古着好きなら一度は憧れる「リーバイス 505 90年代モデル」。美しいシルエットと絶妙な色落ち、そして何より「Made in USA」の刻印が魅力のデニムです。今やヴィンテージ市場で注目を集め、その価値は年々上昇しています。でも「なぜ90年代の505が人気なの?」「本物の見分け方は?」と疑問を持つ方も多いはず。
この記事では、90年代リーバイス505の魅力から特徴、見分け方、そして現在の市場価値まで徹底解説します。USA製の生産が終了した90年代末期の505は、今後さらに希少価値が高まる可能性も。これから古着デニムを始める方にも、すでにコレクターの方にも役立つ情報をお届けします。

記事のポイント!
- 90年代リーバイス505の特徴と魅力を理解できる
- 本物の90年代505の見分け方がわかる
- オレンジタブや特殊モデルの価値について学べる
- 90年代505の現在の相場と将来性について把握できる
リーバイス 505 90年代の特徴と魅力
- 90年代のリーバイス505は現在も高い人気を維持している
- リーバイス505はジッパーフライが特徴のレギュラーフィットデニム
- 90年代のリーバイス505はプリシュリンクデニムで縮みが少ない
- Made in USAのリーバイス505は90年代末で生産終了した
- リーバイス505のシルエットは端正で現代でも通用するデザイン
- リーバイス505と501の違いは縮み方とフライ部分にある
90年代のリーバイス505は現在も高い人気を維持している
90年代のリーバイス505は、古着市場において非常に高い人気を誇っています。特に「USA製」と呼ばれるアメリカ製のモデルは、その品質の高さから多くの古着ファンやデニムマニアから支持を受けています。
独自調査の結果、90年代のUSA製リーバイス505は現在、古着市場において既に値上がりしていることがわかりました。特に色の濃いままのコンディションの良いものは、今後もさらに価値が上昇していく可能性が高いとされています。
90年代のリーバイス505が人気の理由は、その素朴な魅力にあります。洗いをかけるうちに出てくる絶妙なブルーの色落ちや、アメリカ製だからこその製法の丁寧さが、多くのファンを魅了しています。
リーバイス公式ストアでは現行の505も販売されていますが、古着ファンやデニムマニアの間では「90年代のUSA製」が特に評価が高いです。その理由は、現行モデルとは異なる生地感や色落ち方にあると言われています。
近年では、セレクトショップなどでもリーバイス505の90年代モデルをリメイクして販売するケースが増えており、その価値は今後も上昇していく可能性があります。
リーバイス505はジッパーフライが特徴のレギュラーフィットデニム
リーバイス505の最大の特徴は、ボタンフライではなくジッパーフライを採用していることです。これは501と大きく異なる点であり、505を識別する重要なポイントとなっています。
レギュラーフィットストレートレッグという位置づけで、501に比べるとやや細身のシルエットが特徴です。このシルエットは時代を超えて人気があり、特に90年代モデルは絶妙なバランスで現代でも色褪せない魅力を持っています。
505は「プリシュリンクデニム」と呼ばれる防縮加工されたデニム生地を使用しています。この点も501の「シュリンクデニム」(縮み前の生地を使用)とは異なる特徴です。
90年代のリーバイス505は、基本的にはインディゴブルーが主流ですが、ブラックデニムも人気があります。特に90年代のブラックデニムは独特の色落ちが魅力とされています。
ポケットの形状やステッチの仕様も501とは微妙に異なり、バックポケットの形やステッチパターンにも違いがあります。これらの細部の違いもコレクターにとっては重要なポイントです。
90年代のリーバイス505はプリシュリンクデニムで縮みが少ない
90年代のリーバイス505が採用している「プリシュリンク(防縮)デニム」は、あらかじめ縮み止め加工が施されているため、洗濯による縮みが少ないという特徴があります。これは実用性を重視する多くのユーザーから支持される理由の一つです。
501との大きな違いとして、501は「シュリンクデニム」を使用しており、洗濯によってサイズダウンすることが前提となっています。一方505は洗濯後もほぼサイズが変わらないため、購入時のサイズ感がそのまま維持されやすいという利点があります。
このプリシュリンクデニムが採用された理由には、ジッパーフライとの関係があります。もし生地が大きく縮むと、ジッパーの開閉に支障をきたす恐れがあるからです。1960年代の501Z XXでそのような問題が発生し、後続モデルから防縮デニムが使用されるようになったとされています。
90年代の505は、パッチに記載されているサイズに近い実寸で維持されることが多く、例えば表記30インチでも実寸はほぼ30インチのままであることが多いです。これに対し501では、30インチ表記でも実寸は28インチほどまで縮むケースもあります。
このように、サイズ選びの点でも505は501より選びやすい特徴があり、特に古着を購入する際には重要なポイントになります。

Made in USAのリーバイス505は90年代末で生産終了した
90年代のリーバイス505の大きな魅力は「Made in USA」の刻印にあります。しかし、この米国生産は90年代末頃に終了してしまいました。これにより、「USA製」のリーバイス505は限られた期間にのみ製造された希少なアイテムとなっています。
米国生産の終了後、リーバイスの生産拠点はメキシコやその他の国々に移行していきました。生産国の変化に伴い、使用される素材や製法にも微妙な違いが生じ、多くのデニムファンはUSA製の品質を高く評価しています。
米国製の505は、インナータグに「MADE IN U.S.A.」の表記があることで確認できます。ただし、90年代末期の一部モデルでは、紙パッチにはMADE〜の表記が抜けているものの、インナータグにはMADE IN U.S.A.の表記が残っているケースもあります。
リーバイス505の現行モデルも魅力的ですが、90年代のUSA製モデルには独特の風合いや質感があり、古着市場で高い人気を誇っています。特に色落ちが美しい個体や、状態の良いデッドストック品は、コレクターにとって価値が高いアイテムです。
2000年前半にUSA製は生産が終了しているため、色の残ったものの数はどんどん減少していきます。需要と供給のバランスから考えると、今後も価値が上昇する可能性が高いと言えるでしょう。
リーバイス505のシルエットは端正で現代でも通用するデザイン
リーバイス505のシルエットの美しさは、多くのファンを魅了する最大の魅力の一つです。特に90年代モデルは、絶妙なバランスのシルエットが特徴で、現代のファッションにも違和感なく取り入れることができます。
505は「レギュラーフィットストレートレッグ」という位置づけで、ウエストから裾までまっすぐ落ちるストレートシルエットが基本です。ただし、501に比べるとややすっきりとした印象で、太すぎず細すぎないバランスの良さが特徴です。
このシルエットの良さは、オーバーサイズで着用しても崩れにくいという利点があります。例えば通常よりワンサイズ大きいものを選んでも、きれいな印象を失わないため、様々なスタイリングに対応可能です。
90年代の505は、ドレッシーな着こなしにも対応できるシルエットを持っています。レザーシューズなどと合わせてジャストサイズで履くと、きれいめな印象に仕上がります。一方で、カジュアルなスタイルにも違和感なく溶け込みます。
このような汎用性の高いシルエットは、デザインの流行に左右されにくく、長く愛用できる理由の一つです。古着としての価値だけでなく、実用性の面でも90年代の505は高い評価を得ています。
リーバイス505と501の違いは縮み方とフライ部分にある
リーバイス505と501の最も顕著な違いは、フライ(前開き)の構造にあります。505はジッパーフライを採用しているのに対し、501はボタンフライが特徴です。この違いは見た目だけでなく、着用感や使い勝手にも影響します。
もう一つの大きな違いは、使用されているデニム生地にあります。505が「プリシュリンクデニム」(防縮加工済み)を使用しているのに対し、501は「シュリンクデニム」(縮み前の生地)を使用しています。この違いにより、洗濯後のサイズ変化に差が生じます。
シルエットの面では、505は501に比べてややスリムな印象があります。特に90年代モデルは、現代的なスタイリングにも合わせやすい端正なシルエットが特徴です。
バックポケットのステッチデザインにも微妙な違いがあり、デニムマニアはこの点でも両者を識別しています。ポケットの形状や配置にも違いがあるため、着用時のシルエットに影響します。
歴史的背景としては、505は1967年に登場し、当初は若者向けのモデルとして位置づけられていました。一方501は1890年代から続く伝統的なモデルであり、それぞれ異なる歴史と文化的背景を持っています。

リーバイス 505 90年代の見分け方と価値
- リーバイス505の年代判別は紙パッチとインナータグで確認できる
- ボタン裏の刻印からリーバイス505の製造工場を特定できる
- 90年代リーバイス505のオレンジタブは希少価値が高い
- リーバイス505の裾ステッチはチェーンかシングルで見分けられる
- 90年代リーバイス505の相場は状態やサイズによって大きく変わる
- リーバイス505 Made in USAの価値は年々上昇傾向にある
- まとめ:リーバイス 505 90年代の魅力と今後の展望
リーバイス505の年代判別は紙パッチとインナータグで確認できる
リーバイス505の年代を判別する最も確実な方法は、ウエスト部分の紙パッチとインナータグを確認することです。90年代のモデルには、特有のデザインや表記があります。
紙パッチには製造年月が記載されていることがあり、例えば「1992年7月製造」などと確認できる場合があります。また、90年代のUSA製には基本的に「MADE IN U.S.A.」の表記があります。ただし、90年代末期のモデルでは「MADE〜」の表記が省略されているケースもあります。
インナータグも年代判別の重要な手がかりです。90年代のタグは特徴的なデザインを持っており、タグの形状や印字の仕方で年代を推測できます。例えば、80年代中頃から90年代にかけては紙のインナータグが使われていたケースもあります。
ボタン裏の刻印も重要な判別ポイントです。例えば「731」など、工場を示す番号が刻印されており、このナンバーから製造された工場や時期を特定できる場合があります。
さらに、赤耳(セルビッチ)の有無や、ポケットの形状、ステッチの特徴なども年代判別の手がかりになります。特に専門的な判別には、これらの細部の特徴を総合的に判断する必要があります。
ボタン裏の刻印からリーバイス505の製造工場を特定できる
リーバイス505のボタン裏に刻印されている番号は、製造工場を示す重要な情報です。この刻印を確認することで、そのジーンズがどの工場で作られたかを特定できる場合があります。
例えば、ボタン裏に「731」という刻印があれば、特定の工場で製造されたことを示しています。また「525」などの刻印も工場番号を表しています。デニムマニアやコレクターはこれらの番号を重視し、特定の工場で作られたモデルを好んで収集する傾向があります。
ボタン裏の刻印は、年代判別の手がかりにもなります。特定の番号が使われていた時期が限定されている場合、その情報から製造年代を推測できることもあります。
注意すべき点として、同じ工場番号であっても、年代によって微妙に製法や素材が異なる場合があります。したがって、ボタン裏の刻印だけでなく、他の特徴も総合的に判断することが重要です。
コレクターの間では、特定の工場で製造されたモデルが高く評価されることもあります。例えば、特定の工場の505は色落ちの美しさで知られているなど、工場ごとの特徴を好む傾向があります。
90年代リーバイス505のオレンジタブは希少価値が高い
リーバイス505の中でも特に希少価値が高いのが「オレンジタブ」モデルです。通常の「赤タブ」に対し、オレンジ色のタブが特徴的なこのモデルは、コレクターから高い評価を受けています。
オレンジタブは当初、廉価版として登場したモデルでしたが、逆説的にその希少性から現在では高値で取引されることがあります。特に90年代や80年代のオレンジタブは、独特の風合いや色落ちの美しさから人気があります。
80年代中頃のオレンジタブ505は、インナータグに特徴があり、紙のタグが使われているケースがあります。これは同時期の501赤耳などでも見られる特徴で、80年代中頃製造のものと判断できる手がかりになります。
興味深いことに、オレンジタブの中には、通常のモデルとは異なる染色や生地が使われているケースも存在します。例えば、80年代中頃の一部オレンジタブ505には、66前期(60年代後半モデル)と同様の色落ちをする生地が使われている可能性があるものも存在します。
オレンジタブ505は、シルエットやディテールは通常の505とほぼ同じですが、タブの色の違いだけでなく、微妙な製法の違いもある場合があり、こうした細部の違いもコレクターにとっては重要な要素となっています。

リーバイス505の裾ステッチはチェーンかシングルで見分けられる
リーバイス505の裾ステッチは、その個体が工場出荷時のオリジナル裾なのか、後から裾上げされたものなのかを見分ける重要な手がかりになります。この特徴を知っておくことで、古着購入時の判断材料になります。
工場出荷時のリーバイス505は、基本的に裾がチェーンステッチで仕上げられています。チェーンステッチとは、裏側から見るとチェーン(鎖)のような模様になっているステッチで、専用のミシンで縫製されます。
一方、シングルステッチは家庭用ミシンでも可能な縫い方で、裏側から見ても表と同じような直線的なステッチになっています。90年代のリーバイス505を購入したときに裾がシングルステッチだった場合、それは後から裾上げされた可能性が高いといえます。
チェーンステッチの特徴は、長時間中断なく作業ができる一方で、裏側からほつれやすいという欠点があります。特に上部にフックのついたブーツを履いていると、チェーンステッチが引っ掛かって切れてしまうことがあります。
シングルステッチは、下糸をいったんボビンに巻き付けてから操作するため作業効率は悪いものの、ほつれにくいという利点があります。ポケット口の裏やクロッチ部分など、縫う距離が短くて絶対にほつれてはならない部位に主に使用されています。
90年代リーバイス505の相場は状態やサイズによって大きく変わる
90年代のリーバイス505の相場は、コンディション、サイズ、特徴などによって大きく変動します。特に「ゴールデンサイズ」と呼ばれる人気サイズや、状態の良いものは高値で取引される傾向にあります。
一般的に、90年代のUSA製505の古着は、コンディションが良好なものであれば1万円前後で取引されることが多いようです。特に色落ちが美しいものや、状態の良いものはさらに高値になることもあります。
「ゴールデンサイズ」と呼ばれるウエスト32インチ・レングス30インチ程度のサイズは特に人気が高く、需要が多いため相場も高めになる傾向があります。一方、非常に小さいサイズや大きいサイズは、比較的入手しやすい場合もあります。
デッドストック(未使用品)の90年代USA製505は、さらに高値で取引されることがあります。一部のリメイクショップでは2万円前後で販売されているケースもあり、コレクターアイテムとしての価値が認められています。
興味深いのは、数年前まで90年代のリーバイス505は古着市場であまり付加価値がついていなかったという点です。しかし近年では「ネクスト・ヴィンテージ」として評価され、特にUSA製の価値が上昇しています。このため、今後も価格上昇の可能性があると考えられています。
リーバイス505 Made in USAの価値は年々上昇傾向にある
リーバイス505 Made in USAの価値は、近年着実に上昇傾向にあります。特に90年代に製造されたUSA製505は、希少性の高まりと共に価格も上昇しています。
2000年前半にUSA製の生産が終了して以来、新品のUSA製505は市場に流入していません。これにより、既存のUSA製505、特に状態の良いものの数は徐々に減少しており、需要と供給のバランスから価値が上昇しています。
色の濃いままのUSA製505は特に価値が高く、今後もさらに値上がりする可能性があります。一方、色が薄いものは近い将来での急激な値上がりは見込みにくいかもしれませんが、長期的には価値が上昇する可能性があります。
ヴィンテージ市場では、ショップや専門家が「ヴィンテージ」と定義し始めることで価値が形成される側面もあります。90年代のUSA製505は、近年「ネクスト・ヴィンテージ」として注目され始めており、この傾向が続けば価値はさらに上昇するでしょう。
興味深いのは、数年前までは古着店のジーンズコーナーに普通に並んでいた90年代USA製505が、今では専門コーナーで高値で販売されていることです。このような市場の変化は、505の価値上昇を如実に示しています。

まとめ:リーバイス 505 90年代の魅力と今後の展望
最後に記事のポイントをまとめます。
- 90年代のリーバイス505はジッパーフライが特徴的なレギュラーフィットデニム
- プリシュリンクデニムを使用しており、洗濯による縮みが少ない実用的な特性がある
- Made in USAの生産は90年代末で終了し、希少価値が高まっている
- 端正なシルエットは現代のファッションにも違和感なく取り入れられる普遍的な魅力がある
- 年代判別は紙パッチやインナータグ、ボタン裏の刻印などで可能
- ボタン裏の刻印から製造工場を特定でき、コレクター間で価値が異なる場合もある
- オレンジタブモデルは元々廉価版だったが、現在では希少価値が高い
- 裾のステッチがシングルの場合は、後から裾上げされた可能性が高い
- 相場はコンディションやサイズによって大きく変動し、ゴールデンサイズは特に人気が高い
- USA製505の価値は年々上昇傾向にあり、特に色の濃いコンディションの良いものは今後も値上がりが予想される
- 数年前までは付加価値がなかったが、現在は「ネクスト・ヴィンテージ」として価値が認められている
- 集めるなら個人が着用できるサイズを中心に、状態の良いものを選ぶのがおすすめ
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://ameblo.jp/illminate/entry-12676058927.html
- https://saito-d.hatenablog.com/entry/levis505_90s_deadstock
- https://search.rakuten.co.jp/search/mall/levi’s+505+90s/
- https://www.shinryo-hoshu.com/shopdetail/14346601
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11150721221
- https://www.shinryo-hoshu.com/shopdetail/18525901
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14192265159
- https://www.shinryo-hoshu.com/pcmypage?callback=/product/detail/37035061