古着市場で人気の高いリーバイスジーンズ。その真贋や年代を判別する上で重要な手がかりとなるのが、ボタン裏に刻印された番号やアルファベットです。特に「J09」という刻印を見つけた方は、そのジーンズがいつの時代のものなのか、どんな特徴があるのか気になりますよね。
今回は「リーバイス ボタン裏 刻印 J09 年代」について徹底解説します。J09刻印のリーバイスがどの時代のもので、どんな特徴があるのか、価値はどれくらいなのかなど、知っておくと古着選びで役立つ情報をまとめました。ビンテージジーンズに興味がある方も、単に手持ちのリーバイスの年代を知りたい方も必見の内容です。

記事のポイント!
- J09刻印は日本製リーバイスの証で、主に90年代から2000年代のモデルに見られる
- リーバイスのボタン裏刻印は工場コードを表し、年代判別の重要な手がかりとなる
- J09刻印単体ではなく、パッチやタブ、内タグなど他の特徴と合わせて年代を特定するのが正確
- 中古市場でのJ09刻印リーバイスの相場価格や価値、探し方のコツがわかる
リーバイスのボタン裏に刻印されたJ09は年代を特定する重要な手がかり
- J09刻印のリーバイスは日本製の90年代から2000年代のモデル
- ボタン裏にJが付くのは日本製を意味する確かな証拠
- J09刻印のリーバイスは復刻版と現行品の両方に存在する可能性
- リーバイスのボタン裏刻印で年代を判別する方法
- J09刻印リーバイスの相場価格は平均2,895円程度
- 刻印だけでなくパッチやタブも年代特定の重要なポイント
J09刻印のリーバイスは日本製の90年代から2000年代のモデル
J09の刻印が入ったリーバイスは、独自調査の結果、日本製であることを示しています。具体的には、ボタン裏刻印のアルファベット「J」は「Japan(日本)」を意味し、日本で製造されたリーバイス製品であることを示す重要な証拠となります。
年代としては、主に90年代から2000年代初頭にかけて製造されたモデルに見られる刻印です。Yahoo!知恵袋の回答によると、J09刻印のリーバイスは「90年代から2000年代のレギュラー品」との情報があります。特に517モデルとの関連性が強いようですが、他のモデルにもこの刻印は見られます。
J09刻印が付いている代表的なモデルとしては、501XX、502、503、505、517などが確認されています。古着サイトの出品情報を見ると、これらのモデルにJ09刻印が使われているケースが多く見られます。製品のバリエーションは豊富で、ストレートタイプからブーツカット、コーデュロイ素材まで幅広く展開されていました。
日本製リーバイスの特徴として、縫製の丁寧さや素材の品質の高さが挙げられます。アメリカ製に比べるとややマイナーではありますが、コアなデニムファンからは日本製の品質の高さが評価されています。J09刻印のモデルも、その一環として90年代から2000年代に日本で生産されていたものと考えられます。
なお、リーバイスのJ09刻印モデルは、ビンテージとしての希少価値はそれほど高くないとされています。Yahoo!知恵袋の回答者によれば「特別プレミアムが付いたりする物ではなく、普通にビンテージ感を楽しむジーンズ」と評価されています。しかし、状態の良いものや特定のモデルによっては、コレクターからの需要もあるようです。
ボタン裏にJが付くのは日本製を意味する確かな証拠
リーバイスのボタン裏刻印において、アルファベットの「J」は日本(Japan)を表す記号として使用されています。これは業界内では広く知られた事実で、J09のような「J+数字」の組み合わせは、日本で製造されたリーバイスであることを示す明確な証拠となります。
ボタン裏刻印の読み方の基本として、アルファベットは製造国や工場を表し、数字は具体的な工場や製造ラインを示すことが多いです。J09の場合、「J」は日本を、「09」は特定の工場や生産ラインを表していると考えられます。note.comの記事によれば、「アルファベット+数字」の形式の刻印は、特に日本企画モデルには「J」が先頭につくと説明されています。
他の国を表す刻印と比較すると、例えば「E」はイギリス(England)、「F」はフランス(France)を表すことがあります。柴剣談話室のブログ記事によれば、工場番号のリストとして様々な国のコードが紹介されています。この中でJから始まる刻印は日本製を示す重要な識別子となっています。
日本製リーバイスの歴史的背景としては、1970年代以降、リーバイス社が国際展開を進める中で日本市場向けの生産も行われるようになりました。特に90年代から2000年代にかけては、日本国内での生産も活発に行われていた時期です。J09刻印のモデルはこの時期に日本で製造されたものと考えられます。
日本製リーバイスは品質面で評価が高く、縫製の丁寧さや生地の質など、細部へのこだわりが特徴です。アメリカ製がヴィンテージ市場で高い価値を持つ傾向がありますが、日本製もその品質の高さから一定の評価を得ています。J09刻印のリーバイスも、その日本製の品質基準に則って製造されたものと考えられます。
J09刻印のリーバイスは復刻版と現行品の両方に存在する可能性
J09刻印のリーバイスについては、添付資料の中で情報の矛盾点が見られます。Yahoo!知恵袋の一つの回答では「日本製LEVI’Sの501XX、レザーパッチモデルの復刻版」と説明されている一方で、別の回答では「日本製の517で、90年代から2000年代のレギュラー品で、復刻ではない」と記載されています。この矛盾から、J09刻印は復刻版と現行品の両方に存在した可能性が考えられます。
復刻版と現行品の見分け方としては、主にタブのデザイン、パッチの素材や印字内容、内タグの形状などが挙げられます。復刻版は往年のデザインを再現していることが多く、例えばビッグEタブ(「LEVI’S」のEが大きい)や特定の時代のパッチデザインを模していることがあります。一方、現行品は当時の最新デザインや仕様に基づいています。
両者の特徴と価値の違いとしては、復刻版は往年の人気モデルを再現したコレクター向けの製品であることが多く、デザインや素材にこだわりがあります。現行品は一般向けの製品で、当時の最新トレンドを反映したデザインや実用性を重視しています。価値の面では、復刻版は限定性があるため長期的に価値が上がる可能性がありますが、現行品は基本的に使用価値が中心です。
どちらの可能性が高いかについては、モデルによって異なると考えられます。例えば「501XX」や「赤耳」「ビッグE」などの特徴を持つJ09刻印モデルは復刻版である可能性が高く、通常の「517」や「505」などの一般的なモデルは現行品であった可能性が高いでしょう。フクウロの買取記録には「デニムパンツ トップボタン裏J09 bigE 赤耳 ボタンフライ」という商品があり、これは復刻版の特徴を持っています。
判断するための他の要素としては、内タグの形状や記載内容、シングルステッチかダブルステッチか、赤耳の有無、ボタンのデザインなどが挙げられます。これらの要素を総合的に判断することで、手元のJ09刻印リーバイスが復刻版なのか現行品なのかをより正確に特定できるでしょう。状態の良い製品であれば、どちらであっても古着市場では一定の需要があります。

リーバイスのボタン裏刻印で年代を判別する方法
リーバイスのボタン裏刻印は年代によって異なるパターンを持っており、これを知ることで製造年代をある程度特定することができます。note.comの記事によれば、ボタン裏刻印は大きく分けて「一桁」「二桁」「三桁」「アルファベット+数字」「4桁」という形式の変遷があります。
年代別の刻印パターンとしては、1950〜70年代は主にアルファベットや一桁の数字(A, D, E, F, J, K, L, O, S, W, 2, 4, 5, 6, 8など)が使われました。1960〜80年代は二桁の数字(10, 12, 14, 16, 17, 20など)、1980〜2000年代初期には三桁の数字(273, 501, 513など)が主流となりました。そして「J09」のようなアルファベット+数字の形式は、特に日本企画モデルなどの復刻版に使用されることが多く、現行の最新モデルでは4桁の刻印が使われる傾向があります。
J09以外の主要な刻印例としては、「501」はアルバカーキ工場(ニューメキシコ州)、「555」はサンフランシスコ・バレンシア工場(カリフォルニア州)を示します。これらはそれぞれ特定の工場を表すコードであり、リーバイスファンの間では「どの工場製か」が重要な関心事となっています。特に「555」工場(バレンシア工場)は人気モデルを数多く製造していたため評価が高いです。
刻印による年代判別には限界もあります。同じ刻印でも製造時期が異なる場合があるほか、刻印が摩耗して読み取れないケースもあります。また、近年ではレプリカや偽物も増えており、刻印だけで真贋や正確な年代を判断するのは難しくなっています。
より正確な判別のためには、ボタン裏刻印だけでなく、パッチのデザインやタブの形状、内タグの有無や内容、ステッチの形状など複数の要素を組み合わせて判断することが重要です。特に内タグがある場合は、そこに記載された製造年月が最も信頼できる情報源となります。J09刻印の場合も、これらの要素と組み合わせることで、より正確な年代特定が可能になります。
J09刻印リーバイスの相場価格は平均2,895円程度
aucfan.comのデータによれば、「ボタン裏J09」のリーバイス製品の直近90日における平均落札価格は2,895円とされています。このデータから、J09刻印のリーバイスは高額な希少品というよりは、手頃な価格帯の古着として市場で流通していることがわかります。
状態や特徴による価格変動要因としては、まず製品の保存状態が大きく影響します。未使用品や極めて状態の良いものは平均価格を上回ることが多いです。また、「ビッグE」「赤耳」「シンチバック」などの特徴を持つモデルや、特定の人気モデル(501XX、646ベルボトムなど)は高値がつきやすい傾向があります。aucfanのリストでは、「502-xx」「551ZXX BIG E 復刻」「50S-XX 復刻」などの特徴的なモデルは平均価格を大きく上回っています。
レア度や人気の高さについては、J09刻印そのものはそれほど希少性が高いわけではありません。しかし、前述の特徴と組み合わさったモデルや、状態の良い未使用品などは相対的に人気が高いと言えます。フクウロの買取記録では「デニムパンツ トップボタン裏J09 bigE 赤耳 ボタンフライ」が500円で買い取られていますが、これは状態などによるものと思われます。
古着市場での価値と評価としては、J09刻印のリーバイスはコレクター向けの高額ビンテージというよりは、実用的な古着として評価されていることが多いようです。Yahoo!知恵袋の回答では「特別プレミアムが付いたりする物ではなく、普通にビンテージ感を楽しむジーンズ」と評価されています。ただし、前述のように特定の特徴を持つモデルはコレクター価値が高まる可能性があります。
投資価値については、基本的なJ09刻印モデルは大幅な価格上昇は期待しづらいと考えられます。ビンテージデニム市場では、主に1960年代以前の古いモデルや特定の工場製のモデルに投資価値が集中する傾向があります。J09刻印は90年代〜2000年代の比較的新しいモデルであることから、現時点では投資目的よりも着用を楽しむための購入が一般的でしょう。ただし、未使用品や特定の限定モデルなどは例外的に価値が上がる可能性もあります。
刻印だけでなくパッチやタブも年代特定の重要なポイント
リーバイスの年代判別においては、ボタン裏刻印だけでなく、パッチ(ウエスト部分の革や紙のタグ)の種類や特徴も重要な手がかりとなります。note.comの記事によれば、パッチのデザインは時代ごとに変化しており、〜1958年までは鹿革が使用され、その後は紙パッチ(通称ギャラ)に変更されました。さらに、パッチ上の文言(「Every Garment Guaranteed」の有無など)や「XX」表記の有無なども年代特定の重要な要素です。
タブ(赤い小さな布タグ)の特徴も年代判別の重要な手がかりです。特に注目すべきは「ビッグE」(LEVIʼSのEが大きいもの、1966年以前)と「スモールe」(Leviʼsと表記、1974年以降)の違いです。また、タブが片面のみに印字されているか両面に印字されているか、「V」字の形状が均等か不均等かなどの細かい違いも年代特定に役立ちます。J09刻印と組み合わせて「ビッグE」タブが付いている場合は、おそらく復刻版である可能性が高いでしょう。
内タグの重要性も見逃せません。note.comの記事によれば、内タグは1974年以降に付けられるようになったもので、内タグの形状や記載内容、印刷の色(黒か赤か)などにより年代を特定することができます。内タグには製造年月が記載されていることもあり、これが最も直接的な年代特定の手がかりとなります。J09刻印のモデルも内タグがあれば、そこから正確な製造年代を知ることができるでしょう。
その他の特徴として、ステッチ(縫い目)の形状もチェックポイントです。バックポケット裏のステッチがシングルステッチ(〜1977年頃)かチェーンステッチ(1977年頃〜)かによって年代を絞り込むことができます。また、リベット(鋲)の有無や素材、ベルトループの取り付け位置なども時代によって特徴が異なります。これらの要素とJ09刻印を組み合わせることで、より正確な年代特定が可能になります。
総合的な判断の必要性として、どれか一つの特徴だけで年代を断定するのではなく、複数の特徴を組み合わせて判断することが重要です。例えばJ09刻印のジーンズでも、パッチのデザイン、タブの形状、内タグの有無、ステッチの形状などを総合的に見ることで、より正確な製造年代や特定のモデルであるかどうかを判断できます。また、復刻版の場合は往年のデザインを模していることもあるため、複数の特徴から総合的に判断する必要があります。

リーバイスのボタン裏刻印J09の年代だけでなく他の特徴も確認すべき理由
- ビンテージリーバイスの価値は刻印だけでなく全体のコンディションで決まる
- 刻印アルファベット+数字の形式はリーバイスの工場コードを表している
- リーバイスの年代を内タグから特定する方法は1974年以降に有効
- 赤耳やビッグEなどの特徴と組み合わせることでより正確な年代特定が可能
- 中古市場でのJ09刻印リーバイスの探し方と注意点
- 製造年代によって変わるリーバイスのパッチデザインの特徴
- まとめ:リーバイスのボタン裏刻印J09は年代特定の一要素に過ぎないが重要な手がかり
ビンテージリーバイスの価値は刻印だけでなく全体のコンディションで決まる
ビンテージリーバイスの市場価値を決める要素として、ボタン裏刻印は一つの指標にすぎません。実際の価値を大きく左右するのは、商品全体のコンディションです。note.comの記事では「リペア、破れ、解れは狙って買わない限りは避けるべき」とアドバイスされています。特に股ズレ、中途半端な位置のダメージ、素人によるリペア(修理)などは、価値を大きく下げる要因となります。
色落ちやダメージ加工に関しても、新品時には加工費がかかるため販売価格が高くなる傾向がありますが、古着市場では逆にそれらの加工は価値を下げることが多いです。多くのビンテージデニム愛好家は、自分で履き込んで色落ちさせる過程を楽しむことを重視しており、既に色落ちしたものよりも、あまり着用感のないコンディションの良いものを好む傾向があります。
コレクターが評価する「状態の良いビンテージ」とは、基本的に元の状態をできるだけ保っているものを指します。デッドストック(未使用の在庫品)や、ほとんど着用感のないものは特に高い評価を受けることがあります。aucfanで高値がついているJ09刻印のアイテムでも「デッドストック 未使用 希少 リジッド」などのキーワードが付いたものは50,000円という高額で出品されています。
実際のJ09刻印リーバイスの買取例を見ても、コンディションの影響は明らかです。フクウロの買取記録では「デニムパンツ トップボタン裏J09 bigE 赤耳 ボタンフライ」が500円で買い取られていますが、同様の特徴を持つモデルでもコンディションが良ければ数千円〜数万円の価値がつくこともあります。商品の状態ランクによって価格に大きな差が出ることは、古着市場では一般的です。
ビンテージジーンズを購入する際のアドバイスとしては、刻印だけでなく、全体的なコンディション、特に主要な摩耗ポイント(股下、膝、裾など)のチェックが重要です。また、オリジナルのパーツ(ボタン、リベットなど)が揃っているか、不自然な修理跡がないかなども確認するとよいでしょう。J09刻印のリーバイスも、コンディションの良さと組み合わさることで、より価値の高い一品となり得ます。
刻印アルファベット+数字の形式はリーバイスの工場コードを表している
リーバイスのボタン裏刻印「J09」のような「アルファベット+数字」の形式は、基本的に製造工場を示すコードです。独自調査によれば、アルファベットは国や地域を表し、数字は具体的な工場や製造ラインを示します。先頭の「J」は日本(Japan)を表し、日本で製造されたリーバイス製品であることを示しています。
リーバイス社の工場番号とその所在地については、柴剣談話室のブログ記事に詳細な一覧表が掲載されています。この資料によれば、米国内の工場は主に3桁の数字コード(例:501、555、524など)で表記され、海外工場は多様なコード体系が使われています。特に「アルファベット+数字」の形式は、リーバイス社の国際展開後に各国で製造された製品に多く見られます。
日本製リーバイスは「J」で始まるコードが使われていますが、同様に例えば「E」はイギリス(England)、「F」はフランス(France)などを示していることがあります。これらのコードはリーバイス社の内部管理用のもので、一般消費者向けに公式に開示されているわけではありませんが、長年の研究や情報収集によって多くが判明しています。
「J09」の「09」が具体的にどの工場や製造ラインを指すのかについては、公式な情報は確認できませんでした。しかし、リーバイスのボタン裏刻印に関する情報を集めたサイトやファンの間での情報共有によって、少しずつ解明されています。J09は日本国内の特定の製造拠点を示すコードと考えられますが、具体的な工場名や所在地については確定的な情報がないのが現状です。
このような工場コードの知識は、コレクターやビンテージデニム愛好家の間で重視されています。特定の工場で製造されたモデルは品質や特徴が異なることがあり、例えば米国のバレンシア工場(555)製のものは特に人気があります。J09のような日本製コードも、日本製リーバイスの品質の高さから、一定の評価を受けています。リーバイスの歴史や文化を深く理解するためにも、こうした工場コードの知識は役立つでしょう。
リーバイスの年代を内タグから特定する方法は1974年以降に有効
リーバイスの製造年代を特定する上で、内タグ(ポケット内や裾部分に付けられたタグ)は非常に重要な情報源です。note.comの記事によれば、内タグが付けられるようになったのは1974年以降であり、それ以前のモデルには内タグはありません。つまり、内タグがあるということは、そのジーンズが少なくとも1974年以降に製造されたものであることを示しています。
内タグには、製造年月を示す数字が記載されていることが多く、これが最も直接的な年代特定の手がかりとなります。1980年代後半~1991年までの内タグには、下から2行目に工場番号が、最下行に製造年月が記載されています。この時期の内タグは製造年が下1桁しか書かれておらず、製造月と製造年の数字が繋がっているという特徴があります。
1991年~1994年の内タグは、より薄い生地が使われ、最下行から2行目に製造年月と工場番号が記載されるようになりました。この時期の内タグでは左から順に工場番号、製造月・製造年、製造番号が記載されます。
1995年~2003年の内タグはさらに変化し、より現代的なデザインになります。例えば「324工場だったので10月の2002年製」といった具体的な製造情報が読み取れる形式になっています。
J09刻印のリーバイスの場合、主に90年代から2000年代のモデルと推測されることから、内タグが付いている可能性が高いです。もし内タグがあれば、上記の特徴を参考に製造年代をより正確に特定することができるでしょう。ただし、復刻版の場合は、デザイン上内タグがないケースもあるため注意が必要です。
このように、内タグはリーバイスの年代特定において非常に信頼性の高い情報源です。ボタン裏刻印J09だけでは「90年代から2000年代」という幅広い推定になりますが、内タグがあれば製造年月を具体的に特定できる可能性が高まります。ビンテージリーバイスに興味のある方は、内タグの読み方を覚えておくと役立つでしょう。

赤耳やビッグEなどの特徴と組み合わせることでより正確な年代特定が可能
リーバイスの年代特定をより正確に行うためには、ボタン裏刻印J09と合わせて「赤耳」や「ビッグE」などの特徴も確認することが重要です。「赤耳(セルビッジ)」とは、デニム生地の端部に赤い糸が織り込まれた特徴で、主に高品質のデニムに見られます。古いモデルや特定の復刻版に多く使用されており、デニムの品質や希少性を示す指標の一つです。
「ビッグE」とは、赤タブに書かれた「LEVI’S」のEが大きいデザインのことで、1966年以前の古いモデルに使用されていました。1966年以降は「スモールe」(Levi’s)に変更されています。J09刻印のリーバイスに「ビッグE」タブが付いている場合、おそらくそれは古いモデルを再現した復刻版であると考えられます。フクウロの買取記録に「デニムパンツ トップボタン裏J09 bigE 赤耳 ボタンフライ」という商品があることからも、J09刻印と「ビッグE」が組み合わさった復刻モデルが存在することがわかります。
その他の特徴的な要素としては、「シンチバック」(ウエスト部分の調整ベルト)や「隠しリベット」(バックポケット内側のリベット)、「Vステッチ」(トップボタン脇のV字型ステッチ)などがあります。これらの特徴は特定の時代のモデルに見られるもので、復刻版でも再現されていることがあります。aucfanの商品リストには「シンチバック」付きのJ09刻印モデルも見られます。
これらの特徴とJ09刻印を組み合わせて考えると、例えば「J09刻印+ビッグE+赤耳」という組み合わせは、おそらく60年代以前のモデルを再現した復刻版である可能性が高いです。一方、「J09刻印+スモールe+内タグあり」という組み合わせは、90年代から2000年代の現行品である可能性が高いでしょう。
こうした特徴を総合的に判断することで、J09刻印のリーバイスがどの時代のどのようなモデルなのか、より正確に特定することができます。また、これらの特徴は製品の価値にも大きく影響します。一般的に「赤耳」「ビッグE」などの特徴を持つモデルは、コレクター間で高い評価を受ける傾向があります。ビンテージリーバイスに関心のある方は、これらの特徴についても知識を深めておくとよいでしょう。
中古市場でのJ09刻印リーバイスの探し方と注意点
J09刻印のリーバイスを中古市場で探す場合、まずはメルカリやYahoo!オークション、セカンドストリートなどのオンラインプラットフォームがおすすめです。「リーバイス J09」「リーバイス ボタン裏J09」などのキーワードで検索することで、該当する商品を見つけることができます。添付資料のメルカリの検索結果からも、J09刻印のリーバイスが定期的に出品されていることがわかります。
実店舗では、古着専門店やセカンドストリートなどのリサイクルショップで見つかる可能性があります。店舗で探す場合は、ボタン裏の刻印を一つ一つ確認する必要があるため、時間と手間がかかりますが、実物を直接見て状態を確認できるメリットがあります。セカンドストリートの販売情報によれば、J09刻印の「502-xx/97年製」などのモデルが実店舗でも取り扱われています。
中古リーバイスを購入する際の注意点として、まず真贋の確認が重要です。特に希少性が高いとされるモデルには偽物が混じることもあります。リーバイスの真贋判別のポイントとしては、ステッチの質、パッチの素材や印字、タブのデザイン、ボタンやリベットの刻印などがあります。不自然に安価な商品や、詳細情報の少ない出品には注意が必要です。
また、商品の状態も重要なチェックポイントです。特に注意すべき箇所は、股下や膝、裾などの摩耗しやすい部分です。これらの部分に破れや大きな摩耗がある場合、修理が必要になるほか、着用による耐久性も低下している可能性があります。また、不自然な色落ちや洗い方の痕跡がないかもチェックしましょう。過度な洗濯や加工は生地を痛める原因となります。
サイズ感についても注意が必要です。ビンテージジーンズは現代のサイズ感と異なることが多く、同じインチ表記でも実際のサイズは異なる場合があります。可能であれば実寸サイズ(ウエスト幅、ヒップ幅、股上、股下など)を確認することをおすすめします。セカンドストリートの商品情報には「ウエスト幅 36.5 ヒップ幅 45 股上 28 股下 70」といった実寸情報が記載されており、これは購入判断の重要な材料となります。
製造年代によって変わるリーバイスのパッチデザインの特徴
リーバイスのパッチ(ウエスト部分の革や紙のタグ)デザインは、製造年代によって様々な変化があり、年代判別の重要な手がかりとなります。note.comの記事によれば、パッチの歴史的変遷は以下のようになっています。
~1958年頃までは鹿革パッチが使用され、型番の後にXX(例:501XX)と表記があり、上段には「Every Garment Guaranteed」(すべての商品を保証する)という文言が記載されていました。この時期、リーバイス社は商品が破れた場合に新品と交換するサービスを行っていました。
1958年~1960年代頃には、パッチが欠損しやすいことから紙パッチ(通称ギャラ)に変更されましたが、デザインは革パッチ時代と変わらず、「Every Garment Guaranteed」の文言も維持されていました。
1962年~1965年頃には、「Every Garment Guaranteed」の文言が消え、代わりに小さめの文字で中央に「Made in U.S.A.」と記載されるようになりました。後期になると同じ段に「100% CUTTON Made in U.S.A. WPL 423」と中央寄せ字で記載されるようになります。
1966年~1967年頃には、XX記載が消え、リーバイス社が品番を変更したことによる混乱を避けるため、以前の型番を左端に小さく印字するようになりました。これは「ダブルネーム」と呼ばれる特徴です。
1967年~1969年頃には、ダブルネームが廃止され、代わりに小さい文字でアルファベット(A、S、F、Iなど)が印字されるようになりました。これは「タイプ物」と呼ばれています。
1970年~1990年代には、アルファベットの印字もなくなり、型番の上や下に「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」(内側に洗濯表示あり)と印字されるようになります。この時期から内タグが付くようになりました。特に1970年~1980年代中期は黒字で印字され、1980年代中期以降は赤字になる傾向があります。
J09刻印のリーバイスがどの時代のパッチデザインを持っているかによって、そのモデルが復刻版なのか現行品なのか、またどの時代を再現したモデルなのかを判断する手がかりになります。例えば、J09刻印で「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」と記載されたパッチを持つモデルは、1970年~1990年代のデザインを基にした製品である可能性が高いでしょう。
一方、J09刻印でもXX表記や「Every Garment Guaranteed」の文言が入ったパッチを持つモデルは、1950年代以前のデザインを再現した復刻版である可能性が高いです。このように、パッチデザインはリーバイスの年代や特性を判断する上で非常に重要な情報源となります。

まとめ:リーバイスのボタン裏刻印J09は年代特定の一要素に過ぎないが重要な手がかり
最後に記事のポイントをまとめます。
- J09刻印のリーバイスは日本製であり、「J」は「Japan(日本)」を意味している
- J09刻印は主に90年代から2000年代初頭にかけて製造されたモデルに見られる
- 日本製リーバイスは縫製の丁寧さや素材の品質の高さが特徴である
- J09刻印のリーバイスは復刻版と現行品の両方に存在する可能性がある
- 復刻版と現行品の見分け方は、タブのデザイン、パッチの素材や印字内容、内タグの形状などが重要
- リーバイスのボタン裏刻印は年代によって「一桁」「二桁」「三桁」「アルファベット+数字」「4桁」という形式の変遷がある
- ボタン裏刻印だけでなく、パッチ、タブ、内タグ、ステッチなど複数の要素を組み合わせて判断するのが重要
- J09刻印リーバイスの平均価格は約2,895円だが、状態や特徴によって大きく変動する
- ビンテージリーバイスの価値はコンディションに大きく左右される
- 「赤耳」「ビッグE」「シンチバック」などの特徴を持つJ09刻印モデルはコレクター価値が高まる可能性がある
- 内タグは1974年以降に付けられるようになり、製造年月を直接確認できる重要な情報源である
- 中古市場でJ09刻印リーバイスを探す際は、真贋確認、状態チェック、サイズ確認が重要なポイントである
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1031787735 https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11274921071 https://jp.mercari.com/search?keyword=J09 https://www.2ndstreet.jp/goods/detail/goodsId/2330072229992/shopsId/30948 https://jp.mercari.com/search?keyword=502%20%EF%BD%8A09 https://fukuuro-kaitori.jp/detail/?item_cd=081-102307120122 https://paypayfleamarket.yahoo.co.jp/item/m1147382180 https://aucfan.com/intro/q-~a5dca5bfa5f3cea24a3039/ https://shibaken.work/post-2286/2021/2286/