古着屋さんでリーバイスのジーンズを見ると、トップボタンの裏に数字やアルファベットが刻印されていることに気づいたことはありませんか?これは単なる装飾ではなく、製造工場を示す重要な情報なんです。特に「8」という刻印が入ったリーバイスは、テネシー州ノックスビル工場で製造された1970年代のモデルである可能性が高いんです。
ヴィンテージリーバイスの世界では、こうした細かなディテールが年代や価値を判断する重要な手がかりになります。ボタン裏の刻印から製造工場がわかるだけでなく、刻印の種類によって製造年代も推測できるんです。今回は「8」の刻印が示すノックスビル工場について深掘りしながら、リーバイスのボタン裏刻印についての知識を広げていきましょう。

記事のポイント!
- リーバイスのボタン裏刻印「8」はテネシー州ノックスビル工場を示している
- ボタン裏刻印は年代によって変化し、8番工場は後に「532」という番号になった
- 内タグと組み合わせることで、製造年月まで正確に特定できる
- ボタン裏刻印からヴィンテージリーバイスの希少性や価値を判断することができる
リーバイスのボタン裏刻印と8工場についての基本知識
- リーバイスのボタン裏刻印8はテネシー州ノックスビル工場を示す
- ボタン裏刻印一覧から見る8の位置づけ
- 1970年代のリーバイス8番工場の特徴は縦落ちする生地を使用
- リーバイス工場番号の時代による変遷は1950年代18→1960年代K→1970年代8→1980年代532
- ボタン裏刻印8Gの意味と通常の8との違い
- 8番工場製造のリーバイスを見分ける方法は内タグも確認すること
リーバイスのボタン裏刻印8はテネシー州ノックスビル工場を示す
リーバイスのジーンズでボタン裏に「8」という刻印が見られる場合、それはテネシー州ノックスビル(Knoxville)工場で製造されたことを示しています。独自調査の結果、この8番工場は1970年代に稼働していたことが分かっています。
ノックスビル工場はリーバイスの歴史において重要な生産拠点の一つでした。特に1970年代のリーバイス、特に「66前期」と呼ばれるモデルの多くがこの工場で製造されていました。
例えば、1975年11月に製造された505モデルのボタン裏には「8」の刻印があります。これはノックスビル工場で製造されたことを示す証拠となります。
リーバイスのヴィンテージ品に詳しい方は、このボタン裏刻印からどこの工場で作られたかを即座に判断できるため、コレクターや古着愛好家の間では重要な情報として認識されています。
ボタン裏の刻印は小さな情報ですが、リーバイスの歴史や製造背景を知る上で非常に役立つ手がかりなのです。特にアメリカ製のヴィンテージリーバイスを探している方にとっては、この刻印は貴重な判断材料となります。
ボタン裏刻印一覧から見る8の位置づけ
リーバイスのボタン裏刻印の中で「8」はどのような位置づけなのでしょうか。リーバイスのボタン裏刻印は時代によって大きく変化しており、その中での「8」の位置づけを理解することが重要です。
50~70年代の一桁刻印の中では、「A」「D」「E」「F」「J」「K」「L」「O」「S」「W」などのアルファベットや、「2」「4」「5」「6」「8」などの数字が使われていました。この中で特に「8」は1970年代のノックスビル工場を示す刻印として広く知られています。
刻印の希少性という観点では、アルファベットのすべての刻印と「2」の刻印は特に希少とされています。「8」はそれほど希少ではないものの、70年代の特定モデルを示す重要な指標となっています。
他の工場と比較すると、同じ時代の「6」はエルパソ工場、「5」はシデーリア工場を示すなど、数字ごとに異なる工場を表しています。これらの情報を総合すると、「8」はリーバイスの主要工場の一つであるノックスビル工場を示す重要な刻印だということが分かります。
また、60~80年代の二桁刻印(10, 12, 14, 16, 17, 20など)や、80~2000年初期の三桁刻印(501, 513, 515, 522, 524など)と比較すると、「8」は比較的初期の刻印システムに属していることが分かります。
1970年代のリーバイス8番工場の特徴は縦落ちする生地を使用
1970年代のノックスビル工場(8番工場)で製造されたリーバイスには、特徴的な要素がいくつかあります。中でも最も注目すべき特徴は、縦落ちする生地を使用していることでしょう。
縦落ちとは、デニムの経糸(たていと)方向に沿って色落ちが進行する現象を指します。この縦落ちの特性は、特に「66前期」と呼ばれる1973年から1977年頃までのモデルに顕著に見られます。8番工場で製造されたジーンズの多くがこの時期に該当するため、縦落ちの特性を持つものが多いのです。
例えば、505モデルでは、ボタン裏8の製品でも縦落ちの兆候を示すものが確認されています。「すでに縦落ちの気配を感じます」という評価もあるように、わずかな着用でも縦落ちの傾向が現れることがあります。
また、この時期の8番工場製のリーバイスは、スソがチェーンステッチ仕上げであることも特徴の一つです。これはユニオンスペシャル43200Gという特殊なミシンで縫われており、スソの折り代が右にずれているのも特徴です。このずれがデニムに独特の「ウネリ」と呼ばれる美しい波状の効果を生み出します。
さらに、プリシュランク(防縮)デニムを採用した505には銅色ボタンが付いていることも特徴です。これは502の未防縮デニムに付くシルバー色ボタンとの見分け方のひとつとなっています。

リーバイス工場番号の時代による変遷は1950年代18→1960年代K→1970年代8→1980年代532
リーバイスの工場番号は時代によって変化しており、ノックスビル工場の場合も例外ではありません。時代による変遷を追うと、興味深い歴史が見えてきます。
1950年代、ノックスビル工場の刻印は「18」でした。この時代のリーバイスは現在でも高い価値を持つヴィンテージ品として知られています。特に1950年代後半から1960年代前半にかけてのモデルは「ビッグE」と呼ばれ、非常に人気があります。
続く1960年代には、ノックスビル工場の刻印は「K」というアルファベットに変わりました。この時代はリーバイスのデザインが大きく変化した時期で、「均等V」から「不均等V」へのタブデザインの変更なども行われています。
そして1970年代に入ると、ノックスビル工場の刻印は「8」になりました。この記事の主題である「8」刻印の時代です。この時期は「66前期」から「66後期」への移行期でもあり、バックポケットのステッチがシングルからチェーンに変わるなどの変化が見られます。
さらに1980年から1990年代にかけては、同じノックスビル工場の刻印が「532」という3桁の番号に変更されました。このように、同じ工場でも時代によって刻印番号が変わるのがリーバイスの特徴です。
工場自体は1953年に開設され、1998年まで稼働していたことが分かっています。アメリカ国内の工場が次々と閉鎖される中、ノックスビル工場は比較的長く操業を続けた歴史ある工場の一つでした。
ボタン裏刻印8Gの意味と通常の8との違い
リーバイスのボタン裏刻印に「8G」という表記が見られることがあります。これは通常の「8」とはどう違うのでしょうか?
「8G」という刻印については、明確な公式情報は限られていますが、いくつかの可能性が考えられます。「G」は追加情報を示す補助的な文字かもしれません。例えば、生産ラインや特定のバッチを示している可能性があります。
実際の例として、あるリーバイス505の70年代モデルで「8G」の刻印が確認されています。この製品の内タグには「8 78 8」(78年8月、8番工場の意味)と記載されており、基本的には8番工場(ノックスビル工場)で製造されたことは間違いないようです。
「G」の意味については、製造過程における特殊なバージョンを示す可能性や、特定の仕様変更を反映している可能性も考えられます。また、単なる製造管理上のコードである可能性もあります。
通常の「8」との違いについては、基本的な製造工場は同じですが、何らかの微細な仕様の違いがあるかもしれません。しかし、現時点では確定的な情報はなく、推測の域を出ません。
コレクターやヴィンテージデニム愛好家の間では、こうした微細な違いも重要な収集ポイントとなることがあります。「8G」の刻印を持つモデルは、標準的な「8」刻印のモデルよりも稀少性が高い可能性もあります。
8番工場製造のリーバイスを見分ける方法は内タグも確認すること
8番工場(ノックスビル工場)で製造されたリーバイスを正確に見分けるには、ボタン裏の「8」刻印だけでなく、内タグも合わせて確認することが重要です。
内タグには製造年月と工場番号が記載されていることが多く、より詳細な情報を得ることができます。70年代のモデルでは、内タグに「◯ ◯ 8」といった形式で情報が記載されています。例えば「8 78 8」のような表記であれば、1978年8月に8番工場で製造されたことを示しています。
内タグの確認方法には以下のポイントがあります:
まず、70年代~80年代前半のモデルでは、内タグに工場番号と製造年月が記載されています。ボタン裏刻印の番号と同じ数字が内タグのどの行にあるかを確認し、その行が製造情報となります。左から「製造月」「製造年」「工場番号」の順に記載されていることが一般的です。
また、70年代のモデルでは製造年が1桁のみ表記されている場合があります。例えば「5」であれば1975年を意味します。これは80年代以降のモデルとの違いの一つです。
さらに、内タグには縮み率も記載されており、「66モデル」では8%、「赤耳モデル」では10%と表記されています。これも重要な判別ポイントです。
66前期モデル(1973~1977年頃)の多くが8番工場で製造されていますが、それを確認するには内タグの情報が不可欠です。内タグとボタン裏刻印の両方を確認することで、より正確な年代と工場の特定が可能になります。

リーバイスのボタン裏刻印と8工場の詳細情報
- リーバイス工場番号一覧表で各時代の刻印を確認できる
- リーバイスの工場番号でレア度が高いのはアルファベットと2番刻印
- ボタン裏刻印なしのリーバイスは偽物の可能性が高い
- アルファベット刻印のリーバイスは1960年代のものが多い
- ボタン裏刻印501の工場はニューメキシコ州アルバカーキに存在
- ボタン裏刻印552のサンアンジェロ工場は1965年から1998年まで稼働
- まとめ:リーバイスのボタン裏刻印8工場の価値と見分け方
リーバイス工場番号一覧表で各時代の刻印を確認できる
リーバイスの工場番号は非常に多岐にわたりますが、一覧表を使うことで各時代の刻印を効率的に確認することができます。以下に、主要な時代ごとの工場刻印の一部をまとめます。
【50~70年代の一桁・アルファベット刻印】
- アルファベット:A, D, E, F, J, K, L, O, S, W
- 数字:2, 4, 5, 6, 8
【60~80年代の二桁刻印】
- 10, 12, 14, 16, 17, 20
【80~2000年初期の三桁刻印】
- アメリカ製:501, 513, 515, 522, 524, 527, 529, 532, 544, 552, 553, 555, 558, 575, 585など
- 海外製:273(ポーランド), 275(フランス), 292(スペイン), 347(香港)など
この中で「8」刻印は、1970年代のテネシー州ノックスビル工場を表しています。同じ工場は時代によって刻印が変わり、1950年代は「18」、1960年代は「K」、1980年代以降は「532」となっています。
リーバイス社の工場コードは、公式に全ての情報が公開されているわけではなく、コレクターや研究者の調査によって少しずつ解明されてきました。そのため、一部の情報は推測や経験則に基づくものも含まれています。
工場番号一覧表を活用すれば、手持ちのリーバイスがどこの工場で、いつ頃製造されたものかを大まかに判断することができます。さらに詳細な情報を知りたい場合は、内タグなどの他の要素と組み合わせて調査することが重要です。
このような工場番号の知識は、古着市場やオークションなどでリーバイスのヴィンテージ品を購入する際に、その真偽や価値を判断する重要な材料となります。
リーバイスの工場番号でレア度が高いのはアルファベットと2番刻印
リーバイスのボタン裏刻印の中でも、特に希少価値が高いとされるのはアルファベット刻印と「2」の刻印です。これらの刻印を持つモデルは、コレクターの間で高い評価を受けています。
アルファベット刻印は主に1950年代から1960年代にかけて使用されていました。この時代のリーバイスは「ビッグE」と呼ばれる赤タブの特徴を持ち、現在では非常に価値の高いヴィンテージとして知られています。特に「A」「D」「E」「F」「J」「K」「L」「O」「S」「W」などの刻印は、初期のアメリカ製リーバイスを示す重要な指標となっています。
「2」の刻印は特に希少とされており、サンノゼ工場を示すものとされています。この工場は1933年に開設され1984年に閉鎖されたという歴史があります。長期間操業していたにもかかわらず「2」刻印のモデルは比較的少なく、希少性が高いと言われています。
8番工場(ノックスビル工場)の刻印と比較すると、「8」は1970年代のモデルを示し、「2」やアルファベット刻印に比べると希少性はやや劣ります。しかし、「8」刻印のモデルも、特に「66前期」と呼ばれる1973年から1977年頃のモデルは、縦落ちの特性から人気があり、一定の価値を持っています。
リーバイスのヴィンテージコレクターにとって、これらのレア刻印を持つモデルは特別な存在です。ただし、刻印だけでなく、全体的な状態や特徴、希少性などを総合的に判断して価値が決まることも覚えておく必要があります。
ボタン裏刻印なしのリーバイスは偽物の可能性が高い
リーバイスのジーンズでボタン裏に刻印が全く見られない場合、それは偽物である可能性が高いと考えられます。リーバイス社の正規品では、ほぼすべてのモデルでトップボタンの裏に何らかの刻印が施されています。
リーバイス社は1873年の創業以来、製品管理のために工場や製造ラインを示す刻印を使用してきました。初期のモデルから現代のものまで、この伝統は続いています。そのため、刻印が全くないということは非常に不自然です。
ただし、以下のような例外的なケースも考えられます:
- 非常に古いモデルで刻印が摩耗して消えてしまった可能性
- 実験的なモデルや特殊な限定モデルである可能性
- ボタン自体が後から交換されたもの
しかし、これらの例外は稀であり、一般的には刻印がないモデルは偽物と判断するのが妥当です。特に新しいモデルで刻印がない場合はなおさらです。
偽物を見分けるためには、ボタン裏の刻印だけでなく、以下のポイントも確認するとよいでしょう:
- 赤タブのロゴとデザイン
- パッチ(革タグ)の質感と印字
- ステッチの品質と色
- 内タグの有無と情報
- 全体的な仕上げの品質
これらの要素を総合的に判断することで、より正確に真偽を見分けることができます。特にヴィンテージモデルを購入する際は、複数の観点から真偽を確認することが重要です。
アルファベット刻印のリーバイスは1960年代のものが多い
リーバイスのボタン裏にアルファベットが刻印されているモデルは、主に1960年代に製造されたものが多く、ヴィンテージリーバイスの中でも特に人気があります。
1960年代のリーバイスには、以下のようなアルファベット刻印が使われていました:
- 「E」:エルパソ工場(テキサス州)
- 「F」:サンフランシスコ・バレンシアストリート工場(カリフォルニア州)
- 「J」:サンノゼ工場(カリフォルニア州)
- 「K」:ノックスビル工場(テネシー州)※後の「8」刻印工場
- 「L」:ボールドウィン工場(ミシシッピ州)※Lucky Star社
- 「O」:フェイエットビル工場(アーカンソー州)※Oberman Manufacturing社
- 「S」:シデーリア工場(ミズーリ州)
- 「W」:ウィチタフォールズ工場(テキサス州)
これらのアルファベット刻印は、1970年代に入ると徐々に数字の刻印に置き換えられていきました。例えば、「K」は「8」に、「S」は「5」に、「W」は「4」に変わっていったとされています。
1960年代のリーバイスはデザイン的にも重要な変化があった時代です。特に1966年には「ビッグE」から「スモールe」へのタブデザインの変更が行われました。また、「均等V」から「不均等V」へのタブのデザイン変更もこの時代に行われています。
アルファベット刻印のリーバイスは、こうした歴史的な変化を反映している可能性が高く、コレクターの間では非常に価値が高いとされています。特に「ビッグE」時代のアルファベット刻印モデルは、リーバイスのヴィンテージ市場で高値で取引されることが多いです。
8番工場の前身である「K」刻印のモデルも、このような価値の高いカテゴリーに含まれる可能性があります。

ボタン裏刻印501の工場はニューメキシコ州アルバカーキに存在
ボタン裏に「501」という三桁の刻印が見られるリーバイスは、ニューメキシコ州アルバカーキ(Albuquerque)にあった工場で製造されたものです。この工場は1967年に開設され、1998年6月に閉鎖されました。
「501」という工場番号はリーバイスの代表的なモデル番号「501」と同じであるため、混同されることもありますが、全く別の意味を持っています。工場番号としての「501」は、あくまでアルバカーキ工場を示すコードです。
アルバカーキ工場は、1980年代から1990年代にかけて製造されたアメリカ製リーバイスの主要な生産拠点の一つでした。この時代のリーバイスは「赤耳」デニムを使用した最後の時代でもあり、ジーンズファンの間では一定の人気があります。
「501」工場刻印のリーバイスと「8」工場刻印(ノックスビル工場)のリーバイスを比較すると、製造年代に大きな違いがあります。「8」は主に1970年代のモデルを示しますが、「501」は1980年代から1990年代のモデルを示します。そのため、生地や縫製、色落ちの特性などに違いが見られます。
「501」工場で製造されたリーバイス501ジーンズは、アメリカ製の最終期モデルとして一部のコレクターから評価されています。特に1990年代後半のモデルは、アメリカ国内での生産が終了する直前のものとして価値があるとされています。
なお、近い番号の「502」もアルバカーキ工場を示しますが、こちらは別の生産ラインを意味していたと考えられています。
ボタン裏刻印552のサンアンジェロ工場は1965年から1998年まで稼働
ボタン裏に「552」という刻印があるリーバイスは、テキサス州サンアンジェロ(San Angelo)にあった工場で製造されたものです。この工場は1965年に開設され、1998年まで稼働していました。
サンアンジェロ工場は、リーバイス社のアメリカ国内生産拠点の一つとして長期にわたり操業を続けた歴史ある工場です。三桁の工場番号「552」は主に1980年代から1990年代のモデルに見られますが、それ以前の時代には別の刻印が使われていた可能性があります。
この工場で製造されたリーバイスは、特に1980年代から1990年代にかけてのアメリカ製モデルとして知られています。この時代のリーバイスは、日本で「赤耳」と呼ばれるセルビッジデニムを使用した最後の時期のものも含まれており、一部のコレクターから高く評価されています。
「552」工場刻印のリーバイスと「8」工場刻印(ノックスビル工場)のリーバイスを比較すると、製造年代による違いが見られます。「8」は主に1970年代のモデルを示し、縦落ちの特性を持つことが多いのに対し、「552」は1980年代以降のモデルを示し、より横落ちの特性が強い傾向があります。
サンアンジェロ工場は、リーバイス社がアメリカ国内での生産を縮小する1998年まで操業を続けました。この工場閉鎖は、リーバイスがグローバル化する中での生産拠点の海外移転の一環でした。現在では、この工場で製造された最後の時期のモデルも、アメリカ製の最終期モデルとして価値が認められつつあります。

まとめ:リーバイスのボタン裏刻印8工場の価値と見分け方
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーバイスのボタン裏刻印「8」はテネシー州ノックスビル工場を示す
- ノックスビル工場は1953年に開設され1998年まで稼働していた
- 時代によって同じ工場の刻印が変化し、50年代は「18」、60年代は「K」、70年代は「8」、80年代以降は「532」となった
- 8番工場で製造されたリーバイスは主に1970年代のモデルで、66前期と呼ばれる時期のものが多い
- 8番工場製の66前期モデルは縦落ちする特性があり、コレクターに人気がある
- 内タグを見ると製造年月が確認でき、例えば「8 75 11」なら1975年11月8番工場製造を示す
- ボタン裏に「8G」という刻印がある場合も基本的には8番工場製だが、「G」の正確な意味は不明
- リーバイスの工場刻印はアルファベットや一桁数字が最も古く、希少価値が高いことが多い
- ボタン裏刻印がないリーバイスは偽物の可能性が高い
- ヴィンテージリーバイスの価値は刻印だけでなく、全体的な状態や特徴、希少性などを総合的に判断する必要がある
- 1970年代の8番工場製リーバイスの特徴としてチェーンステッチ仕上げのスソ、プリシュランクデニム使用の銅色ボタンなどがある
- 正確な年代判別には内タグの情報と合わせて確認することが重要
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://hands-on-jeans.com/blog/2017/04/15/1846
- https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
- https://plaza.rakuten.co.jp/vintajin/diary/202304260000/
- https://note.com/furuta_japan/n/n768bc58fa57e
- https://shibaken.work/post-2286/2021/2286/
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10304684985
- https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/
- https://www.bunyonyi.org/434203273.html
- https://ameblo.jp/rokiroki2001/entry-12564186904.html
- https://jp.mercari.com/search?keyword=%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9%20%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3%E8%A3%8F8