リーバイスの黒パッチって何？🧐 その意味とレア度がわかれば古着上級者の仲間入り！

ポチップ

記事のポイント！

リーバイスの黒パッチ/黒タブの基本的な意味と歴史的背景
パッチの色や文字の違いによる年代判別の方法
リーバイスの様々なタブ(赤・白・黒・オレンジ)の違いと特徴
古着市場における黒パッチリーバイスの価値と見分け方

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リーバイスの黒パッチの意味と歴史的背景

リーバイスの黒パッチの意味は混紡素材を示すもの
黒パッチと黒タブの違いは見た目と位置にある
リーバイスのパッチには赤・黒・茶などバリエーションがある
リーバイスパッチの黒文字は70年代〜80年代中期の特徴
リーバイスの黒パッチ/黒タブは年代によって価値が変わる
黒タブはスタプレに主に使用された特別なディテール

リーバイスの黒パッチの意味は混紡素材を示すもの

リーバイスの黒パッチ（または黒タブ）の最も基本的な意味は、その製品が混紡素材を使用していることを示すものです。独自調査の結果、黒タブは主にスタプレスやポリエステル混の素材に使われる傾向があることがわかりました。

純粋なデニム素材ではなく、ポリエステルなどの合成繊維が混紡されている製品に黒タブが付けられていたのです。これは通常のデニム製品とは区別するための識別マークとしての役割を持っていました。

特に1960年代から70年代にかけて、リーバイスは様々な素材実験を行い、従来の100%コットンデニムだけでなく、新しい混紡素材の製品も多く開発していました。そうした時代背景の中で、黒パッチや黒タブは「これは通常のデニムとは異なる素材です」という印として機能していたのです。

この特殊な意味を持つ黒パッチ/黒タブは、現在では希少性が高まり、古着市場でも注目されるポイントになっています。特にヴィンテージ好きのコレクターにとっては、時代を特定できる重要な手がかりとなっているのです。

当時のファッションの変遷を考えると、混紡素材の導入は単なる材料変更ではなく、ファッションの多様化や機能性の追求という時代の流れを象徴するものだったと言えるでしょう。

黒パッチと黒タブの違いは見た目と位置にある

リーバイスを語る上で重要な「パッチ」と「タブ」は異なるパーツを指していることをまず理解しておく必要があります。混同されがちですが、位置と形状が明確に異なります。

「パッチ」とはリーバイスのジーンズの腰部分（ウエスト右側）に縫い付けられたラベルのことで、革や紙でできています。サイズ表記やロット番号などの情報が記載されており、時代によって素材や色、記載内容が変化しています。

一方「タブ」とは、リーバイスの象徴的な小さな布製タグで、主にバックポケットの端に縫い付けられています。通常は赤色（レッドタブ）が有名ですが、色のバリエーションとして黒（ブラックタブ）、白（ホワイトタブ）、オレンジ（オレンジタブ）なども存在します。

黒タブは主にポケットの右側に付いていることが多く、スタプレスと呼ばれるモデルや混紡素材の商品に使用される傾向がありました。Levi’sという文字が白色で記載されているのが特徴です。

「黒パッチ」と呼ばれる場合は、右腰部分の革パッチ自体が黒色であるか、もしくはパッチ上の文字が黒色で印字されている場合を指すことが多いです。特に後者の場合、70年代〜80年代中期の製品に見られる特徴で、時代判別の重要な指標となります。

注意すべきは、公式には「黒パッチ」という明確なカテゴリがリーバイス側から定義されているわけではなく、古着マーケットやコレクターの間で使われている用語である点です。そのため表現にややバラつきがあることも覚えておくとよいでしょう。

リーバイスのパッチには赤・黒・茶などバリエーションがある

リーバイスのパッチには、時代や製品ラインによって様々な色のバリエーションが存在します。色の違いは単なるデザインの変更ではなく、製品の特徴や時代背景を反映しているケースが多いのです。

最も一般的なのは茶色のレザーパッチで、伝統的なジーンズラインに使用されてきました。特に初期の501XXなどのモデルでは、鹿革製のパッチが使われていましたが、1955年頃から素材が紙パッチに変更されています。これは革パッチが縮みやすく剥がれやすいという欠点を克服するための変更でした。

赤文字のパッチは80年代中期以降に見られるようになり、パッチのデザインの一部として赤い文字が採用されました。これに対して「黒文字」のパッチは主に70年代から80年代中期頃のモデルに見られる特徴です。

「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」(取扱説明は内側にあります)という文言が黒字で印字されているのが特徴的で、この印字の色が赤に変わるのが80年代中期以降です。このような細かい違いが年代判別の重要な手がかりになっています。

また稀に「黒パッチ」と呼ばれる、パッチ自体が黒い色をしているモデルも存在します。これらはリミテッドエディションや特別なコラボレーションモデルに使用されることが多く、コレクター間では高い価値を持つことがあります。

こうしたパッチの色の違いは、リーバイスが時代やトレンドに合わせて製品を進化させてきた歴史の表れと言えるでしょう。ヴィンテージ愛好家にとっては、パッチの色や素材、印字の特徴を知ることが、価値ある一品を見分ける重要な知識となっています。

リーバイスパッチの黒文字は70年代〜80年代中期の特徴

リーバイスのパッチに見られる黒文字は、特定の時代を示す重要な指標となっています。時代の流れとともにパッチのデザインや文字の色は変化してきましたが、黒文字が見られるのは主に1970年代から1980年代中期までの製品です。

1970年頃からパッチには「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」という文言が記載されるようになりました。これは衣類の内側に取り扱い説明書きがあることを示すもので、この文言が黒字で表記されているのが70年代から80年代中期までの特徴です。この時期のジーンズを所有していれば、パッチを確認することで年代をある程度特定できます。

また、黒文字の時代のパッチでは、製品のロット番号も黒いスタンプで印字されていることが多いです。80年代後期になると、この黒字の文言が赤字に変わり、ロット番号も印刷された赤字（太字）に変化していきます。

この時代のリーバイスの製品は、今でも高い人気を誇るヴィンテージアイテムです。特に黒文字パッチの66モデル（通称ロクロク）などは、その独特の色落ちの風合いから多くのデニムファンに愛されています。

パッチに注目することで、リーバイスのジーンズがいつ頃製造されたものなのか、おおよその見当をつけることができます。これはヴィンテージ市場での価値判断や、自分のコレクションの年代を知る上で非常に役立つ知識と言えるでしょう。

なお、現代の復刻版モデルでも当時の特徴を再現したものがあるため、パッチだけでなく他の特徴（ボタン裏の刻印や赤タブのデザインなど）も合わせて確認することで、より正確な判断ができます。

リーバイスの黒パッチ/黒タブは年代によって価値が変わる

リーバイスの黒パッチや黒タブは、製造された年代によって古着市場での価値が大きく変動します。特に1960年代から70年代に製造された黒タブ付きのジーンズやジャケットは、その希少性から高い評価を受けています。

1960年代の黒タブは、主にリー101シリーズなど限られたモデルに使用されていました。この時代の黒タブ製品は現存数が少なく、状態の良いものであれば非常に高額で取引されることもあります。コレクターの間では「聖杯的なアイテム」とも称されるほどの価値を持つことも。

70年代の黒タブ付き製品も高い価値を持ちますが、比較的数が多く残っているため、60年代のものよりは入手しやすい傾向にあります。この時代の製品は「センター黒タブ」と呼ばれるデザインが特徴的です。

1980年代以降になると「サイド黒タブ」と呼ばれるデザインに変化し、同時に黒タブ付きの製品数も増えたため、相対的に希少性は下がります。しかし、状態の良いものや特定の人気モデルであれば、依然として高い価値を持っています。

黒パッチについても同様に年代による価値の差があります。特に70年代前期の「66前期」と呼ばれるモデルの黒文字パッチは、独特の色落ちと相まって古着市場で高い人気を誇っています。

リーバイスの古着を購入する際は、パッチやタブの特徴から年代を判別する知識があれば、その価値を適切に判断することができます。ただし、復刻版も多く存在するため、ボタン裏の刻印やステッチの特徴など、複数のポイントを総合的に確認することが大切です。

黒タブはスタプレに主に使用された特別なディテール

黒タブ（Black Tab）は、リーバイスの製品ラインの中でも特に「スタプレ」と呼ばれるモデルに主に使用された特別なディテールです。スタプレとは「スタプレスト（Sta-Prest）」の略称で、永久プレス加工が施された折り目のついたパンツを指します。

スタプレストは1960年代に登場したモデルで、当時革新的だった永久プレス加工により、洗濯しても折り目が消えにくいという特徴を持っていました。主にポリエステルと綿の混紡素材が使用され、通常のデニムとは異なる製品として区別するために黒タブが採用されたと考えられています。

黒タブに「Levi’s」の文字が白色で刺繍されているのが特徴で、通常の赤タブと比べると、一目で異なるラインの製品であることが分かるようになっています。質問者も「スタプレがすきでいっぱい持ってます」と述べているように、このモデルには熱心なファンが多いことが窺えます。

黒タブはスタプレスト以外にも、混紡素材を使った様々なモデルに使用されました。その中には通常のジーンズに似たデザインのものもあれば、ドレスパンツのようなフォーマルなデザインのものも含まれています。

今日では、この黒タブ付きのヴィンテージリーバイスは、独特のスタイルと歴史的背景から、コレクターの間で高い人気を誇っています。特に60年代から70年代の初期モデルは希少性が高く、良好な状態で見つけるのが難しいため、高価値で取引されることもあります。

また、現代でもリーバイスは時折黒タブを用いた限定モデルをリリースしており、そのレトロな魅力は今なお色あせていないと言えるでしょう。

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リーバイス黒パッチを見分けるポイントと価値

リーバイスのパッチの種類で製造年代を特定できる
リーバイス 501の黒タグは古着市場で高い価値を持つ
リーバイスの内タグにある黒字は製造情報を示している
リーバイス 505の黒パッチモデルは特定年代で見られる
リーバイスの黒タブの位置で年代判別ができる
リーバイス製品の黒パッチは赤耳との組み合わせで価値が高まる
まとめ：リーバイス黒パッチの意味と歴史を知れば古着選びが楽しくなる

リーバイスのパッチの種類で製造年代を特定できる

リーバイスのパッチは時代とともに変化してきており、その特徴を知ることで製品の製造年代をかなり正確に判別することができます。パッチの種類を時代順に見ていくと、リーバイスの歴史が見えてくるのも面白いポイントです。

最も古い時代（〜1954年）のパッチは「XX革パッチギャラ入り」と呼ばれるものです。鹿革製のパッチに「XX」と「Every Garment Guaranteed」の表記があるのが特徴です。「XX」はExtra Exceedの略で丈夫な生地を使用していることを、「Every Garment Guaranteed」は全ての商品を保証することを意味しています。この時代のパッチは「ギャラ入り」と呼ばれることもあります。

1955年になると素材が変わり「XX紙パッチギャラ入り」となります。デザインは革パッチと同じですが、素材が紙に変更されました。

1962〜1965年頃には「XX紙パッチギャラなし」となり、「Every Garment Guaranteed」の表記が消え、代わりに「Made in U.S.A.」などの表記が入るようになります。この時代はさらに初期と後期で細かい違いがあります。

1966〜1967年のパッチは「ダブルネーム」と呼ばれ、「XX」の表記が消え、代わりに左上に小さな文字で以前の品番が記載されています。例えば501-501のような表記があるのが特徴です。

1967〜1969年になると「タイプ物」と呼ばれるパッチになり、数字ではなくアルファベット（A、S、F、Iなど）が記載されるようになります。

1970年以降は「Care刻印パッチ」と呼ばれ、「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」と刻印されています。この表記は70年代から80年代中期までは黒字、80年代中期以降は赤字になることが多いです。

このようにパッチの特徴を知ることで、リーバイス製品がいつ頃作られたものなのかをある程度特定することができます。特に古着店でヴィンテージ品を選ぶ際には、こうした知識が大いに役立つでしょう。

リーバイス 501の黒タグは古着市場で高い価値を持つ

リーバイスの代表モデル「501」に付けられた黒タグは、古着市場において非常に高い価値を持っています。特に1960年代から1970年代初期に製造された黒タグ付き501は、コレクターから熱い視線を集めるレアアイテムです。

501の黒タグは通常のレッドタブとは異なり、黒い生地に白い「LEVI’S」の文字が刺繍されています。これは通常のデニム製品ではなく、混紡素材や特殊な加工が施された製品であることを示すマーカーとして使用されていました。特に「BigE」（すべて大文字の「LEVI’S」表記）時代の黒タグは希少性が高く、古着市場では高額で取引されることもあります。

501の黒タグモデルで特に価値が高いのは、「ビッグE」と「均等V」の特徴を持つものです。「均等V」とは「LEVI’S」のVの字が左右対称に書かれているデザインを指します。これは1953年から1966年頃までの特徴で、それ以降は右側のみ細字になる「不均等V」に変更されています。

また、黒タグ付きの501は素材や加工の特殊性から、通常の501とは異なる独特の風合いや色落ちを楽しめるのも魅力です。ヴィンテージデニムファンの間では、この独特の経年変化が特に高く評価されています。

黒タグ付き501を見分ける際は、タグだけでなくパッチの特徴やボタン裏の刻印、ステッチの色など複数のポイントを確認することが重要です。時には復刻版や改造品が市場に出回ることもあるため、総合的な判断が必要になります。

真贋や年代を正確に判断するためには、リーバイスの歴史や特徴に関する知識を深めることが大切です。専門書やオンラインの情報、実際の古着店で見比べる経験を積むことで、価値ある一品を見つける目が養われていくでしょう。

リーバイスの内タグにある黒字は製造情報を示している

リーバイスのジーンズやジャケットを裏返すと、内側に付いている「内タグ」が見つかります。この内タグには製品の取り扱い方法だけでなく、製造年月や工場番号などの重要な情報が黒字で記載されていることが多いです。特に1974年以降の製品には内タグが付けられるようになりました。

内タグの情報を読み解くことで、その製品がいつ、どこで製造されたのかを正確に知ることができます。これはパッチやタブの特徴から推測する年代判別を補完する、貴重な情報源となります。

1974年に最初に導入された内タグは、数字が3行に分かれて記載されており、一番下の行に製造年月と工場番号が記載されています。記載順序は「製造月」「製造年（下2桁）」「工場番号」となっています。ただし、70年代の製品では年代が1桁しか記載されていないことがあるため、注意が必要です。

1980年代後半になると内タグの情報量が増え、7行構成になります。6行目には工場番号が、7行目には製造年月が記載されるようになりました。この時代の内タグの特徴は、製造年が下1桁しか書かれておらず、製造月と製造年の数字が繋がっているという点です。

1991年から1994年にかけて製造された製品の内タグは、素材がペラペラで薄いのが特徴です。この時代の内タグには、左から順に「工場番号」「製造月・製造年」「製造番号」が記載されています。

1995年から2003年の製品になると、工場番号、製造月、製造年がより明確に区別して記載されるようになります。例えば「324」という工場番号の後に「10」（10月）「02」（2002年）と書かれていれば、2002年10月に324工場で製造されたことが分かります。

このように内タグの黒字情報は、リーバイス製品の詳細な履歴を教えてくれる重要な要素です。古着購入時には、パッチやタブだけでなく、ぜひ内タグもチェックしてみてください。より正確な年代判定が可能になり、その製品の価値をより正確に把握することができるでしょう。

リーバイス 505の黒パッチモデルは特定年代で見られる

リーバイスの人気モデル「505」に黒パッチが使用されていたのは、特定の年代に限られています。505はストレートフィットのジッパーフライモデルとして1967年に登場し、独自の進化を遂げてきました。

黒パッチ（または黒文字パッチ）が見られる505は、主に1970年代から80年代初期にかけて製造されたモデルです。この時代の505パッチには「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」という文言が黒字で印字されており、これが「黒パッチ」と呼ばれる所以となっています。

505の黒パッチモデルの特徴として、ジッパーの種類も年代判別の手がかりになります。70年代製の505では「タロン（TALON）」や「スコービル（SCOVILL）」製のジッパーが使用されていることが多く、これらの特徴と黒パッチが組み合わさることで、より正確な年代特定が可能になります。

黒パッチ505は、現代のモデルと比較するとややワイドなシルエットが特徴で、ヴィンテージデニムファンからは「古き良き時代の雰囲気を持つモデル」として高く評価されています。特に色落ちの風合いや生地の質感は、現代の製品では再現が難しいとされ、コレクターの間で人気があります。

ただし、リーバイスは過去のモデルを復刻することもあるため、パッチだけでなくボタン裏の刻印や内タグなど、複数の特徴を確認することが重要です。例えば「524」などのボタン裏刻印があれば、エルパソ工場製の可能性が高く、ヴィンテージ度が増します。

黒パッチ505を探している場合は、古着屋やヴィンテージデニム専門店、オンラインマーケットなどで見つけることができますが、状態の良いものはやはり希少で、それなりの価格がつくことも覚えておくとよいでしょう。

リーバイスの黒タブの位置で年代判別ができる

リーバイスの黒タブは時代によって付けられる位置が変化しており、これが年代判別の重要な手がかりとなります。黒タブの位置を知ることで、一目でおよその製造年代を特定できるようになるのです。

1960年代後半から1971年頃までの黒タブは「センター黒タブ」と呼ばれ、バックポケットの中央部分に取り付けられていました。この時代の黒タブ製品は比較的初期のもので、古着市場では高い価値を持つことが多いです。

一方、1971年から1981年頃までの黒タブは「サイド黒タブ」と呼ばれ、バックポケットの右側に取り付けられる形に変更されました。このデザイン変更はリーバイスの製品ラインが多様化していく流れの中で行われたもので、黒タブ製品の増加とともに位置の変化が起きたと考えられています。

さらに黒タブの形状も時代によって微妙に変化しています。初期のものはやや厚みがあり堅牢な作りでしたが、年代が下るにつれて薄くなる傾向が見られます。また、「Levi’s」の文字のデザインも時代によって変化し、「ビッグE」（すべて大文字）から「スモールe」（小文字混じり）への移行が1971年頃に起こっています。

黒タブはフラッシャー（紙製のタグ）を兼ねていることも多く、一部にはデニムのサイズや洗濯方法などの情報が記載されていることもあります。このフラッシャー部分が残っているものは特に希少価値が高いです。

黒タブの位置だけでなく、形状や文字デザインも合わせて確認することで、より正確な年代判別が可能になります。古着屋やフリーマーケットでリーバイスを見かけたときは、ぜひバックポケットの黒タブの位置をチェックしてみてください。それだけで、あなたのリーバイス鑑定力が格段にアップするはずです。

リーバイス製品の黒パッチは赤耳との組み合わせで価値が高まる

リーバイスのヴィンテージ製品において、黒パッチと「赤耳（あかみみ）」が組み合わさった製品は特に価値が高いとされています。「赤耳」とは、デニム生地の端（耳）部分に赤い糸が織り込まれているセルビッジデニムのことです。

リーバイスの黒パッチ（または黒文字パッチ）が付いた1970年代前半の製品、特に通称「66前期」と呼ばれるモデルには、この赤耳デニムが使用されていることが多いです。当時のリーバイスはまだアメリカ国内で製造されており、コーンミルズ社製の高品質なセルビッジデニムを使用していました。

赤耳デニムはシャトル織機で織られた生地で、現代の大量生産品と比べて密度が高く、独特の風合いと強度を持っています。このような伝統的な製法で作られたデニムは、着用するにつれて美しく育ち、独特の色落ちを見せるのが特徴です。

黒パッチと赤耳の組み合わせは、いわば「リーバイスの黄金期」を象徴するものとも言えます。この時代の製品は生地の質、縫製の丁寧さ、そして経年変化の美しさなど、あらゆる面で高い評価を受けています。

古着市場では、黒パッチと赤耳を備えたリーバイスは「ヴィンテージデニムの王道」として高値で取引されることも珍しくありません。特に状態が良く、独特の色落ちを見せている個体は、コレクターの間で熱い視線を集めています。

もし古着屋でリーバイスを選ぶ際には、パッチの特徴だけでなく、裾を折り返して生地の端に赤い糸が使われているかをチェックしてみてください。黒パッチと赤耳の組み合わせを見つけたら、それはまさに「掘り出し物」と言えるでしょう。

ただし、近年ではヴィンテージブームを受けて復刻版も多く製造されているため、他の特徴（ボタン裏の刻印など）も確認して総合的に判断することが大切です。

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