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リーバイス プレミアム タグって何?🔍 通常版との違いがスッキリわかる完全ガイド

リーバイス プレミアム タグって何?🔍 通常版との違いがスッキリわかる完全ガイド
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デニムの代名詞として知られるリーバイス。その中でも「リーバイス プレミアム」という表記を見たことがある人も多いのではないでしょうか?実はこの「プレミアム」というワードには、通常のリーバイス製品とは一線を画す品質の高さや特別な製法が込められています。特にデニムにこだわる方々の間では、そのタグやパッチに注目が集まることも少なくありません。

リーバイス プレミアム タグを持つモデルは、上質なセルビッジデニムの使用や丁寧な縫製、そして本革パッチなど、細部にまでこだわりが感じられる特別なラインです。本記事では、リーバイス プレミアム タグの特徴や見分け方、通常ラインとの違い、さらにはリーバイスのタグやパッチから読み取れる歴史的背景まで、詳しく解説していきます。これを読めば、あなたのジーンズの価値や特徴がより深く理解できるようになるでしょう。

記事のポイント!

  1. リーバイス プレミアム タグの特徴と通常ラインとの違い
  2. リーバイス プレミアムの主要モデルと品質の特徴
  3. リーバイスのタグやパッチから年代や価値を判別する方法
  4. ヴィンテージリーバイスの見分け方と価値を高める要素

リーバイス プレミアム タグとは何かを知る

  1. リーバイス プレミアムタグは高品質の証
  2. リーバイス プレミアムと通常モデルの違いを解説
  3. リーバイス プレミアムタグの特徴は日本製デニムとの関連性が強い
  4. リーバイス プレミアムの主要モデルは501と711が代表的
  5. リーバイス プレミアムの生産国は複数あり日本製が特に注目されている
  6. リーバイス プレミアムタグとブランドパッチの違いを理解しよう

リーバイス プレミアムタグは高品質の証

リーバイス プレミアムタグは、リーバイスの中でも特に高品質なラインを示すマーカーです。通常モデルと区別するために使われるこのタグは、腰部分の内側に「LEVI’S PREMIUM」という刺繍が施されていることが特徴です。

プレミアムラインは一般的に、より上質な素材を使用しており、特にデニム生地の品質にこだわりがあります。セルビッジデニム(赤耳デニム)を使用したモデルも多く、これは織り機の端部に赤い糸が使われる伝統的な製法で作られたデニム生地のことです。

リーバイス プレミアムのモデルは、通常より丁寧な縫製が施されていることも特徴です。チェーンステッチや革パッチの使用など、細部へのこだわりが感じられます。特に日本のデニム愛好家からの評価が高く、コレクターズアイテムとしての価値も持っています。

タグそのものは時代によってデザインが変化していますが、現行モデルでは主に「LEVI’S PREMIUM」の刺繍タグが内側に付いているのが特徴です。このタグがあることで、そのジーンズが通常ラインではなく、プレミアムラインであることが一目でわかります。

プレミアムモデルはコストパフォーマンスも高く、長く着用することでより味わいが増すことから、デニム愛好家に特に支持されています。価格は通常ラインより高めですが、その分品質や耐久性で差別化されています。

リーバイス プレミアムと通常モデルの違いを解説

リーバイス プレミアムと通常モデルの最も大きな違いは、使用される素材の品質と製造工程にあります。プレミアムラインでは、より高品質なデニム生地が使用され、繊細な加工や仕上げが施されています。

素材面では、プレミアムラインは上質なコットンを使用し、セルビッジデニムを採用したモデルが多いのが特徴です。セルビッジデニムは織りの密度が高く、耐久性に優れており、着用するほどに独特の風合いが生まれます。一方、通常ラインではコスト削減のため、より一般的なデニム生地が使われることが多いです。

製造面では、プレミアムラインは縫製にも特別な注意が払われており、バックポケットのアーキュエイトステッチ(弓形ステッチ)や、チェーンステッチによる裾上げなど、伝統的な技法が用いられています。通常ラインでは、より効率的かつ大量生産向けの製造方法が採用されることが多いです。

デザイン面でも違いがあり、プレミアムラインでは本革パッチが使用されることが多く、通常ラインではペーパーパッチやフェイクレザーが使われることがあります。また、ボタンやリベットなどの金属パーツも、プレミアムラインではより高品質な素材が使われています。

価格面では、これらの違いを反映して、プレミアムラインは通常ラインより2割から5割程度高く設定されています。しかし、その分長く着用できる耐久性と、エイジングによる味わいの深さがあるため、長期的な視点では価値があると考えられています。

リーバイス プレミアムタグの特徴は日本製デニムとの関連性が強い

リーバイス プレミアムタグと日本製デニムには、特別な関連性があります。MADE IN JAPAN™ COLLECTIONでは、日本の高品質なデニム生地を使用したプレミアムモデルが展開されており、その多くにプレミアムタグが付いています。

日本製デニムは世界最上級のファブリックの一つと考えられており、特にカイハラデニムのように長い歴史を持つ日本の生地メーカーが手がけるセルビッジデニムは、世界中のデニム愛好家から高い評価を受けています。独自調査の結果、リーバイス プレミアムラインの一部では、このような日本製デニムが使用されていることがわかりました。

日本のデニム製造の特徴は、伝統的なシャトル織機を使用していることです。これにより、生地の端に「セルビッジ(赤耳)」と呼ばれる特徴的な仕上がりが生まれます。リーバイス プレミアムの多くのモデルでは、このセルビッジデニムが使用されており、裾を折り返すと赤い線が見える設計になっています。

リーバイスと日本のデニムメーカーの関係は長く、1973年頃からカイハラデニムがリーバイスに生地を供給していたという歴史があります。日本の職人技とアメリカンカジュアルの融合が、プレミアムラインの魅力の一つになっています。

特に「MADE IN JAPAN™」や「MADE OF JAPAN™」と表記されたモデルは、全工程または生地のみを日本で製造したことを示し、プレミアムタグと併せて高品質の証となっています。これらのモデルは通常のプレミアムラインよりもさらに希少価値が高いと言えるでしょう。

【501】リーバイス プレミアムタグの特徴は日本製デニムとの関連性が強い

リーバイス プレミアムの主要モデルは501と711が代表的

リーバイス プレミアムラインでは、いくつかの代表的なモデルが展開されていますが、特に「501」と「711」は人気の高いモデルです。これらのモデルはそれぞれ異なる特徴を持ち、幅広い層から支持されています。

501はリーバイスの象徴的なストレートフィットモデルで、1873年の誕生以来、マイナーチェンジを重ねながらも基本的なデザインを守り続けています。プレミアムラインの501は、通常版と同じストレートシルエットながら、より高品質なデニム生地と丁寧な縫製が特徴です。特に「501XX」や「501 VINTAGE CLOTHING」といったモデルは、ヴィンテージの特徴を忠実に再現したプレミアム版として人気があります。

一方、711は女性向けのスキニーフィットモデルとして知られています。プレミアムラインの711は、ストレッチ性に優れた高品質デニムを使用しており、履き心地の良さと美しいシルエットを両立しています。独自調査によると、クラッシュ加工やヴィンテージ加工を施したバリエーションも展開されており、カジュアルからドレスアップまで幅広いスタイルに対応できる汎用性の高さが特徴です。

その他にも、デニムジャケット(Gジャン)やスタプレスト(黒タグ)などのノンデニムパンツもプレミアムラインで展開されています。特に「TRUCKER JACKET」と呼ばれるGジャンのプレミアム版は、クラシックなデザインと現代的な要素を組み合わせた人気モデルです。

プレミアムラインの各モデルは基本的に定番デザインをベースとしながらも、素材や製法にこだわりを持たせることで、一般ラインとの差別化を図っています。デニム愛好家だけでなく、品質にこだわる一般消費者からも支持されている理由がここにあります。

リーバイス プレミアムの生産国は複数あり日本製が特に注目されている

リーバイス プレミアムの製品は複数の国で生産されており、生産国によって特徴や評価が異なります。かつてはアメリカ製が主流でしたが、現在では日本、中国、パキスタン、バングラデシュなど様々な国で製造されています。

特に注目されているのが日本製のモデルです。「MADE IN JAPAN™」と表記されたモデルは、生地の製造から縫製、加工に至るまですべての工程を日本国内で行っています。これらの製品は主にカイハラデニムの生地と、SAABと呼ばれる加工・縫製会社の技術によって作られており、その品質の高さから世界中のデニム愛好家に評価されています。

一方、アメリカ製のリーバイスは2003年に米国工場が一斉閉鎖されたため、それ以前に製造されたものは希少価値が高まっています。特にバレンシア工場(555工場)で製造されたモデルは、古着市場でも人気が高いです。

中国製やパキスタン製のプレミアムモデルについては、品質に関して様々な意見があります。知恵袋の情報によれば、リーバイス プレミアム501の生産国としてパキスタンが挙げられていました。これらの国で製造されるモデルも、リーバイスの品質管理基準に従って作られていますが、ディテールや使用素材において日本製や旧アメリカ製と比較されることがあります。

生産国は製品のタグやパッチに「MADE IN ○○」と記載されているため、購入前に確認することが可能です。なお、生産国が必ずしも品質の絶対的な指標ではありませんが、特に日本製やアメリカ製の古いモデルは、コレクターズアイテムとしての価値も持ち合わせています。

日本製デニムを使いながらも縫製は他国で行う「MADE OF JAPAN™」というカテゴリーも存在し、これらも高品質なモデルとして知られています。生産国の多様化は、グローバル化する製造業の流れを反映しているといえるでしょう。

リーバイス プレミアムタグとブランドパッチの違いを理解しよう

リーバイスのジーンズを識別する際、プレミアムタグとブランドパッチの違いを理解することが重要です。両者は異なる情報を示し、ジーンズの特徴や年代を判断する上で重要な手がかりとなります。

リーバイス プレミアムタグは、主に腰部分の内側に「LEVI’S PREMIUM」という刺繍で付けられており、そのジーンズがプレミアムラインであることを示します。このタグは比較的新しいモデルに付けられる傾向があり、特に現行のプレミアムモデルの特徴となっています。

一方、ブランドパッチ(またはレザーパッチ)は、リーバイスジーンズの右後ろ腰部分に取り付けられる革や紙でできたラベルです。このパッチには通常、リーバイスの商標である二頭の馬が引っ張るデザイン(トゥーホースパッチ)と、モデルナンバー、サイズ情報などが記載されています。

プレミアムモデルのパッチは、通常モデルと比較して素材や印刷の質が高い傾向があります。特に日本製モデルなど高級ラインでは、本革パッチが使用されることが多く、プレミアムタグと組み合わさることで、そのジーンズが高品質ラインであることを示しています。

ヴィンテージモデルや年代判別の際には、パッチのデザインや素材が重要な手がかりとなります。1957年頃までは主に革パッチが使用され、その後紙パッチに変更されました。また、パッチに印字されている情報(「XX」の有無や「Every Garment Guaranteed」の文字など)によって製造年代を特定することができます。

パッチに表示されるモデルナンバー(501、711など)と、プレミアムタグの有無を組み合わせることで、そのジーンズの正確な種類と位置づけを判断することができます。例えば「501」の表記とプレミアムタグがあれば、それはリーバイスの象徴的なストレートモデルのプレミアムバージョンであることがわかります。

リーバイス プレミアム タグから読み解くデニムの歴史

  1. リーバイスの赤タブ(レッドタブ)の歴史は1936年から始まっている
  2. リーバイス タグのビッグEから小文字eへの変化は価値判断の重要ポイント
  3. リーバイス パッチの革から紙への変化は年代判別に役立つ
  4. リーバイス ヴィンテージモデルの4種類はそれぞれ独自の特徴を持つ
  5. リーバイス 黒タグはスタプレストモデルを示している
  6. リーバイス プレミアムの価格相場は年代やコンディションで大きく変わる
  7. まとめ:リーバイス プレミアム タグは高品質デニムの証拠

リーバイスの赤タブ(レッドタブ)の歴史は1936年から始まっている

リーバイスの象徴的な赤タブ(レッドタブ)は、1936年に初めて導入されました。この小さな布タグは、バックポケットの付け根に付けられ、リーバイスのジーンズであることを遠くからでも識別できるようにするという目的で生まれました。

初期の赤タブは、片面のみに「LEVI’S」の文字が織り込まれていました。これは1936年から1950年代中頃まで続いた特徴で、現在では「片面タブ」と呼ばれています。当時はレジスターマーク(®)も付いておらず、シンプルなデザインだったことが特徴です。

1953年頃になると、赤タブのデザインが変更され、両面に「LEVI’S」の文字が織り込まれるようになりました。このモデルは「両面タブ 均等V」と呼ばれ、「LEVI’S」の「V」の部分が左右対称のデザインになっていたのが特徴です。また、この時期からレジスターマーク(®)も加わりました。

1966年頃には、「V」の形状が現在のような非対称なデザインに変更され、「両面タブ 不均等V」と呼ばれるようになりました。右側の「V」が細字になったこのデザインは、現代のリーバイスにも継承されています。

大きな転換点となったのは1974年頃で、それまで大文字だった「E」が小文字の「e」に変更されました。「LEVI’S」から「Levi’s」へのこの変化は、ヴィンテージ市場で非常に重要視されており、大文字「E」のモデル(通称「ビッグE」)は高い価値を持つようになっています。

1982年頃からは、それまで刺繍で作られていた赤タブが、プリント方式に変更されました。これにより、文字の立体感が薄れ、糸の光沢も失われるという変化が生じました。

赤タブはリーバイスの基本的な識別マーカーですが、オレンジタブ(1960-70年代の廉価ライン)、白タブ(デニム以外の素材)、黒タブ(混紡素材・スタプレスト)など、素材や用途によって色が変わるバリエーションも存在します。これらのタブの色と形状を知ることで、そのジーンズの種類や年代をより正確に判断することができます。

リーバイス タグのビッグEから小文字eへの変化は価値判断の重要ポイント

リーバイスの赤タブに刻まれた「LEVI’S」の「E」の表記は、1974年を境に大文字から小文字へと変更されました。この変更は一見些細なようですが、ヴィンテージデニム市場では非常に重要な価値判断のポイントとなっています。

大文字「E」を持つモデル(通称「ビッグE」)は、1974年以前に製造されたものであることを示します。特に1960年代後半から1973年までの「ビッグEモデル」は、デニム愛好家の間で高く評価されています。これは単に古いというだけでなく、当時のデニム生地の質や織り方、染色方法が現代のものとは異なり、独特の風合いと経年変化を楽しめるためです。

「ビッグE」タブの特徴としては、「LEVI’S」という表記で「E」が大文字である点のほか、左右非対称の「V」(右側が細い)という特徴もあります。また、この時代のバックポケットのアーキュエイトステッチ(弓形ステッチ)の色も、それまでのイエローから金茶色に変更されるなど、細部の変化も見られました。

一方、1974年以降の小文字「e」モデル(「スモールe」)は比較的新しく、生産数も多いため、一般的には「ビッグE」ほどの希少価値はありません。ただし、1970年代後半から1980年代前半にかけての「スモールe」モデルも、現行モデルと比較すると生地や製法に違いがあり、ヴィンテージとしての価値を持っています。

興味深いのは、このEの表記変更が意図的なブランド戦略だったという点です。リーバイスは1970年代にブランドイメージの刷新を図り、ロゴやパッケージデザインを含む様々な変更を行いました。小文字「e」へのシフトもその一環だったと考えられています。

プレミアムラインの中にも、ヴィンテージを復刻したモデルでは意図的に「ビッグE」タブを採用しているものがあります。このように、タブのデザインは単なる識別マークを超えて、リーバイスの歴史とブランド価値を体現する重要な要素となっているのです。

リーバイス パッチの革から紙への変化は年代判別に役立つ

リーバイスジーンズの右後ろ腰部分に取り付けられるパッチ(ラベル)は、その素材や印字内容の変化によって年代判別の重要な手がかりとなります。特に1950年代後半に起きた革パッチから紙パッチへの移行は、大きな転換点として知られています。

1957年頃まで、リーバイスのパッチは主に鹿革などの本革が使用されていました。これらの革パッチには、「Every Garment Guaranteed」(すべての商品を保証する)という文言と、型番の後に「XX」(例:501XX)という表記が特徴的でした。この「XX」は当初は「エクストラ エクストラ ヘビー」(非常に厚手)という意味でしたが、後に「エクストラ エクシード」(最高ランクの染料)という意味に変わったとされています。

しかし、革パッチは経年劣化しやすく、特に洗濯や摩擦によって印字が消えてしまうという問題がありました。そのため、1955年頃から紙パッチへの移行が始まりました。初期の紙パッチは革パッチと同じデザインを保持しており、「XX」表記や「Every Garment Guaranteed」の文言が継続して使用されていました。

1962年頃になると、「Every Garment Guaranteed」の文言が消え、代わりに小さな文字で中央に「Made in U.S.A.」が記載されるようになりました。その後、同じ行に「100% COTTON Made in U.S.A. WPL 423」という表記に変更されています。

1966年頃には大きな変更があり、「XX」表記が消滅しました。この時期には混乱を避けるため、旧型番が小さく印字されるという「ダブルネーム」と呼ばれる特徴的なパッチも登場しました。

1967年から1969年頃には、型番の横に「A」「S」「F」「I」などのアルファベットが印字される「タイプ物」と呼ばれるパッチが使用されました。これらのアルファベットの意味は明確ではありませんが、ランクや出荷先を示していたという説があります。

1970年代以降は、パッチに「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」(手入れ方法は衣類内側に記載)という文言が加わり、内側に洗濯表示タグが付くようになりました。この表記は当初は黒字でしたが、1980年代中期頃から赤字に変わっています。

これらのパッチの変遷を知ることで、手持ちのリーバイスジーンズがいつ頃製造されたものか、おおよその年代を推測することができます。特にヴィンテージモデルの真贋判定や価値評価においては、パッチの特徴を確認することが重要です。

【501】リーバイス パッチの革から紙への変化は年代判別に役立つ

リーバイス ヴィンテージモデルの4種類はそれぞれ独自の特徴を持つ

リーバイスの歴史の中で特に注目される4つのヴィンテージモデルは、それぞれ独自の特徴を持ち、デニム愛好家から高い評価を受けています。これらのモデルは時代背景や製造環境の変化を反映しており、リーバイスの進化の歴史を物語っています。

1. 大戦モデル(S501XX) 第二次世界大戦中の1942年〜1946年に製造されたモデルで、物資統制の影響を強く受けています。特徴としては、月桂樹刻印ボタンや無地のドーナツ型ボタンの使用、通常より少ないボタン数のフライフロント、軍用生地で代用されたポケット裏地などが挙げられます。また、コインポケットのリベットが省略され、バックポケットのアーキュエイトステッチがペイント表現に変更されるなど、独特の簡素化が見られます。品番の頭に「S」(Simplified)が付くのもこの時代の特徴です。

2. XXモデル(501XX) 1946年〜1966年頃までの「501XX」は、多くのデニム愛好家から「501の完成形」と称されています。大戦後に物資統制が解除されたことで、本来のリーバイスの品質が復活しました。特徴としては、トップボタン脇のV字ステッチ、バックポケット中央でステッチが交差するダイヤモンドポイント、隠しリベットなどが挙げられます。前期は革パッチ、後期は紙パッチが使用されていましたが、いずれも「XX」表記が継続していました。

3. ビッグEモデル 1960年代後半〜1973年までのモデルで、「XX」表記が消え、単に「501」と表記されるようになりました。最大の特徴は赤タブの「LEVI’S」表記が大文字「E」(ビッグE)であること、そして左右非対称の「V」になっていることです。また、トップボタン脇のV字ステッチが2本の平行ステッチに変更され、バックポケットのアーキュエイトステッチの色がイエローから金茶色に、ステッチのピッチ(運針数)も倍増されました。隠しリベットもバータックと呼ばれる縫製による補強に変更されています。

4. 66モデル 1973年〜1980年頃の通称「66(ロクロク)モデル」は、バックポケットに付けられていたフラッシャー(紙ラベル)に記載された「©1966」の表示に由来しています。これはモデルが1966年に誕生したという意味ではなく、ラベルのデザイン年を示すものです。特徴としては紙パッチの上部に「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」のスタンプがあること、内側に取り扱い表示タグが付くようになったこと、トップボタン裏に「6」と刻印されていることなどが挙げられます。前期と後期で違いがあり、前期はバックポケット入口の折り返し部分がシングルステッチ、後期はチェーンステッチになっています。

これらのヴィンテージモデルは、単なる古いジーンズではなく、時代ごとの製造方法や材料の違いを反映した歴史的資料としての価値も持っています。現代のリーバイス プレミアムラインには、これらのヴィンテージモデルの特徴を部分的に取り入れたものも多く、過去の遺産を現代に継承する役割を果たしています。

リーバイス 黒タグはスタプレストモデルを示している

リーバイスのタグは通常赤色(レッドタブ)ですが、黒色のタグ(ブラックタブ)が付いているモデルもあります。この黒タグは特定の製品ラインを示す重要なマーカーで、主に「STA-PREST(スタプレスト)」と呼ばれるモデルに使用されています。

スタプレストとは、「stay pressed(プレスが持続する)」の意味で、折り目がついたまま保持されるノンデニムパンツのラインです。混紡素材(ポリエステルと綿の混合など)を使用し、皺になりにくい特性を持っています。このラインは1960年代に導入され、特にビジネスカジュアルやセミフォーマルな場面で人気を博しました。

黒タグのスタプレストは、デニム特有の色落ち加工は施されませんが、多彩なカラーバリエーションが展開されている点が特徴です。例えば、ボルドー(エンジ)、ネイビー、グレーなど、通常のデニムでは見られない色展開があります。

リーバイス プレミアムラインでも黒タグのスタプレストモデルが展開されており、「LEVI’S PREMIUM WATERLESS STA-PREST」などの表記が見られます。これらのモデルはストレッチ性のある素材を使用し、より現代的な履き心地を実現しています。

独自調査によれば、黒タグのスタプレストモデルの構成素材は、ポリエステル64%、綿34%、ポリウレタン2%などの混紡素材が使用されることが多いようです。これにより、通常のデニムより軽量で、シワになりにくく、伸縮性に優れているという特徴があります。

黒タグ以外にも、リーバイスでは白タグ(デニム以外の素材に使用)やオレンジタグ(1960〜70年代の廉価ライン)など、素材や用途によって異なるカラータグが使用されています。これらのタグの色を理解することで、そのジーンズの特性や用途をより正確に把握することができます。

プレミアムラインの黒タグモデルは、通常のスタプレストよりも高品質な素材や製法が用いられており、よりスタイリッシュなデザインが特徴です。ノンデニムながらも、リーバイスのクラフトマンシップが生かされた製品といえるでしょう。

リーバイス プレミアムの価格相場は年代やコンディションで大きく変わる

リーバイス プレミアムの価格相場は、モデル、年代、コンディション、希少性などの要素によって大きく変動します。新品の現行モデルから、数十年前のヴィンテージモデルまで、様々な価格帯が存在しています。

現行のリーバイス プレミアムラインの新品価格は、通常モデルと比較して2割から5割程度高く設定されています。例えば、711 SKINNYのプレミアムモデルは定価で21,000円前後、501のプレミアムモデルは20,000円前後からという価格帯が一般的です。セールやアウトレットでは30〜50%オフで購入できることもあります。

一方、ヴィンテージモデルの価格は年代やコンディションによって大きな差があります。特に希少性の高い「大戦モデル」や「XXモデル」、「ビッグEモデル」などは、良好なコンディションであれば数十万円〜100万円以上の高値がつくこともあります。

古着市場での価格の目安として、以下のような傾向があります:

  1. 大戦モデル(1942-1946年):非常に希少で、状態によっては数十万円〜
  2. XXモデル(1946-1966年):良好な状態のものは10万円〜50万円程度
  3. ビッグEモデル(1967-1973年):5万円〜20万円程度
  4. 66モデル(1973-1980年):1万円〜5万円程度
  5. 1980年代以降のモデル:数千円〜2万円程度

また、アメリカ製のモデル(2003年以前)は、工場閉鎖後に希少価値が高まっており、特にバレンシア工場(555工場)製のものは人気が高いです。日本製のプレミアムモデルも、その品質の高さから中古市場でも人気があります。

価格に影響する要素としては、サイズ(特に小さいサイズや非常に大きいサイズは希少)、コンディション(破れや修理の有無)、色落ち具合(自然な経年変化が価値を高める)、各部のディテール(特定年代の特徴を正確に持っているか)などが挙げられます。

購入する際の注意点として、リーバイスの偽物や、後から「ビッグE」に改変されたものなど、本来の価値を持たない商品も市場に出回っているため、信頼できる販売者から購入することをお勧めします。また、特にヴィンテージモデルは現代のサイズ感と異なる場合があるため、実測サイズを確認することも重要です。

まとめ:リーバイス プレミアム タグは高品質デニムの証拠

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. リーバイス プレミアム タグは通常の製品より高品質な素材と製造工程を示すマーカー
  2. プレミアムタグは主に腰部分の内側に「LEVI’S PREMIUM」の刺繍で表示される
  3. リーバイス プレミアムラインは上質なセルビッジデニムを使用したモデルが多い
  4. 日本製デニムを使用したMADE IN JAPAN™ COLLECTIONは特に品質が高い
  5. プレミアムラインの主要モデルには501や711などがあり、それぞれ特徴がある
  6. 生産国は複数あり、日本製やアメリカ製(2003年以前)は特に価値が高い
  7. 赤タブ(レッドタブ)は1936年に導入され、「E」の表記は1974年に大文字から小文字に変更
  8. ヴィンテージモデルは「大戦モデル」「XXモデル」「ビッグEモデル」「66モデル」の4種類が代表的
  9. ブラックタブはスタプレスト(ノンデニム)モデルを示し、混紡素材が使われている
  10. ジーンズの年代判別にはタグやパッチ、ボタン裏刻印などの複数の要素を確認する必要がある
  11. パッチの素材は1957年頃を境に革から紙に変わり、印字内容も時代とともに変化した
  12. リーバイス プレミアムの価格は新品で通常より2割〜5割高く、ヴィンテージは年代により大きく異なる
  13. 高品質なセルビッジデニムは経年変化による色落ちや風合いの変化を楽しめる
  14. ヴィンテージモデルは単なる古着ではなく、デニムの歴史を体現した文化的価値も持つ

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://www.levi.jp/made-in-japan.html
  • https://szigligeti.com/62796144231.htm
  • https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  • https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13291399663
  • https://jp.mercari.com/search?keyword=%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%20%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%83%A0%20501
  • https://go-cleaning.com/product/edit/SFMDA6235971
  • https://www.leon.jp/fashions/6526
  • https://item.fril.jp/7e376d3a84cbf98aaf19d1ef07750b1d
  • https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/item/c1096603683
  • https://store.shopping.yahoo.co.jp/vectorpremium/098-902411160009.html