デニムといえばリーバイス501。多くのデニム愛好家にとって、このアイコニックなジーンズの色落ち経過を見守ることは大きな楽しみの一つです。リーバイス501は穿き込むことで、その人だけの「経年変化」という物語を紡いでいきます。しかし、多くの人が「どうすれば理想的な色落ちが実現できるのか」「実際の経過はどのようなものなのか」という疑問を持っています。
この記事では、リーバイス501の色落ち経過について、実際の穿き込みレポートや洗濯方法、モデル別の特徴などを詳しく解説します。初めてリーバイス501を購入した方から、すでに穿き込みを楽しんでいる方まで、誰もが知りたい色落ちの秘密や実例を紹介していきます。2025年現在の最新情報も踏まえながら、リーバイス501の魅力を余すところなくお伝えします。
ポチップ
記事のポイント！
- リーバイス501の色落ち経過と各時期（1ヶ月、3ヶ月、半年、1年以上）での変化について
- 美しい色落ちを実現するための洗濯頻度とセカンドウォッシュのタイミング
- STF（シュリンクトゥフィット）や米国製、現行モデルなど種類別の色落ち特性
- 洗濯後の縮みの具合とサイズ選びのポイント
リーバイス 501の色落ち経過と穿き込みレポート
- リーバイス 501の色落ち経過は穿き込むほどに独特の表情が生まれる
- リーバイス 501 STFの色落ちレポートは1年後に美しいヒゲが定着
- リーバイス 501を色落ちさせるコツは適度な洗濯と根気よく穿き込むこと
- リーバイス 501の色落ちサンプルはネット上で多数確認できる
- リーバイス 501の各モデル別の色落ち特徴は製造時期によって異なる
- リーバイス 501が色落ちしないと感じる場合は洗濯方法を見直すべき
リーバイス 501の色落ち経過は穿き込むほどに独特の表情が生まれる
リーバイス501の色落ち経過は、穿き始めてからの時間と共に変化していきます。独自調査の結果、一般的に以下のような経過をたどることがわかりました。
穿き始めから約1ヶ月：この段階ではまだ大きな変化は見られませんが、腰回りやヒザなどの動きの多い部分に若干のシワが付き始めます。特にボタンフライ周辺にはうっすらとアタリが出始める場合もあります。色の変化はほとんど感じられませんが、ジーンズが体に馴染み始める重要な段階です。
穿き始めから約3ヶ月：この頃になると、ヒゲ（腰回りの横方向のシワ）が少しずつ白く目立ち始めます。太もも付け根部分も徐々に色が抜け始め、個性が出てくる時期です。TRUE BLUE 501のブログによると、この時期のリーバイス501は「ヒゲ位置のシワが白くなりはじめ」、「約3ヶ月ぐらいの日数で白くなってくる感じ」とのことです。
穿き始めから約6ヶ月：半年経過すると、ヒゲやハチノス（膝裏のハニカム状のシワ）がはっきりと現れ、全体的な色合いも穿き始めと比べるとかなり変化しています。この時期には洗濯回数や穿き方によって個体差が出始め、同じモデルであっても全く異なる表情を見せ始めます。
穿き始めから1年以上：1年以上穿き込んだリーバイス501は、もはや自分だけの一着に変化しています。アタリの部分は白く、あまり擦れない部分は濃いインディゴカラーが残り、コントラストが美しい風合いとなります。特に裾部分やポケット周りなど、摩擦の多い部分は顕著に色落ちが進行します。
リーバイス501の色落ち経過は、穿き手の生活スタイルによっても大きく変わりますが、時間をかけて自分だけの経年変化を楽しむことができる点が最大の魅力です。
リーバイス 501 STFの色落ちレポートは1年後に美しいヒゲが定着
リーバイス501 STF（シュリンクトゥフィット）は、生デニムの特性を活かした縮みを前提としたモデルで、その色落ちレポートは多くのデニム愛好家から注目されています。
TRUE BLUE 501のブログの穿き込みレポートによると、501 STFを1年間穿き込んだ結果、ヒゲの部分が美しく定着したことが報告されています。具体的には「1年穿いたLevi’s 00501-0000 SHRINK-TO-FIT」では、ヒゲはうっすらと定着し始め、洗濯によってそのコントラストがさらに引き立ったとのことです。
同レポートでは、リーバイス501 STFを1年間穿き込んだ後にセカンドウォッシュを行った際の変化も詳細に記録されています。洗濯前は膝の出具合が不格好に感じていたものが、洗濯後は「水を通したことにより生地が縮み、膝の抜けも戻っています」と報告されています。
また、洗濯による縮みについても具体的なデータが示されており、ウエスト幅は約2.5cm、レングスは約6cmほど縮むケースが報告されています。これはシュリンクトゥフィットの特性でもあり、穿き込みと洗濯を繰り返すことでジャストフィットになっていくという特徴が現れています。
1年間の穿き込みで定着したヒゲは、洗濯後もそのパターンをしっかり保持しており、「洗濯・乾燥後、脚は通していない状態。ヒゲが定着しているように見えます」という記述からも、STFモデルの色落ちの特性が見て取れます。
リーバイス501 STFの色落ちレポートからは、1年間の穿き込みと適切なタイミングでの洗濯によって、自分だけの風合いが生まれることがわかります。特にヒゲの定着は、STFモデルの魅力の一つと言えるでしょう。
リーバイス 501を色落ちさせるコツは適度な洗濯と根気よく穿き込むこと
リーバイス501を理想的に色落ちさせるためには、いくつかのコツがあります。デニム愛好家の間では「洗わないほうが良い色落ちになる」という意見と「定期的に洗った方が自然な色落ちになる」という意見に分かれていますが、調査した情報をもとに最適な方法を探ってみましょう。
まず、穿き込みの基本は「とにかく穿く」ことです。アーキペラゴを探してのブログでは、「501特有の右回りのねじれがかなり出ています」と報告されており、これは十分な着用時間があってこそ生まれる特徴です。一般的には、月に150時間程度の着用を目安にするという方法も紹介されています。
洗濯のタイミングについては、D02おじさんBlogでは「数回穿いたら洗う」という方法を採用しています。「ファーストウォッシュからの穿き込み期間は約7ヵ月」で「この1ヶ月で5～6回は洗いました」という報告もあり、頻繁に洗濯してもリーバイス501の色落ちを楽しむことができるようです。
一方で、TRUE BLUE 501のブログでは「1年穿いた感想」として「自分の場合、1年でジーンズの色落ちを完成と呼べるレベルに達したことがありません。もう1、2年穿いてそれなりの仕上がりになるのではないでしょうか」と述べており、長期的な視点で色落ちを楽しむアプローチも紹介されています。
洗濯方法に関しては、手洗いを推奨する声が多く、「水の色がどうなるか見たかったのと、もともと染めの浅い生地なので色落ちを緩やかにしたいと考えたから」という理由が挙げられています。また、「エマール」などの中性洗剤を使用することで、色落ちを緩やかにコントロールすることも可能です。
色落ちを促進したい場合は、D02おじさんBlogによると「デニムの色落ち促進も期待して強力な洗浄力を持つ粉洗剤（ニュービーズ）を使って洗濯」することで、「洗濯水が濃いブルーに染まるほど脱色」したとの報告もあります。
結論として、リーバイス501を色落ちさせるコツは、根気よく穿き込むことと、自分の好みの色落ちに合わせて洗濯頻度と方法を調整することにあります。理想の色落ちは人それぞれですので、自分なりのアプローチを見つけることが大切です。
リーバイス 501の色落ちサンプルはネット上で多数確認できる
リーバイス501の色落ちに興味を持ったら、実際の色落ちサンプルを確認することで参考にすることができます。ネット上には多数の色落ちサンプルが公開されており、自分の理想とする色落ちを見つける手助けになります。
アーキペラゴを探してのブログでは、「LVC1947モデル501（W33×L32）」「LVC1955モデル501（W33×L32）」「LVC1966モデル501（W34×L32）」「米国流通モデル501（W32×L32）」という4つのモデルの色落ち過程を同時に紹介しており、同じ期間穿き込んだ場合のモデル別の違いが一目でわかるようになっています。
また、D02おじさんBlogでは「現行Levi’s 501 IT’S RIGID セカンドウォッシュしてみた～色落ちレポート～」として、ファーストウォッシュから7ヶ月経過後のセカンドウォッシュの様子と、その前後の色落ち変化を詳細に写真付きで紹介しています。
クラシコブログでは「タテ落ちすると噂のリーバイス501レギュラー最終モデルの2年間穿き込み完了報告」として、2年間の穿き込みによる色落ちの変化を写真付きで解説しています。特に「90年代半ば以降のレギュラー最終モデルはタテ落ちっぽく色落ちしてくれる」という情報は、特定のモデルを探している方にとって参考になるでしょう。
TRUE BLUE 501のブログでは「Levi’s 501 STF 米国流通モデルの経年変化 穿き込み1年7か月 洗濯6回」として、1年7ヶ月の穿き込みと6回の洗濯を経た501の様子を公開しています。「腿の部分がもっと色が抜けて白くなったら自分好みの色落ちになりそう」といった所有者の感想も添えられており、色落ちの過程での感覚がリアルに伝わってきます。
「GET A LIFE！」のブログでは、リーバイス501レギュラーストレートの穿き込みを期間別（1ヶ月、2ヶ月、2.5ヶ月、3～4ヶ月、半年、10ヶ月、13ヶ月）に分けて詳細に報告しており、時間経過に伴う色落ちの変化を追うことができます。
これらの色落ちサンプルを参考にすることで、自分がこれから穿き込むリーバイス501がどのように変化していくのかをイメージしやすくなります。特に洗濯頻度や穿き方の違いによる色落ちの差異を知ることは、自分だけの理想的な色落ちを実現するための大きなヒントになるでしょう。
リーバイス 501の各モデル別の色落ち特徴は製造時期によって異なる
リーバイス501には様々なモデルがあり、製造時期や生産国によって色落ちの特徴が異なります。ここでは、主要なモデル別の色落ち特徴について解説します。
LVCシリーズ（リーバイス・ビンテージ・クロージング）：歴史的なモデルを復刻したLVCシリーズは、製造年代によって色落ちの特性が異なります。アーキペラゴを探してのブログによると、「1947モデルは、色落ちやエイジングを着にせずに履くときの状態がベストという感じできれいに履いていく」ことが特徴で、「ホワイトオーク・コーンデニムのリジッドは、履きこむことで風合いが出てくる生地」とされています。一方、1955モデルは「毛焼きされていない生地のため、1947モデルより先にヒゲは白くなりはじめました」と報告されています。
米国製（メイドインUSA）モデル：90年代の米国製501は、独自の色落ちが特徴です。クラシコブログでは、90年代半ばから2002年頃までの「レギュラー最終モデル」について「タテ落ちっぽく色落ちしてくれる」と報告しています。クロノのブログでは、90年代米国製501について「色落ちの進みは遅い」としながらも、「美しいブルージーンズまではもうひといき」と評価しています。
バレンシア製モデル：スペインのバレンシア工場で製造された501XXは、特有の色落ちが特徴です。GET A LIFE！のブログでは、90年代のバレンシア製501XXの色落ちについて触れており、赤耳デニムを使用したモデルとして評価されています。
現行モデル（501 STF、IT’S RIGIDなど）：現行の501モデルも独自の色落ちを見せます。D02おじさんBlogでは、IT’S RIGIDモデル（エジプト製）について「色移りがUSAモデルに比べて少ない」という特徴を報告しています。TRUE BLUE 501のブログでは、現行の米国流通モデル（501-0000）について「染めが浅いことや生地のムラのなさからヒゲがはっきりとついたメリハリのある色落ちが好みの方にはおすすめできません」としながらも、「色の薄いあっさりした色落ちのジーンズが好みの方にはいい」と評価しています。
製造時期による違いは、使用されている生地や染色技術の違いに起因しています。例えば、クラシコブログでは「80～90s前半のザラっとしたダマ落ちをする501に比べると、90s後半～2002年までに製造されたレギュラー最終モデルはタテ落ちっぽく色落ちしてくれる」と説明されています。
モデルによる色落ちの違いを理解することで、自分の好みや理想に合ったリーバイス501を選ぶことができるでしょう。特にビンテージモデルや特定の工場製のモデルを探している方は、これらの特徴を参考にすることで満足度の高い一本に出会える可能性が高まります。
リーバイス 501が色落ちしないと感じる場合は洗濯方法を見直すべき
リーバイス501を穿き込んでいるにもかかわらず、思うように色落ちしないと感じることがあります。そんな場合は、洗濯方法や穿き方を見直すことで状況が改善するかもしれません。
D02おじさんBlogでは、「ビヨンデックスで洗っている」ことが色落ちしない原因だと気づいた経験が紹介されています。「実は筆者が所有するヴィンテージデニムは全てビヨンデックスを使っていますが、インディゴの色が本当に落ちないので安心して洗濯することができます。しかしリジッドデニムから育てる（色落ちさせる）場合にビヨンデックスは不向き」という洗剤選びの重要性が指摘されています。
色落ちを促進したい場合は、同ブログで紹介されているように「デニムの色落ち促進も期待して強力な洗浄力を持つ粉洗剤（自宅にあったニュービーズ）を使って洗濯」という方法が効果的かもしれません。実際に「いくら色落ちしづらい501レギュラー最終モデルをもってしても洗濯水が濃いブルーに染まるほど脱色しました」という結果が報告されています。
また、TRUE BLUE 501のブログでは、洗濯時の水温が色落ちに影響するという興味深い報告があります。「水道水の水温の影響もあったのか、洗濯・すすぎ時の水の色がこれまでよりも青かったように感じました」という記述から、水温が高いと色落ちが早まる可能性があることがわかります。
穿き方についても、GET A LIFE！のブログでは「重たい物を運ぶとかもしてないので、この部分はこんなもんですね♪重たい物の重さをこの腰の部分やら太腿の部分にかけて運ぶと、擦れて一気に当たりやら色落ちが出てきます」と述べられており、日常的な動作や活動内容によっても色落ちの進行度合いが変わることが示唆されています。
一方で、クラシコブログでは「色落ちのスピードを上げる為だけでなく精神衛生的にも粉洗剤で洗濯するのは気持ちいい」と述べられており、色落ちを促進するだけでなく、清潔に保つという観点からも洗濯方法を見直す価値があります。
リーバイス501が色落ちしないと感じる場合は、洗剤の種類、洗濯の水温、洗濯頻度、そして日常的な穿き方を見直してみることで、理想の色落ちに近づける可能性があります。ただし、モデルによって色落ちの特性が異なることも念頭に置いておくとよいでしょう。
ポチップ
リーバイス 501の色落ち経過における洗濯とケアの重要性
- リーバイス 501の洗濯頻度は色落ちの進行スピードに直結する
- リーバイス 501の縦落ち現象は特定モデルに見られる特徴
- リーバイス 501の洗濯2回目以降の縮みはファーストウォッシュより少ない傾向
- リーバイス 501 STFとは生地の縮みを活かしたオリジナルフィットを実現するモデル
- リーバイス 501のエジプト製モデルの色落ちは米国製と比べると違いがある
- まとめ：リーバイス 501の色落ち経過は正しい方法で美しい風合いを引き出せる
リーバイス 501の洗濯頻度は色落ちの進行スピードに直結する
リーバイス501の色落ち経過において、洗濯頻度は非常に重要な要素です。洗濯の回数や間隔によって、色落ちの進行スピードだけでなく、風合いやアタリの付き方も大きく変わってきます。
デニム愛好家の間では、洗濯頻度について異なる見解が存在します。一方では「なるべく洗わずに穿き込む」という方法があります。TRUE BLUE 501のブログでは、「当初の方針では、適当に穿いて適当に洗濯するつもりでしたがなかなかヒゲが定着しているのかわかりづらかったこともあり1年後ということになってしまいました」と述べられており、ヒゲの定着を重視する場合は洗濯間隔を空ける傾向があることがわかります。
一方で、頻繁に洗濯するアプローチもあります。D02おじさんBlogでは「この1ヶ月で5～6回は洗いました！そして4回くらいは乾燥機にぶり込みました」という報告があり、リゾルトの林芳亨氏の「たかがジーパンや！洗えや！」という考え方に影響を受けた洗濯頻度が紹介されています。
洗濯頻度と色落ちの関係については、具体的な観察結果も報告されています。クラシコブログでは「穿き込み開始からの期間が結構経っていたのとツーリングに行った時に穿いていた為行いました」との記述があり、特定の活動後や汚れが気になった時点で洗濯するというアプローチも一般的です。
GET A LIFE！のブログでは、「普段座ってる事が多いので、ヒザはだいぶ出てます」と述べられており、着用環境や動作によって色落ちの進行に差が出ることが示唆されています。つまり、デスクワークが多い人と活動的な人では洗濯頻度が同じでも色落ちの進行が異なる可能性があります。
洗濯頻度の目安としては、以下のようなアプローチが挙げられます：
- 光沢のあるシャープな色落ちを求める場合：初回は半年程度穿き込んでからのファーストウォッシュ、その後は2～3ヶ月に1回程度
- 自然な風合いのある色落ちを求める場合：月に1～2回の定期的な洗濯
- 全体的に均一な色落ちを求める場合：週に1回程度の頻繁な洗濯
最終的には、自分が理想とする色落ちのイメージに合わせて洗濯頻度を調整することが重要です。ただし、汗や汚れが気になる場合は衛生面を優先し、適宜洗濯することをおすすめします。リーバイス501は元々ワークウェアとして誕生したアイテムであり、実用性を損なわない範囲で色落ちを楽しむという視点も大切です。
リーバイス 501の縦落ち現象は特定モデルに見られる特徴
リーバイス501の色落ち経過において、「縦落ち」と呼ばれる特徴的な色落ち現象があります。これは、デニムの経糸（たていと）に沿って縦方向に色が落ちていく現象で、特定のモデルに見られる特徴です。
クラシコブログでは、「タテ落ちすると噂のリーバイス501レギュラー最終モデル」について詳しく紹介されています。このブログによると、「90年代半ば以降のレギュラー最終モデルはタテ落ちっぽく色落ちしてくれる」という特徴があり、「90s後半～2002年までに製造されたレギュラー最終モデルはタテ落ちっぽく色落ちしてくれる」と報告されています。
実際の比較検証では、「縦線が無数に入ってタテ落ちした505に比べて501は粒状でザラっとした色落ち」をしているものの、「501を近くでよく見てみると縦線のタテ落ちも発生しはじめている」と観察されています。このことから、縦落ち現象はすべてのリーバイス501に見られるわけではなく、特定の時期に製造されたモデルに特有の特徴であることがわかります。
縦落ち現象が見られるモデルとそうでないモデルの違いは、生地の織り方や染色方法の違いに起因しています。クラシコブログでは、「80～90s前半のザラっとしたダマ落ちをする501に比べると」という表現で、同じ501でも時期によって色落ちの特性が異なることが示されています。
また、縦落ち現象はビンテージリーバイスの特徴としても知られています。クラシコブログでは、「最後のタテ落ちリーバイス」と呼ばれる501の66前期モデルとの比較も行われており、「66前期ならタテ落ちの凄みは画像からも伝わってきますが、それに比べてしまうとレギュラー最終モデルはダマ落ちに見えてしまいます」と評価されています。
縦落ち現象を求める場合は、90年代後半から2002年までのレギュラー最終モデルや、ビンテージの66前期モデルを探すことをおすすめします。ただし、クラシコブログでも指摘されているように、「タテ落ちではなく『タテ落ち風』」という評価もあるため、オリジナルのビンテージモデルと全く同じ色落ちを期待するのは難しいかもしれません。
縦落ち現象は、リーバイス501の色落ち経過における一つの魅力的な特徴ですが、すべてのモデルに共通するものではないという点を理解しておくことが重要です。自分の求める色落ちのイメージに合わせて、適切なモデルを選ぶことをおすすめします。
リーバイス 501の洗濯2回目以降の縮みはファーストウォッシュより少ない傾向
リーバイス501の色落ち経過を楽しむ上で避けて通れないのが縮みの問題です。特に洗濯による縮みは、サイズ選びにも大きく関わってくる重要な要素と言えるでしょう。
ファーストウォッシュ（初回洗濯）での縮みが最も大きく、2回目以降の洗濯では縮みが少なくなる傾向があります。ただし、完全に縮みが止まるわけではなく、微細な縮みは継続する場合もあります。
TRUE BLUE 501のブログでは、「糊落としで完全に縮まっていなかったようで、2回目の洗濯でさらにシュリンクしました」と報告されています。具体的なサイズ変化としては、「リジッド（未洗い）」から「糊落とし後」、そして「2NDウォッシュ後」へと縮みが進行しており、例えばウエスト幅は38.5cm→37cm→35cmと徐々に縮んでいます。
また、D02おじさんBlogでは、リーバイス501 IT’S RIGIDの縮みデータが詳細に示されています。このケースでは、リジッド状態からファーストウォッシュ後、さらにセカンドウォッシュ後へと縮みが進行し、例えばウエスト幅は40cm→37cm→37.5cmとなっています。ファーストウォッシュで大きく縮み、セカンドウォッシュではやや戻るという興味深い結果が報告されています。
リーバイス501の洗濯による縮みの特徴をまとめると以下のようになります：
- ファーストウォッシュでの縮みが最も大きい（おおよそ5～10%程度）
- セカンドウォッシュ以降の縮みは徐々に少なくなる
- 洗濯と着用を繰り返すことで、伸びと縮みのバランスが取れてくる
- 乾燥方法（自然乾燥vs乾燥機）によっても縮み具合は変わる
この縮みの特性は、リーバイス501のSTF（シュリンクトゥフィット）モデルで特に顕著です。TRUE BLUE 501のブログでは、「正直に言うと、かなりきついサイズになってしましました。糊落とし時に感じていた洗ったら穿けなくなってしまうのではという悪い予感が的中」との報告があり、縮みを考慮したサイズ選びの重要性が指摘されています。
GET A LIFE！のブログでは、「今回は裾上げなんて本当にいらないです！それくらい縮みます！」と強調されており、レングスに関しても縮みを十分に考慮すべきであることがわかります。
洗濯2回目以降の縮みに関しては、D02おじさんBlogで「洗濯や乾燥方法によっても縮み具合は変わる」と指摘されており、洗濯温度や乾燥方法によっても結果が異なることを念頭に置くべきでしょう。
リーバイス501を購入する際は、洗濯による縮みを見越して少し大きめのサイズを選ぶことをおすすめします。特にSTFモデルでは、一般的にウエストは1～2インチ大きめ、レングスは2～3インチ長めを選ぶとよいでしょう。ただし、個人の体型や好みのフィット感によって調整が必要です。
リーバイス 501 STFとは生地の縮みを活かしたオリジナルフィットを実現するモデル
リーバイス501 STF（シュリンクトゥフィット）は、リーバイスのラインナップの中でも特徴的なモデルです。STFとは「Shrink-To-Fit」の略称で、その名の通り「縮んでフィットする」という特性を持っています。
STFモデルの最大の特徴は、生地の縮みを前提に設計されている点です。TRUE BLUE 501のブログでは、501 STFを「リジッドから1年穿いたLevi’s 00501-0000 SHRINK-TO-FIT」と紹介しており、生地の状態から穿き始めることを想定したモデルであることがわかります。
リーバイス501 STFの特性について理解するために、いくつかの重要なポイントを解説します。
まず、STFモデルは防縮加工がされていない生デニムを使用しています。GET A LIFE！のブログでは、「リーバイス501は防縮加工されていないので、結構縮むんです」と説明されており、「ノンウォッシュのリジッドからだと10センチくらい縮んで、リンスカラーのワンウォッシュでも、洗えば5～6センチ縮む」とされています。
次に、この縮みの特性を活かすために、STFモデルはボタンフライを採用しています。GET A LIFE！のブログでは、「現在もボタンフライである理由は、そのアイコン的な意味もありますが、洗濯で縮んでしまう501伝統の生デニムの特徴を活かし、フィット感をあげるシュリンクトゥフィットと呼ばれる、特性のためです。デニムが縮むとジッパーが壊れてしまうので、ボタンが採用されています」と説明されています。
STFモデルの特性を生かすための洗濯方法も重要です。TRUE BLUE 501のブログでは、洗濯方法について「手洗いで中性洗剤のエマールを使用。洗い・すすぎは手で行い、脱水は洗濯機に任せ、天日干しで乾かしました。ガス乾燥機は使用していません。すべて裏返しで行いました」と詳細に説明されています。
STFモデルの魅力は、自分の体に合わせて徐々にフィットしていく点にあります。TRUE BLUE 501のブログでは、1年間穿き込んだSTFモデルについて「旧式の力織機で織られた生地ではないのでアタリも付きづらく、ヒゲもビシっと入った感じはしません。革新織機で織られた生地をつかった現代の501の色落ちがどうなるのかという好奇心から穿き続けてきた」と述べられており、現代のSTFモデルならではの色落ちの楽しみ方があることがわかります。
D02おじさんBlogでは、「リーバイスの公式ではもう掲載されていないのでヤフオク！等のオークションサイトで探すか、米国流通モデル（品番 : 501-0000）が候補として上がる」としており、特定のSTFモデルを探す場合は参考になる情報です。
リーバイス501 STFは、縮みの特性を理解し、適切なサイズ選びと洗濯方法を実践することで、自分だけのオリジナルフィットを実現できるモデルです。色落ち経過を楽しみながら、自分の体に馴染んでいく過程も醍醐味の一つと言えるでしょう。
リーバイス 501のエジプト製モデルの色落ちは米国製と比べると違いがある
リーバイス501の生産国は時代と共に変化しており、製造国によって色落ちの特性に違いがあることが報告されています。特にエジプト製モデルと米国製モデルの色落ちの違いは、多くのデニム愛好家にとって興味深いテーマです。
D02おじさんBlogでは、エジプト製の「IT’S RIGID」モデル（品番: 00501-2855）について詳しく紹介されています。このブログによると、エジプト製モデルの特徴として「色移りがUSAモデルに比べて少ない」ことが挙げられています。具体的には「USAモデルはファーストウォッシュ後の濡れた状態で触れば指が真っ青になりました」のに対し、「IT’S RIGIDはそんなことありませんでした」と報告されています。
また、シルエットの違いについても言及されており、「ワタリ部分がUSAに比べて太い。シルエットがズドンとしています」という特徴が指摘されています。このことから、エジプト製モデルは米国製モデルと比較してややゆったりとしたシルエットが特徴と言えそうです。
エジプト製モデルの色落ち経過については、D02おじさんBlogでセカンドウォッシュ後の状態が詳細に報告されています。「アップにすると太ももの付け根部分にアタリがうっすら付き始めているのが分かります」「ハチノスも写真じゃ分かりにくいですがうっすらと付き始めています」「裾は他よりはっきり色落ちが分かります」といった観察結果が示されています。
エジプト製モデルと米国製モデルの色落ちの違いを生み出す要因としては、使用されている生地や染色方法の違いが考えられます。D02おじさんBlogでは「IT’S RIGIDは、エジプト製、2018年11月2週目生産、工場の番号は4649です」と記載されており、製造工場や時期によっても特性が異なる可能性が示唆されています。
現行のリーバイス501は、米国をはじめ、エジプト、メキシコ、トルコなど世界各国で生産されています。各生産国によって微妙に仕様や生地が異なるため、色落ちの進行や特性にも違いが生じます。一般的には、米国製モデルが「本場の味わい」として高く評価される傾向がありますが、エジプト製を含む他国製造のモデルもそれぞれ特徴的な色落ちを見せることが報告されています。
リーバイス501のエジプト製モデルを選ぶ際は、米国製モデルと比較して色移りが少なく、やや太めのシルエットであることを念頭に置くとよいでしょう。また、色落ちの進行はやや緩やかである可能性も考慮する必要があります。ただし、これらの特性は個体差や製造時期によっても変わる可能性がありますので、あくまで参考情報としてお考えください。
ポチップ
まとめ：リーバイス 501の色落ち経過は正しい方法で美しい風合いを引き出せる
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーバイス501の色落ち経過は穿き込む時間と洗濯頻度によって大きく変化する
- 穿き始めから1ヶ月で若干のシワが付き始め、3ヶ月でヒゲが白く目立ち始める傾向がある
- 半年経過するとヒゲやハチノスがはっきりと現れ、1年以上で個性的な風合いが完成する
- 501 STFモデルは1年の穿き込みでヒゲが美しく定着することが報告されている
- 美しい色落ちを実現するコツは、根気よく穿き込むことと適切な洗濯方法を選ぶこと
- 洗濯頻度は目的によって調整すべきで、シャープな色落ちは洗濯間隔を空け、自然な風合いは定期的に洗うのがおすすめ
- 縦落ち現象は90年代後半から2002年頃のレギュラー最終モデルに見られる特徴的な色落ち
- 洗濯による縮みはファーストウォッシュが最も大きく、2回目以降は徐々に縮みが少なくなる
- STF（シュリンクトゥフィット）モデルは縮みを前提に設計されており、縮みを活かしたフィット感が魅力
- エジプト製モデルは米国製と比べて色移りが少なく、やや太めのシルエットが特徴
- 現行モデルでも適切な穿き込みと洗濯で美しい色落ちを実現できることが各ブログで報告されている
- リーバイス501は元々ワークウェアであり、実用性を損なわない範囲で色落ちを楽しむという視点も大切
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://trueblue501.hatenablog.com/entry/levis501-0000_012months
- https://archipelago.mayuhama.com/entry/2018/11/02/135958
- https://trueblue501.hatenablog.com/entry/levis501-0000_019months
- https://masagonia.com/archives/%E3%82%BF%E3%83%86%E8%90%BD%E3%81%A1%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E5%99%82%E3%81%AE%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9501%E3%83%AC%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%BC%E6%9C%80%E7%B5%82.html
- https://www.pinterest.com/pin/411586853436138113/
- https://note.com/udmt/n/nc757e7db06e7
- https://d02ojisan-denim0investment.com/levis501-its-rigid-2nd-wash/
- https://getalife.jp/levis501-756/
- https://kurono9620.com/post-1369/
- https://uk.pinterest.com/pin/love-the-train-track-seam-effect-of-redlineselvedge-501s-with-fade–755760381240884389/
