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リーバイスの後ろのタグ、取るべき?残すべき?🧐 ヴィンテージ価値と年代判別が丸わかり!

リーバイスの後ろのタグ、取るべき?残すべき?🧐 ヴィンテージ価値と年代判別が丸わかり!
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リーバイスのジーンズを購入すると、後ろ側には様々なタグが付いています。ウエスト部分の革や紙のパッチ、バックポケットの赤タブ、そして内側の洗濯表示タグなど。これらのタグを取るべきか残すべきか、またタグから何がわかるのかという疑問を持つ人は多いのではないでしょうか。

本記事では、リーバイスのジーンズに付いている様々なタグについて、その役割や歴史的背景、そして年代判別方法までを詳しく解説します。タグからヴィンテージジーンズの価値を読み取る方法や、紙パッチを取るべきかどうかの判断基準なども含め、リーバイス愛好家からデニム初心者まで役立つ情報をお届けします。

記事のポイント!

  1. リーバイスのジーンズに付いている主要なタグの種類と特徴
  2. タグを取るべきか残すべきかの判断基準と一般的な考え方
  3. タグからリーバイスのジーンズの年代や価値を判別する方法
  4. レアなタグや特殊なタグの見分け方と価値

リーバイスのジーンズと後ろのタグについて

  1. リーバイスの後ろのタグには主に3種類ある(パッチ、赤タブ、内タグ)
  2. リーバイスの赤タブはブランドの象徴であり取り外す必要はない
  3. 紙パッチは取るか取らないかは個人の好みによる
  4. リーバイスのパッチからモデルと年代がわかる
  5. リーバイスの赤タブにはRのみの表記もあり特殊ではない
  6. ヴィンテージリーバイスの価値はタグの状態にも左右される

リーバイスの後ろのタグには主に3種類ある(パッチ、赤タブ、内タグ)

リーバイスのジーンズには、大きく分けて3種類のタグが後ろ側に付いています。まずはそれぞれの特徴と役割を理解しましょう。

1つ目は「パッチ」と呼ばれるもので、ウエスト部分の右後ろに縫い付けられている四角い革や紙のタグです。このパッチには、リーバイスのロゴ、モデル番号(例:501XX、505など)、ウエストやレングスのサイズが記載されています。古いモデルでは革製のパッチが使われていましたが、1950年代後半から紙製のパッチに変更されました。

2つ目は「赤タブ」または「レッドタブ」と呼ばれる、バックポケットの左側に縫い付けられた小さな赤い布のタグです。この赤タブはリーバイスのアイコンとして1936年に初めて導入され、競合他社の製品と区別するための目印となっています。赤タブには「LEVI’S」という文字や「R」のみが刺繍やプリントされています。

3つ目は「内タグ」と呼ばれる、ジーンズの内側に付いている洗濯表示や素材、製造国などが記載されたタグです。このタグは1974年以降に導入され、着用者へのケア情報提供が主な目的ですが、製造年月や工場番号なども記載されているため、年代判別にも役立ちます。

これらのタグは、リーバイスのジーンズの歴史や変遷を物語る重要な要素であり、特にヴィンテージ市場ではタグの状態や特徴が価値判断の基準となることもあります。次の見出しからは、それぞれのタグについてより詳しく掘り下げていきましょう。

リーバイスの赤タブはブランドの象徴であり取り外す必要はない

リーバイスの赤タブは、1936年に初めて導入されたブランドの象徴です。元々はリーバイスのジーンズを他社の製品と区別するために考案されました。この赤タブは、バックポケットの左側に縫い付けられており、リーバイスのアイデンティティを表す重要な要素となっています。

赤タブは商標登録されており、その名前だけでなく取り付け位置も含めて保護されています。他社の類似タグは「ピスネーム」と呼ばれ区別されています。そのため、リーバイスの赤タブを取り外す必要はありません。むしろ、残しておくことで本物のリーバイス製品であることを示す証となります。

赤タブには時代によって異なる特徴があります。1936年から1971年までの「ビッグE」と呼ばれる時代には、「LEVI’S」の「E」が大文字で表記されていました。1971年以降は「スモールe」と呼ばれる「Levi’s」表記に変更されています。また、赤タブの初期のものは片面のみに文字が印字されていましたが、1950年代中頃からは両面に文字が織り込まれるようになりました。

リーバイスには赤タブだけでなく、シリーズごとに色分けされたタブもあります。例えば、オレンジタブ(1960〜70年代の廉価ライン)、白タブ(70〜80年代のデニム以外の生地用)、黒タブ(混紡素材用)などがあります。これらのタブも製品の特性を示すものなので、取り外す必要はありません。

独自調査の結果、赤タブが裂けたり破損したりした場合でも、できるだけ修復して残すことが価値を保つポイントです。特にヴィンテージ市場では、オリジナルの赤タブが残っているかどうかが価格に影響することもあります。タブの状態が完璧でなくても、存在していることに意味があるのです。

紙パッチは取るか取らないかは個人の好みによる

リーバイスのジーンズに付いている紙パッチについては、取るべきか残すべきかという疑問を持つ人が多いようです。結論から言えば、これは完全に個人の好みによるものであり、正解や間違いはありません。

紙パッチは1950年代後半から導入されました。それまでは革製のパッチが使用されていましたが、当時急速に普及し始めた乾燥機に対応するため、より耐久性のある紙素材に変更されたのです。紙パッチには、モデル番号、ウエストやレングスのサイズ、そして様々な製造情報が記載されています。

Yahoo!知恵袋などの情報によると、紙パッチを取るか取らないかについては意見が分かれています。取る派の意見としては、「サイズ表記が見えるのが恥ずかしい」「徐々に破れて見た目が悪くなる」「紙パッチの右側は元々小売店用の商品管理タグで、本来は切り離すもの」などがあります。一方、残す派の意見としては、「ブランドの証」「ヴィンテージとしての価値を保つため」「デザインの一部として好き」などの理由が挙げられています。

現在のリーバイス製品、特に紙パッチについている破線入りの部分(右側の切り取り部分)については、もともと小売店の商品管理用に設計されており、購入後は切り離しても問題ないという見解もあります。しかし、ヴィンテージ市場ではパッチが完全な状態で残っているものほど高い価値がつくこともあります。

GQジャパンの記事によれば、貴重なヴィンテージの紙パッチは取り外して額に飾ることを推奨している例もあります。パッチが剥がれ落ちる可能性がある古いモデルでは、大切に保存するという選択肢もあるでしょう。

結局のところ、紙パッチを取るか残すかは、その製品をどう楽しみたいかという個人の価値観によります。コレクションとして大切にしたいなら残す、実用重視なら取る、という判断で良いでしょう。どちらの選択も間違いではありません。

紙パッチは取るか取らないかは個人の好みによる

リーバイスのパッチからモデルと年代がわかる

リーバイスのパッチには多くの情報が詰まっており、モデルや製造年代を判別するための重要な手がかりとなります。パッチの素材、デザイン、印字内容などから、そのジーンズがいつ頃製造されたものなのかを推定することができます。

まず、パッチ素材の変遷を見てみましょう。1950年代後半までは革製のパッチが使用されていました。特に1958年頃までは鹿革が使われ、「Every Garment Guaranteed」という表記と「XX」(例:501XX)という型番表記が特徴です。1955年頃から紙パッチも導入され始め、1960年代以降は主に紙パッチが主流となりました。

年代判別のポイントとしては、以下のような特徴があります:

  • 〜1958年頃:鹿革パッチに「Every Garment Guaranteed」の表記あり
  • 1958〜1962年頃:紙パッチに「Every Garment Guaranteed」の表記あり
  • 1962〜1965年:「Every Garment Guaranteed」の表記が消え、小さな「Made in U.S.A.」表記に
  • 1966〜1967年:「XX」表記が消え、二重の型番表示(ダブルネーム)が特徴
  • 1967〜1969年:ダブルネームに代わり、アルファベット1文字(A、S、F、I)の表記
  • 1970〜1990年代:「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」の表記が加わる
    • 1970〜1980年代中期:黒字印刷
    • 1980年代中期〜:赤字印刷

また、パッチには製造工場を示す番号や、製造年月を示す数字が記載されていることもあります。例えば、1980年代後半〜1991年までの内タグには、下から2行目に工場番号・製造月・製造年が記載されています。

リーバイスの型番(501、505、517など)もパッチから確認できる重要な情報です。例えば、501はストレート(ボタンフライ)、505はストレート(ジップ)、517はブーツカットなど、型番によってシルエットが異なります。

興味深いのは、パッチの変化がリーバイスの歴史や時代背景を反映している点です。「Every Garment Guaranteed」という表記が消えたのは、リーバイスが商品破損時の新品交換サービスを終了したことを示しています。また、「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」の追加は、洗濯機や乾燥機の普及に伴い、ケア情報が重要視されるようになった社会的背景があります。

このように、パッチの細かな特徴を観察することで、リーバイスジーンズの歴史や年代を読み解くことができるのです。コレクターや古着愛好家にとって、これらの知識は価値ある一本を見分ける重要な手がかりとなります。

リーバイスの赤タブにはRのみの表記もあり特殊ではない

リーバイスの赤タブには、通常「LEVI’S」と表記されているものが多いですが、「®」(レジスターマーク)のみが記されているタイプも存在します。このRのみの赤タブは、一見すると珍しく思えるかもしれませんが、実は特殊なものではありません。

Rのみの赤タブが存在する理由は、リーバイスがタブそのものの商標権を持っていることを示すためです。Yahoo!知恵袋での専門家の回答によると、このRのみのタブは全体の約10%程度の割合で混在しているとのこと。これは他メーカーが赤タブを勝手に使用することを防ぐための法的な証拠としての役割も持っています。

「赤タブそのものが特許を取得しており、その証明として®マークのみのタブが存在する」という説明がなされています。リーバイスは他メーカーによる赤タブの無断使用に対して、この®マークのみのタブを証拠として示すことで、商標権を主張することができるのです。

実際、一般的な小売店(例:ライトオンなど)で販売されているリーバイス製品の中にも、Rのみの赤タブが付いたものが数本は見つかるとされています。つまり、特別なレア品というわけではなく、通常の製品ラインナップに含まれる一般的なバリエーションの一つなのです。

興味深いのは、ある質問者が「R表記のみを購入したが、今のUSAの表記はビックEなのでそっちを買えば良かったと後悔している」と述べている点です。これは、現代の復刻版モデルでは、かつてのビッグE時代を再現したデザインも販売されていることを示しています。コレクターやデニム愛好家にとっては、歴史的な要素を再現した復刻版も魅力的な選択肢となっているようです。

したがって、リーバイスの赤タブにRのみの表記があるジーンズを見つけても、偽物や特殊品だと心配する必要はありません。それは単に、リーバイスが自社の商標権を保護するために意図的に混ぜている正規のバリエーションの一つなのです。

ヴィンテージリーバイスの価値はタグの状態にも左右される

ヴィンテージリーバイスの市場価値を左右する要素は多岐にわたりますが、タグの状態は特に重要な判断基準の一つとなっています。オリジナルのタグが良好な状態で残っているかどうかが、コレクターの間での評価に大きく影響するのです。

特に紙パッチや革パッチは、使用や洗濯によって劣化しやすい部位です。ヴィンテージモデルでは、パッチが完全に残っているものは稀で、それだけで価値が上がることもあります。例えば、1940年代の「大戦モデル」と呼ばれるS501XXなどは、紙パッチが完全な状態で残っているものは非常に希少です。

GQジャパンの記事によれば、ある著者はS501XXの紙パッチを失ってしまったことを深く後悔していると述べています。パッチを失うことは、ヴィンテージジーンズのコレクション価値を大きく下げてしまう要因となるのです。そのため、貴重なヴィンテージジーンズの紙パッチは、取り外して額に飾り保存するという方法も紹介されています。

また、赤タブの状態もヴィンテージ価値に影響します。ビッグEの赤タブ(1971年以前のモデル)は特に価値が高く、タブの文字が鮮明に残っているか、タブ自体の状態が良好かどうかもチェックポイントです。

内タグについても同様で、1974年以降に導入された内タグの状態や表記内容から、製造年代や工場を特定できることが価値判断の材料となります。例えば、初期の内タグには3行に分かれた数字の羅列があり、最下行に製造月、製造年(下2桁)、工場番号が記載されているという特徴があります。

タグ以外にも、デニムの生地感、色落ち具合、ステッチの特徴、リベットの有無など、様々な要素がヴィンテージリーバイスの価値を決定します。しかし、タグはその製品のアイデンティティを証明する重要な要素であり、タグの状態が良いものほど価値が高くなる傾向にあります。

独自調査の結果、古着市場ではタグが切り取られたり破損したリーバイスよりも、タグが良好な状態で残っているものの方が高値で取引されることが多いようです。特に希少な年代のモデルであればなおさらです。コレクターとして価値を保ちたい場合は、タグを大切に保存することが重要だと言えるでしょう。

リーバイスの後ろのタグから見る年代判別法

  1. リーバイスのボタン裏の刻印はファクトリーコードを示している
  2. リーバイスの内タグがない場合は古いモデルの可能性が高い
  3. リーバイスの年代は内タグの表記方法で見分けられる
  4. リーバイスのパッチの種類は時代によって変化している
  5. 2000年代以降のリーバイスタグの特徴
  6. リーバイスの復刻版とオリジナルの見分け方
  7. まとめ:リーバイスの後ろのタグから読み取れること

リーバイスのボタン裏の刻印はファクトリーコードを示している

リーバイスのジーンズを裏返してボタンの裏側を見ると、数字やアルファベットが刻印されていることに気づくでしょう。この刻印は単なる装飾ではなく、製造工場を識別するファクトリーコード(工場番号)として機能しています。このコードを読み解くことで、ジーンズの製造年代を推定する重要な手がかりが得られます。

ボタン裏の刻印は大きく分けて、一桁、二桁、三桁、四桁、そしてアルファベット+数字の組み合わせなどがあります。それぞれの時代によって特徴的なコードが使われており、おおよその年代を判別することができます。

以下に主なファクトリーコードと対応する年代をまとめました:

刻印タイプ対応年代代表的な刻印例
一桁1950〜1970年代A, D, E, F, J, K, L, O, S, W, 2, 4, 5, 6, 8, 16(例外)
二桁1960〜1980年代10, 12, 14, 16, 17, 20
三桁1980〜2000年初期273(ポーランド), 501, 513, 515, 522, 524, 527, 529, 532など
四桁現行モデル文字が詰まった4桁の数字
アルファベット+数字復刻版特にJで始まるものは日本企画モデル

特に注目すべきは以下のポイントです:

  • 16工場(刻印「16」)は1950年代から70年代中期まで長期にわたり稼働し、変わったモデルや人気モデルが多いため、コレクターに人気があります。
  • 三桁の刻印で5から始まるものはリーバイス社の工場、6から始まるものは社外工場を示すとされています。
  • 555工場はバレンシア工場(1996〜2003年、アメリカ最後の工場)を示し、人気があります。現在はLVC(リーバイス・ヴィンテージ・クロージング)復刻ラインの製造のため再開されています。
  • 524工場はエルパソ工場で、一桁時代に製造していた66モデルの6刻印から「旧6工場」と呼ばれています。

これらの情報はあくまで目安であり、ボタン裏刻印だけで確定的な判断をするのは避けた方が良いとされています。しかし、他の特徴(パッチ、赤タブ、内タグなど)と合わせて確認することで、より正確な年代判別が可能になります。

また、特定のモデルや希少な年代を示す刻印は、ヴィンテージ市場での価値を高める要素となることもあります。例えば、一桁のアルファベット刻印(特にA刻印など)や2の刻印は希少とされており、コレクターの間で人気があります。

このように、一見何気ないボタン裏の小さな刻印も、リーバイスの歴史を紐解く重要な手がかりとなっているのです。

リーバイスの内タグがない場合は古いモデルの可能性が高い

リーバイスのジーンズを調べていて内タグが見当たらない場合、それは偽物や不良品ではなく、むしろ古いモデルである可能性が高いのです。リーバイスの内タグ(インナータグ)は、1974年以降に初めて導入されました。それ以前のモデルには内タグが存在しないため、内タグの有無は年代判別の重要な手がかりとなります。

内タグが導入された背景には、消費者への製品ケア情報の提供という目的がありました。1970年代になると洗濯機や乾燥機の家庭への普及が進み、適切な取り扱い方法を消費者に伝える必要性が高まったのです。これに対応して、リーバイスはパッチに「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」(取り扱い方法は衣類の内側にあります)という表記を追加し、内側に詳細なケア情報を記載したタグを付けるようになりました。

つまり、内タグがないリーバイスのジーンズは、1974年以前の製造である可能性が高いのです。この時代のモデルには、以下のような特徴が見られることが多いでしょう:

  • 革パッチまたは初期の紙パッチが使用されている
  • 「CARE INSTRUCTIONS」の表記がない
  • 赤タブが「ビッグE」表記(1971年以前)
  • ボタン裏の刻印が一桁または初期の二桁
  • バックポケットのステッチがシングルステッチ(1977年頃まで)

内タグがない古いモデルでは、サイズや取り扱い情報はすべてパッチに記載されていました。ただし、パッチも経年劣化や使用による摩耗で情報が読み取りにくくなっていることが多いです。そのような場合は、ボタン数からサイズを推測する方法もあります。例えば、フライボタン(フロントのボタン)の数によって、おおよそのウエストサイズが推測できます:

  • フライボタン3つ:ウエスト29インチ以下
  • フライボタン4つ:ウエスト30インチ以上
  • フライボタン5つ:さらに大きなウエストサイズ

ヴィンテージリーバイスのコレクターにとって、内タグがないことはむしろ価値を高める要素となることもあります。特に1960年代以前のモデル(XX期、ビッグE期など)は、内タグがないことが真正性を示す指標の一つとなるのです。

ただし、内タグがなくても、他の特徴(パッチの状態、赤タブの種類、ステッチの特徴など)と合わせて総合的に判断することが重要です。内タグがないだけで古いモデルと断定するのではなく、複数の特徴を確認して慎重に年代を推定することをおすすめします。

リーバイスの年代は内タグの表記方法で見分けられる

1974年以降に導入された内タグは、リーバイスの年代を判別する上で非常に重要な手がかりとなります。内タグのデザイン、表記内容、配置などは時代によって変化しており、これを読み解くことでより正確な製造年代を特定することができます。

内タグの年代別特徴を詳しく見ていきましょう:

1974年〜1980年代前半

  • 数字が3行に分かれて記載されている
  • 最下行に「製造月・製造年(下2桁)・工場番号」の順で記載
  • 年代表記は1桁のみの場合もある(例:7=1977年)
  • ウエストやレングスの1つ上の行に収縮率が記載されている
  • 染み込みプリントではなく、表面プリントの感じがある

1980年代後半〜1991年頃

  • タグの行数が増えて7行構成になる
  • 6行目に工場番号、7行目に製造年月が記載
  • 製造年は下1桁のみで表記され、製造月と製造年の数字が繋がっている
  • 染み込みプリントのような印刷方法に変更

1991年〜1994年頃

  • ペラペラで薄い生地の内タグに変化
  • 一番上に数字、その下に洗濯時の注意点
  • さらに下に2行の数字の列
  • 下から2行目に「工場番号・製造月・製造年・製造番号」の順で記載

1995年〜2003年

  • タグのデザインがより現代的に
  • 工場番号と製造年月日が明確に分離して記載
  • 例:「324 1002」は324工場で2002年10月製造を意味する

また、内タグには洗濯時の収縮率も記載されていることが多く、これもモデルや年代の特定に役立ちます。例えば、「66モデル」と呼ばれる1973〜80年頃の製品は収縮率8%、その後継モデルは10%と記載されているという違いがあります。

さらに、内タグに記載された工場番号がトップボタン裏の刻印と一致しているかどうかも確認ポイントです。一致していれば、そのジーンズがオリジナルのまま改変されていない可能性が高くなります。

内タグからわかるのは製造年代だけではありません。リーバイスの歴史における重要な変化も反映されています。例えば、1974年に内タグが導入されたのは消費者保護の意識の高まりを反映したものですし、1995年以降のタグデザイン変更は、グローバル化に対応した国際的な製品表示基準への適応とも言えるでしょう。

ただし、ヴィンテージ市場では内タグが後付けされたり、別のジーンズからの移植されたりするケースもあります。そのため、内タグだけでなく、パッチ、赤タブ、ボタン裏刻印など複数の要素を総合的に判断することが重要です。内タグの特徴を知ることで、リーバイスの歴史をより深く理解し、価値あるヴィンテージを見分ける目を養うことができるでしょう。

リーバイスの年代は内タグの表記方法で見分けられる

リーバイスのパッチの種類は時代によって変化している

リーバイスのパッチは、ブランドの歴史とともに変化してきました。パッチの素材、デザイン、表記内容などを詳しく観察することで、そのジーンズがいつの時代のものかをより正確に判断することができます。ここでは、時代ごとのパッチの特徴と変遷を詳しく解説します。

初期〜1958年頃:革パッチ時代

  • 素材:鹿革を使用
  • 特徴:「Every Garment Guaranteed」の表記あり
  • モデル番号に「XX」表記(例:501XX)
  • 保証内容:破れた場合は新品と交換するサービスを示す

1955年〜1962年頃:初期紙パッチ時代

  • 素材:紙(洗濯機・乾燥機の普及に対応)
  • デザイン:革パッチとほぼ同じ
  • 特徴:「Every Garment Guaranteed」の表記あり
  • 注意点:経年劣化で紙パッチが欠損していることが多い

1962年〜1965年:中期紙パッチ初期

  • 変化:「Every Garment Guaranteed」の表記が消える
  • 代わりに小さめの「Made in U.S.A.」が中央に記載
  • まだ「XX」表記は残っている

1965年〜1966年:中期紙パッチ後期

  • 特徴:同じ段に「100% COTTON」「Made in U.S.A.」「WPL 423」と中央寄せで記載
  • 「XX」表記はまだ残っている

1966年〜1967年:ダブルネーム時代

  • 特徴:「XX」表記が消え、品番変更による混乱を避けるため
  • 旧型番を左端に小さく印字(ダブルネーム)
  • 例:小さく「501XX」、大きく「501」と記載

1967年〜1969年:タイプ表記時代

  • 特徴:ダブルネームの代わりにアルファベット1文字を印字
  • 使用アルファベット:A、S、F、I
  • 用途:ランクや出荷先を意味するという説あり

1970年〜1990年代:ケア表示時代

  • 特徴:「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」の表記追加
  • 1970〜1980年中期:黒字印刷
  • 1980年中期〜:赤字印刷
  • 内タグの導入と連動

パッチの変化はリーバイスの歴史や社会背景を反映しています。「Every Garment Guaranteed」の表記が消えたのは保証サービスの終了を示し、「CARE INSTRUCTIONS」の追加は家庭での洗濯機普及に対応したものです。

また、501に付けられた®(レジスターマーク)も年代判別のポイントです。比較的新しいモデルでは、「501®」のように型番の後ろにレジスターマークが付くことが多いです。

パッチの印字方法も時代によって変化しています:

  • 1980年代前期〜後期:lot番号がスタンプで黒字
  • 1980年代後期〜1990年代前期:lot番号が印刷で赤字(太字)
  • 1990年代前期〜:lot番号が印刷で黒字(太字)

これらの特徴を総合的に判断することで、リーバイスジーンズの製造年代をより正確に推定することができます。ただし、復刻版や限定モデルなど例外も存在するため、パッチだけでなく他の要素(赤タブ、内タグ、ボタン裏刻印など)も合わせて確認することが重要です。

2000年代以降のリーバイスタグの特徴

2000年代以降のリーバイスは、グローバル化やファッショントレンドの変化に伴い、タグのデザインや特徴にも様々な変化が見られます。ここでは、2000年代以降のリーバイスタグの特徴について詳しく解説します。

パッチの変化 2000年代に入ると、パッチのデザインはよりシンプルで現代的なものになりました。多くの製品では紙パッチが使用され、「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」の表記は印刷の一部として組み込まれるようになりました。また、501などの主要モデルには®マーク(レジスターマーク)が付くようになり、「501®」のように表記されることが一般的になりました。

さらに注目すべき変化としては、2003年にアメリカの工場が一斉閉鎖されたことが挙げられます。これ以降、「Made in USA」の表記があるジーンズは、復刻版を除けば2003年以前の製造と判断できます。2003年以降の製品には、メキシコ、トルコ、エジプト、バングラデシュなど様々な国の製造表記が見られます。

内タグの特徴 2000年代以降の内タグは、より整理された形式で情報が記載されるようになりました。特に以下のような特徴があります:

  • 工場番号と製造年月日が明確に分離して記載
  • 国際的な洗濯表示記号の採用
  • 多言語での取り扱い説明
  • バーコードやQRコードの導入(特に2010年代以降)

例えば、「324 1002」というコードがあれば、324工場で2002年10月に製造されたことを示します。2010年代以降では、より詳細な製造情報がバーコードなどに集約され、タグ自体はシンプルになる傾向も見られます。

赤タブの特徴 2000年代以降も基本的な赤タブのデザインは変わっていませんが、一部の特徴的な変化も見られます:

  • スモールe表記(Levi’s)の継続
  • プリント技術の向上によるより鮮明な印字
  • 特別モデルやコラボレーション製品では、カラーバリエーションの赤タブも登場
  • Rのみの表記タブは引き続き約10%の割合で混在

興味深いのは、2000年代以降の復刻版モデル(LVC:Levi’s Vintage Clothing)では、オリジナルの時代に合わせたタグ仕様が再現されていることです。例えば1937年モデルの復刻版では、当時のデザインのパッチや赤タブ、さらにはコットンバッグやフラッシャーまでが付属することもあります。

ボタン裏刻印 2000年代以降は、ボタン裏刻印も変化しています:

  • 四桁の刻印が一般的(文字が詰まった印象)
  • 復刻版ではアルファベット+数字の組み合わせも
  • 特に日本企画モデルでは「J」で始まる刻印が特徴的

2000年代以降のリーバイスは、クラシックなデザインを維持しながらも現代のトレンドや技術を取り入れた製品が増えています。タグの特徴も、ブランドのアイデンティティを保ちつつ、より国際的な基準に適応したものになっていると言えるでしょう。

ただし、近年ではヴィンテージブームの影響で、復刻版やヴィンテージ風の加工を施した製品も多く、タグだけで年代を判断するのが難しくなっている側面もあります。本物のヴィンテージと現代の復刻版を見分けるには、素材感や縫製技術の違いなども併せて確認する必要があるでしょう。

リーバイスの復刻版とオリジナルの見分け方

リーバイスのヴィンテージ市場が活況を呈する中、オリジナルのヴィンテージモデルとその復刻版を見分けることは重要なスキルとなっています。特にLVC(Levi’s Vintage Clothing)ラインなどの高品質復刻版は、オリジナルに非常に忠実に再現されているため、見分けるのが難しい場合もあります。ここでは、タグを中心にオリジナルと復刻版の違いを解説します。

パッチの見分け方

  1. 紙質と風合い:オリジナルのヴィンテージパッチは経年による自然な劣化があり、色味が柔らかく、エッジが少し丸くなっていることが多いです。復刻版は新しい紙質で、印刷も鮮明すぎる傾向があります。
  2. 印刷のディテール:復刻版では、例えばパッチに描かれた2頭の馬(Two Horse)のデザインが、時代ごとに微妙に異なることがあります。オリジナルと比較すると、線の太さや馬の形状に違いが見られることも。
  3. 製造国表記:復刻版のパッチには「MADE IN TURKEY」「MADE IN JAPAN」など、オリジナルとは異なる製造国が記載されていることが多いです。ただし、USA製の復刻版もあるため注意が必要です。

赤タブの見分け方

  1. 生地感と縫製:オリジナルの古いビッグE赤タブは、経年で色褪せや光沢の変化が見られます。復刻版は新しい素材感があり、縫製も現代的な均一性があります。
  2. 文字の刺繍/プリント:復刻版のビッグE赤タブは、現代の技術で製造されているため、刺繍やプリントの質感がオリジナルとは微妙に異なります。特に「E」の形状や「V」の均等性などを注意深く観察すると違いがわかることも。
  3. タブの大きさ:復刻版のタブは、時代によってオリジナルよりも若干サイズが異なる場合があります。

内タグの特徴

  1. デザインと情報量:復刻版の内タグには、現代の規制に準拠した取り扱い表示や原産国表記など、オリジナルにはなかった情報が含まれています。
  2. LVCの表記:多くの復刻版内タグには「LEVI’S VINTAGE CLOTHING」という表記があり、これは明らかに復刻版であることを示しています。
  3. 製造年の矛盾:内タグに記載された製造年月とモデル年代の矛盾(例:1955年モデルなのに内タグの製造日が2015年)も復刻版を見分けるポイントです。

その他の見分けポイント

  1. 付属品の存在:LVCなどの高級復刻版には、フラッシャー(販促用タグ)やコットンバッグなどが付属していることがあります。これらは新品であることが明らかで、復刻版を示す特徴です。
  2. 価格帯:オリジナルの希少なヴィンテージモデル(特に1960年代以前)は、多くの場合、復刻版よりも高価格で取引されています。あまりにも安価であれば、復刻版を疑う必要があるかもしれません。
  3. 生地感とディテール:復刻版は現代の技術で製造されているため、生地の風合いや色落ち、ステッチの特徴などがオリジナルとは微妙に異なることがあります。特に経年変化によるアタリや色落ちは、新品の復刻版では再現困難です。

復刻版は歴史的なモデルを現代に再現する素晴らしい取り組みですが、コレクション目的やヴィンテージの価値を重視する場合は、これらのポイントを押さえてオリジナルと復刻版を見分けることが重要です。どちらにも魅力がありますが、知識を持って選ぶことで、自分の目的に合った一本を見つけることができるでしょう。

まとめ:リーバイスの後ろのタグから読み取れること

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. リーバイスのジーンズには主に3種類の後ろタグ(パッチ、赤タブ、内タグ)があり、それぞれに重要な情報が記載されている
  2. 赤タブはブランドの象徴として1936年に導入され、取り外す必要はなく、ブランドの証となる
  3. 紙パッチは取るか残すかは個人の好みによるが、ヴィンテージ価値を重視するなら残すかきれいに保管するのが良い
  4. パッチの素材や印字内容からジーンズの製造年代を判別できる(革パッチ→紙パッチへの変化など)
  5. 赤タブの「R」のみの表記は特殊品ではなく、商標権保護のために約10%の割合で混在している
  6. ヴィンテージリーバイスの市場価値はタグの状態に大きく左右される
  7. ボタン裏の刻印はファクトリーコード(工場番号)を示し、年代判別の重要な手がかりとなる
  8. 内タグが存在しないリーバイスは1974年以前の可能性が高い
  9. 内タグの表記方法(行数、文字配置、印刷方法など)は時代によって変化しており、年代特定の指標になる
  10. パッチデザインの変遷(「Every Garment Guaranteed」の有無、「XX」表記の消失など)は社会背景も反映している
  11. 2000年代以降はグローバル化に対応したタグデザインとなり、製造国や表示方法も多様化している
  12. 復刻版とオリジナルの見分けはタグの素材感や印刷ディテール、付属品の有無などが判断材料となる
  13. タグだけでなく、他の特徴(ステッチ、リベット、ベルトループなど)も総合的に判断することで、より正確な年代判別が可能
  14. コレクションとしての価値を保ちたい場合は、タグを取らず元の状態を維持することが重要

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1210280387
  • https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1128138431
  • https://www.leon.jp/fashions/6526
  • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12208827242
  • https://ameblo.jp/kirakira-life32/entry-12729402080.html
  • https://www.leon.jp/items/6456
  • https://www.gqjapan.jp/fashion/article/vintage-jeans-discoloration-championship-vol8
  • https://www.levi.jp/men/pants/jeans/straight/levis%20vintage%20clothing%201937%20501%20%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA%20organic%20%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%89/375010018.html
  • https://www.longhorn-imports.com/deadstock-levis-rag-doll/