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リーバイス オレンジタブの年代見分け方が一瞬でわかる🔥 マニアも驚くディテール判別術

リーバイス オレンジタブの年代見分け方が一瞬でわかる🔥 マニアも驚くディテール判別術
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こんにちは!古着好きの間で高い人気を誇る「リーバイス オレンジタブ」。そのヴィンテージ感あふれる魅力に惹かれつつも、「実際どの年代のものなのか」「どうやって見分ければいいのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

リーバイスのオレンジタブは、1960年代後半から登場し、90年代まで生産されていた廉価版ラインです。今回は、古着屋で見かけたオレンジタブのジーンズが何年代のものなのか、ボタン裏の刻印や内タグ、パッチなど様々な角度から年代を判別する方法をご紹介します。これでもうリーバイスマニアに一歩近づけること間違いなしです!

記事のポイント!

  1. リーバイスのオレンジタブがどのようなものか、その歴史と特徴
  2. オレンジタブの年代を見分けるための具体的な方法(ボタン裏・内タグ・パッチなど)
  3. オレンジタブの主要モデル(517、646など)の特徴と魅力
  4. オレンジタブと赤タブの違いやオレンジタブが持つ価値

リーバイス オレンジタブの歴史と年代見分け方の基本知識

  1. リーバイス オレンジタブとは1960年代後半に誕生した廉価版ライン
  2. オレンジタブが人気の理由は独特の雰囲気と色落ち
  3. リーバイス オレンジタブの年代によるデザイン変化の特徴
  4. オレンジタブの主要モデル517と646の特徴と魅力
  5. リーバイス オレンジタブと赤タブの違いはディテールの簡略化
  6. リーバイス オレンジタブの製造年代は約30年間の長期に渡る

リーバイス オレンジタブとは1960年代後半に誕生した廉価版ライン

リーバイスのオレンジタブは、1960年代後半に登場したリーバイスの廉価ラインです。当時、他のブランドのデニムがリーバイスより安く販売されていたため、その対策として打ち出されたモデルでした。

オレンジタブという名前の由来は、バックポケットに付けられているタブ(小さな布タグ)の色がオレンジ色であることから来ています。通常のリーバイスには「赤タブ」が付いていますが、このオレンジタブラインは価格を抑えるために生産工程を簡略化したものでした。

具体的には、2本針のミシンで一気に仕上げるなど、製造工程を少なくすることでコストダウンを図っています。しかし、この簡略化された作りが独特の風合いを生み出し、現在では古着市場で高い人気を誇るようになりました。

オレンジタブは主に1960年代後半から1990年代まで製造されていました。そのため、オレンジタブを見つけた場合、それだけでもある程度の年代を絞り込むことができます。

また、オレンジタブには「LEVI’S」のロゴが織り込まれていますが、年代によって「E」の表記が変わるため、これも年代判別の重要な手がかりとなります。

オレンジタブが人気の理由は独特の雰囲気と色落ち

オレンジタブが現在の古着市場で人気を集める理由は、いくつかあります。まず何よりも、その独特の雰囲気と美しい色落ちが魅力です。

オレンジタブのデニムは、赤タブの通常ラインと比べると価格を抑えるために簡略化された製法で作られていますが、実はこの「簡素化」が独特の魅力を生み出しています。例えば、生地や染料が異なるため、経年変化で生まれる色落ちの風合いが赤タブとは異なり、多くのデニムマニアを魅了しています。

特に70年代のオレンジタブは、使われていた生地の特性や染料の違いから、現在では入手困難な美しい色落ちを見せることで知られています。タテ落ちと呼ばれる縦方向に筋が入る独特の色落ちが特徴で、これがヴィンテージ感を一層引き立てています。

また、オレンジタブはフレアパンツやベルボトムなど、当時の流行を反映したモデルが多く、ファッション史的な価値も高いと言えます。1969年〜1970年代はフラワームーブメント真っただ中だったこともあり(ウッドストック開催年!)、ヒッピーカルチャーの象徴とも言えるアイテムなのです。

さらに、オレンジタブは通常の赤タブに比べて生産数が少なく、特にビッグE時代(1971年以前)のものは生産期間がわずか2年程度と短かったため、希少価値が高まっています。

現在では、本国アメリカでもオレンジタブの数は激減し、枯渇状態になっているとも言われています。そのため、状態の良いオリジナルのオレンジタブを見つけることができれば、コレクターにとっては宝物と言えるでしょう。

リーバイス オレンジタブの年代によるデザイン変化の特徴

リーバイスのオレンジタブは、生産されていた約30年の間にいくつかのデザイン変化がありました。これらの変化を知ることで、より正確に年代を特定することができます。

まず、1960年代後半から1970年代初頭のオレンジタブは「ビッグE」と呼ばれるものが主流でした。「LEVI’S」の「E」が大文字になっているのが特徴です。リーバイスは1971年12月に商標を「LEVI’S」から「Levi’s」に変更しているため、ビッグEのオレンジタブは1971年末までの約2年間しか製造されていません。このため、ビッグEのオレンジタブは非常に希少で、古着市場でも高値で取引されています。

1971年末以降は「スモールe」と呼ばれる小文字の「e」を使ったデザインに変更されました。「Levi’s」の「V」のデザインも、初期のものは左右対称でしたが、1966年頃からは右側のみ細くなるデザインに変化しています。

また、タブそのものの縫い付け方も年代によって変化しています。初期のものはシングルステッチで縫い付けられていましたが、後のモデルではダブルステッチになっていることが多いです。

オレンジタブのデニム生地も年代によって変化しています。1980年代中頃までは「赤耳」と呼ばれるセルビッジデニムが使用されていることもありましたが、それ以降は幅広のデニム生地を使用するようになり、端部がほつれ止めされた仕様に変わりました。

さらに、バックポケットのステッチにも変化が見られます。1970年代後半までは内側の縫い目がシングルステッチでしたが、それ以降はチェーンステッチが採用されるようになりました。これは伸縮性があり、デニム特有の「アタリ」が出やすいという特性があります。

これらのデザイン変化を総合的に見ることで、オレンジタブの製造年代をより正確に判断することができるのです。

リーバイス オレンジタブの年代によるデザイン変化の特徴

オレンジタブの主要モデル517と646の特徴と魅力

オレンジタブのラインナップには様々なモデルがありますが、特に人気が高いのが「517」と「646」です。それぞれの特徴と魅力を見ていきましょう。

「517」は、ブーツカットと呼ばれる、腰から膝までは細身で膝下から裾にかけて緩やかに広がるシルエットが特徴です。この形状はブーツを履いたときに裾がスッキリと収まるように設計されており、カウボーイなどが作業をしやすいように考案されました。517はオレンジタブの中でも比較的カジュアルに着こなしやすいモデルとして人気があります。

一方、「646」は1969年に発売が開始されたモデルで、より強いベルボトム(フレア)シルエットが特徴です。裾に向かって釣鐘状に広がっており、501などと比べると腰回りはゆったりしながらも太もも周りはタイトめという独特のシルエットを持っています。また、バックポケットの形も501と比べるとやや縦長になっており、バックスタイルもスッキリとした印象を受けます。

646のビッグEバージョン(1969〜1971年12月製)は生産期間がわずか2年余りと非常に短く、希少価値が高いモデルとなっています。現在では本国アメリカでもその数は激減し、枯渇状態にあると言われています。

これらのモデルを選ぶポイントとしては、普段履いているウエストサイズから2インチ程度アップで選ぶと、エンジニアブーツなどと合わせて男らしいスタイルに仕上がると言われています。フェミニンなイメージを持たれがちなベルボトムですが、適切なサイズ選びでよりカッコよく着こなすことができます。

また、ジッパーに「TALON 42」が使用されているものを選ぶと、70年代特有の美しい色落ちを楽しめるものが多いとされています。

どちらのモデルも、現在のファッションに取り入れることで独自のスタイルを作り出せる魅力的なアイテムと言えるでしょう。

リーバイス オレンジタブと赤タブの違いはディテールの簡略化

リーバイスのオレンジタブと赤タブの最も明白な違いは、バックポケットに付いているタブの色です。しかし、色の違い以外にも製造方法やディテールにも重要な違いがあります。

オレンジタブは、リーバイスが価格を下げるために開発した廉価版ラインです。他のブランドのデニムがリーバイスより安かったため、その対策として打ち出されました。コストダウンのために製造工程が簡略化されており、具体的には以下のような違いがあります:

  1. 縫製:赤タブが丁寧な一針一針の縫製であるのに対し、オレンジタブは2本針のミシンで一気に仕上げる方法を採用しています。
  2. ポケットのリベットやステッチ:オレンジタブではポケットのリベット(補強用の金属部品)の数が少なかったり、ステッチが簡略化されていることがあります。
  3. 生地の始末:端部の処理など、細部の仕上げが赤タブほど丁寧ではない場合があります。
  4. 生地の質:使用されている生地も赤タブとは異なる場合が多く、これが独特の色落ちを生み出す要因となっています。

しかし、興味深いことに、本来は価格を下げるために作られたオレンジタブですが、現在の古着市場では逆転現象が起きています。オレンジタブの方が色落ちが美しいと評価され、状態の良いものは赤タブよりも高価格で取引されることもあるのです。

特に70年代のオレンジタブは、その独特の色落ちや風合いから高い評価を受けています。また、オレンジタブには当時流行したベルボトムやブーツカットなどのモデルが多く、これらのシルエットを求めるコレクターにとっては貴重なアイテムとなっています。

つまり、本来は「コストダウン」のための簡略化でしたが、それが結果的に独自の魅力を生み出し、現在では特別な存在として認識されているのです。このような価値の逆転現象は、古着市場ならではの面白い現象と言えるでしょう。

リーバイス オレンジタブの製造年代は約30年間の長期に渡る

リーバイスのオレンジタブは、1960年代後半から1990年代まで、約30年間という長期にわたって製造されてきました。この長い歴史の中で、様々な変化を遂げてきたことを理解することが、年代判別の基本となります。

オレンジタブが最初に登場したのは1960年代後半で、ベルボトムやブーツカットなどの新しいシルエットのジーンズに使用されました。この時期は、従来の作業着としてのデニムから、ファッションアイテムとしてのデニムへと移り変わっていく過渡期でした。

特に注目すべきは1969年から1971年12月までの期間に製造された「ビッグE」のオレンジタブです。これは「LEVI’S」のロゴの「E」が大文字になっているもので、生産期間がわずか2年余りと短いため、非常に希少価値が高いとされています。

1971年12月以降は、リーバイスが商標を「LEVI’S」から「Levi’s」に変更したため、「スモールe」と呼ばれる小文字のeを使ったオレンジタブが主流になります。このスモールeのオレンジタブは1990年代まで生産が続きました。

1980年代に入ると、製造方法や使用される素材にも変化が見られるようになります。例えば、1980年代中頃までは「赤耳」と呼ばれるセルビッジデニムが使用されることもありましたが、それ以降は幅広のデニム生地を使用するようになり、端部がほつれ止めされた仕様に変わりました。

また、1980年代〜1990年代にかけては内タグのデザインも変化しており、これも年代判別の重要な手がかりとなります。

オレンジタブの製造が終了した正確な年代は明確ではありませんが、およそ1990年代後半と考えられています。現在、本国アメリカでも古いオレンジタブの数は激減しており、状態の良い個体はコレクターにとって貴重なアイテムになっています。

このように、オレンジタブは約30年間という長い期間にわたって製造されてきたため、それぞれの時代の特徴を知ることで、より正確な年代判別が可能になります。

リーバイス オレンジタブの細部から見る年代見分け方と特徴

  1. リーバイス オレンジタブの年代見分け方①:ボタン裏刻印で工場と年代を特定
  2. リーバイス オレンジタブの年代見分け方②:内タグで製造年月を確認
  3. リーバイス オレンジタブの年代見分け方③:パッチのデザインと表記を確認
  4. リーバイス オレンジタブの年代見分け方④:タブのLEVI’SロゴのEの大きさ
  5. リーバイス オレンジタブの年代見分け方⑤:ジッパーで判別する方法
  6. リーバイス オレンジタブの年代見分け方⑥:バックポケットと裾のステッチで判別
  7. まとめ:リーバイス オレンジタブ 年代見分け方の重要ポイント

リーバイス オレンジタブの年代見分け方①:ボタン裏刻印で工場と年代を特定

リーバイスの年代を判別する上で最も重要な手がかりの一つが、トップボタン(一番上のボタン)の裏側に刻印されている数字です。この刻印は生産工場を識別するための番号であり、これを知ることで製造された時期や場所を特定することができます。

まず確認すべきは、ボタン裏の刻印が何桁の数字かということです。おおまかな目安として:

  • 1桁や2桁の数字:1960年代〜1980年代のもの
  • 3桁の数字:1980年代〜2003年(米国工場閉鎖)までのもの

例えば、「16」という刻印があれば1950年代初期〜1970年代中期頃までの工場製、「524」であれば1980年代〜2000年代初期のエルパソ工場(旧6工場)製であることがわかります。

特に人気が高い刻印としては:

  • 「16」:品質が良いとされるVenezuela工場のもの
  • 「6」または「524」:エルパソ工場製のもの(通称「エルパソ」)
  • 「555」:バレンシア工場製のもの(米国最後の工場の一つ)

年代別に主な刻印番号をまとめると:

【1960〜70年代】 「A」「D」「E」「F」「J」「K」「L」「O」「S」「W」「2」「4」「5」「6」「8」「16」など

【80〜90年代】 「501」「502」「511」「512」「513」「514」「515」「517」「520」「521」「522」「523」「524」「525」「527」「529」「532」「536」「544」「552」「553」「555」「575」など

ただし、ボタン裏の刻印は摩耗や錆びで読み取りづらいこともあるため、他の判別方法と合わせて総合的に判断することが重要です。また、偽物の中にも内タグの工場番号と同じ番号をボタン裏に刻印したものがあるため、刻印だけで判断するのは危険です。

ボタン裏の刻印を確認した後は、次に内タグやパッチなど他の要素も見ていくことで、より正確な年代判別が可能になります。

リーバイス オレンジタブの年代見分け方②:内タグで製造年月を確認

リーバイスの年代を最も正確に判別できるのが、内股部分に付いている「内タグ」です。このタグには製造年月が記載されており、1974年以降のリーバイスには必ず付いています(それ以前のモデルには内タグはありません)。

内タグの見方は年代によって異なりますので、それぞれの時期ごとに解説します:

【1974年〜1985年頃】 この時期の内タグは、横長の長方形で、インクで情報が印字されています。まずボタン裏の工場番号を確認し、内タグ上でその番号を探します。その周辺にある2つの数字が、製造月と製造年を示しています。

例えば、ボタン裏が「8」の場合、内タグ上で「8」を探し、その近くに「6 77」という数字があれば、これは「1977年6月製」と判断できます。ただし、年が下一桁のみ(例:「3」が1973年、1983年、1993年のいずれか)の場合は、タグのデザインや他の特徴から判断する必要があります。

【1985年〜1988年頃】 この時期の内タグでは、右下の連続した数字が製造年月を示しています。例えば「115」という数字があれば、これは「1985年11月製」と判断できます。数字の並びは「製造月/製造年の下一桁」となっています。

【1988年〜1994年頃】 この時期になると内タグのデザインが変わり、製造年月と工場番号が明確に分かれて表記されるようになります。例えば、「653」という工場番号の横に「6 93」という数字があれば、これは「1993年6月製」と判断できます。

【1993年〜】 1993年以降は刺繍タイプの内タグが登場し、より見やすく変更されましたが、製造年月の表記方法は基本的に同じです。例えば、「553」という工場番号の横に「9 98」という数字があれば、「1998年9月製」と判断できます。

内タグが破損していたり、文字が消えかかっていたりする場合は、他の要素(ボタン裏刻印、パッチのデザイン、ステッチなど)と合わせて総合的に判断することが必要です。

また、1974年以前のモデルには内タグがないため、その場合はボタン裏刻印やパッチのデザイン、タブの「E」の表記などから年代を判別する必要があります。

内タグの情報は非常に正確なため、古着店でリーバイスを購入する際には、できるだけ内タグを確認することをおすすめします。

リーバイス オレンジタブの年代見分け方③:パッチのデザインと表記を確認

リーバイスの右腰部分に付いている革や紙のラベル(パッチ)も、年代判別の重要な手がかりとなります。特にオレンジタブのパッチには、時代ごとの特徴があります。

【素材の変遷】

  • 〜1957年頃:革パッチ
  • 1957年頃〜現在:紙パッチ

オレンジタブが登場した1960年代後半以降はほとんどが紙パッチですが、そのデザインや表記には時代による変化があります。

【表記の変化】

  1. 「LEVI’S」の「E」の表記
  • 1971年12月以前:「ビッグE」(Eが大文字)
  • 1971年12月以降:「スモールe」(eが小文字)
  1. ロットナンバー(品番)の表記
  • 〜1967年頃:末尾に「XX」が付く(例:「517XX」)
  • 1967年頃〜:「XX」が消える(例:「517」)
  1. 「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」の表記
  • 〜1980年頃:黒字のスタンプで印字
  • 1980年頃〜:デザインの一部として印刷

また、パッチに「ORANGE TAB」という文字が印刷されているものもあります。これは言うまでもなくオレンジタブのラインであることを示しています。

特に注目すべきは、1973年〜1980年頃に製造された通称「66モデル」のパッチです。このモデルは、新品の時に右側のバックポケットに留められている紙ラベル(フラッシャー)に「©1966」の表示があることから「66モデル」と呼ばれています。パッチの上部に「CARE INSTRUCTIONS INSIDE GARMENT」の文字がスタンプされており、これが特徴です。

また、1980年代〜1990年代のオレンジタブでは、パッチのロットナンバーが赤字で印刷されているものも存在します。これは「87-501赤文字」などと呼ばれ、コレクターの間で人気があります。

パッチが欠損してしまっている場合もありますが、その場合は内タグやボタン裏の刻印、ステッチなど他の要素から年代を判別することになります。

パッチは比較的確認しやすい部位なので、古着店で見かけたリーバイスの年代を素早く判断したい場合は、まずパッチを確認することをおすすめします。

リーバイス オレンジタブの年代見分け方③:パッチのデザインと表記を確認

リーバイス オレンジタブの年代見分け方④:タブのLEVI’SロゴのEの大きさ

リーバイスのオレンジタブの名前の由来となっている、バックポケットに付いているオレンジ色のタブ。このタブに織り込まれた「LEVI’S」のロゴも、重要な年代判別のポイントです。

最も大きな区分点は、1971年12月です。この時期にリーバイス社は商標を「LEVI’S」から「Levi’s」に変更しました。つまり:

【1971年12月以前】

  • 「ビッグE」:「LEVI’S」の「E」が大文字
  • 通称「オレンジタブ ビッグE」と呼ばれる
  • 1969年〜1971年12月と生産期間が短いため非常に希少

【1971年12月以降】

  • 「スモールe」:「Levi’s」の「e」が小文字
  • 通称「オレンジタブ スモールe」と呼ばれる
  • 1990年代まで長期間生産された

さらに「V」の文字のデザインにも注目すべき変化があります:

【〜1966年頃】

  • 「V」が左右対称のフォント

【1966年頃〜】

  • 「V」の右側のみが細くなるデザイン

また、タブの裏面も年代判別の手がかりになります:

【1936年〜1953年頃】(オレンジタブより前の時代)

  • 片面タブ:表面にのみ「LEVI’S」と記載され、裏面は無地

【1953年頃〜】

  • 両面タブ:表裏両方に「LEVI’S」または「Levi’s」の文字が入る

オレンジタブの中にも稀に「R」のみのタブ(通称「サークルR」や「レジスターマーク」)が存在します。これは10本に1本程度の割合で織り込まれたもので、リーバイスがタブそのものの商標権を持っていることを示すために入れられたものです。

タブを確認する際には、色あせや変色している場合もあるので、明るい場所で確認することが重要です。また、タブが欠損している場合は、他の要素から年代を判別する必要があります。

「ビッグE」のオレンジタブは生産期間が短いため非常に希少価値が高く、古着市場では高額で取引されることもあります。そのため、「E」の大きさは年代だけでなく、価値を判断する上でも重要なポイントです。

リーバイス オレンジタブの年代見分け方⑤:ジッパーで判別する方法

リーバイスのオレンジタブには、ボタンフライ(前開きがボタンのもの)とジッパーフライ(前開きがジッパーのもの)の両方が存在します。特にジッパーフライの場合、使用されているジッパーのメーカーやデザインから年代を判別することができます。

【1960年代】

  • グリッパー(GRIPPER)やコンマー(CONMAR)のジッパー
  • これらのジッパーが使われているものは60年代製と判断できる
  • 特に505の前身と言われる551ZXXなどに見られる

【1970年代】

  • タロン(TALON)やスコービル(SCOVILL)のジッパー
  • 特に「TALON 42」は70年代のオレンジタブに多く使用されている
  • 646などのベルボトムモデルに多く見られ、この時代独特の色落ちが特徴

【1980年代以降】

  • 1980年代初期から中期にかけてLevi’s刻印のYKKジッパーが使われ始める
  • 稀にLevi’s刻印のtalon製42ジップが存在する場合もある

ジッパーのタイプを見分けるポイントとしては:

  1. タロン(TALON)ジッパー:ジッパーの裏側に「TALON」の刻印があり、「42」などの数字が付いていることが多い
  2. YKKジッパー:ジッパーの裏側に「YKK」の刻印があり、1980年代以降のモデルに多く使用されている
  3. グリッパー(GRIPPER)やコンマー(CONMAR):これらは1960年代のオレンジタブに見られる古いタイプのジッパー

ジッパーの状態は、ジーンズの使用頻度や保管状態によって異なります。錆びていたり、動きが悪くなっていたりすることもありますが、メーカーの刻印は通常確認できます。

また、646などのオレンジタブの場合、「TALON 42」ジッパーが装備されているものを選ぶと、70年代独特の美しい色落ちを楽しめるものが多いとされています。コレクターの間では、このジッパーが付いているモデルが特に人気です。

なお、501のようにもともとボタンフライのモデルでジッパーフライのバージョン(501Z、501ZXXなど)は短期間しか作られなかったため、希少価値が高いとされています。

オレンジタブを選ぶ際には、ジッパーのタイプもチェックポイントの一つとして覚えておくと良いでしょう。

リーバイス オレンジタブの年代見分け方⑥:バックポケットと裾のステッチで判別

リーバイスのオレンジタブの年代を判別する上で、バックポケットのステッチパターンや裾の縫い方も重要な手がかりとなります。これらは時代とともに変化しており、年代判別の決め手になることもあります。

【バックポケットのステッチ】

  1. アーキュエイトステッチ(バックポケットのW型のステッチ)
    • オレンジタブでも赤タブ同様、バックポケットにW型(アーキュエイト)のステッチが入っています
    • 色はオレンジや金茶色が使われていることが多い
    • 稀に製造時のミスでアーキュエイトステッチがずれている「ズレステッチ」と呼ばれるものも存在し、これはコレクターの間では「珍品」として価値がある場合も
  2. バックポケット入口の折り返し部分のステッチ
    • 【〜1970年代後半】:シングルステッチ(一重縫い) これは「66前期」と呼ばれるモデルの特徴で、縦方向の色落ちが美しいとされています
    • 【1970年代後半〜】:チェーンステッチ(鎖状の縫い目) これは「66後期」または「赤耳モデル」と呼ばれる時期の特徴です

【裾のステッチ】

  1. 【〜1980年代初期】:シングルステッチ
    • 一重の直線縫いで裾が処理されています
    • オリジナルのままのレングス(裾の長さ)が残っているものは希少
  2. 【1980年代初期〜】:チェーンステッチ
    • 鎖状の縫い目で裾が処理されています
    • この時期からユニオンスペシャルという特殊なミシンが使われ始めました

ただし、裾については後から裾上げ(裾直し)されている可能性があるため、他の判別ポイントと比較して優先順位は低めです。特に古着の場合、オリジナルの裾が残っているものは少なく、大概は裾上げでカットされていることが多いです。

また、バックポケットの位置や形も年代によって微妙に変化しています。例えば:

  • 517:バックポケットがやや外側に位置している
  • 646:バックポケットが縦長で、よりスッキリとした印象

これらのステッチの特徴は、ジーンズの経年変化や色落ちの仕方にも影響します。特にチェーンステッチは伸縮性があり、デニム特有の「アタリ」(色落ちによる立体的な風合い)が出やすいという特性があります。

バックポケットや裾のステッチは、他の判別ポイントと合わせて確認することで、より正確な年代判別が可能になります。

まとめ:リーバイス オレンジタブ 年代見分け方の重要ポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

リーバイス オレンジタブの年代見分け方では、様々なディテールを総合的に判断することが重要です。新しい古着との出会いがより楽しくなるよう、以下のポイントを覚えておきましょう。

  1. オレンジタブは1960年代後半から1990年代まで約30年間製造された廉価版ライン
  2. ビッグE(1971年以前)とスモールe(1971年以降)の区別が最も基本的な年代判別ポイント
  3. ボタン裏の刻印は工場番号を示し、1〜2桁は60〜80年代、3桁は80〜2000年代初頭
  4. 内タグは1974年以降に付けられ、年代によって製造年月の表記位置が異なる
  5. パッチのデザインや表記も年代によって変化し、特に「CARE INSTRUCTIONS」の印字が重要
  6. ジッパーは年代によってメーカーが異なり、60年代はグリッパーやコンマー、70年代はタロン42が特徴的
  7. バックポケットのステッチは70年代後半までがシングル、それ以降はチェーンステッチが主流
  8. 赤耳(セルビッジ)は1980年代中頃まで使用され、それ以降はほつれ止め加工の生地に変更
  9. 646のオレンジタブビッグEは生産期間が約2年と短く、特に希少価値が高い
  10. オレンジタブは本来廉価版だが、独特の色落ちから現在では赤タブより高値で取引されることも
  11. 517(ブーツカット)と646(ベルボトム)が特に人気の高いオレンジタブモデル
  12. ヴィンテージのオレンジタブは通常2インチほど大きめを選ぶとスタイリッシュに着こなせる
  13. 内タグが無い場合は他の要素から総合的に判断する必要がある
  14. オレンジタブの数は本国アメリカでも激減しており、状態の良いものは貴重なコレクション対象

記事作成にあたり参考にさせて頂いたサイト

  1. https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  2. https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14240224544
  3. https://jamtrading.jp/blogs/jam/12047433/
  4. https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13271172453
  5. https://dig-it.media/lightning/article/854383/
  6. https://www.leon.jp/fashions/6526
  7. https://hurugiblog.com/levis-inner-tag
  8. https://shibaken.work/post-2413/2021/2413/
  9. https://magnetsco.exblog.jp/15582237/
  10. https://www.tiktok.com/discover/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9-%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%96-%E5%B9%B4%E4%BB%A3-%E8%A6%8B%E5%88%86%E3%81%91%E6%96%B9

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