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リーバイス の 工場番号 で レア 度がわかる!🔍 知っておくと得する番号と価値の見分け方

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古着好きなら一度は気になったことがあるはず、リーバイスのジーンズに刻まれた「工場番号」。実はこの小さな数字やアルファベット、あなたが手にしているリーバイスがどこで作られ、いつ頃のものなのかを教えてくれる貴重な情報源なんです。特に古い年代のものは「レア」とされ、コレクターから高い評価を受けています。

トップボタン裏の刻印、内タグの表記、パッチのデザイン…これらはすべてリーバイスの歴史を物語るパーツです。今回は、特に「工場番号」に焦点を当て、レアとされる番号の特徴や価値、そして見分け方について詳しく解説していきます。古着市場でお宝を見つけたい方も、自分の持っているリーバイスの価値を知りたい方も必見の内容です!

記事のポイント!

  1. リーバイスの工場番号が表す意味と価値の関係性
  2. 年代別の工場番号の特徴とレア度の高い番号
  3. 工場番号と共に確認すべき年代判別のポイント
  4. 価値の高いビンテージリーバイスの見分け方と特徴

リーバイス の 工場番号 と レア 価値について

  1. リーバイス の 工場番号 が レア とされる理由は年代と生産拠点にある
  2. 1桁やアルファベット刻印は1950〜70年代の最もレアな工場番号
  3. 2桁の工場番号は1960〜80年代のビンテージモデルに多く見られる
  4. 特に16番工場はレア度が高く人気がある理由
  5. ボタン裏の刻印から工場や年代を特定する方法
  6. 工場番号によって色落ちや仕様の特徴に違いがある

リーバイス の 工場番号 が レア とされる理由は年代と生産拠点にある

リーバイスのジーンズに刻まれた工場番号が「レア」とされる理由は、主に製造年代と生産工場の希少性に関係しています。リーバイスは1873年の創業以来、様々な工場でジーンズを製造してきましたが、時代とともに工場の統廃合や閉鎖が進み、かつて存在した工場で作られたジーンズは今では手に入れることができません。

特に古い工場で製造されたビンテージモデルは、生産数が限られており、現存数も少ないため高い価値を持ちます。工場番号は単なる識別番号ではなく、そのジーンズがどこで、いつ頃作られたかを示す重要な手掛かりとなるのです。

古い年代のリーバイスは、手作業による部分が多く、現代の大量生産品とは異なる風合いや耐久性を持っています。また、当時の生地や染料、製造方法は現在とは異なるため、色落ちや経年変化の仕方も独特です。

工場によって使用する生地や仕様、縫製技術にも微妙な違いがあり、それがジーンズの個性として表れます。例えば、バレンシア工場(555)製のジーンズはシルエットと縫製の良さで評価が高く、エルパソ工場(524)製のものは独特の風合いがあります。

こうした歴史的背景と製造特性によって、特定の工場番号を持つリーバイスはコレクターから高い評価を受け、「レア」なアイテムとして扱われているのです。

1桁やアルファベット刻印は1950〜70年代の最もレアな工場番号

リーバイスの歴史において、最も古い工場番号は1桁の数字やアルファベット1文字で表されていました。これらは主に1950年代から70年代にかけて使用されていたもので、現在では最もレアで価値の高いカテゴリーに分類されます。

特に注目すべきは以下のような刻印です:

  • アルファベット:A、D、E、F、J、K、L、O、S、W
  • 1桁の数字:2、4、5、6、8など

これらの刻印があるジーンズは、リーバイスの黄金期に作られたものが多く、本物のビンテージとして高い評価を受けています。例えば「S」刻印(後に「650」工場に変更)はミズーリ州シデーリアのJ.A.Lamy社の工場を示しており、独自の特徴を持つジーンズを生産していました。

1桁やアルファベットの刻印を持つジーンズには、V字ステッチやレッドタブのビッグE、革パッチなど、現代では見られない独特のディテールが施されていることが多いです。これらの特徴はビンテージコレクターにとって非常に価値があります。

また、この時代のジーンズは、化学処理が少ない天然素材をふんだんに使用しており、経年変化による色落ちや風合いの変化が美しいことも魅力のひとつです。特に赤耳(セルビッジ)デニムを使用したモデルは、その希少性からさらに価値が高まります。

独自調査の結果、これらの古い工場番号を持つリーバイスは、古着市場やオークションでは数万円から数十万円もの価格で取引されることもあり、まさに「レア」なアイテムと言えるでしょう。

2桁の工場番号は1960〜80年代のビンテージモデルに多く見られる

リーバイスの歴史において、2桁の工場番号は主に1960年代から80年代にかけて使用されていました。この時代は、リーバイスがカジュアルファッションとして広く普及し始めた重要な転換期でもあります。

代表的な2桁の工場番号には以下のようなものがあります:

  • 10、12、14、17、20など
  • 特に有名な16番(後に653に変更)

これらの2桁工場番号が刻印されたジーンズには、「ビッグE」から「スモールe」への移行期のモデルや、「66モデル」と呼ばれる人気の高いモデルが含まれています。特に「66モデル」は1973年から80年頃に生産されたもので、右側のバックポケットに留められていたフラッシャーと呼ばれる紙ラベルに記載された「©1966」の表示が由来となっています。

2桁工場番号のジーンズは、1桁やアルファベットのものほどの希少性はないものの、良質なデニム生地と独特の色落ちを楽しめることから、初めてのビンテージデニムとしても人気があります。特に「66後期」は、初めてのビンテージデニムとしてコレクターからも推奨されることが多いモデルです。

この時代のジーンズには、バックポケットの縫製がシングルステッチからチェーンステッチへ変わるなど、製造技術の変遷を見ることができる特徴も見られます。また、内タグが付き始めたのもこの時期からで、製造年月や工場番号がより明確に記録されるようになりました。

2桁工場番号のジーンズは、まだ比較的入手しやすい価格帯のものも多く、ビンテージリーバイスを始めて集める方にとっては、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。

2桁の工場番号は1960〜80年代のビンテージモデルに多く見られる

特に16番工場はレア度が高く人気がある理由

リーバイスの工場番号の中でも特に「16番工場」は、コレクターから高い人気を誇ります。その理由はいくつかありますが、最も大きな特徴は、この工場が長期間にわたって稼働し、様々な時代のリーバイスを製造してきたことにあります。

16番工場は、ミシシッピ州ボールドウィンにあるLucky Star社にリーバイスが委託して製造していた工場で、1950年代初期から70年代中期頃まで長期間稼働していました。その後、この工場は「653」という3桁の工場番号に変更されていますが、同じLucky Star社による製造が続けられていました。

16番工場製のジーンズが人気を集める理由のひとつに、その独特な仕様があります。例えば、1980年代の653工場製のçには、脇割り(アウトシーム)に金糸が使用されているモデルがあります。通常は白糸が使われる部分に金糸を用いるという特徴は、他の工場ではあまり見られません。

さらに、16番工場製のジーンズには、紙パッチの位置が一般的なモデルとは異なる位置に付けられていることもあります。独自の仕様や独創的なディテールが多く、これがコレクターの間で「おかしな仕様」「珍品」「レア」と評価される理由となっています。

柴剣談話室のブログによると、16番工場は「80年代のヘンテコ仕様の653 501と同じ委託会社Lucky Star社の製造」であり、「例えば、86年とか87年製造で脇割ロック糸が金糸とか、紙パッチの位置とか…」の特徴があると指摘されています。

こうした独自性と歴史的背景から、16番(および後の653番)工場製のジーンズは、リーバイスコレクターにとって特別な価値を持つ「レア」なアイテムとして認識されているのです。

ボタン裏の刻印から工場や年代を特定する方法

リーバイスのジーンズにおいて、ボタン裏の刻印は工場や年代を特定する重要な手がかりとなります。トップボタン(一番上のボタン)の裏側を確認することで、おおよその製造時期と工場を判別することができます。

年代別のボタン裏刻印の特徴は以下のとおりです:

1950年代以前

  • ボタン裏がドーム状に盛り上がっているのが特徴
  • 工場番号の刻印がないものも多い

1950年代〜60年代

  • スクエア型(裏側が四角くなっている)
  • アルファベット1文字(A、D、E、F、J、K、L、O、S、W)
  • 1桁の数字(2、4、5、6、8など)

1960年代〜80年代

  • 2桁の数字(10、12、14、16、17、20など)

1980年代〜2000年代初頭

  • 3桁の数字(501、522、555、653など)

2000年代以降

  • 4桁の数字
  • アルファベット+数字の組み合わせ(J22など)

刻印を確認する際は、ボタンが錆びていたり、擦れや刻印自体が薄くなっていることもあるので、良く観察する必要があります。また、工場番号だけでなく、ボタン自体のデザインや素材も年代判別の手がかりになります。

例えば、80年代後半のある時期には、シルバーボタンではなく「ナイロンフットボタン」と呼ばれるプラスチック製のボタンが使用されていた期間があります。この特徴も年代を特定する上で重要なポイントとなります。

ボタン裏の刻印を確認した後は、内タグの情報と照らし合わせることで、より正確な製造年月と工場を特定することができます。特に1974年以降のモデルには内タグが付いており、そこには工場番号と製造年月の情報が記載されています。

このように、ボタン裏の刻印は、リーバイスのジーンズの歴史を辿る上で欠かせない情報源であり、レアなアイテムを見分ける重要な指標となっています。

工場番号によって色落ちや仕様の特徴に違いがある

リーバイスのジーンズは、工場によって使用される生地や染料、製造方法に違いがあるため、工場番号によって色落ちのパターンや仕様の特徴に違いが見られます。これらの違いがコレクターの間で特定の工場への評価につながっています。

例えば、バレンシア工場(555)製のジーンズは「シルエットと縫製の良さ」で高い評価を受けており、「生地も厚く、コシがある硬い生地で堅牢」という特徴があります。バレンシア工場は、リーバイスの本家本元とも言われる工場で、特に復刻モデルの製造においても高い品質が保たれていました。

一方、653工場(旧16工場)製のジーンズは、独特の「ヘンテコ仕様」で知られており、例えば脇割りに金糸を使用するなどの特徴があります。みずがきどせいさんの古着日誌によると、653工場製の1986年の501は「80’s特有のアイスブルー」という色合いで、「色残りは3、4割残っていて薄っすらとヒゲがある」という特徴が記されています。

また、エルパソ工場(524、旧6工場)製のジーンズも人気が高く、66モデルが多く生産されていました。「6」の刻印がある66モデルは、バックポケットの特徴などから「66前期」と「66後期」に分類され、特に前期モデルは「タテ落ちし、色合いにも深みがある」として評価されています。

工場によるこうした違いは、使用する生地のロット、染色方法、縫製技術、そして各工場の「癖」によるものと考えられています。例えば、同じ501でも工場によって色落ちのパターンが異なり、ある工場のものは縦筋(タテ落ち)が強く出るなどの特徴があります。

これらの違いを知ることで、自分の好みに合った工場のジーンズを選ぶことができます。また、工場番号の特徴を理解することは、中古市場でレアなアイテムを見つける際にも役立つ知識となるでしょう。

年代別のリーバイス 工場番号 と レア アイテムの特徴

  1. 3桁工場番号の中で最も人気が高いのは555バレンシア工場
  2. 653工場(旧16工場)はLucky Star社製で独特の特徴を持つ
  3. 工場番号から判別できる製造年代の見分け方
  4. 工場番号以外にも内タグやパッチで年代判別が可能
  5. リーバイス501XXなど特定モデルにおける工場番号の価値
  6. リーバイスの年代判別に役立つ他の特徴とディテール
  7. まとめ:リーバイス の 工場番号 と レア アイテム価値の関係性

3桁工場番号の中で最も人気が高いのは555バレンシア工場

3桁の工場番号は主に1980年代から2000年代初頭にかけて使用されており、その中でも特に人気を集めているのが「555」という番号です。この番号は、カリフォルニア州バレンシアにあった工場を示しており、「バレンシア工場」と呼ばれています。

バレンシア工場は、1996年頃から2003年の閉鎖まで稼働していたリーバイスの最後のアメリカ工場の一つとして知られています。この工場が特別視される理由はいくつかあります。まず第一に、バレンシア工場は「リーバイスの本家本元」とも言われる工場で、伝統的な製法を守りながら高品質なジーンズを生産していました。

バレンシア工場製のジーンズは、「リーバイス臭が最もする」と表現されるほど、リーバイスらしさを体現した製品として評価されています。生地の質感、シルエット、縫製の丁寧さ、そして色落ちの美しさなど、総合的な品質の高さが特徴です。

また、バレンシア工場はリーバイスのビンテージ復刻ライン(LVC)の製造も担当していました。特に「501XX」などの復刻モデルは、オリジナルの雰囲気を忠実に再現した作りで高い評価を受けています。1996年〜1997年に製造された55年モデルの復刻版は特に評価が高いとされています。

バレンシア工場の閉鎖は、リーバイスのアメリカ製造の歴史に終止符を打つ象徴的な出来事でもありました。Yahoo!知恵袋の回答によると、「バレンシア工場閉鎖と共にリーバイスの501、505のアメリカ製が標準の歴史に幕が降りた」と述べられています。

この歴史的背景から、555番の工場番号を持つジーンズは、「最後の本物のアメリカ製リーバイス」としての価値を持ち、古着市場やオークションでも高値で取引されています。特にデッドストック(未使用品)は非常に希少で価値が高いとされています。

653工場(旧16工場)はLucky Star社製で独特の特徴を持つ

653工場は、もともと「16番工場」として知られていたミシシッピ州ボールドウィンにあるLucky Star社の工場です。この工場の製品が特別視される理由は、その独特の仕様と特徴にあります。

柴剣談話室のブログによると、「16番工場」と「653」は同じLucky Star社による製造であり、「16」から「653」への変更は工場番号の表記システムが変わったことによるものです。Lucky Star社はリーバイス社から製造を委託された外部工場であり、リーバイス本社の工場とは異なる独自性を持っていました。

653工場製のジーンズには、他の工場では見られない特徴があります。例えば:

  1. 金糸の脇割り – 通常は白糸が使われるアウトシーム(外側の縫い目)に金糸が使用されている
  2. 独特の紙パッチ位置 – 一般的なモデルとは異なる位置に紙パッチが付けられている
  3. 特有の色合い – 「80’s特有のアイスブルー」と表現される独特の色合い
  4. 縫製の特徴 – バックポケットの縫製や脇割りの形状など、他工場とは異なる仕様

みずがきどせいさんの古着日誌では、653工場製の1986年12月製造の501について、「トップボタン・フライボタンはナイロンフットボタンが特徴」「バックポケットはチェーンステッチ・赤タブは刺繡でスモールe」「インシームはタブルスティッチ・アウトシームは金糸の脇割り」といった特徴が記されています。

また、外部工場であるため「ディティールが安定していなかったりする」という特徴もあり、これが逆に「個性的な一点もの」として評価される理由ともなっています。他の工場で製造された同時期のモデルと比較すると、生地の風合いや色落ちに明確な違いがあるとされています。

こうした独自性と個性から、653工場(および前身の16番工場)製のジーンズは、リーバイスコレクターの間で特別な存在として認識され、「レア」なアイテムとして価値が高いのです。

工場番号から判別できる製造年代の見分け方

リーバイスのジーンズにおいて、工場番号は製造年代を判別する重要な手がかりとなります。工場番号の桁数や形式は時代とともに変化してきており、これを知ることでおおよその製造時期を特定することができます。

年代別の工場番号の特徴

  1. 1950年代〜1970年代 – 1桁の数字(1、2、4、5、6、7、8など)やアルファベット1文字(A、D、E、F、J、K、L、O、S、W)
  2. 1960年代〜1980年代 – 2桁の数字(10、12、14、16、17、20など)
  3. 1980年代〜2002年頃 – 3桁の数字(501、522、555、653など)
    • 5から始まる番号:リーバイス直営工場
    • 6から始まる番号:外部委託工場
  4. 2003年以降 – 4桁の数字やアルファベット+数字(J22など)
    • J:日本製
    • メキシコ製:104、493、647、989
    • フランス製:275、388
    • イギリス製:211、299、311
    • スペイン製:292、295
    • カナダ製:212、216、217
    • ベルギー製:266
    • ハンガリー製:252
    • コロンビア製:689
    • ポーランド製:273
    • グアテマラ製:324、977
    • ドミニカ製:333
    • 香港製:347
    • レソト製:450、499
    • ハイチ製:267

工場番号と共に、ボタン裏の形状も年代判別の手がかりになります。1950年代以前はドーム状、1950〜60年代はスクエア型、1970年以降はフラットな形状となっています。

また、特定の工場番号については、稼働期間が明確になっているものもあります。例えば555(バレンシア工場)は1996年頃から2003年まで、524(エルパソ工場)は80年代から90年代に稼働していました。

工場番号だけでは正確な年代特定は難しいため、内タグの情報や他のディテールと合わせて総合的に判断することをおすすめします。特に1974年以降のモデルには内タグが付いており、そこには工場番号と製造年月の情報が明確に記載されているため、より正確な年代特定が可能です。

こうした知識を持つことで、古着市場でのリーバイス購入時や、自分が持っているジーンズの価値を判断する際に役立てることができるでしょう。

2桁の工場番号は1960〜80年代のビンテージモデルに多く見られる

工場番号以外にも内タグやパッチで年代判別が可能

リーバイスのジーンズは、工場番号以外にも内タグやパッチなど、様々な要素から年代判別が可能です。これらの情報を組み合わせることで、より正確な製造時期を特定することができます。

内タグによる年代判別

内タグは1974年以降のモデルに付けられるようになりました。年代によって内タグのデザインや記載内容が異なります:

  1. 1974年〜1980年代前半
    • 3行の数字の羅列
    • 一番下の行に左から「製造月・製造年の下2桁・工場番号」の順
    • 70年代の一部では製造年が1桁のみ表記
  2. 1980年代後半
    • 7行構成
    • 6行目に工場番号、7行目に製造年月(製造年は下1桁のみ)
    • 例:「546」「069」→1989年6月に546工場で製造
  3. 1991年〜1994年
    • 薄い生地のタグ
    • 下から2行目に左から「工場番号・製造月製造年・製造番号」
    • 例:「555 0492 67482-1」→555工場で1992年4月製造
  4. 1995年〜2003年
    • しっかりした生地、3行構成
    • 一番下の行に「工場番号・製造月製造年・製造番号」
    • 例:「555 0498 74387-1」→1998年4月に555番工場で製造
  5. 2003年以降
    • 「CW」表記と4桁の数字
    • 製造週・製造年を表す(月ではなく週で表記)
    • その下に工場番号

パッチ(ラベル)による年代判別

右腰部分に付けられているラベル(パッチ)も年代判別の重要な手がかりです:

  1. 〜1958年頃まで
    • 鹿革製のパッチ
    • 「Every Garment Guaranteed」の表記
    • 品番の後にXX(例:501XX)と表記
  2. 1958年〜1960年代
    • 紙パッチに変更(欠損しやすい)
    • XX表記と「Every Garment Guaranteed」の記載あり
  3. 1962年〜1965年
    • 「Every Garment Guaranteed」の表記が消える
    • 中央に小さく「Made in U.S.A.」の記載
  4. 1966年〜1967年
    • XX表記が消える
    • 通称「ダブルネーム」(左端に小さく旧品番が記載)
  5. 1967年〜1969年
    • 「タイプ物」と呼ばれる時期
    • A、S、F、Iなどのアルファベットが記載
  6. 1970年〜1990年代
    • 「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」の表記
    • 70〜80年代中期は黒字、80年代中期以降は赤字

これらの情報と、前述のボタン裏刻印や工場番号を合わせて判断することで、リーバイスのジーンズがいつ頃製造されたものなのかをより正確に特定することができます。特にビンテージ市場では、こうした細かな特徴を理解していることが、価値のあるアイテムを見極める上で重要になります。

リーバイス501XXなど特定モデルにおける工場番号の価値

リーバイスの歴史において、「501XX」をはじめとする特定のモデルは特別な価値を持っています。これらのモデルにおける工場番号は、単なる生産地の識別以上の意味を持ち、コレクターにとっては重要な指標となっています。

501XX(XXモデル)と工場番号

501XXは1890年に導入され、1966年頃まで使用されていた名称です。特にビンテージ古着の世界で「XXモデル」と呼ばれるのは、1946年から1966年頃までに製造されたものを指します。この時代の工場番号は主に一桁の数字やアルファベットで表されており、どの工場で製造されたかによって微妙な違いがあります。

例えば、「大戦モデル」と呼ばれる第二次大戦中(1942〜46年)に製造された501XXは、物資統制の影響で通常とは異なる簡素化された仕様となっており、「S501XX」という品番が付けられていました。これらはビンテージコレクターの間で特に価値が高いとされています。

ビッグEモデルと工場番号

「ビッグEモデル」は1960年代後半から1973年までのモデルを指し、赤タブに大文字の「E」が使われていることが特徴です。この時代の工場番号は、「2」「4」「6」「8」「16」などがあります。これらの工場で製造されたビッグEモデルは、色落ちの美しさや耐久性の高さから、現在でも高い評価を受けています。

66モデルと工場番号

「66モデル」は1973年から80年頃の生産品を指し、比較的入手しやすい価格帯のビンテージとして人気があります。この時代の工場番号としては「6」が基本となっており、これはテキサス州エルパソ工場を示しています。66モデルには前期と後期の区分があり、特に前期モデル(バックポケットの縫製がシングルステッチのもの)はタテ落ちする色合いの深い色落ちが特徴とされています。

バレンシア工場(555)製の復刻モデル

1990年代後半から2003年にかけて、バレンシア工場(555)では501XXなどの復刻モデルが製造されました。これらは当時のディテールを忠実に再現したモデルとして高い評価を受けており、特に1996〜97年製の55年モデル復刻版は特に評価が高いとされています。バレンシア工場閉鎖後は、日本の工場やトルコの工場での復刻生産に移行しましたが、バレンシア製のモデルはアメリカ製最後の復刻として特別な価値を持っています。

これらの特定モデルにおける工場番号の違いは、単なるコレクターズアイテムとしての希少性だけでなく、実際の着用感や経年変化の違いにも影響しています。そのため、モデルと工場番号の組み合わせによって、リーバイスのジーンズの価値や魅力が大きく変わってくるのです。

リーバイスの年代判別に役立つ他の特徴とディテール

リーバイスのジーンズを年代判別する際には、工場番号や内タグ、パッチ以外にも多くの特徴やディテールが手掛かりとなります。これらの細部を確認することで、より正確な年代特定が可能になります。

赤タブ(レッドタブ)の特徴

  1. 1936年〜 – 片面タブ(裏面に何も書かれていない)、レジスターマーク®なし
  2. 1953年〜 – 両面タブ、均等V(LEVI’SのVが均等に書かれている)、レジスターマーク®あり
  3. 1966年〜 – 両面タブ、不均等V(Vが右側が細いデザインに変更)
  4. 1974年〜 – スモールeタブ(LEVIʼSからLeviʼsへ変更)
  5. 1982年〜 – プリントタブ(刺繍からプリントに変更)

また、タブの色も年代判別の手掛かりになります:

  • オレンジタブ(1960〜70年代)- 廉価ライン
  • 白タブ(70〜80年代)- デニム以外の素材
  • 黒タブ – 混紡素材、主にスタプレ用

ステッチの特徴

  1. V字ステッチ – トップボタン脇に施されるV字のステッチは、ミシンに返し縫い機能がなかった1960年代までの特徴
  2. バックポケットのステッチ:
    • シングルステッチ(〜1977年頃)
    • チェーンステッチ(1977年頃〜)
  3. アーキュエイトステッチ(バックポケットの湾曲ステッチ)の色や形

リベットの特徴

  1. 隠しリベット(1937〜66年)- バックポケットの付け根に外側からはリベットが見えないが内側にはある
  2. リベット素材の変化 – 1963年頃に鉄の銅メッキからアルミに変更

ベルトループの特徴

  1. オフセットベルトループ(1950年代後半〜1964年頃)- 後ろの中心部のベルトループが中心より左側にずれている

ジッパーの特徴

  1. 60年代製 – グリッパー(GRIPPER)やコンマー(CONMAR)のジッパー
  2. 70年代製 – タロン(TALON)やスコービル(SCOVILL)のジッパー
  3. 80年代以降 – Levi’s刻印のYKKジッパー

その他の特徴

  1. フライボタンの数 – ウエストサイズによって異なる(29インチ以下で3つ、30インチ以上で4つ、さらに大きいサイズで5つ)
  2. 生地の収縮率表示 – 66モデルは8%、後継モデルは10%
  3. セルビッジ(赤耳)の有無 – 古いモデルほど赤耳デニムが使用されている可能性が高い

これらの特徴を総合的に確認することで、リーバイスのジーンズがいつ、どこで製造されたものかをより正確に判断することができます。また、これらの特徴の組み合わせによって、そのジーンズの希少性や価値も大きく変わってきます。

古着市場やビンテージショップでリーバイスを購入する際には、これらのポイントを押さえておくことで、より自分の好みや目的に合ったアイテムを選ぶことができるでしょう。

まとめ:リーバイス の 工場番号 と レア アイテム価値の関係性

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. リーバイスの工場番号は製造工場と年代を示す重要な指標である
  2. 工場番号は時代とともに1桁・アルファベット→2桁→3桁→4桁と変化してきた
  3. 1桁やアルファベット刻印の工場番号(1950〜70年代)は最もレア度が高い
  4. 特に「16」や「6」などの工場番号は、独自の特徴を持ち高い評価を受けている
  5. バレンシア工場(555)は2003年閉鎖のアメリカ最後の工場として人気がある
  6. 653工場(旧16工場)はLucky Star社製で金糸の脇割りなど独特の特徴を持つ
  7. 工場番号はボタン裏の刻印で確認でき、内タグの情報と照合することでより正確な判別が可能
  8. 1974年以降のモデルには内タグがあり、製造年月や工場番号が記載されている
  9. パッチのデザインも年代判別の重要な手がかりとなる
  10. 赤タブのデザイン(ビッグEからスモールeへの変化など)も年代を示す特徴である
  11. V字ステッチやリベットの形状など、細部のディテールも時代によって変化している
  12. 工場によって色落ちの特徴や仕様が異なり、これがコレクターの評価に影響している
  13. 「501XX」「ビッグEモデル」「66モデル」など特定モデルと工場番号の組み合わせで価値が変わる
  14. 年代判別には工場番号だけでなく、内タグ、パッチ、ステッチなど複数の要素を総合的に判断する必要がある
  15. バレンシア工場閉鎖(2003年)以降は、アメリカ製リーバイスの歴史に大きな転換点が訪れた

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://shibaken.work/post-2703/2021/2703/
  2. https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/
  3. https://zakki-writing.com/post-1056/
  4. https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  5. https://www.leon.jp/fashions/6526
  6. https://www.mizugaki-doseisan.com/no6/
  7. https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10225059105
  8. https://www.nepcal.com/41169589.shtml
  9. https://www.tf-style.com/shop/313/topics/410517/
  10. https://yunesrealty.com/pcmypage?callback=product/review/79984131