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リーバイスの年代見分け方2000年代版🔍 ボタン裏と内タグさえわかればバッチリ判別できる超簡単ガイド

リーバイスの年代見分け方2000年代版🔍 ボタン裏と内タグさえわかればバッチリ判別できる超簡単ガイド
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古着市場で人気のリーバイスジーンズ。特に2000年代のものは「ネクストヴィンテージ」として注目を集めています。しかし、年代によって特徴が異なるため、正確な製造年を判別するスキルは古着愛好家にとって重要な知識です。

2000年代のリーバイスには、特に内タグやボタン裏刻印に特徴的な変化がありました。2003年に米国内自社工場が全て閉鎖され、生産体制が大きく変わったこともあり、この時代のジーンズは判別ポイントが多いのが特徴です。この記事では、2000年代のリーバイス製品を見分ける方法を詳しく解説します。

記事のポイント!

  1. 「CW」表記で2000年代のリーバイスの製造年月を正確に判別する方法
  2. 2000年代特有の4桁工場番号やボタン裏刻印の見方
  3. 米国工場閉鎖後のメキシコ製など生産国の変化と特徴
  4. 2000年代のリーバイスタグのデザイン変化とその見分け方

リーバイスの2000年代製品の見分け方と特徴

  1. 2000年代のリーバイスを識別する主なポイントはCWタグにあり
  2. 2000年代のリーバイス内タグの読み方と年代の判別方法
  3. ボタン裏刻印から2000年代のリーバイスを見分ける技
  4. 2000年代のリーバイスはプリントタグが主流になった理由
  5. 品質表示タグの位置が首元からなくなったのは2000年代から
  6. 2000年代のリーバイスはどのような工場で生産されていたのか

2000年代のリーバイスを識別する主なポイントはCWタグにあり

2000年代のリーバイス製品を見分ける最も確実な方法は、CWタグの確認です。CWはCalendar Week(カレンダーウィーク)の略で、製造された週と年を示しています。このタグシステムは2000年代から採用され始めた特徴的な要素です。

例えば「CW-1113」という表記があった場合、最初の2桁「11」は週番号(11週目)を、後ろの2桁「13」は西暦の下2桁(2013年)を表しています。つまりこのジーンズは2013年の第11週に製造されたことがわかります。

CWタグは通常、他のタグの奥まった位置にあるため見落としがちです。ジーンズの内側を丁寧に確認し、小さな正方形に近いタグを見つけたら、そこに記載されたCW番号をチェックしましょう。

また、CWタグには工場番号も記載されていることがあります。「CW-1113」の下に「4459」などの数字がある場合、これは製造工場の番号を示しており、多くの場合トップボタン裏の刻印と一致します。

古い年代のリーバイス製品にはこのようなCWタグシステムがなかったため、このタグの有無だけでも2000年代以降の製品かどうかを判断する重要な指標となります。

2000年代のリーバイス内タグの読み方と年代の判別方法

2000年代のリーバイス製品では、内タグの情報がより詳細になりました。独自調査の結果、この時代の内タグには以下のような特徴があることがわかっています。

まず、リーバイスの内タグには複数のタグが重なっている場合があります。2000年代の製品では、サイズや品質表示などの情報が書かれた大きなタグと、製造情報が記載された小さなタグが組み合わさっていることが特徴です。

内タグを順番にめくっていくと、最後に正方形に近い小さなタグが出てくることがあります。ここに「CW-○○○○」という表記があれば、これが製造年月を示すカレンダーウィークタグです。前半2桁が週番号、後半2桁が西暦の下2桁という読み方をします。

例えば「CW-0110」であれば、2010年の第1週に製造されたという意味になります。また「CW-2505」であれば、2005年の第25週の製造となります。

特に注意すべき点として、2000年代初頭(2000年から2003年頃)の製品は、まだ米国工場で生産されていたものもあります。これらの製品は「Made in USA」の表記とともに、3桁のボタン裏刻印を持つことが多いです。

2003年以降は、リーバイスの米国内自社工場がすべて閉鎖されたため、メキシコやアジア諸国などで生産された製品が主流となりました。生産国も内タグでチェックできる重要なポイントです。

ボタン裏刻印から2000年代のリーバイスを見分ける技

リーバイス製品のトップボタン裏には刻印があり、これも年代判別の重要な手がかりとなります。2000年代のリーバイス製品のボタン裏刻印には、特徴的な変化が見られます。

2000年代初頭(2003年頃まで)は、主に3桁の数字が刻印されていました。これは1980年代後半から続いてきた特徴で、例えば「555」や「501」などの番号が見られます。特に「555」はバレンシア工場(1996年から2003年まで稼働した米国最後の工場の一つ)を示す番号として知られています。

2003年以降は、米国工場の閉鎖に伴い、刻印のパターンも変化していきました。4桁の数字や、英文字と数字の組み合わせが増えていきます。例えば「4459」のような4桁の番号や、「J」から始まる英字+数字の組み合わせなどです。

また、ボタン裏刻印と内タグに記載された工場番号が一致する場合が多いため、両方を確認することで判別の確実性が高まります。例えば、内タグに「4459」という工場番号があり、ボタン裏にも同じ「4459」という刻印があれば、製造情報の整合性が取れていると言えます。

2000年代は生産拠点の多様化に伴い、刻印のバリエーションも増加しています。以下に主な生産国と関連する刻印番号をまとめました。

生産国主な刻印番号
メキシコ104, 493, 647, 989
グアテマラ324, 977
ハイチ267
レソト450, 499
ポーランド273
カナダ212, 216, 217

これらの刻印番号を覚えておくと、製品の生産地を推測するのに役立ちます。

ボタン裏刻印から2000年代のリーバイスを見分ける技

2000年代のリーバイスはプリントタグが主流になった理由

2000年代に入ると、リーバイスのタグデザインに大きな変化がありました。それまで主流だった刺繍タグから、プリントタグへの移行です。この変化には複数の理由があると考えられます。

まず挙げられるのは製造コストの削減です。刺繍タグは製作に手間とコストがかかるため、大量生産を前提とした2000年代以降は、より効率的で安価なプリントタグへの切り替えが進みました。

また、2000年代はファストファッションの台頭など、アパレル業界全体が大きく変化した時期でもあります。リーバイスも競争力を維持するために、製造工程の効率化や合理化を進めていたと推測されます。

プリントタグの特徴としては、刺繍タグと比べて平らで薄く、タグに立体感がないことが挙げられます。色落ちしやすいという特性もあり、古着市場ではこのプリントの色あせ具合も年代判別の目安になることがあります。

さらに、プリントタグの導入により、より詳細で多くの情報をタグに記載できるようになったというメリットもあります。洗濯表示や素材表示などの情報量が増え、消費者に対する情報提供も充実していきました。

この刺繍からプリントへの変化は段階的に行われたため、2000年代初頭には両方のタイプが混在していた時期もあります。古着市場で購入する際は、タグの種類も年代を判別する重要なヒントとなります。

品質表示タグの位置が首元からなくなったのは2000年代から

リーバイス製品の品質表示タグの位置も、2000年代に入ると大きく変化しました。1990年代までは「LEVI’S」タグのすぐ近く(多くは首元)にサイズ・素材・洗濯表示が記載されたタグが付いていましたが、2000年代以降はこれらのタグが首元から離れた場所に移動しています。

この変化は、着用時の快適性を向上させる目的があったと考えられます。首元にある複数のタグは肌に当たって不快感を与えることがあるため、着心地を重視する流れの中で改善されていったのでしょう。

2000年代のリーバイス製品では、品質表示タグが脇の縫い目付近や裾近くに移動していることが多いです。これにより、着用時のタグによる肌への刺激が軽減されました。

また、タグの素材や形状も変化し、より柔らかく肌触りの良い素材が使われるようになりました。縫い付け方も改善され、縫い目が肌に当たりにくい工夫がされています。

この品質表示タグの位置は、1990年代以前の製品と2000年代以降の製品を見分ける重要なポイントになっています。古着市場では、1990年代の「白タグ」や「紺タグ」と似たデザインの現行タグが混在していることがありますが、品質表示タグの位置を確認することで区別することができます。

2000年代のリーバイスはどのような工場で生産されていたのか

2000年代のリーバイスの生産体制は、大きな転換期を迎えました。2003年、リーバイスは米国内の自社工場をすべて閉鎖し、生産拠点を海外へと移していきました。この変化は製品の特徴にも大きな影響を与えています。

閉鎖前の2000年から2003年までは、アメリカ国内の工場(特にバレンシア工場など)で生産されていた製品もあります。これらは「Made in USA」の表記があり、ボタン裏刻印も「555」などの特徴的な番号が見られます。バレンシア工場は完成度の高い復刻モデルなどを製造していたことで知られており、この時期の米国製品はコレクターからも高く評価されています。

2003年以降は、主にメキシコやグアテマラ、ハイチなどの中南米の国々、そしてアジア諸国での生産が主流となりました。生産国の変化に伴い、縫製や素材の微妙な違いなども見られるようになりました。

また、2000年代には生産体制の変化に伴い、USライン(リーバイス米国本社が企画販売する北南米向製品群)、EUライン(リーバイスヨーロッパが企画販売する欧州向製品群)、JPライン(リーバイスジャパンが企画販売するアジア向製品群)で、各地域独自の製品が企画製造販売されるようになりました。

これらの違いは内タグの表記でも見分けることができます。JPラインであれば内タグに「J」が先頭につく場合が多いとされています。USラインとJPラインの判別方法としては、内タグを確認するのが最も確実です。

このように、2000年代のリーバイスは生産拠点の多様化と地域別ラインの確立が特徴となっており、製品の細部には様々な違いが見られるようになりました。

他の年代と比較したリーバイスの2000年代製品の特徴

  1. 90年代と2000年代のリーバイスタグの決定的な違いとは
  2. 2000年代のリーバイスは501モデルにどのような変化があったのか
  3. リーバイス517は2000年代にどのような特徴があったのか
  4. 2000年代からメキシコ製が増加した背景と見分け方
  5. 工場番号が4桁になり始めたのは2000年代の特徴
  6. バックポケットとステッチから2000年代のリーバイスを見分ける方法
  7. まとめ:リーバイスの2000年代製品の見分け方とその特徴の総整理

90年代と2000年代のリーバイスタグの決定的な違いとは

1990年代と2000年代のリーバイスのタグには、見分けるべき明確な違いがいくつかあります。これらの違いを理解すれば、フリマアプリやリサイクルショップでのリーバイス購入時に年代判別ができるようになります。

まず、1990年代のタグは「白タグ」「紺タグ」「銀タグ」などと呼ばれる正方形の形状のものが主流でした。これらのタグは刺繍で作られており、立体感があるのが特徴です。特に「LEVI’S」タグの近く(多くは右上の位置)にサイズ・素材・生産国・洗濯表示が書かれたタグが必ず付いていました。

対して2000年代のタグは、形状は似ていても刺繍からプリントに変わったことで立体感が減少しています。また、品質表示タグが首元から離れた位置に移動したのも大きな特徴です。これにより、同じようなデザインのタグでも年代を判別することが可能になります。

1990年代のタグでは「LEVI’S」ロゴが占めるスペースに対して文字が大きく、余白が少ない傾向にありましたが、2000年代になると文字の大きさやバランスが変化し、全体的にすっきりとしたデザインになっていきました。

また、2000年代のタグには「CW」表記が登場し、より詳細な製造情報が記載されるようになりました。これは1990年代にはなかった特徴で、年代判別の決め手となる情報です。

フリマアプリなどでは、近年の製品を誤って「オールドリーバイス」として販売しているケースも見られますが、これらのタグの特徴を覚えておけば、正確な年代判別ができるようになります。

2000年代のリーバイスは501モデルにどのような変化があったのか

リーバイスの代表モデル「501」も、2000年代に入ると様々な変化がありました。素材、シルエット、ディテールなど、多岐にわたる変更点が見られます。

まず、素材面では、2000年代に入ると赤耳(セルビッジ)デニムの使用が減少しました。1980年代中頃までは赤耳付きの生地が一般的でしたが、2000年代になるとほとんどの製品で赤耳が見られなくなり、代わりに端部がほつれ止めされた生地が使われるようになりました。

シルエットも変化し、2000年代の501はそれまでのモデルと比べてやや細身になる傾向がありました。これは当時のファッショントレンドの影響を受けたものと考えられます。

さらに、2003年の米国工場閉鎖以降、501の生産体制も大きく変わりました。それまでは米国内で統一された規格で生産されていましたが、2003年以降はUSライン、EUライン、JPラインなど、地域ごとに異なる仕様の501が展開されるようになりました。

例えば、JPライン(日本向け)の501は、より本格的なヴィンテージ志向の強い製品が多く、USラインとは異なるディテールや素材が使用されることもありました。

また、2000年代には「Levi’s Vintage Clothing(LVC)」というプレミアムラインも展開され、古い年代の501を忠実に復刻したモデルも販売されていました。これらは通常の501とは別ラインとして位置付けられ、価格も高めに設定されていました。

このように、2000年代の501は、グローバル化と地域適応の両面で変化を遂げた時期と言えます。そのため、同じ2000年代の501でも、生産地域やラインによって特徴が異なる可能性があることを念頭に置いておく必要があります。

リーバイス517は2000年代にどのような特徴があったのか

リーバイスの517モデルは、ブーツカットジーンズとして知られるモデルですが、2000年代にはいくつかの特徴的な変化がありました。

まず、517モデルは2000年代に入っても人気を維持していましたが、ファッショントレンドの変化に合わせて微妙なシルエットの調整が行われました。2000年代前半はブーツカットジーンズが全体的に流行していた時期であり、517モデルもその波に乗って広く展開されていました。

素材面では、他のモデル同様に赤耳デニムの使用が減少し、主に普通のデニム生地が使われるようになりました。また、ストレッチ素材を含む製品も増加し、より着用感の良いデザインへと進化しています。

生産地の変化も517モデルに影響を与えました。米国工場閉鎖後は主にメキシコなどでの生産が増え、ボタン裏刻印や内タグの特徴も変化しています。特に517モデルの場合、メキシコ製のものが多く見られるようになりました。

内タグやボタン裏刻印による年代判別方法は基本的に501と同様ですが、517モデルの場合はモデル番号が「517」という表記になっている点に注意が必要です。また、CWタグによる製造年月の判別も同じく有効です。

2000年代後半になると、スキニージーンズなど他のシルエットが人気を集めるようになり、517モデルの生産数は徐々に減少していきました。そのため、2000年代後半の517モデルはやや希少性が高まる傾向にあります。

古着として探す場合は、内タグのモデル番号とCW表記、ボタン裏刻印の3点をチェックすることで、正確な年代判別ができるでしょう。また、517モデルは裾の広がり具合も年代によって微妙に変化していますので、シルエットにも注目してみると良いでしょう。

2000年代からメキシコ製が増加した背景と見分け方

2000年代、特に2003年の米国工場閉鎖以降、リーバイス製品はメキシコを含む海外での生産が急増しました。メキシコ製リーバイスが増加した背景には、地理的な近さと製造コストの抑制という要因があります。

メキシコは米国に隣接しているため、物流コストを抑えながらも比較的安価な労働力を活用できるというメリットがありました。特に北米自由貿易協定(NAFTA)の締結以降、メキシコでの生産はアメリカ企業にとってさらに魅力的なものとなりました。

メキシコ製のリーバイス製品を見分ける方法としては、まず内タグの「Made in Mexico」の表記を確認することが基本です。また、ボタン裏刻印にも特徴があり、メキシコ製のものは「104」「493」「647」「989」などの番号が刻印されていることが多いです。

内タグの読み方はアメリカ製と同様で、2000年代のメキシコ製リーバイスにもCWタグが存在します。例えば「CW-0309」であれば、2009年の第3週に製造されたことになります。

品質面では、メキシコ製品はアメリカ製と比較すると若干の違いがある場合もありますが、リーバイスの品質管理の下で製造されているため、基本的な品質は確保されています。ただし、ディテールや縫製の細かな部分には違いが見られることもあります。

独自調査の結果では、メキシコ製リーバイスの特徴として以下の点が挙げられます:

  1. 縫製の質はアメリカ製と比べるとややばらつきがある
  2. デニム生地はやや薄手の傾向がある
  3. 色落ちの仕方がアメリカ製と若干異なる場合がある
  4. 付属パーツ(リベットやボタン)の細かな違いがある

古着市場ではアメリカ製に比べるとメキシコ製の価値はやや低く評価される傾向がありますが、2000年代のメキシコ製リーバイスも、年代を経るにつれてヴィンテージとしての価値が見直されつつあります。

工場番号が4桁になり始めたのは2000年代の特徴

リーバイスのボタン裏刻印や内タグに記載されている工場番号は、年代によって桁数が変化してきました。特に2000年代に入ると、それまでの3桁の番号から4桁の番号へと移行し始めたことが大きな特徴です。

この変化は、リーバイスの生産体制の変化と密接に関連しています。2003年に米国内自社工場がすべて閉鎖され、生産が海外に移行する中で、より多くの工場を管理するためのコード体系が必要になったと考えられます。

4桁の工場番号は、例えば「4459」や「3243」などの形式で表記されます。この番号体系は国や地域を問わず使用されるようになり、世界中の生産拠点を統一的に管理するシステムの一部となりました。

また、英字と数字を組み合わせた新しいコード体系も登場しました。特に日本向けのJPラインでは「J」から始まるコードが使われることが多く、例えば「J101」などの形式で表記されています。

工場番号の変化を年代別にまとめると以下のようになります:

年代工場番号の特徴
1950〜70年代1桁の数字またはアルファベット
1960〜80年代2桁の数字
1980〜2000年代初頭3桁の数字
2000年代以降4桁の数字または英字+数字

この工場番号の変化は、リーバイスの製品を年代判別する上で重要な手がかりとなります。3桁の刻印であれば2000年代初頭までの可能性が高く、4桁や英字+数字の組み合わせであれば2000年代以降の製品である可能性が高いと判断できます。

ただし、すべての製品が一斉に新しいコード体系に移行したわけではなく、移行期には両方の体系が混在していたことにも注意が必要です。そのため、工場番号だけでなく、内タグの他の特徴やCWタグなども合わせて確認することが重要です。

バックポケットとステッチから2000年代のリーバイスを見分ける方法

リーバイスジーンズのバックポケットとそのステッチの特徴も、年代判別のための重要な手がかりになります。2000年代のリーバイス製品には、これらの部分にも特徴的な要素があります。

まず、バックポケットのステッチタイプについて見ていきましょう。1977年頃までのリーバイス製品ではバックポケット裏の縫い目がシングルステッチで、それ以降はチェーンステッチに変更されました。2000年代のリーバイス製品はすべてチェーンステッチが使用されています。

バックポケットの「アーキュエットステッチ」(弓形のステッチ)のデザインも、僅かですが年代によって変化しています。2000年代の製品ではステッチの密度やバランスが1990年代以前のものと比べて均一化され、機械的な印象になっている傾向があります。

また、バックポケットの位置や大きさも年代によって微妙に変化しています。2000年代の製品では、ポケットの位置がやや高めになる傾向が見られます。これはジーンズ全体のシルエットが細めになったことに合わせた変更と考えられます。

裾のステッチにも特徴があります。2000年代の製品では、主にチェーンステッチが使用されていますが、製品によってはダブルステッチやシングルステッチが使われているものもあります。特にプレミアムラインなどでは、ヴィンテージ風の仕上げとしてチェーンステッチを意図的に採用している場合もあります。

さらに、2000年代のリーバイス製品では、生産国や工場によってステッチの品質や特徴に差が見られることもあります。例えば、メキシコ製のものは縫製の密度や均一性がアメリカ製のものと比べてやや劣る場合があります。

これらのステッチの特徴は、内タグやボタン裏刻印と合わせて確認することで、より正確な年代判別が可能になります。特に古着市場では、こうした細部の違いが価値判断にも影響するため、注意深く確認することをおすすめします。

まとめ:リーバイスの2000年代製品の見分け方とその特徴の総整理

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 2000年代のリーバイス製品は「CW」タグが最大の特徴で、これにより製造年月を正確に判別可能
  2. 「CW-○○○○」の表記の前半2桁は週番号、後半2桁は製造年を示す
  3. 2003年にリーバイスの米国内工場が全て閉鎖され、生産拠点が海外に移行した転換期
  4. 2000年代初頭までは3桁の工場番号、以降は4桁や英字+数字の組み合わせに変化
  5. 2000年代のタグは刺繍からプリントタグが主流となり、立体感が減少
  6. 品質表示タグの位置が首元から離れた場所に移動したのも2000年代からの特徴
  7. 米国工場閉鎖後はメキシコ製が増加し、ボタン裏刻印「104」「493」「647」「989」が特徴的
  8. 501モデルも2000年代に変化し、赤耳デニムの減少やシルエットの変化が見られた
  9. 2000年代にはUSライン、EUライン、JPラインなど地域別の製品ラインが確立
  10. JPラインは「J」から始まる工場コードで識別可能な場合が多い
  11. バックポケットステッチは全てチェーンステッチとなり、デザインも均一化された
  12. 2000年代初頭の米国製最終モデルは「最後の米国製リーバイス」として価値が高まりつつある

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  • https://dig-it.media/lightning/article/854383/
  • https://shibaken.work/post-1109/2020/1109/
  • https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  • https://storage-unlimited.myshopify.com/blogs/tag-how-to-1/levis-silvertab-%E3%81%AE%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E6%96%B9
  • https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/
  • https://article.yahoo.co.jp/detail/45c1001f16128bc50750a87b95c8cd0b16dbed30
  • https://archipelago.mayuhama.com/entry/2018/04/12/202009
  • https://jamtrading.jp/blogs/jam/1020444/
  • https://bobson.jp/blogs/blog/4
  • https://www.fashionsnap.com/article/tag-history-gap/