リーバイス PR

マニアが教える!リーバイスの90年代モデルの見分け方 🧵 これで古着屋でもマウント取られない!

マニアが教える!リーバイスの90年代モデルの見分け方 🧵 これで古着屋でもマウント取られない!
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

古着ブームが留まることを知らない昨今、特に人気を集めているのが90年代のリーバイスデニム。ヴィンテージほど値が張らず、かつ現行モデルよりも色落ちの良さや丈夫さが魅力的な90年代リーバイスは、多くの古着愛好家から支持されています。しかし、正確な年代判別方法を知らなければ、思わぬ買い物ミスや偽物をつかまされるリスクも潜んでいます。

この記事では、90年代リーバイスの特徴から識別方法まで、細部にわたって徹底解説します。赤タブの変遷、内タグの見方、ボタン裏の刻印コード、ステッチの特徴など、様々な角度から90年代リーバイスを見分けるポイントを紹介。古着初心者でもマニアのように90年代リーバイスを見分けられるようになるでしょう。

記事のポイント!

  1. 90年代リーバイスの赤タブやタグの特徴と見分け方
  2. 内タグから読み取れる製造年月や工場情報の解読法
  3. ボタン裏刻印や赤耳の有無から判断できる年代判別のコツ
  4. 90年代リーバイスの価値や相場感、オリジナルと復刻版の違い

リーバイス 90年代の見分け方と特徴

  1. 90年代リーバイスの特徴は赤タブとタグで判別できる
  2. 90年代リーバイスの内タグには製造年月が記載されている
  3. 90年代リーバイスはバックポケットのステッチで見分けられる
  4. 90年代リーバイスのトップボタン裏の刻印は3桁数字である
  5. 90年代リーバイスの赤耳の有無は年代判別の重要なポイントである
  6. 90年代リーバイスの価値は状態と希少性で決まる

90年代リーバイスの特徴は赤タブとタグで判別できる

90年代のリーバイスを見分ける最も基本的な方法は、バックポケットの赤タブを確認することです。90年代のリーバイスの赤タブには「スモールe」と呼ばれる特徴があります。これは「LEVI’S」の「E」が小文字になっているもので、1974年頃から90年代を通じて使用されていました。

独自調査の結果、90年代の赤タブには特徴的なデザインの変化も見られます。特に1990年代のスモールeの赤タブでは、Vの文字の右側だけが細くなっているタイプも存在します。これは90年代以前には見られない特徴なので、このような赤タブを見つけたら90年代のモデルである可能性が高いでしょう。

他にも、90年代のリーバイスを判別する重要な手がかりとなるのが紙パッチです。90年代前半の紙パッチでは「501」の文字が赤字で印刷されているのに対し、94年頃からは黒太字になります。このパッチの特徴は「87赤文字」「93米国最終」などと呼ばれることもあり、古着愛好家の間では重要な識別ポイントとなっています。

また、紙パッチの「CARE」の文字も年代判別の手がかりになります。90年代前半は赤プリントで、LOT番号が黒スタンプだったのに対し、90年代半ばになるとLOT番号も赤太字印刷に変わります。90年代後半になると、CARE文字は赤プリントのままですが、LOT番号が黒太字印刷になるという特徴があります。

さらに、90年代のリーバイスには「刺繍タグ」と呼ばれる特徴的な内タグが付いているものもあります。特に93-94年頃のモデルにはUSラインの刺繍タグが見られ、ロゴの下の®マークの位置や図柄の縁が後の米国最終モデルとは微妙に異なっています。これらのディテールにも注目することで、より正確な年代判別が可能になります。

90年代リーバイスの内タグには製造年月が記載されている

90年代のリーバイスを確実に見分ける最も有力な手がかりは内タグです。内タグには製造年月が記載されており、これを解読することで正確な製造時期を特定することができます。内タグの読み方を知れば、古着屋でひと目で90年代のリーバイスかどうかを見極めることができるようになります。

90年代前半の内タグは、横長の長方形の形状をしており、インクで情報が印字されています。この内タグには製造工場番号の横に製造年月の記載があり、たとえば「081」という数字があれば、1991年8月製造ということを示しています。このように製造年月を表す数字は、製造年(1桁または2桁)と製造月(2桁)を組み合わせたものです。

90年代半ばになると、内タグの表記方法に若干の変化が見られます。製造年の記載が1桁のみとなっている場合と、2桁で記載されている場合があります。例えば「9」は1991年を意味し、「94」は1994年を意味します。これは工場によって表記方法が異なるためで、どちらが古いというわけではありません。

90年代後半から2000年頃になると、内タグのデザインが変わり、1枚を折り返したより大きなサイズになります。表記方法はそれまでと同様ですが、例えば「1000」という数字があれば、2000年01月製造を意味します。このように、内タグの形状とデザインも年代を判断する重要な手がかりとなります。

内タグの製造年月を確認する際には、トップボタン裏の刻印番号と内タグの工場番号が一致することも確認すると良いでしょう。ただし、内タグとボタン裏の番号が一緒だからといって油断はできません。偽物の501も存在するため、他の特徴と合わせて総合的に判断することが重要です。

90年代リーバイスはバックポケットのステッチで見分けられる

バックポケットのステッチも90年代リーバイスを見分ける重要なポイントです。バックポケットの内側の縫い目に注目してみると、70年代後半以降のモデルではチェーンステッチが使用されています。チェーンステッチは伸縮性があり、デニム特有のアタリ(擦れによる色落ち)が出やすい特徴があります。

90年代のリーバイスのバックポケットにはアーチ状のステッチが施されていますが、このアーチステッチのデザインも年代によって微妙に異なります。90年代のステッチは比較的整った形状をしており、現行モデルと比べるとやや小ぶりな印象です。このアーチステッチの形状は、リーバイスのブランドアイデンティティとして重要な要素であり、年代判別の指標にもなります。

また、90年代のモデルでは、バックポケット位置にも特徴があります。バックポケットの配置は80年代のモデルに比べるとやや近づいており、これは90年代のシルエット変化に対応したものと考えられます。ポケットの配置やサイズの微妙な違いも、マニアの間では重要な識別ポイントとなっています。

さらに、バックポケットのバータック(カンヌキ)と呼ばれる補強ステッチにも注目すると良いでしょう。90年代のモデルでは表からオレンジ色のバータックが特徴で、これは耐久性を高めるための工夫です。このオレンジ色のバータックは、リーバイスの伝統的なデザイン要素の一つであり、偽物を見分ける際のチェックポイントにもなります。

バックポケットのステッチに関しては、レギュラー501の各年代別パーツの比較表などを参考にすると、より詳細な識別が可能になります。ステッチの色やパターン、施工方法などの微妙な違いを知ることで、より精度の高い年代判別ができるようになるでしょう。

90年代リーバイスはバックポケットのステッチで見分けられる

90年代リーバイスのトップボタン裏の刻印は3桁数字である

90年代のリーバイスを見分ける際に非常に重要なポイントとなるのがトップボタン裏の刻印です。80〜90年代のリーバイスでは、トップボタン裏に3桁の数字が刻印されていることが特徴です。これらの数字は工場コードを表しており、どの工場で製造されたかを示しています。

代表的な90年代アメリカ製リーバイスのボタン裏刻印には、「501」「502」「511」「512」「513」「514」「515」「517」「520」「521」「522」「523」「524」「525」「526」「527」「529」「532」「536」「541」「542」「544」「548」「549」「551」「552」「553」「554」「555」「558」「571」「575」「577」「581」「585」「588」「601F」「611F」「614F」「643」「650」「653」「680F」「777」などがあります。これらの番号を覚えておくと、アメリカ製の90年代リーバイスを素早く識別することができます。

特に注目すべきは「555」の刻印で、これはカリフォルニア州のバレンシア工場を示しています。バレンシア工場製のリーバイスは色落ちが良いことで知られており、コレクターの間で高い評価を受けています。このように、ボタン裏の刻印からは単に年代だけでなく、品質や特性についての情報も読み取ることができるのです。

ボタン裏の刻印を確認する際は、数字が薄くなって読みづらいことも少なくありません。特に古着店の薄暗い店内では見づらいので、ルーペを持参するなど工夫すると良いでしょう。また、内タグの工場番号とトップボタン裏の刻印が一致することも確認すると、より確実な判断ができます。

ただし、ボタン裏の刻印確認は最後の締めくくりとして行うことをおすすめします。内タグや他の特徴で年代をある程度判断した上で、最終確認として刻印をチェックするという順序が効率的です。また、内タグの工場番号と同一の番号をトップボタン裏に刻印した偽物も存在するため、他の特徴と合わせて総合的に判断することが重要です。

90年代リーバイスの赤耳の有無は年代判別の重要なポイントである

リーバイスの年代判別において重要な要素の一つが「赤耳(セルビッジ)」の有無です。セルビッジとは、デニム生地の端部に見られる赤い線のことで、伝統的な織機で織られたデニムの証です。1980年代中頃にセルビッジ生地の生産が終了したため、90年代のレギュラー501には基本的にセルビッジは付いていません。

90年代のリーバイスデニムは、生地の端部がほつれ止め加工されているのが特徴です。これは幅の広いデニム生地を使用するようになり、赤耳がなくなった結果です。つまり、手持ちのリーバイスに赤耳が付いている場合、それは80年代中期以前のモデルか、復刻版である可能性が高いといえます。

ただし、例外として90年代でも復刻モデルの「501XX」などには赤耳が付いているものがあります。これらの復刻モデルは当時のセルビッジデニムの特徴を再現したもので、現在では高い価値を持っています。特に米バレンシア工場製の赤耳付き復刻モデルは、コレクターからの評価が高いアイテムです。

また、生地の特性も90年代リーバイスの重要な特徴です。90年代のリーバイスには先染めと後染めの2種類があり、これらは裏地の色で見分けることができます。先染めは裏側がグレーで、後染めは裏側が黒になっています。先染めは糸を黒に染めて横糸を白にして生地を作るため、履き込むことで独特の縦落ちの風合いが出るのが特徴です。

これらの生地の特徴は、年代判別だけでなく、購入時の選択基準としても重要です。縦落ちを楽しみたい場合は先染めのモデルを、長く黒い状態を維持したい場合は後染めのモデルを選ぶというように、自分の好みに合わせた選択ができます。90年代リーバイスの魅力は、このような多様性にもあると言えるでしょう。

90年代リーバイスの価値は状態と希少性で決まる

90年代リーバイスの価値は、近年急上昇しています。かつては数千円程度で購入できた90年代のUSA製501も、現在では状態の良いものであれば1万円以上の価格で取引されることも珍しくありません。この価格上昇の背景には、2003年のアメリカ自社工場閉鎖により、「Made in USA」のリーバイスが生産されなくなったという希少性があります。

90年代リーバイスの価値を左右する最大の要素は「状態」です。特にデッドストック(未使用品)や色残りが良好なものは高値で取引されます。色落ちの具合、ダメージの有無、パッチやタグの保存状態なども価値に影響します。一般的に、色残りが7割以上あるものや、独特の風合いを持つものが価値が高いとされています。

また、製造工場によっても価値が異なります。先述したバレンシア工場(ボタン裏刻印「555」)製のモデルは、その色落ちの良さから特に人気が高く、他の工場製のものよりも高値で取引される傾向にあります。さらに、特定の年代や限定モデルなど、希少性の高いものほど価値が上がります。

年代による価値の違いも顕著です。90年代の中でも、前期(87-93年頃)の「赤文字」と呼ばれるモデルと、後期(94-03年)の「黒太字」と呼ばれるモデルでは、デザインや素材に微妙な違いがあり、それぞれに愛好家がいます。一般的には前期モデルの方が希少価値が高いとされていますが、後期モデルでも状態の良いものは高値で取引されています。

最後に、オリジナルのディテールがどれだけ残っているかも価値に影響します。裾上げや補修などの加工が施されていないオリジナルの状態のものは、より価値が高いとされています。ただし、古着としての味わいや個性を楽しむならば、多少の使用感や加工があっても問題ないでしょう。重要なのは、自分が何を求めて90年代リーバイスを手に入れたいのかをはっきりさせることです。

リーバイスの年代別見分け方と90年代モデルの魅力

  1. リーバイス501の90年代モデルは特徴的なシルエットがある
  2. 90年代リーバイスの相場は状態によって大きく変わる
  3. リーバイスの偽物見分け方は細部のディテールが重要
  4. リーバイスのボタン裏刻印一覧で工場と年代が分かる
  5. 2000年代リーバイスとの違いは製造国とタグデザインである
  6. 90年代リーバイスの復刻モデルとオリジナルの見分け方
  7. まとめ:リーバイス 90年代見分け方の重要ポイント

リーバイス501の90年代モデルは特徴的なシルエットがある

90年代のリーバイス501は、現在でも人気の高いシルエットが特徴です。80年代のモデルに比べてやや細身になりながらも、現行モデルほどスリムではない、絶妙なシルエットを持っています。このバランスの良さが、古着愛好家から支持されている理由の一つです。

90年代501のシルエットは、ウエスト位置が現代のものより若干高く、ヒップから太ももにかけてやや余裕があり、裾にかけて自然に細くなるテーパードラインが特徴です。このシルエットは今でも「レギュラーストレート」と呼ばれ、多くのデニムブランドの基準となっています。現行モデルが細身化する中、このバランスの取れたシルエットが90年代501の価値を高めている要因です。

また、90年代の501は履き込むことで体に馴染む独特の経年変化も魅力の一つです。当時の生地は現行モデルと比べて厚手で丈夫な傾向があり、長く着用することで独自の風合いが出ます。特に初期の「先染め」タイプは、横糸が白いため履き込むことで独特の縦落ちを楽しむことができます。

さらに、90年代の501は製造年によってもシルエットや詳細に微妙な違いがあります。例えば、前期(88-93年頃)と後期(94-03年)では、裾の幅やバックポケットの位置などに違いが見られます。マニアの間では、こうした微妙な違いを楽しむこともリーバイス収集の醍醐味とされています。

現代のファッションでも90年代501は高く評価されており、そのシルエットを活かしたコーディネートが多く見られます。タイトすぎず、かといってバギーすぎない絶妙なシルエットは、様々なスタイルに合わせやすいという利点もあります。古着初心者でも取り入れやすいヴィンテージアイテムとして、90年代501は今後も人気が続くでしょう。

90年代リーバイスの相場は状態によって大きく変わる

90年代リーバイスの相場は、近年急速に上昇しています。特にアメリカ製の90年代501は、以前は数千円で購入できたものが、現在では状態の良いものなら1万円以上で取引されることも珍しくありません。この価格上昇の背景には、2003年のアメリカ自社工場閉鎖により「Made in USA」のリーバイスが生産されなくなったという希少性があります。

相場を左右する最大の要素は「状態」です。デッドストック(未使用品)であれば、さらに価格は跳ね上がり、状態によっては2〜3万円以上で取引されることもあります。一方、使用感が強いものや修復跡があるものは相場より安く取引されることが多いです。色落ちの具合も重要な要素で、独特の風合いが出ているものは高く評価されることがあります。

製造工場による価格差も顕著です。特にバレンシア工場(ボタン裏刻印「555」)製のモデルは人気が高く、他の工場製のものより1.5〜2倍程度高い価格で取引されることもあります。また、「522」「553」など特定の工場コードのモデルも、コレクター間で人気があり、高値がつくことがあります。

モデル別に見ると、レギュラーの501が最も一般的で相場も安定していますが、505や517などのその他のモデルも独自の相場を形成しています。特に希少なモデルや限定生産されたモデルは、状態に関わらず高値で取引されることがあります。また、ブラックデニムの90年代モデルも人気が高まっており、特に初期の「先染め」タイプは高値で取引されています。

購入を検討する際は、複数の古着店やオンラインショップで相場を確認することをおすすめします。状態、サイズ、製造年、工場コードなどを総合的に判断して価格の妥当性を見極めることが重要です。また、価格だけでなく、自分が求めるディテールや風合いを持つモデルを選ぶことで、長く愛用できる一本を見つけることができるでしょう。

リーバイスの偽物見分け方は細部のディテールが重要

リーバイスの偽物を見分けるには、細部のディテールをチェックすることが不可欠です。特に90年代のリーバイスは人気が高まっていることから、偽物も増えています。本物と偽物を見分けるためのポイントをいくつか紹介します。

まず注目すべきは「赤タブ」です。本物の赤タブには「LEVI’S®」のロゴが正確に刺繍されています。偽物の場合、文字の間隔やバランスが不自然だったり、「®」マークが欠けていたりすることがあります。また、90年代のリーバイスの赤タブは「スモールe」が特徴ですが、偽物はこうした細かい特徴を見落としていることが多いです。

次に「内タグ」をチェックしましょう。90年代のリーバイスの内タグには、製造年月や工場コードが記載されています。偽物の場合、こうした情報が不正確だったり、印刷の質が低かったりすることがあります。また、内タグの素材や縫い付け方も重要なチェックポイントです。本物は丁寧に縫い付けられていますが、偽物は粗雑な場合が多いです。

ボタンやリベットも偽物を見分ける重要な手がかりになります。本物のリーバイスは高品質の金属を使用しており、ボタンの裏には工場コードが刻印されています。偽物はこうした細部へのこだわりが欠けていることが多く、刻印が不鮮明だったり、金属の質感が劣ったりします。また、ジッパーの種類やブランドも確認すると良いでしょう。

ステッチの品質も重要です。本物のリーバイスは均一で丁寧なステッチが特徴ですが、偽物はステッチの間隔が不均一だったり、糸の品質が劣ったりすることがあります。特にバックポケットのアーチステッチは、リーバイスの象徴的なデザイン要素なので、その形状や均一性をよく確認しましょう。

最後に、全体の仕上がりと素材感も重要なチェックポイントです。本物のリーバイスは高品質のデニム生地を使用しており、耐久性があります。偽物は安価な生地を使用していることが多く、触った感じや重さ、織りの密度などに違いが出ます。こうした総合的な品質の違いは、実際に手に取って比較することで感じ取れることが多いです。

リーバイスのボタン裏刻印一覧で工場と年代が分かる

リーバイスのトップボタン裏に刻印された数字やアルファベットは、製造工場を示すコードとなっており、これを知ることでより正確な年代判別が可能になります。90年代のアメリカ製リーバイスには3桁の数字が刻印されていることが特徴で、この番号を確認することでどの工場で製造されたのかを特定できます。

以下に90年代のアメリカ製リーバイスの主要な工場コードを紹介します:

刻印番号工場名・所在地
501El Paso Ropa(エルパソ・ロパ、テキサス州)
512San Antonio(サンアントニオ、テキサス州)
517Knoxville(ノックスビル、テネシー州)
522El Paso Airways(エルパソ・エアウェイズ、テキサス州)
524El Paso Ysleta(エルパソ・イスレタ、テキサス州)
532Albuquerque(アルバカーキ、ニューメキシコ州)
555Valencia(バレンシア、カリフォルニア州)
553San Benito(サンベニート、テキサス州)
575Blue Ridge(ブルーリッジ、ジョージア州)
585Wichita Falls(ウィチタフォールズ、テキサス州)
653Baldwyn(ボールドウィン、ミシシッピ州)

特に注目すべきは「555」のバレンシア工場で、このコードが刻印されたリーバイスは色落ちが良いことで高く評価されています。また、「552」「553」などのサンベニート工場製のモデルも人気があります。これらの工場コードを覚えておくと、古着店でリーバイスを見た際に素早くアメリカ製かどうかを判断できるようになります。

ボタン裏の刻印を確認する際のポイントとして、数字が薄くなって見づらいことも多いので、明るい場所でよく確認するか、ルーペなどを使用すると良いでしょう。また、内タグの工場番号とトップボタン裏の刻印が一致することを確認することで、より確実な判断ができます。

しかし、ボタン裏の刻印だけで判断するのではなく、他の特徴と合わせて総合的に年代を判断することが重要です。内タグやパッチのデザイン、ステッチの特徴などと照らし合わせて確認すると、より正確な年代判別が可能になります。また、内タグの工場番号と同一の番号をトップボタン裏に刻印した偽物も存在するため、他の特徴も合わせてチェックすることが大切です。

アメリカ国外の工場コードも存在します。例えばフランス製は「275」「388」、イギリス製は「211」「299」「311」、メキシコ製は「104」「493」「647」「989」などが代表的です。国内ではリーバイスジャパンが販売していたものとは異なり、本国アメリカで製造されたUSA製が特に価値が高いとされています。

2000年代リーバイスとの違いは製造国とタグデザインである

90年代と2000年代のリーバイスの最も大きな違いは、製造国の変化です。2003年、リーバイス社はコスト削減のため、アメリカ国内の全工場を閉鎖しました。これにより、「Made in USA」の表記があるリーバイスは2003年以前のものということになります。2003年以降のリーバイスは主にメキシコ、中国、フィリピンなどの海外工場で生産されるようになりました。

タグデザインにも明確な違いがあります。2000年代に入ると、内タグが大きく変わり、より現代的なデザインになりました。特に特徴的なのは、米国製と刺繍された日本規格のアメリカ製モデルの登場です。これらは2000年過ぎから製造され、内側のタグを見れば一目でそれとわかる特徴的なデザインになっています。この変化により、本場アメリカ企画のアメリカ製が「オリジナル」として価値が高まっていきました。

品質面でも変化がありました。2000年代以降のリーバイスは、生産コスト削減の影響もあり、生地の厚さや縫製の細部に変化が見られます。一般的に90年代以前のモデルの方が生地が厚く、丈夫だといわれていますが、これは必ずしも絶対的な違いではなく、モデルによっても異なります。ただ、多くの古着愛好家は90年代モデルの方が経年変化や耐久性に優れていると評価しています。

デザイン面では、2000年代に入るとよりモダンなシルエットや多様なバリエーションが登場しました。ストレッチ素材の導入や、よりスリムなシルエットのモデルが増えるなど、現代的なニーズに合わせた変化が見られます。一方で、伝統的なデザインを維持したリーバイス・ヴィンテージ・クロージング(LVC)シリーズも展開され、過去の名品を復刻するラインも充実していきました。

価格帯も大きく変わりました。90年代のリーバイスは当時、比較的手頃な価格で購入できましたが、2000年代以降は製品ラインの多様化に伴い、価格帯も広がりました。特にプレミアムラインやLVCシリーズなどの高級路線が強化され、一方でエントリーモデルも継続して展開されるという二極化が進みました。現在の古着市場では、この価格差に関係なく、90年代のオリジナルモデルの方が希少価値が高いとされています。

90年代リーバイスの復刻モデルとオリジナルの見分け方

90年代には、過去の名品を復刻したモデルも多く製造されました。特に人気が高いのが「501XX」と呼ばれる復刻モデルです。これらの復刻モデルとオリジナルの90年代モデルを見分けることは、購入時に重要なポイントとなります。

復刻モデルの最大の特徴は、パッチのLOT番号に「XX」が含まれていることです。例えば「501XX」「505XX」などの表記があれば、それは復刻モデルであることを示しています。オリジナルの90年代レギュラーモデルには、単に「501」「505」と表記されているのが一般的です。ただし、注意が必要なのは、中には「501」と表記されているにもかかわらず、内部的には復刻仕様になっているケースもあることです。

内タグの表記も見分けるポイントになります。復刻モデルには特殊な内タグが使用されていることが多く、製造年月の表記方法もオリジナルモデルとは異なる場合があります。特に90年代に製造された「55年モデル」などの復刻版は、当時の特徴を再現するために特殊なタグやディテールを持っています。

製造工場も重要な手がかりになります。特にバレンシア工場(ボタン裏刻印「555」)製の復刻モデルは高い評価を受けています。90年代の復刻モデルで特に人気が高いのは、バレンシア工場製の「501XX」で、赤耳(セルビッジ)付きの生地が使用されているのが特徴です。オリジナルの90年代レギュラーモデルには赤耳は付いていないので、赤耳の有無も見分けるポイントとなります。

価値や品質の面では、復刻モデルとオリジナルモデルにどちらが優れているかという絶対的な基準はありません。復刻モデルは往年の名品の特徴を再現しているため、特有の風合いや質感を持っています。一方、オリジナルの90年代モデルは当時の標準的な製法で作られており、それぞれに魅力があります。選択の際は、自分が何を求めているかによって判断すると良いでしょう。過去の特定の年代のディテールを求めるなら復刻モデル、90年代そのものの雰囲気を求めるならオリジナルモデルという選び方もあります。

まとめ:リーバイス 90年代見分け方の重要ポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 90年代リーバイスの赤タブは「スモールe」が特徴で、1990年代のものはVの文字の右側だけが細くなっているタイプもある
  2. 90年代前半の紙パッチでは「501」の文字が赤字、94年頃からは黒太字になる
  3. 内タグの製造年月を解読することで正確な製造時期を特定できる
  4. 90年代前半の内タグは横長の長方形、90年代後半から2000年頃は1枚を折り返したより大きなサイズ
  5. バックポケットのステッチは70年代後半以降のモデルではチェーンステッチが使用されている
  6. 90年代のリーバイスのトップボタン裏には3桁の数字が刻印されており、これは工場コードを表している
  7. バレンシア工場(刻印「555」)製のリーバイスは色落ちが良く、コレクターから高い評価を受けている
  8. 90年代のリーバイスには赤耳(セルビッジ)は基本的に付いていない
  9. 90年代リーバイスには先染めと後染めの2種類があり、裏地の色(グレーか黒か)で見分けられる
  10. 90年代アメリカ製リーバイスの価値は近年急上昇しており、状態の良いものは1万円以上で取引される
  11. 2003年のアメリカ自社工場閉鎖により、それ以降は「Made in USA」のリーバイスは生産されなくなった
  12. 復刻モデルはパッチのLOT番号に「XX」が含まれていることが多い
  13. 90年代リーバイスは80年代のモデルに比べてやや細身だが、現行モデルほどスリムではない絶妙なシルエットが特徴

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://note.com/uguisu_boutique/n/neb997e0fbd41
  2. https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/
  3. https://shibaken.work/post-2413/2021/2413/
  4. https://storage-unlimited.myshopify.com/blogs/tag-how-to-1/levis-silvertab-%E3%81%AE%E5%B9%B4%E4%BB%A3%E3%81%AE%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E6%96%B9
  5. https://dig-it.media/lightning/article/854383/
  6. https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13255501218
  7. https://allthatstore.com/blogs/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9/levi-s-501
  8. https://ameblo.jp/illminate/entry-11713310926.html
  9. https://article.yahoo.co.jp/detail/45c1001f16128bc50750a87b95c8cd0b16dbed30
  10. https://www.rushout.jp/hpgen/HPB/entries/206.html