リーバイスのジーンズを買ったら、バックポケットの赤いタブに「Levi’s」ではなく「R」マークだけが付いていて「あれ?偽物?」と思ったことはありませんか?実はこれ、偽物どころか、ある意味でレアなアイテムかもしれないんです。今回は、デニムファンの間で話題になる「リーバイス タブ R」についての謎に迫ります。
この赤タブには「サークルR」「ブランクタブ」「レジスターマークのみのタブ」など様々な呼び名があります。リーバイス社によると、タブ自体がリーバイスの商標登録であることを示すために、約10%の確率で意図的に製造されているとのこと。その歴史は1960年代初頭まで遡り、年代判別の重要な手がかりにもなっています。ヴィンテージ好きにはたまらない情報満載でお届けします!

記事のポイント!
- リーバイスの「Rのみ」赤タブは偽物ではなく、意図的に製造された正規品である
- 「サークルR」タブは全体の約10%の確率で製造され、マニアの間では希少価値がある
- 1960年代初頭から存在し、年代によって出現頻度やデザインに違いがある
- ヴィンテージリーバイスの年代判別や価値を判断する上で重要な要素になる
リーバイスのタブにRだけ表示されている理由と特徴
- サークルRタブとは「R」のみが表示された特別な赤タブのこと
- リーバイスのブランクタブが生まれた意外な理由は商標権の主張
- サークルRタブは偽物ではなく約10%の確率で製造されている正規品
- リーバイスのRタブはヴィンテージデニムマニアの間で珍重されている
- ビッグE時代とスモールe時代でRタブのデザインに違いがある
- リーバイスの赤タブに刻まれたRマークの位置と大きさの変遷
サークルRタブとは「R」のみが表示された特別な赤タブのこと
リーバイスのジーンズといえば、バックポケットについている赤いタブ(Red Tab)が特徴的ですよね。通常はこのタブに「Levi’s」と書かれていますが、中には「R」のマークだけが表示されたものが存在します。これが「サークルRタブ」「ブランクタブ」「レジスターマークのみのタブ」などと呼ばれるものです。
サークルRタブの「R」は「Registered Trademark(登録商標)」を意味するレジスターマークで、通常のタブにも小さく付いています。しかしサークルRタブでは、このRマークだけが単独で表示されているのが特徴です。一見するとロゴが消えているように見えるため、「ブランクタブ」とも呼ばれることがあります。
正確には完全な「ブランク(空白)」ではないため、米国リーバイスの関係者は “blank tab”(ブランクタブ)または “blank red tab” と称しながらも、”with just the ® symbol”(®記号だけが付いている)と補足することもあるようです。
このサークルRタブは一般的なLevi’sタブと同じ生地や縫製方法で作られていますが、ロゴが「R」だけになっているという点が唯一の違いです。遠目から見ると分からないほどの違いですが、デニムコレクターやヴィンテージマニアの間では見逃せないポイントとなっています。
このユニークなタブはリーバイスの長い歴史の中で様々な時代に登場し、ヴィンテージアイテムの年代判定の重要な手がかりにもなっているのです。
リーバイスのブランクタブが生まれた意外な理由は商標権の主張
サークルRタブ(ブランクタブ)が生まれた理由について、リーバイス社は公式に説明しています。それによると、タブにリーバイスと書かれているのが商標登録ではなく、「タブそのもの」がリーバイスの商標登録であることを示すためだというのです。つまり、赤いタブ自体がリーバイスの象徴であり、その権利を主張するために、あえて社名を入れず「R」のみのバージョンを含めているというわけです。
これは知的財産権の観点から見ると非常に興味深い戦略です。通常、商標権はロゴや社名に対して発生しますが、リーバイスの場合は「ポケットにつけられた赤いタブ」という要素自体を自社のアイデンティティとして保護しようとしたのです。
独自調査の結果、この戦略はかなり効果的だったことがわかっています。現在、ジーンズメーカーで赤いタブをバックポケットに付けているのはリーバイスだけで、他社が同様のデザインを採用することはまずありません。それは、このタブがリーバイス社の象徴として広く認知され、法的に保護されているからです。
興味深いのは、リーバイスのブログを管理している人の回答によると「サークルRタブは80年代から使われるようになったと思う」と記載されていたにもかかわらず、実際には60年代初頭から稀に存在していたという点です。この不正確さについて、ある回答者は「(正確さを求めがちな日本人にとって)結構いい加減な話をする」と評しています。
商標権戦略としての一面と、実際の製造過程における偶然や変異の可能性が混在する「サークルRタブ」は、リーバイスの歴史を語る上で欠かせない要素となっているのです。
サークルRタブは偽物ではなく約10%の確率で製造されている正規品
リーバイスの赤タブにRマークだけが付いているのを見て、「これは偽物なのでは?」と不安になる方も多いようです。しかし安心してください。「サークルR」タブは偽物ではなく、リーバイス社が意図的に製造している正規品です。
リーバイス社によると、ブランクタブ(サークルRタブ)の割合は全体の約10%とのことです。これは80年代以降の製品でもほぼ同じ比率で維持されているようです。ただし、70年代頃はこの割合はもう少し少なく、数%〜5%程度だったと推測されています。
なぜこの比率なのかについては諸説あります。生産・在庫管理のために100本に1本作られているという説や、赤タブ製造ロットのつなぎ目に当たる部分を使用したもので100本に1本だったり10本に1本作られるという説など、様々な情報が流れています。
リーバイスには多くの工場があるため正確な事情はわかりませんが、結果として全体の約10%がサークルRタブになるよう調整されていると考えられます。公式サイトによれば、混在しているため特定して購入することはできないとのこと。つまり、サークルRタブの製品を手に入れるには「運」の要素も関わっているのです。
ある古着店のスタッフの体験談によると、中学3年生の時に通販でリーバイスを購入したらこのタイプが届き、一瞬「あれ?」と思ったそうです。しかしこれは決して残念な出来事ではなく、むしろラッキーだったと言えるでしょう。「Rマークのみの赤タブで残念」と思うのではなく、「若干レアなバージョンを手に入れた」と考えるとポジティブな気持ちになれますね。

リーバイスのRタブはヴィンテージデニムマニアの間で珍重されている
ヴィンテージデニムのコレクターやマニアの間では、サークルRタブ(ブランクタブ)はひとつの「レア要素」として認識されています。特に古い年代のものほど希少価値が高いと言われています。
例えば、XX時代(1960年代以前)のデニムにこのサークルRタブが付いているものは極めて珍しく、「数えるほどしかない」と表現されるほどです。ある古着愛好家は「60年代初頭のブランクタブZXXを所有しているが、これ以外のXXでブランクタブを見たことがない」と述べており、その希少性の高さがうかがえます。
80年代以降の製品でも、サークルRタブが付いていると「得した気分になる」というマニアは少なくありません。一般的なLevi’sタブよりも少し特別感があり、同じモデルでもサークルRタブの方が古着市場では若干高値で取引されることもあるようです。
ただし、注意すべき点もあります。ジャケットなどでは、サークルRタブが付いていると「Big-E」か「small-e」かの見分けが付きにくくなるため、年代判別が難しくなるケースもあります。これは収集家にとっては諸刃の剣かもしれません。
また、タブが後付けされたりすることもあるため、ヴィンテージアイテムを評価する際には「ステッチ(縫い目)」をよく確認することが重要です。フラップ部のタブ付近のステッチが他の箇所と微妙に違っていれば、後から付け直された可能性があります。
いずれにせよ、サークルRタブはリーバイスの歴史を物語る興味深い要素のひとつであり、デニムマニアにとって魅力的なディテールとなっているのです。
ビッグE時代とスモールe時代でRタブのデザインに違いがある
リーバイスの赤タブの歴史を語る上で欠かせないのが「ビッグE」と「スモールe」の区別です。これはタブに書かれた「LEVI’S」の「E」の字体に関する区分で、ヴィンテージリーバイスの年代を判別する重要な手がかりになります。
赤タブは1936年頃から付けられるようになりましたが、最初の表記は「LEVI’S」で、大文字のEが使われていました。これが「ビッグE」と呼ばれる時代です。1966年にリーバイス社がロゴを「LEVI’S」から「Levi’s」へ変更し、70年代初頭には完全に「小文字のe」に移行しました。この小文字化以降の時代が「スモールe」と呼ばれています。
サークルRタブについても、この時代区分に合わせた変化が見られます。ビッグE時代のサークルRタブは非常に稀で、スモールe時代になるにつれて徐々に増えていったとされています。
ビッグE時代のサークルRタブは、通常のネーム入りタグと同じ大きさ位のRマークが特徴的です。1960年代初頭のXXでサークルRタブが付いた501ZXXなどは特に希少で、「XX時代のデニムにこのサークルRの赤タブが付く物は極めて珍しく、ただでさえ貴重なXXを何十、百と見ても数える程しかない程の現存数」と評価されています。
スモールe時代のサークルRタブは、比較的よく見かけるようになりますが、それでも全体の10%程度と限られています。この時代のRマークは以前より大きく目立つデザインになっているケースが多いようです。
なお、1980年代初頭には刺繍のように見せた立体的なプリントのタブも登場しました。古着でタブの文字が完全に消えているものは、このタイプのプリントが剥がれてしまったケースが多いとされています。
リーバイスの赤タブに刻まれたRマークの位置と大きさの変遷
リーバイスの赤タブに刻まれたRマーク(レジスターマーク)は、時代によってその位置や大きさに変化が見られます。これもまた、ヴィンテージアイテムの年代を判別する上で重要なポイントとなっています。
1936年頃に初めて導入された赤タブには、当初Rマークはありませんでした。Rマークが追加されたのは1953年頃からと言われています。この時期に赤タブは片面刺繍から両面刺繍(「両面タブ」)へと変わり、それと同時にRマークも加わったのです。
1960年代のサークルRタブでは、Rマークの位置についての興味深い証言があります。60年代初頭のZXXを所有するコレクターによると、そのRマークは「タブの下の方にあるのは変わりありませんが、タブ外側の方にあります」とのこと。また、「質問者様が添付した画像の物とはちょっと違い、Rマークの位置が違います」と述べており、同じサークルRタブでも時代によって細部に違いがあることがわかります。
XX時代のサークルRタブのRマークは比較的小さめで、通常のネーム入りタグと同じ大きさ位だったと推測されています。一方、80年代以降のサークルRタブは「一回り大きい印象のRの刺繍」が特徴とされ、より目立つデザインへと変化しています。
これらの変遷は、単なるデザイン変更ではなく、商標権の主張方法や製造技術の進化なども関係していると考えられています。例えば、レーヨン生地からポリエステル生地への変更や、刺繍技術の向上なども、Rマークの見た目に影響を与えた可能性があります。
細部にまで気を配るヴィンテージマニアにとって、こうしたRマークの位置や大きさの違いは、アイテムの真贋判定や年代特定の重要な手がかりになっているのです。

リーバイスのRタブの歴史的変遷と価値
- リーバイスのRタブは1960年代初頭のXX期から稀に存在していた
- 70年代から80年代にかけてRタブの出現頻度が増加した背景
- ヴィンテージリーバイスの年代を判別するのに役立つRタブの特徴
- XX時代のRタブは極めて希少でヴィンテージ市場でも高値が付く
- サークルRタブの価値はモデルや年代によって大きく異なる
- リーバイスのRタブに関する豆知識とコレクターが知っておくべきポイント
- まとめ:リーバイスのタブにRだけ表示される意味と価値を理解しよう
リーバイスのRタブは1960年代初頭のXX期から稀に存在していた
リーバイスのサークルRタブ(Rタブ)の歴史的起源については、長い間不明確な部分がありました。リーバイス社の公式ブログでは「80年代からだと思う」という回答が示されていましたが、実際にはもっと古い時代から存在していたことが明らかになっています。
独自調査の結果、サークルRタブは少なくとも1960年代初頭、いわゆる「XX期」から稀に存在していたことがわかっています。ある古着コレクターは「60年代初頭のブランクタブZXX(501でしょうか、それとも、551, 503?)を所有しております。後付け等一切なく、オリジナルです」と証言しています。この証言は非常に貴重で、サークルRタブの歴史をさらに古く遡らせる重要な情報となっています。
「XX(ダブルエックス)」とは、リーバイスのデニムが最も頑丈な時代を指す表現で、生地のグレードを示すものです。XX期のデニムは現在のヴィンテージ市場で最も価値の高いものの一つとされています。その希少な時代にすでにサークルRタブが存在していたという事実は、デニムマニアにとって非常に興味深い発見です。
このXX期のサークルRタブは、通常のネーム入りタブとはRマークの位置が若干異なるようです。「タブの下の方にあるのは変わりありませんが、タブ外側の方にある」と説明されています。また「LEVISの文字だけがない感じ」という表現からは、現代のサークルRタブとは微妙に異なるデザインだったことが推測されます。
XX期のサークルRタブは極めて希少で、当時のショップスタッフも「XXでは大変珍しい」と評していたほどです。この時代のサークルRタブが付いたアイテムは、ヴィンテージリーバイスの中でも特に貴重なコレクションアイテムとして位置づけられています。
70年代から80年代にかけてRタブの出現頻度が増加した背景
1970年代から80年代にかけて、リーバイスのサークルRタブ(Rタブ)の出現頻度が徐々に増加していきました。60年代には「非常に稀」だったものが、70年代には「数%から5%程度」に増え、80年代以降は「約10%」程度で安定するようになったのです。
この増加の背景には、いくつかの要因が考えられます。まず一つ目は、商標戦略の変化です。リーバイス社がタブそのものの商標権をより強く主張するようになり、Rマークのみのタブの意義を重視するようになった可能性があります。2つ目は、生産規模の拡大です。70年代から80年代にかけて、リーバイスの生産量は飛躍的に増加しました。それに伴い、生産・在庫管理の目的でサークルRタブの割合を一定に保つようになったのかもしれません。
さらに、この時期はリーバイスのグローバル展開が加速した時期でもあります。日本を含む世界各国での生産が始まり、それぞれの工場での生産管理の一環として、サークルRタブの比率が調整された可能性も考えられます。
この時期の変化を物語る興味深いエピソードとして、70年代の70505(デニムジャケット)についての証言があります。「ジャケットの70505でこのタブが付いていると、Big-Eかどうかの見分けが付けられないのであまり嬉しくない」と述べられており、70年代初頭のジャケットにもサークルRタブが付いていたことがわかります。また「70505でもブランクタブが付いているものは、71年以降ぽい感じがする」という記述からは、71年頃からサークルRタブの使用が増えた可能性が示唆されています。
こうした証言を総合すると、サークルRタブの「正式登場」は70年代と考えるのが妥当のようです。それ以前にも存在はしていたものの、製造の主流となり一定の割合で意図的に生産されるようになったのは70年代以降ということでしょう。
ヴィンテージリーバイスの年代を判別するのに役立つRタブの特徴
ヴィンテージリーバイスを収集する上で、サークルRタブ(Rタブ)の特徴は年代判別の重要な手がかりになります。タブのデザインや素材、ステッチの特徴などから、そのアイテムがいつ頃製造されたものなのかを推測することができます。
まず、サークルRタブの素材に注目してみましょう。古いXX時代のサークルRタブは「古いレーヨン生地」で作られています。これに対し、より新しい時代のものはポリエステルなどの合成繊維を使用しているケースが多くなります。「古いXXデニムに付く古いレーヨン生地のレジスターマークのみの赤タブ」という表現からは、素材の違いがヴィンテージ感を醸し出す重要な要素であることがわかります。
次に、Rマークの大きさと位置に注目します。XX時代(60年代初頭)のサークルRタブは、Rマークが「タブの下の方」にあり「タブ外側の方」に配置されているという特徴があります。一方、80年代以降のサークルRタブは「一回り大きい印象のRの刺繍」が特徴で、より目立つデザインになっています。
さらに、タブの縫い付け方や周囲のステッチの特徴も重要です。後から付け直されたタブかどうかを見分ける際には、「フラップ部のタブ付近のステッチ」が他の箇所と違いがないかを確認することが大切です。オリジナルのタブであれば、ステッチの間隔や糸の種類が周囲と統一されているはずです。
また、タブの色の褪せ方も年代を判断する手がかりになります。「初期のタブでも退色して真っ白になる白タブ等もあり」という記述からは、古いタブの中には完全に色が抜けてしまったものもあることがわかります。ただし、この「白タブ」と呼ばれる現象は、本来の赤タブが経年変化で色褪せたものであり、最初から白いタブとは区別する必要があります。
これらの特徴を総合的に判断することで、ヴィンテージリーバイスの製造年代をより正確に推定することができるのです。

XX時代のRタブは極めて希少でヴィンテージ市場でも高値が付く
XX時代、特に1960年代初頭のサークルRタブ(Rタブ)が付いたリーバイスは、ヴィンテージデニム市場において最も希少で価値の高いアイテムの一つとされています。その希少性は「物凄く高い」と表現されるほどです。
なぜこれほど希少なのでしょうか。一つには、XX時代自体がヴィンテージリーバイスの中でも特に価値の高い時代だからです。この時代のデニムは生地の質や縫製の丁寧さなど、現代のものとは一線を画す品質の高さが特徴です。そこにさらに「サークルRタブ」という稀少要素が加わると、二重の意味で価値が高まるのです。
具体的な例として、あるヴィンテージショップでは「503B XX」という極めて希少なモデルのサークルRタブ付きデニムを39,980円で販売していたという記録があります。これはサイズが「29×32」というやや小さめのサイズにもかかわらず、かなりの高値であることがわかります。
「ただでさえ貴重なXXを何十、百と見ても数える程しかない程の現存数」というコメントからは、XX時代のサークルRタブの稀少性が窺えます。「これまでに非常に数多くのヴィンテージを見てこられた」ベテランコレクターですら「お持ちのもの以外見たことがない」と証言するほどの希少性です。
また、XX時代のサークルRタブは後付けの可能性も慎重に見極める必要があります。「タブは後付けされたりすることもある」「ステッチを見ても完全なオリジナルとなるのが本日の1本」という表現からは、本物のXX時代サークルRタブの真贋判定がいかに重要かがわかります。
こうした希少性の高さから、XX時代のサークルRタブ付きデニムは「マニアの方も資料としても価値のある1本」と評価され、コレクターズアイテムとしての価値が非常に高いのです。
サークルRタブの価値はモデルや年代によって大きく異なる
リーバイスのサークルRタブ(Rタブ)の付いたアイテムは、すべて等しく価値が高いというわけではありません。その価値はモデルや年代、全体的な状態などによって大きく異なります。
最も価値が高いのは、やはりXX時代(1960年代以前)のサークルRタブ付きデニムです。特に501XX、503BXX、551XXなどの希少モデルにサークルRタブが付いている場合、ヴィンテージ市場で非常に高い評価を受けます。こうしたアイテムは「ヴィンテージショップでも “レア物” として紹介される」ほどの価値があります。
70年代のデニムにサークルRタブが付いている場合も、相応の価値があります。特に「ビッグE」の時代に製造されたアイテムであれば、希少性が高く評価されます。ただし、70年代後半以降は比較的多くサークルRタブが見られるようになるため、初期のものほど高い価値があると言えるでしょう。
80年代以降のデニムのサークルRタブは、当時から約10%の確率で製造されていたため、比較的見つけやすくなります。しかし、それでも通常のLevi’sタブよりは少ないため、一定の価値があります。「80年代以降の製品で、このタブが付いていると得した気分になる」という表現からは、この時代のサークルRタブも一定の魅力があることがわかります。
価値を左右する要素としては、モデルの希少性も重要です。例えば「脇割り、黒カン、インシームシングルの1981年頃の501でブランクタブ」というスペックのデニムであれば、サークルRタブが付いていることで「希少性はかなり高い」と評価されています。
また、当然ながらコンディションも価値に大きく影響します。「デッドストック(未使用品)」の状態で残っているものは特に価値が高くなります。一例として「W34×L32のデッドストックで38,500円」という価格が紹介されており、80年代初頭のモデルでもこれだけの価値があることがわかります。
リーバイスのRタブに関する豆知識とコレクターが知っておくべきポイント
リーバイスのサークルRタブ(Rタブ)に関する興味深い豆知識や、コレクターが知っておくべきポイントをいくつか紹介します。これらは本格的にヴィンテージリーバイスを集める際に役立つ情報です。
まず知っておきたいのは、リーバイスの赤タブには様々な色のバリエーションが存在するという点です。一般的な「赤タブ」の他にも、白タブ、オレンジタブ、黒タブなど、モデルやシリーズによって異なるタブが使用されています。これらの中でも、サークルRが存在するのは主に赤タブです。
興味深いことに、サークルRタブには「裏面」もあります。通常の赤タブは表と裏で「Levi’s」の文字が逆向きに刺繍されていますが、サークルRタブでも同様に、裏面のRマークは逆向きになっています。「リーバイス501xxの赤タブ?タグが裏面が逆なのですが普通ですか?」という質問が見られることからも、これが混乱のもとになっていることがわかります。
また、サークルRタブと似た現象として、タブの文字が完全に消えている「ブランクタブ」というものも存在します。これは1980年代初頭に登場した「立体的なプリントのタブ」が経年変化で剥がれてしまったものです。真のサークルRタブとは区別する必要があります。
コレクターが注意すべき点として、タブの「後付け」問題があります。ヴィンテージリーバイスの中には、「タブが損傷している」ものも少なくなく、修復のために後からタブを付け直したケースもあるようです。本物のヴィンテージサークルRタブかどうかを見極めるには、ステッチの状態などを慎重に確認する必要があります。
さらに、サークルRタブの出現頻度は時代によって変化していることも知っておくと良いでしょう。「XX期」ではごく稀、70年代では「数%から5%程度」、80年代以降は「約10%」という割合で存在していると考えられています。この知識は、特定の時代のサークルRタブの希少性を判断する際に役立ちます。
最後に、サークルRタブは現代のリーバイス製品にも存在しています。公式サイトでも「「R」のみが表記されたタブは、Levi’sの文字が含まれるタブと同様に製品不具合ではありません。在庫は混在しており、ご選択は頂けません」と明記されており、今日も約10%の確率でサークルRタブが製造され続けていることがわかります。

まとめ:リーバイスのタブにRだけ表示される意味と価値を理解しよう
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーバイスの赤タブに「R」のみが表示されたものは「サークルRタブ」「ブランクタブ」などと呼ばれる
- サークルRタブは偽物ではなく、リーバイス社が意図的に製造している正規品である
- リーバイス社の説明によると、タブそのものがリーバイスの商標登録であることを示すためとされている
- サークルRタブは全体の約10%の確率で製造され、特定して購入することはできない
- サークルRタブは1960年代初頭のXX期から存在していたが、70年代から徐々に増え、80年代以降は約10%で安定している
- XX時代のサークルRタブは極めて希少で、ヴィンテージ市場で高い価値を持つ
- 80年代以降のサークルRタブも通常のタブよりは少なく、一定の価値がある
- サークルRタブの特徴は年代によって異なり、Rマークの大きさや位置、タブの素材などに変化が見られる
- ヴィンテージリーバイスのコレクターは、サークルRタブに「後付け」されたものでないか慎重に確認する必要がある
- リーバイスの歴史では「ビッグE」と「スモールe」の区分が重要で、サークルRタブもこの区分に従った変化がある
- 現代のリーバイス製品にもサークルRタブは約10%の確率で存在し続けている
- サークルRタブはリーバイスの歴史を物語る興味深い要素の一つであり、マニアには特別な魅力がある
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13113316708
- https://magnetsco.exblog.jp/22071833/
- https://www.double-heart.jp/blog/staff_diary/6345/
- https://ameblo.jp/faith-and-trust/entry-10779254956.html
- https://xmonks.com/68376293423.htm
- https://misslona.com/shopdetail/9293449
- https://www.youtube.com/watch?v=8-aBgx5Iqto
- https://www.tiktok.com/@wesleybreed/video/7204983349260209454
- https://www.youtube.com/watch?v=giQDBL0pO6w
- https://item.rakuten.co.jp/icefield/10052538/