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リーバイスのrタグはマジでレア⁉️ 知らないと損する価値と見分け方

リーバイスのrタグはマジでレア⁉️ 知らないと損する価値と見分け方
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リーバイスのジーンズやジャケットを購入した際に、あなたは赤いタブをチェックしたことがありますか?通常、リーバイスの赤タブには「LEVI’S」の文字が入っていますが、稀に「®」マーク(レジスターマーク)だけが入った赤タブが存在します。これは「rタグ」「サークルR」「ブランクタブ」などと呼ばれ、リーバイスファンやヴィンテージデニム愛好家の間では特別な注目を集めています。

このrタグはただの製造ミスや偽物ではなく、リーバイス社が意図的に生産しているもので、約10%の確率でしか出現しないレアなものとされています。60年代初頭から存在していたとされるrタグの歴史、その価値、見分け方について詳しく解説していきます。

記事のポイント!

  1. リーバイスのrタグとは何か、なぜ存在するのかが理解できる
  2. rタグの出現確率や希少性、価値について知ることができる
  3. rタグの歴史的変遷と年代による特徴の違いが分かる
  4. リーバイスのヴィンテージ製品を見分けるポイントが理解できる

リーバイスのrタグは実はレアで価値がある?その秘密と歴史

  1. リーバイスのrタグ(サークルR/ブランクタブ)とは社名のないレアな赤タブである
  2. リーバイスのrタグが存在する理由はタブそのものが商標登録であることを示すため
  3. リーバイスのrタグの出現確率は約10%でレア感がある
  4. リーバイスのrタグは501XX期(1960年代初頭)から稀に存在していた
  5. リーバイスのrタグの価値はコレクターやマニアの間で注目されている
  6. リーバイスのrタグはオークションなどで高値で取引されることがある

リーバイスのrタグ(サークルR/ブランクタブ)とは社名のないレアな赤タブである

リーバイスのジーンズやジャケットを特徴づける赤いタブ(レッドタブ)には、通常「LEVI’S」という社名が刺繍されています。しかし中には、社名が入らず「®」マーク(レジスターマーク)のみが入った赤タブが存在します。このタイプは「rタグ」「サークルR」「ブランクタブ」「レジスターマークのみのタブ」など様々な呼び名で呼ばれています。

一般的な呼称としては「ブランクタブ(blank tab)」または「サークルR」が最も広く使われているようです。「blank red tab」と呼ばれることもあります。正確には完全に「ブランク(空白)」ではないので、「with just the ® symbol(®マークだけのもの)」と表現されることもあります。

このrタグは一見すると製造ミスや偽物のように思えるかもしれませんが、リーバイス社が意図的に製造しているもので、れっきとした正規品です。マニア層からは「レア物」として注目され、通常の赤タブよりも価値が高いと見なされることがあります。

rタグの見た目は通常の赤タブとほぼ同じですが、「LEVI’S」の文字が無く、代わりに「®」マークだけが入っているのが特徴です。このちょっとした違いですが、ヴィンテージデニム愛好家やリーバイスのコレクターにとっては大きな差になります。

リーバイスの赤タブは1936年頃から使用され始めましたが、rタグの登場はそれより後のことで、年代によって出現頻度や特徴に違いがあります。長い歴史を持つリーバイスの中でも、このrタグは特別な存在として知られています。

リーバイスのrタグが存在する理由はタブそのものが商標登録であることを示すため

なぜリーバイス社は「LEVI’S」の文字がない赤タブを作っているのでしょうか?これには明確な理由があります。リーバイス社の公式見解によると、このrタグ(ブランクタブ)は、タブ自体がレジスタード・トレードマーク(商標登録)であることを示すために製造されているとのことです。

言い換えると、タブにリーバイスと書かれているのが商標登録なのではなく、「赤いタブそのもの」がリーバイスの商標登録であることを強調するために、あえて社名を入れずに「®」マークのみのバージョンを含めているのです。この「®」マークは、その形状やデザインが登録商標であることを示す国際的なシンボルです。

これは単なるデザイン上の選択ではなく、商標権の保護という法的な意味合いも持っています。リーバイスは赤タブを1936年頃から使い始め、このディテールはリーバイス製品の象徴となりました。模倣品対策として、タブそのものを商標登録し、その権利を明示する必要があったのです。

また、一部では生産・在庫管理のために100本に1本作られているという説や、赤タブ製造ロットのつなぎ目に当たる部分を使用したものであるという説もあります。リーバイスには多くの工場があるため、詳細は不明な部分もありますが、公式な説明としてはタブそのものの商標登録の証明という理由が挙げられています。

このようにrタグには明確な存在意義があり、リーバイスブランドの歴史とブランド保護の取り組みを示す興味深いディテールと言えるでしょう。ちょっとしたディテールですが、その背後には深い理由があるのです。

リーバイスのrタグの出現確率は約10%でレア感がある

リーバイスのrタグ(サークルRタブ/ブランクタブ)はどのくらいの頻度で製造されているのでしょうか?リーバイス社のコメントによると、ブランクタブの割合は「約10%」とされています。つまり、10本のリーバイス製品のうち、1本程度にこのレジスターマークのみのタブが付いていることになります。

この10%という数字は現代の製品における割合とされており、古い時代のものは異なる出現率を持っていました。独自調査の結果、70年代頃のrタグの割合はそれより少なく、数%から5%程度だったと推測されています。つまり、年代が古くなるほど、rタグの出現率は低くなり、より希少性が高くなる傾向があるのです。

一般的に、希少性が高いほど収集価値も高まる傾向があります。特に80年代以降の製品でrタグが付いていると、所有者は「得した気分」になるという声もあります。通常のリーバイス製品でも十分魅力的ですが、わずか10%の確率でしか手に入らないrタグ付きのモデルはコレクターにとって特別な存在です。

ただし、リーバイスの公式店舗などで購入する際に、事前にrタグかどうかを指定して購入することはできないようです。これは混在して製造・出荷されるため、どのタイプを入手できるかは「運」の要素が大きいと言えるでしょう。まさに「当たり」のような感覚で、思いがけずrタグの製品に出会えたときの喜びはひとしおです。

また、古着市場やオークションサイトでは、rタグのリーバイス製品が明示的に販売されていることもあります。その場合、通常の赤タブのものよりも高値で取引されることがあり、そのレア感は市場価値にも反映されています。

リーバイスのrタグの出現確率は約10%でレア感がある

リーバイスのrタグは501XX期(1960年代初頭)から稀に存在していた

リーバイスのrタグ(ブランクタブ)はいつ頃から存在していたのでしょうか?様々な情報源によると、rタグは501XX期(少なくとも1960年代初頭)から稀に存在していたことが分かっています。ただし、60年代のrタグは非常に稀で、ほとんど見かけることがなかったと言われています。

リーバイス本社のブログでは、ブランクタブが使われ始めた時期について「80年代からだと思う」という回答があるそうです。しかし、リーバイスのブログを管理している人の回答は必ずしも正確ではないという指摘もあります。実際、66期(70年代)の製品でもしばしばブランクタブが見られることから、少なくとも70年代にはある程度一般的になっていたと考えられています。

60年代初頭のZXX(501でしょうか、551、503など)でブランクタブ付きの製品を所有しているという証言もあります。これらの情報を総合すると、rタグの歴史的変遷は以下のようにまとめることができるでしょう:

  1. 60年代:非常に稀に存在(極めて希少)
  2. 70年代:頻度が増加(数%~5%程度)
  3. 80年代以降:約10%の出現率で安定

古いXXデニムに付く初期のrタグは、後の時代のものと比べて一回り大きいRの刺繍が特徴とされており、素材もレーヨン生地が使われていたようです。年代によって細かな特徴の違いがあり、これがヴィンテージ判別のひとつの手がかりにもなっています。

たとえば、70505というジャケットモデルでrタグが付いていると、「Big-E」(1966年以前)かどうかの見分けがつけにくくなるという指摘もあります。生地を見れば年代は推測できますが、確実なことは言えなくなるそうです。70505でもブランクタブが付いているものは、1971年以降の可能性が高いという見解もあります。

リーバイスのrタグの価値はコレクターやマニアの間で注目されている

リーバイスのrタグ(サークルRタブ/ブランクタブ)は、そのレア度から多くのコレクターやデニムマニアから注目されています。一般的な赤タブより出現頻度が低いことから「レア物」として扱われ、古着市場やオークションサイトでも特別な価値を持つことがあります。

特に古い年代のrタグは非常に希少です。例えば60年代初頭のXXモデルに付くブランクタブは極めて稀で、デニムのヴィンテージコレクターからは特に高い評価を受けています。XX時代のデニムにこのサークルRの赤タブが付く物は極めて珍しく、「ただでさえ貴重なXXを何十、百と見ても数える程しかない程の現存数」という情報もあります。

また、リーバイスの赤耳デニム(セルビッチデニム)にrタグが付いた組み合わせは、さらに希少価値が高まります。例えば「脇割り、黒カン、インシームシングルの1981年頃の501でブランクタブ」の希少性は「かなり高い」と評価されています。サイズによっても価値が変わり、人気の高いサイズの場合はより価値が上がる傾向があります。

コレクターの間では、rタグは単なる製造バリエーションではなく、リーバイスの歴史を物語る興味深いディテールとして重要視されています。マニアにとってはrタグ付きの製品を見つけることは「掘り出し物」と感じる特別な体験です。

ただし、注意すべき点として、タブは後付けされたり交換されたりすることもあるため、真贋や年代判断の際には実物をよく確認する必要があります。特にヴィンテージ品では、タブ付近のステッチが他の箇所と微妙に違っていないかなど、細部のチェックが重要です。

リーバイスのrタグはオークションなどで高値で取引されることがある

リーバイスのrタグ(サークルR/ブランクタブ)付き製品は、そのレア感から通常の赤タブよりも高値で取引されることがあります。特にヤフオクやメルカリなどのオークションサイトやフリマアプリでは、「サークルR」「ブランクタブ」という言葉が商品説明に明記され、セールスポイントとして扱われています。

オークションサイトの過去の落札履歴を見ると、「501 サークルR」で検索した場合、様々な価格帯で取引されていることがわかります。希少性の高いヴィンテージ品や特定の人気モデルとの組み合わせでは、数万円から10万円近い価格で取引されているケースもあります。

例えば「LEVIS/リーバイス 501 66前期 ヴィンテージ/ビンテージ 刻印6/シングルステッチ ブランクタブ/サークルR デニムパンツ」というアイテムは、8万5千円以上で落札された記録があります。また「☆ 70s levi’s リーバイス501 66前期 サークルRタブW40 L34 ビッグサイズ」というアイテムも8万3千円で落札されています。

特に高値がつきやすいのは以下のような条件が揃った製品です:

  • 古い年代(特に60年代~70年代初期)のもの
  • 赤耳(セルビッチ)デニムであるもの
  • 66前期などの人気モデル
  • コンディションが良好なもの
  • サイズが人気のあるもの(希少なビッグサイズや現代人が履きやすいサイズ)

一方で、近年の製品や一般的なモデルのrタグ付き製品であれば、通常品との価格差はそれほど大きくない場合もあります。比較的新しい90年代以降のモデルでは、数千円~1万円台で取引されているケースも多く見られます。

このように、rタグの価値はモデル、年代、状態、その他の特徴との組み合わせによって大きく変わります。コレクターやマニアにとっては「当たり」と言える存在であり、中古市場での価値を高める要素のひとつとなっています。

リーバイスのrタグとその他の赤タブの違いと見分け方

  1. リーバイスのrタグと通常の赤タブの違いはLEVI’Sの文字の有無である
  2. リーバイスのrタグは年代によってデザインや大きさが異なる
  3. リーバイスの赤タブには他にもオレンジタブや白タブなど種類がある
  4. リーバイスのボタン裏刻印は年代判別の重要な手がかりになる
  5. リーバイスの工場番号からは製造場所や年代を推測できる
  6. リーバイスのヴィンテージ製品を見分けるポイントは複数ある
  7. まとめ:リーバイスのrタグはレアで価値ある特別なアイテム

リーバイスのrタグと通常の赤タブの違いはLEVI’Sの文字の有無である

リーバイスのrタグ(サークルR/ブランクタブ)と通常の赤タブの最も明確な違いは、「LEVI’S」または「Levi’s」という文字の有無です。通常の赤タブには社名が刺繍されているのに対し、rタグには社名がなく、レジスターマーク(®)のみが表示されています。

赤タブの基本的な特徴はどちらも共通しています:

  • 赤い生地でできている
  • 後ろポケットの端に縫い付けられている
  • タブの形状や大きさは基本的に同じ

通常の赤タブは、年代によって「LEVI’S」(ビッグE、1966年以前)または「Levi’s」(スモールe、1966年以降)という表記になっています。また、1953年以降は両面タブとなり、裏面にも同じ文字が刺繍されています(裏面は上下が逆になります)。

一方、rタグには社名の代わりに「®」マークのみが表示されています。このマークの位置や大きさは年代によって若干異なります。一般的には、タブの下の方に「®」マークが配置されていますが、初期のものではタブの外側の方に配置されているケースもあります。

また、刺繍の技法も見分けるポイントになります。1982年頃までは刺繍で表現されていましたが、それ以降はプリント技術が導入され、文字の立体感に違いが見られます。古着で文字が完全に消えているタブを見かけた場合、それはプリントが剥がれたタイプである可能性が高いでしょう。

これらの違いは小さなものですが、ヴィンテージデニムのコレクターやリーバイスのファンにとっては重要な識別ポイントとなっています。製品の真贋を見分ける際にも、こうした細部のチェックが欠かせません。

リーバイスのrタグは年代によってデザインや大きさが異なる

リーバイスのrタグ(サークルR/ブランクタブ)は、年代によってそのデザインや特徴に違いがあります。これらの違いを知ることで、製品の年代判別の手がかりになりますし、ヴィンテージデニムの魅力をより深く理解することができます。

【年代別rタグの特徴】

1960年代初頭のrタグ:

  • 極めて稀少
  • 「®」マークの位置が通常より外側にある場合がある
  • レーヨン生地が使用されている
  • 「®」マークのサイズが後の時代のものより小さい傾向がある

1970年代のrタグ:

  • 60年代より出現頻度が上がる(数%~5%程度)
  • 革パッチの特徴とあわせて年代判別ができる
  • 革パッチにはCARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENTの表記が出始める
  • 70505などのジャケットモデルでもrタグが見られるようになる

1980年代~現代のrタグ:

  • 出現頻度が約10%程度に増加
  • 1982年頃からプリントタイプが登場(以前は刺繍)
  • 「®」マークが大きく、はっきりしている
  • より鮮やかな赤色のタブが多い

特に古いXXデニムに付く初期のrタグは、後の時代のものと比べて一回り大きいRの刺繍が特徴とされています。また60年代のZXXなどに付くrタグは、ほぼユニークな存在と言えるほど稀少です。

また、製造方法の違いとして、初期のタブは刺繍で作られていましたが、1980年代初頭からは立体的なプリントのタブも登場しました。プリントタイプのものは経年変化で文字が剥がれてしまうことがあり、一見するとrタグのように見えることもあります。しかし、これは本来のrタグとは異なり、単に文字が消えてしまったものです。

こうした年代による違いは、ヴィンテージデニムのコレクターやリーバイス愛好者にとって重要な情報であり、製品の価値や希少性を判断する材料となっています。細部にこだわることで、リーバイスの歴史と進化を実感することができるでしょう。

リーバイスの赤タブには他にもオレンジタブや白タブなど種類がある

リーバイスの製品を特徴づけるタブは、赤タブだけではありません。様々な色や形のタブが存在し、それぞれが特定のラインや用途を示しています。rタグ(サークルR)の理解を深めるためにも、これらの種類について知っておくと良いでしょう。

主なタブの種類:

  1. 赤タブ (Red Tab):
    • 最も一般的なタブ
    • 定番や古くからあるオリジナル商品群に使用
    • 「LEVI’S」または「Levi’s」と刺繍されたものが基本
    • rタグ(レジスターマーク®のみ)も赤タブの一種
  2. オレンジタブ (Orange Tab):
    • 1960~70年代に登場した廉価ライン
    • より手頃な価格で提供された製品に使用
    • 現在ではヴィンテージアイテムとして人気
  3. 白タブ (White Tab):
    • 1970~80年代に使用
    • デニム以外の素材(コーデュロイなど)に多く使用
    • ワークを想定していないパンツに付けられる
    • 通常は縦向きに付けられる(赤タブは横向き)
  4. 黒タブ (Black Tab):
    • 混紡素材の製品に使用
    • スタプレ(スラックス)などに主に使用
  5. シルバータブ (Silver Tab):
    • 1990年代に人気を博したライン
    • よりファッション性の高いデザインに使用
    • ワイドパンツやバギーパンツなどに多く見られる

これらのタブは、単なるデザイン要素ではなく、リーバイス製品のカテゴリーや特性を示す重要な指標となっています。例えば、白タブが付いた製品はデニム以外の素材であることを示し、オレンジタブは比較的手頃な価格帯の製品であることを示しています。

興味深いのは、これらの異なるタブの中でも、rタグのバリエーション(レジスターマークのみのタブ)が存在する可能性があることです。特に赤タブの製品に最も多く見られますが、他の色のタブでも稀に見つかることがあります。

タブの色や表記はリーバイスの歴史を物語る重要な要素であり、ヴィンテージ製品の年代判別や価値評価の際の重要なポイントになります。コレクターやデニム愛好家は、これらの細かな違いに注目することで、リーバイスという歴史あるブランドの真の魅力を発見することができるのです。

リーバイスの赤タブには他にもオレンジタブや白タブなど種類がある

リーバイスのボタン裏刻印は年代判別の重要な手がかりになる

リーバイスのヴィンテージ製品を識別する上で、赤タブと並んで重要な要素がボタン裏の刻印です。この刻印は製造工場や年代を示す貴重な情報源となっており、rタグ付きの製品の価値や希少性を判断する際にも非常に役立ちます。

ボタン裏刻印は、トップボタン(一番上のボタン)の裏側に刻まれた数字やアルファベットのことを指します。これらの刻印は製造工場を示していると考えられており、年代によって特徴的なパターンがあります。

ボタン裏刻印の年代別特徴:

  1. 一桁の数字またはアルファベット(1950~70年代):
    • A, D, E, F, J, K, L, O, S, W や 2, 4, 5, 6, 8 など
    • 特にアルファベットと「2」の刻印は希少
    • 「6」はエルパソ工場(後の524工場)を示す
  2. 二桁の数字(1960~80年代):
    • 10, 12, 14, 16, 17, 20 など
    • 特に「16」工場は50~70年代中期まで長期稼働し、人気の高い刻印
  3. 三桁の数字(1980~2000年初期):
    • 273(ポーランド), 501, 513, 515, 522, 524, 527, 529, 532 など
    • 「5」から始まる番号はリーバイス社、「6」からは社外工場
    • 「555」はバレンシア工場(1996~2003年、アメリカ最後の工場)を示し人気が高い
  4. 四桁の数字(現行モデル):
    • 文字が詰まって見える
    • 復刻版にはアルファベット+数字の組み合わせが使われることもある

例えば、「脇割り、黒カン、インシームシングルの1981年頃の501でブランクタブ」という製品の場合、ボタン裏刻印を確認することで、実際にその年代のものかどうかを判断する材料になります。

特に注目すべき刻印としては、「6」や「524」(エルパソ工場、旧6工場)、「555」(バレンシア工場)などがあります。これらの工場は人気モデルを多く製造していたため、コレクターからの評価も高い傾向があります。

ただし、ボタン裏刻印だけで年代を確実に判断することは難しく、パッチやタブ、ステッチなど他の要素と組み合わせて総合的に判断することが重要です。刻印が擦れて読みにくくなっていることもあるため、複数の特徴を照らし合わせることが必要です。

rタグとボタン裏刻印の両方がレアな組み合わせであれば、その製品の希少性と価値はさらに高まることになります。デニムマニアやヴィンテージコレクターにとって、これらの細部は重要な判断材料なのです。

リーバイスの工場番号からは製造場所や年代を推測できる

リーバイスのデニムには、ボタン裏刻印以外にも製造工場を示す情報が記されています。これらの工場番号を知ることで、製品の製造場所や年代をより詳しく推測することができ、rタグ付き製品の価値をより正確に判断する助けになります。

リーバイスの工場番号は、主に以下の場所で確認することができます:

  1. ボタン裏刻印(前述の通り)
  2. 内タグに記載された工場コード
  3. パッチの刻印や印字

特に1974年以降の製品には内タグが付けられるようになり、そこには製造年月と工場番号が記載されています。これらの情報を組み合わせることで、製品の製造背景をより詳しく知ることができます。

注目すべき主な工場番号:

  • エルパソ工場(524)
    • 「旧6工場」とも呼ばれる
    • 1950年代から長期間稼働した重要工場
    • 66モデルなど人気モデルを多く製造
    • このコードの製品は比較的高い評価を受けることが多い
  • バレンシア工場(555)
    • 1996年~2003年に稼働
    • アメリカ最後のリーバイス工場
    • 「メイド・イン・USA」製品の最終章を飾る工場
    • 現在はLVC(リーバイス・ヴィンテージ・クロージング)復刻ライン製造のため再開
  • その他の主要工場
    • 273(ポーランド)
    • 501, 513, 515, 522, 527, 529, 532(リーバイス社工場)
    • 624, 650, 653(社外工場)

例えば、1990年代初頭のrタグ付き501で「555」工場製であれば、それはバレンシア工場で製造された比較的レアな組み合わせということになり、コレクターにとって価値の高いアイテムとなる可能性があります。

また、内タグには製造年月も記載されていることが多く、年代判別の重要な手がかりになります。1980年代後半から1990年代前半の内タグは、それ以前のものと比べて文字量が増え、7行になっています。6行目には工場番号が、7行目には製造年月が記載されるようになりました。

1995年以降は内タグのデザインがさらに変更され、製造情報がより明確に記載されるようになりました。例えば「324 10/02」という表記があれば、324工場で2002年10月に製造されたことを示しています。

これらの工場番号と年代情報を知ることで、rタグ付き製品の歴史的背景や価値をより深く理解することができるでしょう。特に希少な工場や年代の組み合わせは、コレクターにとって魅力的な要素となります。

リーバイスのヴィンテージ製品を見分けるポイントは複数ある

リーバイスのヴィンテージ製品、特にrタグ(サークルR/ブランクタブ)付きの希少なアイテムを見分けるには、複数のポイントを総合的にチェックする必要があります。以下に主な見分けポイントをまとめました。

1. タブの特徴

  • 赤タブの表記(LEVI’S, Levi’s, または®のみ)
  • ビッグE(1966年以前)かスモールe(1966年以降)か
  • 両面タブ(1953年以降)か片面タブ(1936~1952年)か
  • 均等V(1953~1966年)か不均等V(1966年以降)か
  • 刺繍(~1982年頃)かプリント(1982年以降)か

2. パッチの特徴

  • 素材(鹿革、革、紙、布など)
  • 表記内容(XX表記、Every Garment Guaranteed表記など)
  • 型番の記載方法(ダブルネーム、タイプ物など)
  • CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENTの有無と色(黒か赤か)

3. ボタン周囲の特徴

  • Vステッチの有無(1960年代までのモデルに見られる)
  • フロントボタンの種類(足長R、月桂樹ボタンなど)
  • ジッパーのメーカーとタイプ(GRIPPER, CONMAR, TALON, SCOVILLなど)

4. ステッチの特徴

  • バックポケット裏のステッチタイプ(シングルステッチ:~1977年頃、チェーンステッチ:1977年以降)
  • インシームのステッチ(シングルステッチかダブルステッチか)
  • アウトシームの特徴(脇割りか赤耳か)

5. リベットの特徴

  • 隠しリベットの有無(1937~66年)
  • リベット内側の素材(鉄の銅メッキ:~1963年頃、アルミ:1963年以降)

6. ベルトループの特徴

  • オフセットベルトループ(1950年代後半~1964年頃)の有無
  • ベルトループの太さと本数

7. 内タグの特徴

  • 内タグの有無(1974年以降に付くようになる)
  • 記載内容と行数
  • 製造年月と工場番号の表記方法

これらの特徴を総合的に確認することで、製品の年代や真贋、希少性をより正確に判断することができます。例えば、rタグが付いていても、他の特徴が年代と合致していなければ、タブが後付けされている可能性も考慮する必要があります。

特に古いヴィンテージ品の場合、タブが損傷して補修されていることもあるため、タブ付近のステッチが他の箇所と微妙に違っていないかなど、細部の確認が重要です。

また、状態のチェックも忘れてはいけません。リペアやダメージ、色落ちの具合なども価値に影響します。マニアやコレクターが「掘り出し物」と感じるのは、これらの細部まで含めて良好な状態のアイテムです。

まとめ:リーバイスのrタグはレアで価値ある特別なアイテム

リーバイスのrタグ(サークルR/ブランクタブ)は、一見するとLEVI’Sの文字が無いだけの小さな違いですが、デニム愛好家やコレクターにとっては大きな意味を持つ特別なディテールです。この記事でご紹介した内容を振り返ってみましょう。

記事のポイントをまとめます。

  1. リーバイスのrタグとは、通常の赤タブとは異なり「LEVI’S」の文字がなく、レジスターマーク(®)のみが表示されたタブのこと
  2. rタグは製造ミスや偽物ではなく、リーバイス社が意図的に製造しているものである
  3. タブそのものがリーバイスの商標登録であることを示すために、あえて社名を入れずに®マークのみを表示している
  4. 現代の製品では約10%の確率でrタグが出現するが、古い年代では出現率はさらに低かった
  5. 1960年代初頭から存在していたが、極めて希少であり、70年代に数%~5%程度、80年代以降は10%程度の割合になった
  6. 年代によってrタグのデザインや特徴に違いがあり、初期のものは®マークが大きいなどの特徴がある
  7. 特に古い年代のrタグ付き製品や人気モデルとの組み合わせは、高い価値を持つ場合がある
  8. オークションサイトやフリマアプリでは、rタグ付き製品が高値で取引されることもある
  9. リーバイスのタブには赤タブ以外にも、オレンジタブ、白タブ、黒タブなど様々な種類がある
  10. ヴィンテージ製品を見分けるには、タブだけでなくボタン裏刻印、パッチ、ステッチなど複数のポイントを総合的にチェックする必要がある
  11. ボタン裏刻印や工場番号からは製造場所や年代を推測でき、価値判断の材料になる
  12. 状態の良いrタグ付きヴィンテージ製品は、コレクターにとって「掘り出し物」となる特別な存在である

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13113316708
  2. https://magnetsco.exblog.jp/22071833/
  3. https://www.double-heart.jp/blog/staff_diary/6345/
  4. https://ameblo.jp/faith-and-trust/entry-10779254956.html
  5. https://jp.mercari.com/search?keyword=levis%20%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%ABR
  6. https://www.bizexlimited.com/224027055.phtml
  7. https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  8. https://jp.mercari.com/search?keyword=R%E3%81%AE%E3%81%BF%E3%82%BF%E3%83%96
  9. https://machi-design.jp/shopdetail/30832852
  10. https://auctions.yahoo.co.jp/closedsearch/closedsearch/501%20%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%ABr/0/