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リーバイス バレンシア製の見分け方が超簡単!🔍 ボタン裏「555」の真実と価値が爆上がりする理由

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リーバイスのジーンズを愛する方なら、「バレンシア製」という言葉に心躍らせることでしょう。2003年に閉鎖されたアメリカ・バレンシア工場で製造されたリーバイスは、その品質の高さと希少性から多くのデニムファンに愛されています。しかし、一般的なリーバイスとバレンシア製を見分けるポイントをご存知ない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、リーバイスのバレンシア製の見分け方から、なぜバレンシア工場製のジーンズが高く評価されているのか、その特徴や価値について詳しく解説します。コレクターから初心者まで、リーバイスのバレンシア製に興味を持つすべての方に役立つ情報をお届けします。

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記事のポイント!

  1. バレンシア製リーバイスを見分ける最も確実な方法
  2. バレンシア工場の歴史と閉鎖された背景
  3. バレンシア製501XXの特徴と他の復刻モデルとの違い
  4. バレンシア製のリーバイスを購入する際のポイントと価値

リーバイスのバレンシア製の見分け方と特徴

  1. バレンシア製の最も確実な見分け方はボタン裏の「555」刻印
  2. バレンシア工場とは1996年~2003年に稼働した最後のアメリカ工場
  3. バレンシア製品が人気の理由はその品質と歴史的価値
  4. バレンシア製のジーンズは特に生地の厚みとコシが特徴的
  5. 内タグでもバレンシア製を確認できる「555」の表記と年代
  6. 最も評価が高いのは1996年~1997年製のバレンシア製品

バレンシア製の最も確実な見分け方はボタン裏の「555」刻印

リーバイスのバレンシア製を見分ける最も簡単で確実な方法は、トップボタン(ウエスト部分の一番上のボタン)の裏面を確認することです。バレンシア工場で製造されたジーンズには「555」という数字が刻印されています。この「555」刻印はバレンシア工場の工場番号で、バレンシア製であることを示す決定的な証拠となります。

ボタン裏の刻印は、リーバイスの製造年代や工場を判別するための重要な手がかりです。リーバイスのボタン裏刻印は時代によって変化しており、古いヴィンテージモデルでは1桁の数字やアルファベット、1960~80年代では2桁、1980~2000年代初期では3桁、それ以降は4桁の数字や英数字の組み合わせになっています。

「555」はその中でも特別な意味を持ち、1996年から2003年までバレンシア工場で生産されたジーンズに付けられました。なお、例外として古いヴィンテージの中には3桁の数字が刻印されているものもありますが、「555」の場合はバレンシア工場製と考えて間違いありません。

バレンシア工場製の判別は、古着店やリサイクルショップでリーバイスを探す際に特に重要です。一見すると通常のリーバイスと見分けがつかなくても、ボタン裏に「555」の刻印があれば、それはバレンシア工場製の特別なジーンズという証です。

売り手が「バレンシア製」と認識していない場合もあるため、自分で確認することで掘り出し物を見つけられる可能性も高くなります。中古市場では価格に大きな差が出ることもあるため、この小さな刻印を見逃さないようにしましょう。

バレンシア工場とは1996年~2003年に稼働した最後のアメリカ工場

バレンシア工場は、アメリカのカリフォルニア州バレンシアに位置していたリーバイス社の工場です。この工場は1996年から2003年まで操業し、リーバイスの高品質な復刻モデルを多く生産していました。特に重要なのは、バレンシア工場が閉鎖された2003年以降、リーバイスの主要ラインである501や505などの生産が全て米国外に移転したという点です。

バレンシア工場は、リーバイスのアメリカ国内自社工場の中では比較的新しく設立されたものですが、伝統的なアメリカのデニム製造の技術と品質を守り続けた工場でした。特に「501XX」などの復刻版(LVC:Levi’s Vintage Clothing)を製造していたことで知られています。

2003年のバレンシア工場閉鎖は、アメリカのリーバイス製造の時代の終わりを象徴する出来事でした。以降、リーバイスのジーンズはメキシコなど海外の工場で生産されるようになり、「Made in USA」のリーバイスはほとんど見られなくなりました。この歴史的な背景が、バレンシア工場製の価値をさらに高める要因となっています。

バレンシア工場はリーバイスの歴史において重要な位置を占めており、同工場で製造されたジーンズは単なる衣類ではなく、アメリカのデニム文化の一部を体現しているとも言えます。コレクターやデニム愛好家の間では「最後の本物のアメリカ製リーバイス」として高く評価されているのです。

バレンシア工場製のジーンズは、約7年間という比較的短い期間しか製造されなかったこともあり、希少性が高く、現在でも根強い人気を誇っています。

バレンシア製品が人気の理由はその品質と歴史的価値

バレンシア工場製のリーバイスが高く評価される理由はいくつかあります。最も大きな理由は、その優れた品質です。バレンシア工場製のジーンズは、現行モデルと比較して「リーバイス臭が最もする」と表現されるほど、リーバイスらしい堅牢な作りと雰囲気を持っています。生地は厚くコシがあり、耐久性に優れています。

また、バレンシア工場製のジーンズは「最後のアメリカ製リーバイス」という歴史的な意義も持っています。2003年のバレンシア工場閉鎖以降、リーバイスの主要ラインである501や505のアメリカ製が標準という時代に幕が下りました。このことがバレンシア工場製に特別な価値を与えているのです。

さらに、バレンシア工場では特に復刻モデル「LVC(Levi’s Vintage Clothing)」の製造が盛んに行われており、「501XX」などのヴィンテージモデルを忠実に再現した製品が多く作られました。これらの復刻モデルは、オリジナルのヴィンテージジーンズに近い仕様で作られ、赤耳セルビッジデニムを使用するなど、細部にまでこだわって製造されていました。

独自調査の結果、デニム愛好家の間では、バレンシア工場が閉鎖された後の復刻モデルと比較しても、バレンシア製の方が全体的な品質と雰囲気において勝っているという意見が多いことがわかりました。特に、色落ちの美しさやシルエットのセンスが高く評価されています。

これらの理由から、バレンシア工場製のリーバイスは単なる古いモデルではなく、「最も理想的なリーバイス」として多くのファンに愛され続けているのです。セドリングの世界でも利益が出やすい商材とされ、古着市場において一定の価値を維持しています。

バレンシア製品が人気の理由はその品質と歴史的価値

バレンシア製のジーンズは特に生地の厚みとコシが特徴的

バレンシア工場製のリーバイスジーンズの最大の特徴の一つは、その生地の質感です。現行のリーバイスが「フニャッとした生地」と表現されることがあるのに対し、バレンシア製は「硬い丈夫そうな生地」を使用していることが大きな特徴です。この生地の特性がバレンシア製の人気の一因となっています。

生地の厚みとコシは、穿き込むうちに体になじみ、独特の色落ちとシルエットを生み出します。特に501XXなどの復刻モデルでは、オリジナルのヴィンテージジーンズに近い風合いを再現することにこだわって製造されていました。

また、バレンシア製のジーンズは穿き込むうちに生地が柔らかくなり、体に馴染んでいく変化も魅力の一つです。リーバイスらしい「エイジング(経年変化)」が楽しめるという点でも高く評価されています。

色落ちに関しても、バレンシア製は独特の美しさがあります。中古市場でよく見られるバレンシア製の色落ちしたジーンズは、濃淡のコントラストがきれいに出ているものが多く、デニム愛好家の理想とするような色落ちを実現しやすい傾向があります。

シルエットに関しても、バレンシア製は「リーバイスらしいシルエットセンス」があるとされています。復刻モデルの中でも特に55年モデル(55501XX)は、オリジナルのヴィンテージに近いシルエットを再現しているとされ、現代のファッションにも合わせやすい絶妙なバランスが取れています。

これらの特徴を総合すると、バレンシア工場製のジーンズはリーバイスの伝統と現代の着やすさを両立させた理想的なデニムと言えるでしょう。

内タグでもバレンシア製を確認できる「555」の表記と年代

バレンシア工場製のリーバイスを見分ける方法は、ボタン裏の「555」刻印だけではありません。内タグ(ジーンズの内側に付いているサイズやケア方法が書かれたタグ)にも「555」の表記があり、これもバレンシア製の証拠となります。

内タグには通常、工場番号や製造年月などの情報が記載されています。バレンシア工場製の場合、内タグに「555」という数字が含まれていることが多く、これを確認することでもバレンシア製かどうかを判断できます。例えば、「555」に続いて製造年月を示す数字(例:「0597」で97年5月製造を意味)が記載されていることが一般的です。

内タグの形式は年代によって変化していますが、バレンシア工場が稼働していた1996年から2003年の間のモデルでは、比較的読み取りやすい形式になっています。特に90年代後半から2000年代初頭の内タグでは、工場番号(555)と製造年月が明確に分けて表記されていることが多いです。

また、内タグには日本語表記があるものもありますが、これはバレンシア製であることを否定するものではありません。製品の輸出先や販売地域によって、内タグの言語表記が異なることがあります。重要なのは「555」という工場番号の表記です。

内タグの状態は、そのジーンズが何度洗濯されたかなど使用状況を推測する手がかりにもなります。新品に近いバレンシア製を探している場合は、内タグの状態も確認するとよいでしょう。

なお、内タグが切り取られてしまっている場合もあります。そのような場合は、ボタン裏の「555」刻印で判断するしかありませんので、両方を確認できるとより確実です。

最も評価が高いのは1996年~1997年製のバレンシア製品

バレンシア工場製の中でも、特に1996年から1997年に製造されたモデルは最も評価が高いとされています。この時期のバレンシア製は、デニム生地の質や染色、縫製など全体的な品質が最も優れていると言われています。

1996年~1997年製が特に評価される理由については、様々な説があります。一つは、この時期に使用されていたデニム生地が特に質が高かったという点です。生地の厚みやコシ、染色の深さなどが、後の時期のものと比べて優れていたとされています。

また、バレンシア工場が稼働を始めた初期ということもあり、品質管理が特に厳しかった可能性も考えられます。新工場としての意気込みや、リーバイスが復刻モデルに力を入れ始めた時期と重なることから、特に入念に作られていたのかもしれません。

さらに、当時使用されていたコーンミルズのデニム生地(後のホワイトオーク)の特性も評価の高さに関係していると考えられます。この時期のデニム生地は、後のものと比べても風合いや経年変化において特に優れていたという評価があります。

実際に90年代後半のバレンシア製の色落ちしたジーンズを見ると、特に美しい濃淡のコントラストが出ていることが多いです。ヒゲ(腿の前面にできるしわ状の色落ち)やハチノス(膝裏の蜂の巣状の色落ち)、アタリ(擦れて色落ちした部分)などの表情が豊かで、デニム愛好家が理想とする色落ちを実現しやすい傾向があります。

ただし、1998年以降のバレンシア製も十分に高品質であり、特定の年代にこだわらずとも、バレンシア工場製であれば基本的に高品質であると言えます。自分の好みに合ったモデルや状態のものを選ぶことが重要です。

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リーバイス501XX復刻モデルとバレンシア製の関係

  1. バレンシア工場で作られた501XX復刻モデルの特徴と種類
  2. 復刻モデルの中でも55年モデル(55501XX)がヴィンテージに近い
  3. 47年モデルと44年モデル(大戦モデル)の特徴と見分け方
  4. 復刻ラインの歴史的変遷とバレンシア工場の位置づけ
  5. バレンシア製501XXはトップボタン裏「555」でも確認可能
  6. ジップタイプの501ZXXもバレンシア製には希少価値がある
  7. まとめ:リーバイス バレンシア製の見分け方と購入時のポイント

バレンシア工場で作られた501XX復刻モデルの特徴と種類

バレンシア工場では、リーバイスのヴィンテージモデルを復刻したLVC(Levi’s Vintage Clothing)ラインの製品が多く製造されていました。特に「501XX」という名称で知られる復刻モデルは、リーバイスの歴史上の重要なモデルを再現したものです。「XX」とは高品質なデニムを表す略語で、「501」はリーバイスが1890年に自社ブランドのジーンズに振ったナンバーを示しています。

バレンシア工場で製造された主な501XX復刻モデルには、以下のようなものがあります:

  1. 55501XX(55年モデル): 1955年当時の501XXを再現したモデル。隠しリベットや赤耳セルビッジデニムを使用しており、ヴィンテージの風合いを忠実に再現しています。501XXの完成形とも言われ、特に人気が高いモデルです。
  2. 47501XX(47年モデル): 1947年の501XXを復刻したモデル。革パッチや特徴的なディテールが特徴ですが、シルエット的には現代風にアレンジされている部分もあります。
  3. 44501XX(大戦モデル): 第二次世界大戦中の1944年のモデルを復刻。物資不足の時代を反映した簡略化されたディテールが特徴で、バックポケットのアーキュエイトステッチがペイントで描かれているなどの特徴があります。
  4. 501ZXX: 501XXのボタンフライをジッパー仕様に変更したモデル。短期間しか製造されなかったため、オリジナルも復刻も希少価値が高いです。

これらのモデルには、それぞれの時代の501XXの特徴が反映されています。例えば、パッチの素材(革か紙か)、パッチの印字内容、赤タブの形状と刺繍(ビッグEかスモールeか)、リベットの形状、ベルトループの位置などが時代によって異なります。

バレンシア工場製の501XX復刻モデルは、これらのディテールを可能な限り忠実に再現しようとしていますが、一部オリジナルとは異なる部分もあります。例えば、復刻モデルでは洗濯による生地の収縮を考慮した設計になっていたり、現代の着用感を考慮したシルエット調整がされていたりします。

これらの特徴を理解しておくと、古着市場でバレンシア製の501XX復刻モデルを見つけた際に、どの年代のモデルを復刻したものなのかを判断する助けになります。

復刻モデルの中でも55年モデル(55501XX)がヴィンテージに近い

リーバイスLVCの復刻モデルの中でも、特に55年モデル(55501XX)は本物のヴィンテージに最も近いシルエットを持っているとされています。この55年モデルは、501XXの歴史の中で「完成形」と言われることが多く、現代のファッションにも合わせやすいバランスの取れたデザインが特徴です。

55年モデルが持つヴィンテージに近い要素として、以下のような特徴があります:

  1. 紙パッチ: 55年頃から革パッチから紙パッチに変更されました。55501XXの復刻モデルでは、「Every Garment Guaranteed(すべての衣類を保証します)」というギャランティ表記が入った紙パッチ(通称「ギャラ入り紙パッチ」)が再現されています。
  2. 赤耳セルビッジ: アウトシームには白地に赤い糸で施されたセルビッジ(通称「赤耳」)が使用されています。バレンシア製の55501XXでは、この赤耳の幅が約22mm程度と比較的広めになっています。
  3. 隠しリベット: バックポケットの上部に表側からは見えないリベットが使われています。これは1937年から1966年頃まで使われていた特徴的なディテールです。
  4. ビッグE赤タブ: 「LEVI’S」のEが大文字の赤タブ(通称「ビッグE」)が使われています。不均等なVの形状も特徴的です。
  5. バナナイエローステッチ: バックポケットのアーキュエイトステッチ(弓型のステッチ)には黄色い糸が使われています。

バレンシア工場製の55501XXは、これらのディテールを忠実に再現しつつも、一部にはオリジナルと異なる点もあります。例えば、オリジナルの55年モデルではセンターベルトループがオフセット(中心より左にずれた位置)に付いていますが、復刻モデルでは中央に付いていることがあります。また、ボタンの「R」の形状など細部に違いがある場合もあります。

これらの違いは、復刻版とオリジナルを区別するための意図的な変更とも考えられますが、いずれにしても55501XXはバレンシア工場製の中でも特に人気が高く、デニム愛好家の間でも高く評価されているモデルです。シルエット、生地感、ディテールのバランスが絶妙で、現代でも十分に着こなしやすい点も魅力と言えるでしょう。

47年モデルと44年モデル(大戦モデル)の特徴と見分け方

バレンシア工場製の復刻モデルには、55年モデル以外にも47年モデルと44年モデル(大戦モデル)があります。これらのモデルもそれぞれ特徴的なディテールを持っているので、その特徴と見分け方を解説します。

47年モデル(47501XX)の特徴:

  1. 革パッチ: 47年モデルは革パッチを使用しています。パッチにはLOTナンバー「501XX」が表記されていますが、「S」はつきません。
  2. ボタン: 月桂樹のついたドーナツボタンではなく、ブランドネーム入りのボタンが使われています。
  3. 赤タブ: 前期(~1952年)は「片面BigEタブ」、後期(1952年~)は「両面BigEタブ」で、レジスターマーク「®」がつきます。
  4. バックポケットステッチ: アーキュエイトステッチの中央に「ダイヤモンドポイント」と呼ばれるひし形のラインが出る特徴があります。ステッチには黄色い糸(バナナイエロー)が使われています。
  5. シルエット: 復刻版47年モデルはシルエット的にはやや細身で、オリジナルの47年モデルとは違いがあると言われています。

44年モデル(大戦モデル)の特徴:

  1. パッチ: 革製パッチで、LOTナンバーには「S501XX」と表記されています。「S」がつくのが特徴です。
  2. ボタン: 「ドーナツボタン」と呼ばれるタイプが使われています。ボタンの中央に穴が開いており、表面には月桂樹があしらわれています。
  3. タブ: 赤ベースに白の刺繍でブランド名が入った「片面BigEタブ」が特徴です。
  4. ベルトループ: ミシン目が中央にあるのが特徴です。
  5. バックポケットステッチ: 戦時中のため簡略化され、ペイントで表現されたアーキュエイトステッチが特徴です。復刻版ではこのペイントステッチが再現されています。

これらのモデルを見分ける際のポイントは、パッチの素材と内容、ボタンの形状、赤タブの形状と内容、バックポケットのステッチなどです。また、バレンシア工場製であることを確認するには、どのモデルでもボタン裏の「555」刻印を確認することが重要です。

なお、復刻モデルには、オリジナルとは異なる部分もあります。例えば、47年モデルの復刻版は、シルエット的にはオリジナルの47年モデルとは異なり、現代風にアレンジされているという指摘があります。また、44年モデル(大戦モデル)の復刻版では、ペイントステッチが本物のヴィンテージよりも鮮明に残るように工夫されているなどの違いがあります。

これらの特徴を理解しておくと、古着市場で出会ったリーバイスが何年のモデルを復刻したものなのか、そしてバレンシア工場製なのかどうかを判断する助けになります。

バレンシア製品が人気の理由はその品質と歴史的価値

復刻ラインの歴史的変遷とバレンシア工場の位置づけ

リーバイスの復刻ライン(LVC: Levi’s Vintage Clothing)の歴史を理解することで、バレンシア工場の位置づけがより明確になります。LVCの変遷は大きく分けて以下の4つの時期に分類できます:

第1期: アメリカ製バレンシア工場製復刻(1996年~2003年)

  • バレンシア工場で製造されたLVCシリーズ
  • ボタン裏に「555」の刻印が特徴
  • 生地が厚くコシがあり、堅牢な作り
  • リーバイスらしいシルエットセンスが高く評価
  • 特に1996年~1997年製が評価が高い

第2期: 日本製カイハラ復刻(2003年~2010年頃)

  • バレンシア工場閉鎖後、日本のカイハラデニムを使用
  • 生地の質や色落ちには定評があった
  • シルエットセンスには評価が分かれる
  • 特に55年以外のモデル(47年や67年など)のシルエットに課題があったとされる

第3期: アメリカ製ホワイトオーク製復刻(2010年頃~2017年)

  • コーンミルズのホワイトオーク工場のデニムを使用
  • シルエットセンスはバレンシア時代に近い評価
  • 生地はやや柔らかくソフトな印象
  • トルコ製も一部あり(主にカイハラデニムを使用)

第4期: 現在(2018年以降)

  • ホワイトオーク工場閉鎖後、様々なデニムを使用
  • カイハラデニムが主流に
  • 品質や特徴は時期によって変動

この変遷の中で、バレンシア工場製の復刻モデルは「第1期」に位置し、多くのデニム愛好家から最も評価の高い時期とされています。その理由は以下のような点にあります:

  1. アメリカ製の伝統: バレンシア工場はアメリカの自社工場であり、伝統的なリーバイスの製造技術が継承されていました。
  2. 生地の質: 厚く堅牢な生地を使用し、現在のものよりも「リーバイス臭」が強いとされています。
  3. シルエットセンス: 特に55年モデルは、オリジナルのヴィンテージに近いシルエットを持ちながらも、現代の着こなしにも合うバランスが取れていました。
  4. 総合的な完成度: 生地、シルエット、ディテールなど総合的に見て、バレンシア工場製の復刻モデルは最も完成度が高いとされています。

バレンシア工場閉鎖後のLVCも高品質ではありますが、バレンシア工場製は「リーバイスの黄金期の復刻」という特別な位置づけを持っています。この歴史的背景が、バレンシア工場製のリーバイスが現在でも高く評価され、価値が維持されている理由の一つと言えるでしょう。

バレンシア製501XXはトップボタン裏「555」でも確認可能

バレンシア工場で製造された501XX復刻モデルを見分ける最も確実な方法は、他のバレンシア製品と同様に、トップボタン裏の「555」刻印を確認することです。この刻印はバレンシア工場を示す明確な証拠となります。

バレンシア製501XXの場合、モデルによって様々なディテールの違いがありますが、共通してトップボタン裏には「555」の刻印があります。具体的な確認手順は以下の通りです:

  1. トップボタンを確認: ウエスト部分の一番上にあるボタン(トップボタン)を確認します。
  2. 裏側を見る: ボタンの裏側に「555」という3桁の数字が刻印されているかを確認します。
  3. 内タグも確認: 可能であれば、内タグにも「555」の表記があるか確認します。内タグには製造年月も記載されていることが多いので、バレンシア工場稼働期間(1996年~2003年)内の日付であることを確認できます。

バレンシア製501XXの特徴として、以下のような点も併せて確認するとより確実です:

  • 赤耳セルビッジ: アウトシームに赤耳セルビッジが使われています。バレンシア製55501XXの赤耳幅は約22mmで、現行のLVCよりも広めです。
  • パッチ: モデルによってパッチの素材や内容が異なります。55年モデルなら紙パッチでギャランティー表記があり、47年モデルなら革パッチです。
  • 赤タブ: モデルによって「ビッグE」か「スモールe」かが異なります。また、タブが両面か片面かも時代によって異なります。
  • リベット: 55年モデルや47年モデルでは「隠しリベット」が使われています。44年モデル(大戦モデル)では異なる特徴があります。

これらの特徴を総合的に確認することで、手元のリーバイスがバレンシア工場製の501XX復刻モデルなのか、またどの年代のモデルを復刻したものなのかを判断することができます。

古着店やリサイクルショップで見つけたリーバイスがバレンシア製かどうかを確認する際は、まずトップボタン裏の「555」刻印を確認することがポイントです。その後、上記のような特徴を見ていくことで、より詳細な情報を把握することができます。

ジップタイプの501ZXXもバレンシア製には希少価値がある

リーバイスの復刻モデルの中でも特に希少価値が高いのが「501ZXX」と呼ばれるジップフライ(ファスナータイプ)のモデルです。バレンシア工場で製造された501ZXXは、ボタンフライの501XXに比べてさらに希少性が高く、コレクターの間で高い価値を持っています。

501ZXXの特徴と希少性について詳しく見ていきましょう:

501ZXXの歴史的背景:

501ZXXは、1873年に初めてジーンズを販売して以来、西部で顧客を増やしてきたリーバイスが、東海岸の顧客向けに開発したモデルです。東海岸の人々にとって、当時のボタンフライのジーンズはまだ馴染みがなかったため、より使いやすいジッパー仕様に変更したモデルとして誕生しました。

第二次大戦後のアメリカの黄金期に、501XXの生産数が伸び量産期に入った際に、初めての人たちにも手を伸ばしてもらえるような新仕様のジーンズとして、501XXのボタンフライをジッパー仕様に変更した501ZXXが登場しました。

しかし、洗濯時の縮みによるジッパーへの負担が指摘され、後に防縮加工を施した「502」という品番に変わったため、501ZXXは非常に短命なモデルとなりました。このような短い製造期間により、オリジナルの501ZXXは極めて希少性が高いモデルとなっています。

バレンシア工場製501ZXXの特徴:

  • ボタン裏に「555」の刻印がある
  • ジッパーはTALONなどのヴィンテージジッパーを再現したものが使われている
  • その他のディテールは501XXと共通(赤耳セルビッジ、赤タブなど)
  • 製造期間が短いため、バレンシア工場製でも数が少ない

バレンシア製501ZXXの価値:

バレンシア工場製の501ZXXは、通常の501XXよりもさらに希少性が高く、以下のような理由で高い価値を持っています:

  1. 二重の希少性: オリジナルモデル自体が短命だったことに加え、バレンシア工場製の復刻も数が限られています。
  2. コレクターズアイテム: ジップタイプの珍しさから、デニムコレクターの間で特に人気があります。
  3. 歴史的意義: リーバイスの製品展開の歴史において重要な位置を占めるモデルの復刻という意味合いがあります。
  4. 着用感の特殊性: ジッパーフライのヴィンテージ風デニムという、ユニークな着用感を提供します。

バレンシア工場製の501ZXXを見分ける際も、基本的には他のバレンシア製と同様にトップボタン裏の「555」刻印を確認することが重要です。ただし、551ZXXなど型番が異なるジップタイプのモデルも存在するため、商品タグや内タグの情報も合わせて確認するとより確実です。

現在の古着市場では、良好なコンディションのバレンシア製501ZXXは非常に高値で取引されることがあります。デニム愛好家やコレクターにとって、バレンシア工場製の501ZXXは特別な価値を持つアイテムと言えるでしょう。

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まとめ:リーバイス バレンシア製の見分け方と購入時のポイント

最後に記事のポイントをまとめます。

リーバイス バレンシア製の見分け方に関する重要ポイントを整理しました:

  1. バレンシア製リーバイスを見分ける最も確実な方法はトップボタン裏の「555」刻印を確認すること
  2. 内タグにも「555」の表記があり、製造年月も確認可能(1996年~2003年が該当期間)
  3. バレンシア工場は1996年~2003年に稼働したリーバイスの最後のアメリカ自社工場の一つ
  4. バレンシア製の特徴は厚くコシのある生地と堅牢な作り、リーバイスらしいシルエットセンス
  5. 特に1996年~1997年製のバレンシア製品は評価が高い傾向がある
  6. 復刻モデルの中では55年モデル(55501XX)が最もヴィンテージに近いシルエットを持つ
  7. 47年モデルと44年モデル(大戦モデル)はそれぞれ特徴的なディテールを持つ
  8. 復刻ラインの歴史的変遷の中で、バレンシア工場製は「第1期」に位置し最も評価が高い
  9. ジップタイプの501ZXXはさらに希少価値が高いバレンシア製モデル
  10. バレンシア工場閉鎖後、リーバイスの主要ラインのアメリカ製が終了したという歴史的意義
  11. 古着市場ではバレンシア製の状態の良いモデルは価値が高い傾向にある
  12. バレンシア製を見分ける際は、ボタン裏の「555」刻印だけでなく、パッチやタブ、リベットなど他の特徴も総合的に確認するとよい

調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト

  1. https://hurugiblog.com/levis-replica-or-vintage
  2. https://getalife.jp/levis501xx-1366/
  3. https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10225059105
  4. https://jamtrading.jp/blogs/jam/1020444/
  5. https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13122028363
  6. https://note.com/vintajin/n/n943224780ae4
  7. https://huruikutsu.work/1129
  8. https://ameblo.jp/jacktango/entry-12175485092.html
  9. https://deni-log.com/levis-55501xx-98s-01/
  10. https://archipelago.mayuhama.com/entry/2018/11/07/175115