古着好きの間で高い人気を誇るリーバイスのブラックデニム。特に「先染め」と「後染め」の2種類があることを知っていますか？この2つは見た目が似ているようで、実は大きな違いがあり、古着市場での価値や色落ちの仕方も全く異なります。
近年、特に先染めブラックデニムは希少性が高まり、価格も上昇傾向にあります。本記事では、リーバイスの先染めと後染めの見分け方から、それぞれの特徴、価値、コーディネート方法まで、あなたがブラックデニムを選ぶ際や古着を見分ける際に役立つ情報を徹底解説します。
ポチップ
記事のポイント！
- リーバイスの先染めと後染めの簡単な見分け方
- 両者の色落ちの違いと経年変化の魅力
- 先染めと後染めそれぞれの生産年代と希少性
- ブラックデニムを活かしたコーディネート術とモデル別の特徴
リーバイスの先染めと後染めの見分け方
- リーバイスの先染めと後染めは裏地の色で見分けることができる
- 先染めデニムの特徴は糸から染めるため裏が白っぽい
- 後染めデニムの特徴は製品染めのため裏も黒い
- リーバイスの先染めと後染めでは色落ちの仕方が全く異なる
- 先染めと後染めの違いは生産年代にも表れている
- リーバイス501の先染めと後染めは価値と人気の面でも差がある
リーバイスの先染めと後染めは裏地の色で見分けることができる
リーバイスのブラックデニム、特に人気の高い501において先染めと後染めを見分ける最も簡単で確実な方法は、「裏地の色」をチェックすることです。この違いは一目瞭然で、初心者でもすぐに識別できる明確な特徴となっています。
先染めブラックデニムの場合、裏地は白っぽいグレーに見えます。これは糸を染めてから生地を織るという製法のため、裏糸（横糸）が染まっていないためです。一方、後染めブラックデニムは、表も裏も均一に黒く染まっています。これは生地が完成してから染色するためです。
古着屋やオンラインショップでブラックデニムを見かけたら、まずは裏地をチェックしてみましょう。裏地が白っぽければ先染め、裏地も黒ければ後染めと判断できます。このシンプルな見分け方は、初めてブラックデニムを購入する方にも非常に役立ちます。
実際に市場では、この見分け方を知らずに購入してしまい、「思っていた色落ちと違った」という声も少なくありません。特に古着初心者の方は、購入前にこの裏地の色を確認する習慣をつけておくと、後悔することが少なくなるでしょう。
また、古着の専門家によると、時々「エイジング加工」が施されたデニムもあるため、表面の見た目だけで判断するのは危険です。必ず裏地の色を確認することで、本物の先染めか後染めかを見極めることができます。
先染めデニムの特徴は糸から染めるため裏が白っぽい
先染めデニムの最大の特徴は、糸の段階で染色を行うという製法にあります。具体的には、経糸（縦糸）のみを黒く染め、緯糸（横糸）には染色していない白い糸を使用します。この製法のため、デニムの表面は黒く、裏側は白っぽいグレーに見えるのです。
先染めブラックデニムが製造されていたのは主に1980年代後半から1990年代前半までと言われています。生産期間が比較的短いことも、現在の希少性につながっている要因の一つです。当時はブラックデニムの黎明期であり、製法も試行錯誤されていた時代でした。
経年変化の面でも先染めブラックデニムは独特の魅力を持っています。使い込むほどに黒色が徐々に褪せ、白い緯糸が混ざることで、美しいグレーへと変化していきます。この自然な色落ちは、先染めブラックデニムならではの特徴であり、多くのデニム愛好家に支持されている理由の一つです。
染色方法としては「ロープ染色」という技術が用いられており、この方法では糸をロープ状に束ねて染料に漬け、酸化させる工程を何度も繰り返します。この丁寧な工程により、深みのある黒色が表現されています。ただし、表面のみの染色であるため、色落ちは比較的早いという特徴もあります。
また、専門家によると先染めブラックデニムは生産数が少なく、ヴィンテージ市場でも見つけることが難しくなってきています。そのため「ネクストヴィンテージ」として注目を集め、価格も上昇傾向にあるのです。
後染めデニムの特徴は製品染めのため裏も黒い
後染めデニムの最大の特徴は、生地を織り上げた後に染色を行うという点です。この製法では、経糸も緯糸も含めた生地全体を染めるため、表も裏も均一に黒く染まります。そのため、裏地を見ればすぐに後染めだと分かるのです。
後染めブラックデニムが主流となったのは1990年代後半以降です。製造工程が比較的シンプルで大量生産に適していたことから、現在でも多くのブラックデニムは後染め方式で製造されています。先染めに比べると生産量が多いため、市場での流通量も比較的多いのが特徴です。
色の持続性という点では、後染めは先染めより優れています。生地全体を染めるため色落ちがしにくく、長期間黒色を保つことができます。このため、常に黒いデニムを楽しみたい方や、ビジネスカジュアルなどにも使いたい方には後染めが適しているでしょう。
後染めデニムの色落ちは、先染めとは異なる独自の魅力があります。通常のインディゴデニムのように「縦落ち」や「アタリ」が出やすく、特に「ヒゲ」と呼ばれる股の部分の擦れによる色落ちが特徴的です。これは後染めならではの経年変化であり、先染めでは出にくい表情です。
専門家によると、後染めブラックデニムも近年では価値が見直されており、特に色落ちが進んだヴィンテージ品は、独自の味わいがあるとして人気が高まっています。先染めと後染めのどちらが良いかは好みの問題ですが、それぞれ異なる魅力を持っていることは間違いありません。
リーバイスの先染めと後染めでは色落ちの仕方が全く異なる
リーバイスのブラックデニムにおいて、先染めと後染めでは色落ちのパターンが決定的に異なります。これは製法の違いによるもので、デニム愛好家にとっては重要な選択ポイントとなっています。
先染めブラックデニムの色落ちは、均一でフラットな退色が特徴です。使い込むほどに全体的に色が抜け、徐々にグレーへと変化していきます。この色落ちはデニムの経年変化としては独特で、深みのあるグレーは他のデニムでは味わえない魅力があります。先染めの色落ちは「グレーヘア」のような風合いとも表現され、大人の色気を感じさせると言われています。
一方、後染めブラックデニムの色落ちは立体的で、インディゴデニムに近い色落ちパターンを示します。特に股の部分には「ヒゲ」と呼ばれるアタリが出やすく、膝の部分にも独特の色落ちが現れます。これは全体的に均一に色落ちする先染めとは対照的で、部分的に立体感のある色落ちが楽しめます。
興味深いのは、同じ501モデルでも先染めと後染めでは色落ちの印象が全く異なるという点です。先染めは時間とともにカジュアル感が増し、後染めはある程度フォーマル感を保ったまま経年変化していきます。このため、用途や好みによって選び分けることも可能です。
染料の違いも色落ちに影響しています。1980〜90年代のブラックデニムには、現在では環境への配慮などから使用されなくなった「サルファブラック（硫化染料）」と呼ばれる黒色染料が使われていたため、現行モデルとは異なる独特の色落ちを示します。これもヴィンテージブラックデニムが人気を集める理由の一つです。
先染めと後染めの違いは生産年代にも表れている
リーバイスのブラックデニムは生産年代によっても先染めと後染めが分かれています。これを知っておくと、ヴィンテージ品を見分ける際の参考になるでしょう。
先染めブラックデニムは、主に1980年代後半から1990年代前半に製造されていました。この時期のリーバイスは、まだアメリカ国内での生産が主流だった時代です。一説によると、赤耳デニム（セルビッジ）が終了する1986年頃からブラックデニムの製造が始まったとも言われています。この生産期間の短さも、現在の希少性に繋がっています。
それに対して後染めブラックデニムは、1990年代後半以降から現在に至るまで製造されています。大量生産に適した製法であるため、海外生産への移行とともに主流となりました。現代のリーバイスで販売されているブラックデニムのほとんどは後染め方式です。
タグやボタンなどのディテールも、生産年代を示すヒントになります。例えば、1990年代のアメリカ製ブラックデニムはトップボタン裏に特定の刻印があったり、赤タブではなく「黒タブ」が使用されていたりするモデルもあります。こうした細部の違いも、マニアの間では重要な識別ポイントとなっています。
市場価値という観点から見ると、特に1990年代のアメリカ製の先染めブラックデニムは、その希少性から「ネクストヴィンテージ」と呼ばれ、近年急速に価格が上昇しています。海外のヴィンテージハンターやファッション愛好家からも注目を集めており、世界中から買い付けられている状況です。
ただし、生産年代だけで先染めか後染めかを判断するのは危険です。必ず裏地の色を確認するという基本的な見分け方を忘れないようにしましょう。時には中古市場で誤った情報が付いている場合もあるため、自分の目で確認することが重要です。
リーバイス501の先染めと後染めは価値と人気の面でも差がある
リーバイス501のブラックデニムにおいて、先染めと後染めでは市場価値や人気度にも違いが見られます。この違いは、希少性や独自の魅力に基づいています。
先染めブラックデニムは、生産期間が短く数が限られていることから、古着市場では高い価値を持っています。特に色落ちが進み、独特のグレーに変化した個体は「ネクストヴィンテージ」として評価され、数年前に比べて価格が2倍近くになったケースも報告されています。希少性と独自の風合いが相まって、コレクターやデニム愛好家から高い支持を集めています。
一方で後染めブラックデニムは、比較的生産数が多いものの、ここ数年で先染めブラックデニムと同等の評価を受けるようになってきました。特にアメリカ製の古い後染めデニムは、その色落ちの特徴や製造技術の違いから価値が見直されています。一昔前は先染めの方が圧倒的に評価が高かったのですが、現在では両者の差が縮まってきている傾向があります。
興味深いのは、かつて1990年代に「渋カジ」や「デルカジ」と呼ばれるファッションのアイコンだった先染めブラックデニムが、再び流行の中心に返り咲いていることです。当時は黒シャツにネクタイを合わせ、適度に色落ちしたブラックデニムを履くというスタイルが人気でした。ファッションは循環するという言葉通り、古い時代のアイテムが再評価されている典型的な例と言えるでしょう。
価格帯としては、状態の良い先染めブラックデニムは1.5万円〜2万円程度で取引されることが多く、特に希少なサイズやコンディションの良いものはさらに高値がつくこともあります。後染めも同様の価格帯になりつつありますが、状態やモデルによって価格差があります。
しかし専門家によると、価値や人気は移り変わるものであり、最終的には自分が気に入ったデニムを選ぶことが最も重要だと言われています。先染めか後染めかという点よりも、自分のスタイルや好みに合ったものを選ぶことが、長く愛用するための秘訣です。
ポチップ
リーバイスの先染めと後染めのデニムの魅力とコーディネート
- 先染めブラックデニムは独特のグレー色落ちが最大の魅力
- 後染めブラックデニムは色持ちの良さがメリット
- リーバイス先染めデニムと相性のいいコーディネート
- リーバイス後染めデニムを活かすスタイリングのコツ
- リーバイスのブラックデニムは501以外のモデルも魅力的
- リーバイス先染め・後染めデニムの洗濯と手入れの方法
- まとめ：リーバイスの先染めと後染めの見分け方と選び方のポイント
先染めブラックデニムは独特のグレー色落ちが最大の魅力
リーバイスの先染めブラックデニムの最大の魅力は、何と言っても経年変化で生まれる独特のグレーへの色落ちです。この色落ちは先染めならではの特徴で、他のデニムでは味わえない独自の表情を楽しむことができます。
先染めブラックデニムを長く履き込むと、当初の黒色が徐々に薄れていき、深みのあるグレーへと変化していきます。この変化は、黒染めされた表糸と白い裏糸が混ざり合うことで生まれる自然な色合いで、人工的なグレーデニムとは一線を画す味わいがあります。デニム愛好家の間では「大人のグレー」とも称され、渋さと色気を兼ね備えた魅力があります。
実際に先染めブラックデニムの色落ちを楽しむには、ある程度の時間と忍耐が必要です。購入時は真っ黒ですが、半年から1年程度の着用で徐々にグレーへと変化していきます。この変化の過程を楽しめることも、デニム愛好家にとっては大きな魅力の一つです。中には新品の状態から洗濯を繰り返してあえて色落ちを促進させる「ウォッシュ派」もいますが、自然な着用による色落ちの方が味わい深いと言われています。
先染めブラックデニムのグレーは、コーディネートの幅を広げてくれる万能カラーでもあります。インディゴブルーのデニムよりもフォーマル感があり、どんなトップスとも相性が良いのが特徴です。特にモノトーンコーディネートや、シンプルな白シャツとの組み合わせでは、大人の余裕を感じさせるスタイリングが可能です。
さらに、先染めブラックデニムの色落ちしたグレーは、古着としての価値も高めています。近年では「使い込まれた風合い」がファッションの世界でも高く評価されており、自然に色落ちした先染めブラックデニムは、その代表例と言えるでしょう。次のヴィンテージとして注目される理由も、この独特の経年変化にあるのです。
後染めブラックデニムは色持ちの良さがメリット
リーバイスの後染めブラックデニムの最大の魅力は、その優れた色持ちの良さにあります。生地全体を染色しているため、長期間にわたって黒色を保持することができ、常に引き締まった印象を維持したい方に適しています。
後染めブラックデニムは、生地を織り上げた後に染色するため、経糸も緯糸も含めた生地全体が均一に染まります。このため、表面だけでなく裏地も黒く、色落ちがしにくいという特徴があります。日常的に着用しても、先染めに比べて色あせが緩やかで、長期間黒い状態を楽しむことができるのです。
特にビジネスカジュアルやきれいめコーディネートに取り入れたい場合は、後染めブラックデニムが適しています。色落ちが少ないため、フォーマルな場面でも使いやすく、オフィスカジュアルにも対応できる汎用性の高さが魅力です。黒のデニムながらも、一般的なスラックス感覚で合わせられるため、コーディネートの幅が広がります。
後染めブラックデニムの色落ちも独自の魅力があります。全体的に色が抜けるというよりは、使用頻度の高い部分から徐々に色落ちしていくため、立体的な表情が生まれます。特に股の部分の「ヒゲ」や膝の「ハチノス」と呼ばれる部分に個性的な色落ちが現れ、一般的なインディゴデニムに近い経年変化を楽しむことができます。
ただし、後染めブラックデニムでもヴィンテージの一部には「サルファブラック」という現在では使用されなくなった染料が使われており、これらは独特の色落ちを示します。近年では環境への配慮から別の染料に切り替わっているため、古いヴィンテージ品は現行モデルとは異なる色落ちを楽しめる貴重なアイテムとなっています。
リーバイス先染めデニムと相性のいいコーディネート
リーバイスの先染めブラックデニムは、その独特のグレー色落ちが魅力的で、様々なコーディネートに取り入れることができます。先染めブラックデニムと相性の良いスタイリングをいくつか紹介します。
カジュアルなコーディネートでは、白のTシャツとMA-1ジャケットという組み合わせが定番です。先染めブラックデニムのグレー感がMA-1の無骨さを和らげ、バランスの取れたスタイリングに仕上がります。足元にはコンバースのスニーカーを合わせれば、無理のないカジュアルスタイルの完成です。先染めブラックデニムは色落ちが進むほどカジュアル感が増すため、ラフなスタイリングにも自然に馴染みます。
モノトーンコーディネートでは、先染めブラックデニムのグレー感が絶妙なアクセントになります。黒のジャケットと白やグレーのシャツを合わせることで、シックでありながらも堅苦しさのない大人のスタイリングができます。全身黒で統一するよりも、グレーが入ることで深みのある着こなしになるのです。
インディゴブルーのデニムジャケットとの組み合わせも人気です。上下でデニムを合わせる「デニムオンデニム」スタイルは難しいとされていますが、色が異なれば違和感なく着こなせます。特に先染めブラックデニムのグレー感は、インディゴブルーとの相性が良く、ナチュラルな印象のコーディネートが可能です。
アメカジテイストのスタイリングでも先染めブラックデニムは活躍します。チェックシャツやワークジャケットなどのアメリカンカジュアルアイテムと合わせると、デニムのヴィンテージ感が引き立ちます。インディゴデニムよりもカジュアル過ぎない印象になるため、大人のアメカジスタイルとして洗練された印象を与えることができます。
シーズン問わず、先染めブラックデニムは様々なスタイリングの土台として活躍します。色落ちが進んだグレー感は、どんな色とも相性が良く、特にモノトーンカラーとの組み合わせでは、その魅力を最大限に引き出すことができるでしょう。
リーバイス後染めデニムを活かすスタイリングのコツ
リーバイスの後染めブラックデニムは、その漆黒の色合いと色持ちの良さを活かしたコーディネートが魅力的です。後染めブラックデニムを使ったスタイリングのコツをご紹介します。
フォーマル寄りのスタイリングでは、後染めブラックデニムの漆黒感が強みを発揮します。白シャツにネイビーのジャケットを合わせると、ビジネスカジュアルとしても通用する大人の着こなしが完成します。インディゴデニムではやや堅苦しくなりがちなシチュエーションでも、後染めブラックデニムならスマートな印象を与えることができます。
「キレイめカジュアル」を目指すなら、後染めブラックデニムにシャツジャケットや薄手のニットを合わせるのがおすすめです。黒のデニムは一般的なデニムよりもフォーマル感があり、カジュアルとフォーマルの間を取るスタイリングに最適です。特に色持ちの良い後染めは、長時間着用しても黒さを保つため、きちんとした場面でも安心して着用できます。
モード系のスタイリングにも後染めブラックデニムは最適です。黒のレザージャケットや黒のタートルネックなど、全身黒で統一したコーディネートでは、後染めの深い黒色が統一感を生み出します。漆黒のデニムは都会的な雰囲気を演出し、シンプルながらも存在感のあるスタイリングを可能にします。
後染めブラックデニムは、アクセントカラーとの組み合わせも面白い効果を生みます。例えば赤やイエローなど鮮やかな色のトップスと合わせると、黒デニムがその色を引き立て、インパクトのあるコーディネートが完成します。黒は他の色を引き立てる性質があるため、派手なアイテムを取り入れたいときの土台としても活躍します。
季節感を出したいシーズンでは、素材の組み合わせがポイントです。冬はウールやニット素材と、夏はリネンやコットン素材と合わせることで、後染めブラックデニムを一年中活用できます。黒色は季節を選ばないため、素材のバリエーションで季節感を演出すると良いでしょう。
リーバイスのブラックデニムは501以外のモデルも魅力的
リーバイスのブラックデニムといえば「501」が最も有名ですが、実は他のモデルも独自の魅力を持っています。それぞれのモデルの特徴を知ることで、自分のスタイルや体型に合ったブラックデニムを選ぶことができるでしょう。
「505」は、501よりもやや細めのストレートシルエットが特徴のモデルです。ジップフライを採用し、腿周りにゆとりがありながらも裾に向かってテーパードしているため、スマートな印象を与えます。特にブラックデニムでは、このすっきりしたシルエットが活きてきれいめなスタイリングに最適です。505のブラックデニムは、特にファッション業界の中で愛用者が多く、カットオフしてアレンジするスタイルも人気があります。
「517」は、ブーツカットが特徴のモデルで、「サドルマン」の愛称でも知られています。膝部分がやや細く、裾に向かって広がるシルエットは、脚長効果があり、スタイルアップが期待できます。ブラックの517は、2000年頃にも一度ブームとなった歴史があります。裾の広がりがレトロな雰囲気を醸し出し、ブーツとの相性も抜群です。特にヴィンテージ感を活かしたスタイリングを好む方に適しています。
「550」は、ウエストと腿周りにゆとりを持たせたリラックスフィットが特徴で、1985年に登場したモデルです。「RELAXED FIT」や「TAPERED LEG」と呼ばれる、腰回りにゆとりがありながらも裾にかけてテーパードがかかったシルエットは、履き心地の良さと見た目のバランスを両立しています。特にケミカルウォッシュ加工された550ブラックデニムは、ユニークな表情を持ち、90年代ストリートファッションを彷彿とさせます。
他にも近年では「512」や「541」など、現代的なシルエットのモデルもブラックデニムとして展開されています。これらは先染めや後染めというよりも現代の技術で製造されているため、履き心地や伸縮性などが向上しています。
モデル選びのポイントは、自分の体型や好みのシルエットに合わせることです。スリムな体型の方は505や512などの細めモデル、がっちりした体型の方は550や541などのゆとりあるモデルが適しているでしょう。また、ブーツをよく履く方には517がおすすめです。
リーバイス先染め・後染めデニムの洗濯と手入れの方法
リーバイスのブラックデニム、特に先染めと後染めでは色落ちの特性が異なるため、洗濯方法や手入れにも違いがあります。それぞれの特徴を活かした適切なケア方法を知っておきましょう。
先染めブラックデニムは、洗濯による色落ちが比較的早いという特徴があります。これを活かすか抑えるかで洗濯方法が変わってきます。グレーへの自然な色落ちを楽しみたい場合は、通常の洗濯機で洗っても問題ありません。ただし、色落ちを最小限に抑えたい場合は、冷水での手洗いか、洗濯ネットに入れて洗濯機のデリケートモードを使用することをおすすめします。また、洗剤は中性洗剤を使い、乾燥は日陰干しが理想的です。
後染めブラックデニムは、色持ちが良いものの、一度色落ちが始まると不均一になりやすい傾向があります。均一な黒さを保ちたい場合は、洗濯回数を減らし、着用後はブラッシングでホコリを落とす程度にとどめると良いでしょう。洗濯する場合は、裏返して冷水で手洗いするか、洗濯ネットに入れて洗濯機の弱水流で洗うことをおすすめします。また、黒色用の洗剤を使用すると、色落ちを抑える効果があります。
どちらのタイプでも共通するのは、初めの数回の洗濯では色落ちが激しいという点です。特に他の衣類と一緒に洗うと色移りの原因になるため、単独での洗濯をおすすめします。また、初めの洗濯前に塩水や酢水に浸す「固定処理」を行うと、色落ちを多少抑えることができると言われています。
ブラックデニムの色落ちを楽しみたい方は、あえて洗濯を繰り返すという方法もあります。特に先染めブラックデニムは、洗濯を重ねることでユニークなグレーに変化していきます。この経年変化を楽しむことも、デニム愛好家の間では一つの楽しみ方とされています。
最後に、アイロンをかける場合は必ず裏返して当て布をし、低温から中温で行うようにしましょう。特にヴィンテージ品は生地が弱くなっている可能性があるため、丁寧な取り扱いが重要です。適切なケアを行うことで、先染めも後染めも長く愛用することができます。
ポチップ
まとめ：リーバイスの先染めと後染めの見分け方と選び方のポイント
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーバイスの先染めと後染めの見分け方は裏地の色を確認するのが最も確実
- 先染めブラックデニムは裏地が白っぽいグレーで、後染めは裏地も黒い
- 先染めは1980年代後半〜1990年代前半、後染めは1990年代後半以降が主な製造時期
- 先染めは均一なグレーへの色落ちが特徴で、後染めは縦落ちやヒゲ落ちが特徴的
- 先染めブラックデニムは希少性が高く、近年「ネクストヴィンテージ」として価格上昇中
- 後染めブラックデニムは色持ちが良く、フォーマルな印象を長く保てる
- 先染めはグレーに色落ちすることでカジュアル感が増し、様々なコーディネートに活用できる
- 後染めはビジネスカジュアルやモード系スタイリングと相性が良い
- 501以外にも505や517、550など様々なモデルがあり、それぞれ特徴が異なる
- 洗濯方法や手入れは先染めと後染めで異なり、色落ちを楽しむか抑えるかで方法を選ぶべき
- どちらを選ぶかは用途や好みで決めるのがベスト、先染めは色落ちを楽しみたい人、後染めは黒を長く保ちたい人に向いている
- ヴィンテージ市場では両方とも価値が上昇しており、状態の良いものは1.5万円〜2万円程度で取引されている
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://ameblo.jp/yu-hifussa/entry-12816497948.html
- https://masagonia.com/archives/%E4%BA%BA%E6%B0%97%E3%82%82%E4%BE%A1%E6%A0%BC%E3%82%82%E9%AB%98%E9%A8%B0%E4%B8%AD%E3%80%81%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9501%E5%BE%8C%E6%9F%93%E3%82%81%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83.html
- https://www.2ndstreet.jp/knowbrand/feature/levis-black-denim_01/
- https://www.fashionsnap.com/article/mustbuy-vintage-vol32/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13304588733
- https://yamatomi.biz/labo/38239
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11280024671
- https://serasan-blog.com/blackdenim/
- https://www.tiktok.com/discover/%E5%BE%8C%E6%9F%93%E3%82%81-%E5%85%88%E6%9F%93%E3%82%81-%E3%83%87%E3%83%8B%E3%83%A0-%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E6%96%B9
- https://note.com/utah_clothing/n/n4b8b21f9e171
