージング(LVC)シリーズは、リーバイスの歴史的な名品を忠実に復刻したラインです。このLVCシリーズにおいても、トルコ製のモデルが数多く存在します。特に特徴的なのは、加工モデルの多くがトルコ製であるという点です。

個人ブログ「001」の記述によると、「Levi’s Vintage Clothingの加工モデルはもう全てと言っていいくらいトルコ製」とされており、筆者自身もトルコ製以外の加工モデルを見たことがないと述べています。これは、トルコのデニム加工技術が高く評価されていることの表れかもしれません。

LVCのトルコ製モデルとしては、501XXの各年代復刻版(1944年モデル、1947年モデル、1955年モデル、1966年モデルなど)、505の1967年モデル、デニムジャケットでは506XX(ファーストタイプ)、507XX(セカンドタイプ)、557XX(サードタイプ/トラッカージャケット)などが確認されています。

カジュアルショップJOEのウェブサイト情報によれば、現行のLVCシリーズでは「ブルガリア/トルコ製」と表記されているモデルが多く見られます。これは生産国が両国にまたがっている可能性や、時期によって生産国が切り替わっていることを示唆しています。

リーバイスのビンテージモデルにこだわるファンからは、トルコ製LVCの評価について様々な意見があります。サイズ感や生地の質感について、米国製や日本製と比較して議論されることが多いようです。特に、同じモデルでも生産国によって微妙なディテールの違いがあり、それがコレクターの間での話題になることも少なくありません。

LVCシリーズの中でも、リジット(未洗い)モデルと加工モデルでは印象が大きく異なります。トルコ製は特に加工モデルで多く見られ、その加工技術の高さが評価されているようです。

トルコ製リーバイスの価値は年代やモデルによって大きく異なる

トルコ製リーバイスの価値は、一概には言えない部分があります。年代やモデル、保存状態、希少性などによって価格や評価が大きく変わってきます。特にコレクターズアイテムとしての価値を考える場合、複数の要素を総合的に判断する必要があります。

Yahoo!知恵袋での質問「リーバイスのLVCのトルコ製ってウン十年後値上がりしますか?」に対する回答では、「いまだに555のバレンシア製のLVCのリジット等が出回り、2017年までのアメリカ製が出回っているので、かなりの値上がりはあまり期待できない」という見解が示されています。つまり、まだ市場に一定数流通しているトルコ製LVCは、短期的には大きな値上がりは期待しづらいという意見です。

一方で、古着市場ではトルコ製ユーロリーバイスの501やその他のモデルが人気を集めています。楽天市場やメルカリなどの通販サイトでは、状態の良いトルコ製501が5,000円〜10,000円程度で取引されているケースが多く見られます。特に色落ちが良好なものや、希少なモデルは高値がつくこともあります。

トルコ製デッドストック(未使用品)の価値も注目されています。あるブログでは、2007年製の日本製501XXデッドストックと現行モデルを比較し、同じものが10,000円ほど価格が上昇していることを指摘しています。同様に、トルコ製のデッドストックも時間の経過とともに価値が上がる可能性はあるでしょう。

コレクターの間では、製造年代による評価の違いも存在します。90年代のトルコ製と00年代のトルコ製では、使用されている生地や縫製に差があるケースもあり、この違いが価値判断の基準になることもあります。

最終的には、「生産国だけで価値を判断するのではなく、そのジーンズの品質や状態、希少性などを総合的に見るべき」というのが多くの専門家の意見です。トルコ製だからといって一律に評価するのではなく、個々のアイテムの特性を見極めることが重要と言えるでしょう。

リーバイスの生産国とトルコ製の位置づけ

  1. 日本製とアメリカ製に次ぐ評価を得ることが多いトルコ製
  2. リーバイスの生産国一覧と各国の特徴比較
  3. 生産国による価格差はコレクターの間で徐々に縮まりつつある
  4. トルコ製ユーロリーバイスの501は独特の色落ちが魅力
  5. 近年のトルコ製リーバイスLVCはカイハラデニムを使用したモデルも
  6. デッドストックのトルコ製は年々価値が上がる可能性がある
  7. まとめ:リーバイス トルコ製 年代と価値の総括

日本製とアメリカ製に次ぐ評価を得ることが多いトルコ製

リーバイスの生産国としては、一般的に日本製とアメリカ製が最も高く評価される傾向にありますが、トルコ製はそれに次ぐ位置づけとされることが多いようです。特に1980年代後半から2000年代にかけて製造されたトルコ製リーバイスは、独特の風合いや色落ちの良さから、一定のファン層を獲得しています。

日本製リーバイスは、特に2000年代初頭までのモデルが高く評価されています。リーバイスジャパン企画の復刻シリーズは「501」と謳えなかった背景があるとも言われていますが、その生地感は多くのデニム愛好家から支持を集めています。エイジング(経年変化)が楽しめる濃紺の色合いや、全体的な品質の高さが特徴です。

アメリカ製には、バレンシア工場製やホワイトオーク生地を使用したモデルなど、様々なバリエーションがあります。ヴィンテージものは別として、近年のアメリカ製は「履き心地としてふわっとした生地感」が特徴とも言われています。特にコーンミルズ社のホワイトオーク工場製デニムを使用したモデルは高く評価されていますが、残念ながら同工場は2017年に閉鎖されています。

トルコ製の位置づけについては、「米国製に劣るとは思っていない」という意見もあります。特に加工モデルにおいては、トルコの技術力の高さが評価されています。一方で、「モデルによっては全くもって擬えていない異なるサイズ感のモデルがあったりする」との指摘もあり、一概に評価することは難しい面もあります。

価格面では、日本製やアメリカ製に比べてトルコ製は比較的リーズナブルな価格帯で取引されることが多いです。そのため、コストパフォーマンスの良さを評価するファンも少なくありません。「品質と価格のバランスが良い」という点で、トルコ製リーバイスは日本製・アメリカ製に次ぐ位置づけを確立していると言えるでしょう。

リーバイスの生産国一覧と各国の特徴比較

リーバイスは世界中の工場で生産されており、生産国によって様々な特徴があります。ここでは主要な生産国とそれぞれの特徴を比較してみましょう。

日本製(2000年代初頭まで)

  • 特徴:エイジングが楽しめる濃紺な色合い、高品質な生地感
  • モデル:「502」や「503」などジップアップモデルも多く発売
  • 注目点:アーキュレットステッチ(お尻のポケットのステッチ)が強く主張し、退色した生地との対比が目立つことがある

米国製(バレンシア工場など)

  • 特徴:ネップ感はそこまで強くないが、履き心地がふわっとした生地感
  • モデル:LVCのリジットモデルは長くアメリカ製にこだわっていた
  • 注目点:White Oak工場のCONE MILLSデニムを使用したモデルが特に評価が高い

フィリピン製

  • 特徴:「極東リーバイス」とも呼ばれる、日本製に近い生地感
  • モデル:ネップ感のある生地を使用している傾向が多い
  • 注目点:リサイクルショップで「良さそうな生地感」と感じるものがフィリピン製であることが多いという意見も

中国製

  • 特徴:アウトレットでよく見かける、生地感&シルエットともに当たり障りがない
  • モデル:現行の501など
  • 注目点:生地は悪くないが、シルエットが細めで従来の501のイメージと異なるという意見もある

エジプト製

  • 特徴:中国製と比較すると生地に厚みを感じる傾向
  • モデル:「501CT」「501S」など、501ベースの派生モデルに多い
  • 注目点:米国流通モデルに多いという情報もある

トルコ製

  • 特徴:履き心地の柔らかさ、LVCの加工モデルに多く採用
  • モデル:LVCシリーズ、オレンジタブシリーズの復刻版など
  • 注目点:モデルによってはサイズ感に大きな違いがある場合も

これらの特徴は個人の主観によるところも大きく、同じ生産国でも年代やモデルによって違いがあることを理解しておく必要があります。また、デニムの生地と縫製が異なる国で行われるケースもあります(例:日本製生地をベトナムで縫製するなど)。

現在のリーバイスは、主に中国、ベトナム、バングラデシュなどで生産されることが多いようですが、LVCなどの特別なラインではトルコや日本の生地を使用するなど、品質へのこだわりを示すモデルも継続して製造されています。

生産国による価格差はコレクターの間で徐々に縮まりつつある

従来、リーバイスのコレクター市場では、生産国による価格差が明確に存在していました。一般的に日本製やアメリカ製(特にバレンシア工場製やホワイトオーク生地使用モデル)が最も高く評価され、次いでトルコ製やフィリピン製、そして中国製という序列が存在していました。

しかし、近年ではこの価格差が徐々に縮まりつつあるという傾向も見られます。その理由としては、以下のような要因が考えられます。

まず、生産技術の向上と標準化が進み、どの国で製造されても一定の品質が確保されるようになってきています。特に中国などの新興国での製造技術は飛躍的に向上しており、以前ほど品質面での差は感じられなくなっています。

また、コレクターの間でも「生産国よりも個体の状態や希少性」を重視する傾向が強まっています。例えば、状態の良いトルコ製や中国製のデッドストックは、状態の悪い日本製やアメリカ製よりも高値で取引されるケースも少なくありません。

さらに、近年では異なる生産国の特徴を理解し、それぞれの良さを評価する動きも出てきています。例えば、トルコ製の色落ちの良さや履き心地の柔らかさを積極的に評価するファンも増えています。「どこ製が良いか」という単純な議論から、「どのような特徴を持つデニムが自分の好みに合うか」という、より個人の嗜好に基づいた選択へと変化している面もあります。

ただし、依然として一部の希少な日本製やアメリカ製モデル、特にビンテージ品や限定モデルなどは高値で取引される傾向があります。例えば、バレンシア工場製の555などは、今でも高いプレミアがついています。

結局のところ、「生産国がどこであれ、穿く本人が気に入っている方がいい」というのが多くのデニム愛好家の共通認識になりつつあります。色落ちも個体差が大きく、100本のジーンズがあれば100通りの色落ちをするというのが実情です。

ユーロリーバイスとも呼ばれ独特の風合いがある

トルコ製ユーロリーバイスの501は独特の色落ちが魅力

トルコ製を含むユーロリーバイスの501は、その独特の色落ちが多くのデニム愛好家から高く評価されています。古着専門店「PICK」によると、ユーロ501の最大の特徴は「ヒゲのクッキリ出た、メリハリのある表情」だとされています。これはアメリカで使われなくなった染料をヨーロッパでは継続して使用できていたためではないかと言われています(真相は定かではありませんが)。

特に80年代以降のアメリカ製501では、それまでのヴィンテージデニムの風合いが薄れ、メリハリの少ない均一な色落ちをする生地になったと言われています。これに対し、ヨーロッパで製造されたトルコ製などのユーロリーバイスでは、ヴィンテージに近い色落ちのものが多く見られます。中には「縦落ち」と呼ばれる、縦方向に独特の色落ちをするものまであります。

古着店「PICK」では、アメリカ製501(U.S.501)では求めるような色落ちのものを探すことに限界を感じ、フランスでの買い付けを始めたことでユーロ501の存在を知り、大量仕入れを行ったとのことです。それ以来、特に良い色落ちのものの選定を続け、定番ボトムとして提供しています。

トルコ製501の色落ちの良さは、1960年代のBIGEモデル(ビンテージモデル)との比較でも遜色ないレベルにあると評価されています。もちろん、総合的には本物のヴィンテージの持つ雰囲気には敵わない部分もありますが、綿糸や赤耳のアタリ、綺麗な縦落ちなど、本物ならではのディテールを考慮しても、プライスパフォーマンスの面ではユーロ501、特にトルコ製の魅力は大きいと言えるでしょう。

トルコ製501に限らず、デニムの色のメリハリは擦れの多い部分と少ない部分の差によって生まれるため、色落ちの良いジーンズには多かれ少なかれ破れや擦れが伴います。しかし、良質な古着店では、ダメージが少ないものや目立たないものを選定し、さらにダメージ部分を丁寧にリペア(修理)して提供していることも多いようです。

近年のトルコ製リーバイスLVCはカイハラデニムを使用したモデルも

近年のトルコ製リーバイス、特にLVC(Levi’s Vintage Clothing)シリーズでは、日本の有名デニムメーカー「カイハラ」社製のデニム生地を使用したモデルが登場しています。これは、アメリカのコーンミルズ社のホワイトオーク工場が2017年に閉鎖されたことも背景にあります。

独自調査の結果、現在リーバイスジャパン社が公式に販売している55501(1955年モデルの501XX復刻版)はトルコ製ですが、使用されている生地はカイハラ社という日本製の生地だということが分かっています。これについては「生地は最高、なんで縫製はトルコなの?」とネット上でも賛否両論を呼んでいるようです。

カイハラデニムは日本を代表するデニム生地メーカーで、その品質の高さは世界的にも評価されています。特に赤耳(セルビッジ)デニムの製造技術は高く、多くの有名ブランドに生地を提供しています。LVCシリーズでカイハラデニムを採用することで、ホワイトオーク閉鎖後も高品質なデニム生地を確保する戦略と見ることができます。

Amazon(アマゾン)や楽天市場では、2025年4月現在、LEVI’S 1955年モデル 501XX 50155-0055(カイハラ製デニム使用、トルコ製)が税込み約29,400円で販売されています。一方、2007年当時の日本製LVCは税抜き20,000円(消費税5%)だったという情報もあり、約15年で価格が10,000円ほど上昇していることが分かります。

近年のトルコ製LVCについては、デニム愛好家の間でも評価が分かれています。カイハラデニムの品質自体は高く評価されていますが、縫製がトルコで行われていることに対して疑問を呈する声もあります。ただ、実際にトルコの縫製技術は高く、特に加工モデルにおいては定評があることも事実です。

カイハラデニムを使用したトルコ製LVCは、日本の生地技術とトルコの縫製技術を組み合わせた国際的な製品と言えるでしょう。将来的な価値については未知数ですが、高品質な生地を使用しているという点では、長期的に価値が保たれる可能性も十分にあります。

デッドストックのトルコ製は年々価値が上がる可能性がある

デッドストック(未使用の在庫品)のトルコ製リーバイスは、今後年々価値が上がる可能性があります。特に90年代から00年代に製造されたモデルは、時間の経過とともに希少性が増しており、コレクターからの需要も高まっています。

デッドストックの価値上昇の主な理由としては、以下のような点が挙げられます。

まず、同じ製品が二度と製造されないという希少性があります。トルコ製リーバイスの中でも、特定の年代や特定のディテールを持つモデルは、現在では入手が難しくなっています。例えば、90年代のトルコ製501で特定のタグやボタン裏の刻印を持つものなどは、年々見つけるのが困難になっています。

次に、デニムは経年変化を楽しむファッションアイテムであり、まだ誰も履いていない「新品」の状態から自分だけの色落ちを楽しめるという点が魅力です。特にリジット(未洗い)のデッドストックは、自分で最初からエイジングを楽しめるため、価値が高いとされています。

また、近年ではヴィンテージファッションやサステナブルファッションへの関心が高まり、良質な古着やデッドストックへの需要が増しています。特にリーバイスのような歴史あるブランドの古いモデルは、ファッションの文脈でも価値が見直されています。

ある古着愛好家のブログによると、2007年に製造された日本製501XXのデッドストックを購入したところ、当時の定価は税抜き20,000円(消費税5%)だったのに対し、現在の同等モデル(トルコ製)は約30,000円近くになっているとのこと。つまり、約15年で10,000円以上の価値上昇が見られたことになります。

ただし、全てのトルコ製リーバイスが価値上昇するわけではありません。Yahoo!知恵袋での専門家の回答によれば、「いまだに555のバレンシア製のLVCのリジット等が出回り、2017年までのアメリカ製が出回っているので、かなりの値上がりはあまり期待できない」という見方もあります。つまり、まだ市場に一定数が流通している製品は、短期的には大きな価値上昇は見込めない可能性があります。

それでも長期的な視点で見れば、保存状態の良いデッドストックのトルコ製リーバイス、特に特徴的なモデルや希少性の高いものは、コレクターズアイテムとして価値が上がっていく可能性は十分にあると言えるでしょう。

まとめ:リーバイス トルコ製 年代と価値の総括

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. トルコ製リーバイスは主に1980年代後半から2000年代にかけて製造され、ヨーロッパ市場向けのジーンズとして流通した
  2. ユーロリーバイスとも呼ばれるトルコ製は、ヒゲのクッキリ出たメリハリのある色落ちが特徴的
  3. トルコ製リーバイスの年代判別にはタグの製造国表記や数字コード、ボタン裏の刻印などが手がかりになる
  4. LVCシリーズのトルコ製は特に加工モデルに多く採用されており、加工技術の高さが評価されている
  5. 生産国の評価序列では一般的に日本製・アメリカ製に次ぐ位置づけだが、個々の製品の品質や状態によって評価は異なる
  6. リーバイスの生産国にはアメリカ、日本、トルコ以外にもフィリピン、中国、エジプトなど多様な国があり、それぞれ特徴がある
  7. 生産国による価格差は依然として存在するが、近年ではその差が縮まる傾向にある
  8. トルコ製ユーロリーバイスの501は、アメリカ製に見られなくなったヴィンテージ風の色落ちが魅力
  9. 近年のトルコ製LVCには日本のカイハラ社製デニムを使用したモデルがあり、生地の品質は高く評価されている
  10. デッドストックのトルコ製リーバイスは希少性の高まりから、年々価値が上がる可能性がある
  11. リーバイスの価値判断は生産国だけでなく、モデル、年代、保存状態、希少性など多角的な視点で行うべき
  12. 結局のところ「穿く本人が気に入っている方がいい」という個人の嗜好が最も重要

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://note.com/001_w/n/n66b1b22ddfd3
  2. https://www.catorce6.com/actualidad-ambiental/index.php?pcmypage?callback=product/review/39691989
  3. https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10263748220
  4. http://www.pick.co.jp/cm/eurolevis501.html
  5. https://search.rakuten.co.jp/search/mall/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9+%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3/
  6. https://caveused.theshop.jp/items/77133920
  7. https://ameblo.jp/d-shop-diary/entry-12582974925.html
  8. https://jp.mercari.com/search?keyword=%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%20501XX%20%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3
  9. https://www.joenet.co.jp/casual/levi/vintage/index.html
  10. https://jp.mercari.com/search?keyword=%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%20501%20%E3%83%88%E3%83%AB%E3%82%B3%E8%A3%BD