リーバイスのジーンズを購入する際、「日本製」という表記に目が留まったことはありませんか?実は、リーバイスには日本で製造されたモデルが存在し、そのタグやマークから様々な情報を読み取ることができます。日本製リーバイスは高品質なデニム生地と職人技術で作られているため、デニムマニアからも高い評価を得ています。
リーバイスの日本製タグには、製造年や工場情報など多くの情報が詰まっています。ボタン裏の刻印や内タグの表記から、そのジーンズがいつ、どこで作られたのかを知ることができれば、ビンテージ品の真贋判定や価値の見極めにも役立つでしょう。この記事では、リーバイス日本製のタグの見方から、年代判別方法、価値の評価まで幅広く解説します。

記事のポイント!
- リーバイス日本製のタグやボタン裏刻印から製造年や工場を特定する方法
- 日本製リーバイスの特徴と一般的な価値評価の基準
- 「MADE IN JAPAN™」コレクションの特徴と他の日本製モデルとの違い
- ビンテージリーバイスと復刻版の見分け方と注目すべきポイント
リーバイスの日本製タグについて知っておくべき基本情報
- リーバイス日本製タグの特徴は青いレザーパッチと日の丸マークが目印
- ボタン裏のJ刻印はリーバイス日本製の証明
- 内タグからリーバイス日本製の製造年月は左から工場番号・製造月・製造年の順で判読可能
- リーバイス日本製の見分け方はパッチと刻印の組み合わせで確実
- 青タブのリーバイス日本製はプレミアムラインとして2010年から展開
- リーバイス日本製タグの種類と見分け方一覧
リーバイス日本製タグの特徴は青いレザーパッチと日の丸マークが目印
リーバイスの日本製モデル、特に「MADE IN JAPAN™」コレクションには、通常の赤タブとは異なる特徴的なタグが付けられています。最も目を引くのは、青く染められたレザーパッチに刻印された真っ赤な太陽マークです。これは日本製であることを示す特別なデザインとなっています。
また、腰部分の内側には日の丸を模したタブが縫い付けられているのも日本製モデルの特徴です。このように、リーバイスはMade in Japanであることを誇りとして、日本らしさを随所に取り入れたデザインを採用しています。
特筆すべきは、「MADE IN JAPAN™」コレクションに使用されるセルビッジデニムには、通常の赤耳ではなく「インディゴ耳」が採用されていることです。これはデニムの端部分が赤ではなくインディゴブルーで染められていることを意味し、日本製ラインの独自性を強調しています。
プレミアムラインである「リーバイス® メイド&クラフテッド®」の中でも特に高品質とされる「MADE IN JAPAN™」シリーズは、2019年春にコレクションに加わりました。このシリーズは、日本のデニム技術と、デニム発祥のブランドであるリーバイス®のコラボレーションとして位置づけられています。
本物の日本製リーバイスであれば、これらの特徴的なタグやマークが一貫して存在することになるため、購入や真贋判定の際の重要なチェックポイントとなります。
ボタン裏のJ刻印はリーバイス日本製の証明
リーバイスのジーンズを裏返してボタンの裏側を確認すると、そこには数字やアルファベットの刻印が見つかります。この刻印は製造工場を示すコードであり、日本製のリーバイスには「J」から始まる刻印が付けられています。特に「J22」や「J38」などの刻印があれば、それは間違いなく日本製であると判断できます。
ボタン裏の刻印は年代判別においても重要な手がかりとなります。独自調査の結果、1桁の数字やアルファベット(A, D, E, F, J, K, L, O, S, W, 2, 4, 5, 6, 8など)の刻印があれば、おおよそ1950年代から1970年代に製造されたことを示します。特に希少なのはアルファベットと「2」の刻印です。
2桁の刻印(10, 12, 14, 16, 17, 20など)は1960年代から1980年代、3桁の刻印(501, 513, 515など)は1980年から2000年初期の製造を示唆します。ただし、復刻版の場合はアルファベットと数字の組み合わせが使われることがあり、特に日本企画モデルには「J」が先頭に付くことが多いです。
現行モデルには4桁の刻印が使われており、文字が詰まって見えるのが特徴です。この刻印の変遷を知っておくことで、お持ちのリーバイスがいつ頃の製造なのか、おおよその見当をつけることができます。
ボタン裏の刻印だけでは確実な判断はできませんが、他の特徴と照らし合わせることで、そのジーンズの年代や真贋についてより正確に判断することができるでしょう。
内タグからリーバイス日本製の製造年月は左から工場番号・製造月・製造年の順で判読可能
リーバイスジーンズの内側に縫い付けられている小さなタグ(内タグ)には、製造に関する貴重な情報が記載されています。日本製リーバイスの場合、この内タグの読み方を知ることで製造年月や工場情報を把握することができます。
内タグは1974年以降のリーバイスに付けられるようになりました。初期の内タグには数字の羅列が3行に分けて記載されており、一番下の行に製造月、製造年の下2桁、工場番号が左から順に記載されていました。この時期の内タグは、現在のものとは異なる印刷方法や生地が使用されています。
1980年代後半になると、内タグの情報量が増えて7行構成になり、6行目に工場番号、7行目に製造年月が記載されるようになりました。この時期の特徴として、製造年は下1桁のみ記載され、製造月と繋がった状態で表記されています。また、印刷方法も染み込みプリントのような方式に変わりました。
1991年から1994年にかけては、ペラペラで薄い生地が使われた内タグが特徴で、下から2行目に製造情報が記載されました。ここでは左から工場番号、製造月・製造年、製造番号の順で情報が並んでいます。
1995年から2003年の内タグは最もわかりやすく、「10-02」のような形で月と年が明記されています。例えば、「324 10-02」であれば、324工場で2002年10月に製造されたことを示しています。
日本製リーバイスの内タグには、多くの場合「J」から始まる工場番号が記載されており、これは日本の工場で製造されたことを示す重要な証拠となります。ただし、USA製と日本製では内タグの見方に若干の違いがあるため、判断の際は注意が必要です。

リーバイス日本製の見分け方はパッチと刻印の組み合わせで確実
日本製リーバイスを確実に見分けるには、複数の特徴を組み合わせてチェックすることが重要です。まず、パッチに「MADE IN JAPAN」という表記があることは最も基本的な確認ポイントです。ただし、これだけでは復刻モデルか否かの判断はできません。
次に、ボタン裏の刻印を確認します。「J22」や「J38」などの「J」から始まる刻印があれば、日本の工場で製造されたことを示しています。ただし、偽物の場合もこの刻印を模倣していることがあるため、これだけで判断するのは危険です。
パッチの素材や印字も重要な判断材料です。特に「MADE IN JAPAN™」コレクションの場合、青いレザーパッチに赤い太陽のマークが印字されているのが特徴です。また、腰の内側に日の丸タブがあることも確認しましょう。
赤タブではなく青タブが付いているモデルは、リーバイス®のプレミアムライン「リーバイス® メイド アンド クラフテッド®」の特徴で、特に日本製の高級モデルであることを示しています。
セルビッジデニムを使用しているモデルでは、通常の赤耳ではなく、インディゴ耳を確認できるのも日本製の特徴です。型番によってデザインが異なる場合もあります。
内タグの情報も重要で、「MADE IN JAPAN」の表記や「J」で始まる工場番号、製造年月の記載を確認することで、より正確な判断が可能になります。
これらの特徴を総合的に判断することで、お持ちのリーバイスが本物の日本製かどうか、いつ頃製造されたものかをより正確に判断することができるでしょう。
青タブのリーバイス日本製はプレミアムラインとして2010年から展開
リーバイスといえば赤いタブが特徴的ですが、「青タブ」が付いたモデルをご存知でしょうか。この青タブは、2010年にローンチされたリーバイス®のプレミアムライン「リーバイス® メイド&クラフテッド®」にのみ使用される特別なデザインです。
「リーバイス® メイド&クラフテッド®」は、100年以上にわたるブランドの歴史で培われてきた職人技(クラフツマンシップ)を集結させ、次世代のデニムを追求するコレクションとして位置づけられています。特に2019年春に登場した「MADE IN JAPAN™」シリーズは、このプレミアムラインの中でも最高峰に位置しています。
青タブのリーバイス日本製が特別である理由は、日本が誇るデニム生地メーカー「カイハラデニム」製の生地を使用し、縫製から完成までの全工程を日本国内の熟練職人が手がけている点にあります。つまり、素材だけでなく製造プロセス全体が日本製であることが保証されているのです。
この「MADE IN JAPAN™」シリーズの特徴は、青く染められたレザーパッチに赤く輝く太陽マーク、腰の内側に添えられた日の丸タブ、そして通常の赤耳ではなくインディゴブルーの耳を持つセルビッジデニムである点です。しかも、型番やカラーによってデザインが異なるという徹底したこだわりを見せています。
日本のデニム技術と、デニムの故郷であるリーバイス®の融合によって生まれたこの特別なコレクションは、本物のヴィンテージのようなリアルな風合いと質の高さから、国内外で高い人気を誇っています。青タブのリーバイスを見かけたら、それはプレミアムクオリティの証であると考えて間違いないでしょう。
リーバイス日本製タグの種類と見分け方一覧
リーバイスの日本製ジーンズには、様々なタグが存在し、それぞれが異なる情報を伝えています。ここでは、主要なタグの種類と見分け方をまとめてご紹介します。
まず、最も目立つのが**バックポケット上部の「タブ」**です。通常のリーバイスは赤いタブが特徴ですが、日本製プレミアムラインの「リーバイス® メイド&クラフテッド®」には青いタブが使われています。また、まれに「Rタブ」と呼ばれる®(レジスターマーク)のみが付いたタブも存在し、これはリーバイスがタブそのものの商標権を持っていることを示すために、約10本に1本の割合で含められています。
次に重要なのがレザーパッチです。特に「MADE IN JAPAN™」コレクションでは、青く染められたレザーパッチに赤い太陽マークが刻印されています。パッチには型番や製造国の情報も記載されており、「MADE IN JAPAN」という表記があれば日本製であることの証明になります。
内タグは1974年以降のリーバイスに付けられるようになったもので、製造年月や工場番号などの詳細情報が記載されています。日本製の場合、多くは「J」で始まる工場番号が確認できます。内タグの形状やプリント方法は年代によって変化しているため、これを見ることでおおよその製造年代を知ることができます。
ボタン裏の刻印も重要な判断材料です。日本製のリーバイスには「J22」や「J38」などの「J」から始まる刻印があります。この刻印から製造工場や年代についての情報を読み取ることが可能です。
腰内側の日の丸タブは「MADE IN JAPAN™」コレクション特有のもので、日本製であることを示す象徴的なデザインとなっています。
セルビッジデニムの耳部分も見どころの一つです。通常のセルビッジデニムは赤い糸で縁取られていますが、「MADE IN JAPAN™」コレクションではインディゴブルーの耳が使われており、これもこのコレクション特有の特徴となっています。
これらのタグや特徴を総合的に確認することで、お持ちのリーバイスが日本製かどうか、またどの時代・シリーズのものなのかを判断することができます。

リーバイス日本製とタグから読み取る価値と歴史
- リーバイス日本製の価値は希少性よりも品質にあり
- 「MADE IN JAPAN™」コレクションはカイハラデニム社の高品質セルビッジデニムを使用
- 日本製リーバイスのボタン裏刻印J22やJ38は日本の工場を示す貴重な証
- リーバイス内タグの年代ごとの特徴と変遷
- リーバイス日本製のRタブは通常の赤タブと比較して希少性が高い
- 古着としてのリーバイス日本製の価値は状態と年代で大きく変動
- まとめ:リーバイス日本製タグの知識でデニム選びがもっと楽しくなる
リーバイス日本製の価値は希少性よりも品質にあり
リーバイスの日本製モデルは、その価値が単なる希少性だけでなく、卓越した品質にあることがデニム愛好家から高く評価されています。日本製リーバイスが持つ価値について、詳しく見ていきましょう。
まず、日本製リーバイスの価値の核となるのは、使用されている生地の品質の高さです。特に「MADE IN JAPAN™」コレクションで使用されるカイハラデニム社の生地は、世界最上級のデニムファブリックとして認められています。伝統的なシャトル織機で織られたセルビッジデニムは、独特の風合いと耐久性を持ち、時間をかけて育てることで美しい色落ちを楽しめるという特徴があります。
次に価値を高めているのは、日本の職人による丁寧な縫製と加工技術です。SAABなどの日本企業が手がける加工は、手作業でのダメージ加工や最新のレーザー技術を組み合わせることで、新品のジーンズに自然な経年変化の風合いを与えています。この技術力は世界的にも高い評価を得ており、そのクオリティは価格に反映されています。
しかし、古着としての価値という観点では、日本製であるということだけで高額な評価につながるわけではありません。Yahoo!知恵袋の情報によると、例えばJ22刻印のある日本製502も、色残りが60〜70%程度であればメルカリで4,000〜5,000円、セカンドストリートなどの買取店では500円程度の査定になる場合もあるようです。特にダメージがある場合はさらに価値が下がることもあります。
金額的な価値が高くなるのは、主に2000年前後のUSAバレンシア工場製のものや、1983年以前の古いビンテージモデルとされています。厳密には1966年前期以前のものがビンテージとして高い評価を受けることが多いようです。
つまり、リーバイス日本製の価値は、プレミアムな品質と職人技に裏打ちされた製品としての価値と、古着・ビンテージとしてのコレクター的価値の両面から評価する必要があります。単に「日本製だから価値がある」と一概に言えるわけではなく、モデル、年代、状態など多くの要素が価値を左右することを理解しておくことが重要です。
「MADE IN JAPAN™」コレクションはカイハラデニム社の高品質セルビッジデニムを使用
リーバイスの「MADE IN JAPAN™」コレクションが特別視される最大の理由は、使用されている生地にあります。このコレクションでは、日本を代表するデニム生地メーカー「カイハラデニム」の高品質なセルビッジデニムが採用されています。カイハラデニムの歴史と特徴について詳しく見ていきましょう。
カイハラデニムの歴史は古く、1893年の創業にまでさかのぼります。当初は手織りの藍染絣を作っていた同社は、需要の変化に応じて1970年代からデニム生地製造に転換しました。特筆すべきは、日本で初めて自社でロープ染色を行える会社になったことです。このロープ染色は、デニム愛好家が求める美しい色落ちを実現する重要な技術となっています。
カイハラデニムがリーバイス®に生地を納入し始めたのは1973年で、当時世界的なアパレルブランドだったリーバイス®から厳しい品質基準を提示され、それに応えることでデニムに関する本質的な知識を得たと言われています。現在でもカイハラデニムはリーバイス®の重要なパートナーとして、「MADE IN JAPAN™」コレクションに参加しています。
「MADE IN JAPAN™」コレクションの生地製造プロセスは非常に丁寧です。まず、世界中から厳選されたコットンを用いて紡糸を行います。次に、デニム特有の深い藍色と独特の色落ちを実現するため、特別な手法で染色を施します。そして、第二次大戦中からあるシャトル織機を用いてセルビッジデニムを織り上げます。
この伝統的な製法で作られるデニムは、均一な工業製品ではなく、一点一点に個性があり、時間をかけて穿き込むほどに独自の風合いと美しさを増していくという特徴があります。これこそが「MADE IN JAPAN™」コレクションが単なるファッションアイテムではなく、時間をかけて育てる「作品」として評価される理由です。
カイハラデニムの担当者は、リーバイス®の「MADE IN JAPAN™ COLLECTION」に参加できることを「とても感慨深い」と述べており、「リーバイス®はやはりすごい」、「カイハラデニムは履き心地が良く、色合いも風合いもいい」と思ってもらえるようなプロダクトを目指していると語っています。このような職人の誇りと情熱が、コレクションの品質を支える重要な要素となっています。
日本製リーバイスのボタン裏刻印J22やJ38は日本の工場を示す貴重な証
リーバイスのジーンズを識別する上で、ボタン裏の刻印は非常に重要な情報源です。特に日本製リーバイスを見分ける際、「J22」や「J38」といった刻印は決定的な証拠となります。これらのコードが示す意味と価値について詳しく解説します。
ボタン裏の刻印は、基本的にはそのジーンズが製造された工場を示すコードとされています。「J」から始まる刻印は日本の工場で製造されたことを表しており、「J22」や「J38」は日本製リーバイスの代表的な工場コードです。これらの刻印があれば、そのジーンズが間違いなく日本製であると判断できます。
Yahoo!知恵袋での質問回答によると、J38はある特定の日本の工場を示し、例えば「J38 51-96」という刻印があれば、1996年の51週目(12月頃)に製造された可能性が高いとされています。同様に、J22も日本の工場を示すコードとして確認されています。
ただし、こうしたボタン裏の刻印だけで判断するのは危険な場合もあります。例えば、パッチに「MADE IN USA」と表記されているにもかかわらず、ボタン裏の刻印が「J09」となっているケースが報告されています。これは、パッチが切り替えられた可能性や、復刻モデルである可能性を示唆しています。
リーバイスのジーンズ愛好家にとって、ボタン裏の刻印は単なる製造情報以上の意味を持ちます。特に「J22」刻印のある日本製502XXなどは、復刻版であってもコレクターズアイテムとして取引されることがあります。ただし、その価値は状態や年代によって大きく異なります。
さらに、リーバイスのボタン裏刻印は時代によって変化してきました。一桁のアルファベットや数字は1950〜70年代、二桁は1960〜80年代、三桁は1980〜2000年初期、現行モデルは四桁の刻印が使われています。この変遷を知ることで、お持ちのリーバイスがいつ頃のものかを推測する手がかりになります。
結論として、「J22」や「J38」といったボタン裏刻印は、そのジーンズが日本で製造されたことを示す貴重な証拠であり、リーバイスの歴史や製造過程を知る上でも重要な情報源となっています。購入時や真贋判定の際には、必ずチェックすべきポイントの一つです。

リーバイス内タグの年代ごとの特徴と変遷
リーバイスのジーンズ内側に縫い付けられた内タグは、そのジーンズがいつ頃製造されたものかを知るための重要な手がかりとなります。ここでは、内タグの年代ごとの特徴と変遷について詳しく解説します。
まず、内タグそのものが登場したのは1974年以降のことです。それ以前のリーバイスには内タグは付いていませんでした。内タグが付けられるようになった初期(1974年頃)の特徴は、数字の羅列が3行に分かれて記載されていることです。製造年月と工場番号は一番下の行に記載されており、左から製造月、製造年の下2桁、工場番号の順で並んでいます。この時期の内タグは、現在のものとは異なる印刷方法や生地が使用されています。
1980年代後半になると、内タグの情報量が増え、7行構成に変化しました。6行目には工場番号が、7行目には製造年月が記載されるようになりました。この時期の特徴として、製造年は下1桁しか記載されず、製造月と製造年の数字が繋がっているという特徴があります。また、印刷方法も染み込みプリントのような方式に変化しています。
1991年から1994年にかけては、ペラペラで薄い生地が使われた内タグが特徴です。この時期の内タグには一番上に数字、その下に洗濯時などの注意点が書かれ、さらにその下に2行の数字の列が記載されています。製造年月と工場番号は下から2行目に記載され、左から工場番号、製造月・製造年、製造番号の順で情報が並んでいます。
1995年から2003年の内タグは、最もわかりやすいデザインとなっています。例えば「324 10-02」という表記があれば、324工場で2002年10月に製造されたことを意味します。
日本製リーバイスの内タグには、多くの場合「J」から始まる工場番号が記載されています。例えば、「J38 51-96」であれば、J38工場で1996年の51週目に製造されたことを示していると考えられます。
重要なのは、USA製と日本製では内タグの見方に若干の違いがあることです。例えば、日本製の「J22 JB026 09 91」という表記は、J22工場で1991年9月に製造されたことを示している可能性があります。
これらの知識を持っていれば、古着店やオンラインでリーバイスを購入する際に、そのジーンズがいつ頃製造されたものなのかを判断する助けになるでしょう。特にビンテージや復刻モデルを探している方にとっては、内タグの情報は非常に価値のある手がかりとなります。
リーバイス日本製のRタブは通常の赤タブと比較して希少性が高い
リーバイスのジーンズといえば、バックポケット上部に付いた赤いタブ(レッドタブ)が特徴的ですが、中には「Rタブ」と呼ばれる特別なタブが付いたモデルも存在します。このRタブの特徴と希少性について解説します。
Rタブとは、タブ上にLEVI’Sやlevi’sといったブランド名ではなく、®(レジスターマーク)のみが記載されたタブのことです。これは、リーバイスがタブそのものの商標権を持っていることを示すために、約10本に1本の割合で含められているとされています。この出現率の低さから、Rタブのリーバイスは通常の赤タブモデルより希少性が高いとされています。
日本製リーバイスの中にもRタブが存在することがあり、特に古着愛好家やコレクターからは注目されています。例えば、Yahoo!知恵袋での質問では、「デッドストック80年代の赤耳501を見つけました。Rタブで両方(両足2本ずつ)にある赤耳が片方(両足1本ずつ)にしかありませんでした」というケースが報告されています。回答者によると、「Rタブはおそらく100本に1本くらいしかなく少し珍しい」とされています。
Rタブ以外にも、リーバイスには様々なタブのバリエーションが存在します。例えば、1960〜70年代に登場した廉価ラインにはオレンジタブが、1970〜80年代にはデニム以外のパンツに白タブが、混紡素材を使用したスタプレには黒タブが使われていました。
また、タブの文字デザインも年代によって変化しています。1936年に初めてタブが付けられた際は片面にLEVI’Sと刺繍され、裏面には何も書かれていませんでした。1953年からは両面タブとなり、LEVI’SのVが均等に書かれるデザインに変わりました。1966年になるとVが不均等になり、1974年以降はスモールeタブ(Levi’sと表記)に変更されています。1982年からはプリントタブとなり、刺繍ではなくプリントでタブに文字が入れられるようになりました。
このようにタブのデザインは年代によって変化しており、これを知ることでそのジーンズがいつ頃のものかを判断する手がかりになります。特にRタブは希少なタイプであり、日本製リーバイスであれば尚更価値のあるコレクターズアイテムとなる可能性があります。タブの種類や特徴を知ることで、リーバイスの歴史をより深く理解し、購入時の判断材料とすることができるでしょう。
古着としてのリーバイス日本製の価値は状態と年代で大きく変動
リーバイスの日本製ジーンズを古着として購入したり、手持ちのものを売却したりする際に気になるのが、その価値や相場です。古着としてのリーバイス日本製の価値は、状態や年代によって大きく変動するため、いくつかの重要なポイントを押さえておくことが大切です。
まず重要なのは、単に「日本製」というだけで高価値になるわけではないということです。例えば、Yahoo!知恵袋の回答によると、J22刻印のある日本製502でも、色残りが60〜70%程度であればメルカリで4,000〜5,000円、セカンドストリートなどの買取店では500円程度の査定になる場合があります。特に膝にダメージがある場合は、これらの価格の半額程度になることもあるとのことです。
一方で、中には高値で取引されるケースもあります。メルカリなどのフリマアプリでは、同じような日本製モデルが15,000円程度で出品されていることもありますが、実際の取引価格は5,000円前後が一般的とされています。
古着としての価値に大きく影響するのは、何よりも状態の良さです。特にリペアや破れ、解れなどがないことが重要で、これらの要素は「味のあるデニム」に直結するわけではありません。また、股ズレや中途半端な位置のダメージ、素人によるリペアなどがあると、価値は大きく下がります。
年代も重要な要素です。特に金額的価値が高いとされるのは、2000年前後のUSAバレンシア工場製のものと、1983年以前のヴィンテージモデルです。厳密にはヴィンテージとして認められるのは1966年前期以前のモデルとされることが多いようです。
日本製のモデルの中でも、「MADE IN JAPAN™」コレクションのような特別なラインや、赤耳(セルビッジ)デニムを使用したモデル、ビッグEのような特徴的なデザインがあるものは、一般的なモデルより価値が高くなる傾向があります。
また、裾上げをしてしまうと、古着としての価値が下がることもあります。これは、裾上げによってオリジナルの状態が変わってしまうためです。
結論として、リーバイス日本製の古着としての価値は、単に製造国だけでなく、モデル、年代、状態、特徴的なデザインの有無など多くの要素によって決まります。購入や売却を検討する際には、これらの要素を総合的に考慮することで、より適正な価格判断ができるでしょう。

まとめ:リーバイス日本製タグの知識でデニム選びがもっと楽しくなる
最後に記事のポイントをまとめます。
- リーバイス日本製は青いレザーパッチと日の丸マークが特徴
- ボタン裏の「J」刻印は日本の工場で製造された証拠
- 内タグには製造年月や工場番号が記載されている
- 日本製の判別には複数の特徴を総合的に確認することが重要
- 青タブは「リーバイス メイド&クラフテッド」のプレミアムライン
- 「MADE IN JAPAN™」コレクションはカイハラデニム社の高品質生地を使用
- J22やJ38の刻印は日本製の代表的な工場コード
- 内タグのデザインは年代によって変化している
- Rタブは約10本に1本の割合で存在する希少なバリエーション
- 古着としての価値は状態と年代によって大きく変動する
- 日本製であっても価値は一律ではなく、モデル・状態・年代が影響
- リーバイス日本製は単なるファッションアイテムではなく、時間とともに育てる「作品」
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト https://www.levi.jp/made-in-japan.html https://iridakroof.com/pcmypage?callback=product/review/HUSRA20796851 http://show.alfajertv.com/159031446.html https://paulsfootcareclinic.ie/about/ https://www.shinryo-hoshu.com/shopdetail/14477212 https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14276636674 https://oceans.tokyo.jp/article/detail/25149 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12305307577 https://harleydynapi-kichi.jp/blog-entry-285.html